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面白くてダメになる

マンガの感想とかその他

引き分けなんて妹にキスするようなもんだぜ

2009-10-22 10:55:23 | Weblog
今日のマンガ;
10/02 アイシールド21(37) 稲垣理一郎/村田雄介 集英社

 325th downから332nd down、そしてtouch down、つまり最終回まで(週刊少年ジャンプH21年20号~29号掲載分)を収録。

 栗田が復帰し、ヒル魔と阿含が組んでドラゴンフライを仕掛ける、というところから。

 このドラゴンフライをきっかけに、日本も追撃を開始。ヒル魔や栗田との連携で心境に変化のあった阿含が、チームプレイをするようになった、というのが何といっても大きい。進と阿含という2人の天才にヒル魔の策が合わさって、総合力でアメリカに引けを取らなくなってきた感じ。

 そうなると、やはり問題は素質の壁、つまりドンのパワーとパンサーのスピードだ。天才と凡才、というのがこの巻を通してのテーマであると言える。セナや我王を凡才と呼ぶのは語弊があるが、努力では超えられない天性の資質の差がある、という意味合いで。
 なので、そうでない人たちはかなり出番が無い。1番顕著なのがモン太とバッド。セリフはあっても見せ場は無し。キャッチ力は後天的な技術によるところが大きいってことか。

 ドンに対してはやはり我王がΔダイナマイトで互角の勝負に持ち込み、更に大和との連携で一矢報いる。まぁこれは予想通り。むしろ、我王のセリフに出てきたマルコの方が何かカッコイイぞ。
 一方セナは、結局気力で1回パンサーを止めるものの、基本的に全くかなわないまま終わっている。なので、最終巻だというのにセナの印象が薄いのだ。

 ということで、この巻の主役といえば、言うまでもなく葉柱ルイ。そう、包帯男の中身は雲水じゃなくて葉柱だったんですねえ。予想が外れてスイマセン。しかしこれは嬉しい誤算(笑)。この展開、燃えないわけがない。賊学のマネージャーもほんの4コマほど出てるだけだけどいいんだわ。この2人、このマンガで1番好きな2人かも。
 それを観客席で見てる雲水もいい。ここでフィールドに立っていなかった後悔から、最終話では阿含と敵チームとなった雲水が見られる。おかげで最終回でもおいしいところを持ってかれたセナ…カワイそう(笑)。
 また桜庭も、高見とのコンビプレーという見せ場がある。阿含に対する雲水、進に対する桜庭という、同じチームの天才の存在に苦悩してきた凡才たちの姿が、要所要所で描かれているのだ。

 さて試合の方は、同点で終了、そして延長戦へ。延長戦自体は描かれてないのだが、最終話からアメリカが勝利し、MVPはパンサーが取ったとわかる。まぁ結局パンサーは止められなかったんだから当然か。むしろ、それでよく日本は同点まで追いつけたなぁという気が。

 そして最終話。セナたちが大学1年となり、大学や社会人チームなどにそれぞれ進んだ皆の姿が見られる。ヒル魔、栗田、ムサシもそれぞれ別のチームとなり、今度はライスボールを目指す、というところで終わり。
 セナの今度のチームメイトは雲水、栗田、陸、モン太、水町、コータローとなかなか面白い組合せ。これでヒル魔率いる最強チームとどう戦うか、とか興味が湧くが、とりあえずこれにて終了。瀧とか石丸とかの顔が見られなかったのだけちょっと心残りかな。

 アメフトはほぼ全く知らなかったが、大まかにルールも把握できつつ楽しく読めた。前に書いたとおり、自分のベストゲームは神龍寺戦で、正直そのあと失速気味かなという気がしたが、最終巻は大いに燃えた(葉柱で)。やっぱラストは盛り上がらないとね。

前巻



 買ってからまた大分日数が経ってしまった。まぁ2日に買った3冊以降、1冊もマンガ買ってないんで貯まってはいないんだけどね。逆にそのせいでつい先延ばしになってしまったとも言えるが。
 ともかく、あんまり発売日から間が空くのもアレなんで、なるべく早く書くようにしよう。…と、こういうこと書くのも何度目かな気もするなァ。