レンジャーむーらんのフィールドノート

清里の自然の中に暮らすむーらんが八ヶ岳南麓の自然情報を中心に気まぐれに更新します。

「森の時間」開催カレンダー

以下のカレンダーはサンプルです。 実際に運用されているものではありません。

2012年の伝統的七夕

2012年08月25日 23時26分05秒 | 自然情報
2012年8月24日が今年の「伝統的七夕」の日でした。

国立天文台が提唱する“本来の”七夕の日です。
今の暦に変わる前、七夕伝説が日本に伝わり
年中行事として営んでいた人々が見上げた夜空と
同じ夜空が見られる日です。

そもそも七夕は旧暦の7月7日に意味がある行事のため
現在の新暦で迎える7月7日とは異なるのです。

興味のある方はぜひいろいろ調べてみてください。


さて、そんな伝統的七夕の日、
清里では無事に織姫と彦星が出会うことができました。



そして織姫と彦星が天の川を渡るときに使う舟




伝統的七夕の日は終わっても、
まだまだ織姫・彦星・天の川は見ることができます。

これから先は満月に向かうのでしばらくおあずけですが…。

また晴れた夜に夜空を見上げてみてくださいね。

むーらんでした。


待望の星空

2012年07月26日 22時54分30秒 | 自然情報
すっかりごぶさたのこのブログ、
気が付けば半年以上も更新していなかったですね。

よくよく考えてみると、
毎年この時期は同じように更新が滞っていました。

きっと春になって星空が見えにくくなったのが
一因だと思います。ブログにアップする写真を
撮れませんので。もちろん、それ以外の要因も
たくさんあるのですが(笑)。

さてさて、そんなこんなで春以降あまり星が見えないなぁと
思ううちに梅雨に突入し、さらに見えない日々が続くという
清里でしたが(もちろんたまには見えていましたけど)、
18日の夜、ひっさしぶりに満天の星空にめぐり合えました。


「夏の大三角と天の川」
<EOS50D EF-S17~85mm ISO400 f4.5 600秒 ポラリエ使用>

ちょうど新月に近い日だったので、
月明かりの影響もなく天の川がくっきり見えていました。


「天の川銀河の中心方向」
<EOS50D EF-S17~85mm ISO400 f4.5 600秒 ポラリエ使用>

低空には薄雲がかかっていましたが
どうにかそれっぽい写真にはなったかと思います♪

今回の撮影では1枚の露出に10分、
撮影後のノイズリダクションに10分、ということで
1枚に20分かけていました。
なので、2時間かけても5枚くらいしか撮れませんでした。
撮っているうちに夜空は秋の星座が昇ってきていました。


「やぎ座、みずがめ座とフォーマルハウト」
<EOS50D EF-S17~85mm ISO400 f4.5 300秒 ポラリエ使用 kenkoPRO1DプロソフトンA使用>

この日以後、また梅雨空に戻り星空どころか青空も
すっかり影を潜めてしまいました。
夏はなかなか星空に恵まれない清里高原ですが、
晴れた日にはチャンスを逃さず撮影に出かけたいと思います


ソフトフィルターの効果

2012年03月16日 20時19分37秒 | 自然情報
前回の記事でソフトフィルターを購入したとお話しましたが、
昨夜、満天の星が見えていて早速撮ってきました♪

ソフトフィルターの効果はすばらしく、
早くも次の機会が待ち遠しくなりました。

前回の記事でも使用した写真(ソフトフィルターなし)と
今回撮影した写真(ソフトフィルターあり)で見え方を
見比べてみてください。(構図はほとんど同じです。)





どうですか?北斗七星がくっきり浮かび上がっていますよね?
写真の雰囲気も幻想的でとても良いなぁと思いました。


「春の夜空」


「昇るさそり座」


またまた写真撮影のモチベーションが上がりました!

これからもがんばりたいと思います。

三寒四温の夜空

2012年03月14日 09時53分27秒 | 自然情報
清里はすっかり三寒四温の気候となり、
春と冬とがせめぎあっています。

昨日は冬に逆戻りの陽気になりました。
夜空は空気が澄んでいて星の輝きがきれいでしたが、
20時頃に見える星座はすっかり春の星座に様変わり♪

昨夜は久しぶりにポラリエを使って撮影しました。


「しし座と火星(清泉寮新館エントランスより)」


「大柄杓と小柄杓(清泉寮新館エントランスより)」

最近、写真撮影の意欲が一層増してきて、
ついにソフトフィルターも購入しちゃったので
また星の撮影に出かけるのが楽しみになりました♪

夕間暮れ

2012年02月24日 16時10分32秒 | 自然情報
ふと、空を見上げてみると

ちょうど日が沈み薄明が始まっていました。

空がとてもきれいな色に染まっていました。

夕間暮れ:夕方の薄暗いこと。また、その時分。ゆうぐれ。(デジタル大辞泉より)

まさにその一瞬に出会えました!
一番星(金星)と二番星(木星)の輝きがとても印象的でした。








夕間暮れに思うこと。

それは、一瞬一瞬の大切さ。



月明りに照らされて・・・

2012年01月12日 18時28分20秒 | 自然情報
月明りに照らされて・・・

夜の森へ散歩に出かけた。



月明りの森はとても明るく、いつもの森とちょっぴり違った表情をする。



森の十字架に導かれ、



教会から見上げた空は、



宇宙と地球の偶然なまでの廻り合わせを感じさせた。

やがて行き着いた場所には、



秘密の隠れ家が建っていた。

秘密の隠れ家は言った。


「あなたがここに来ることはちゃんと分かっていましたよ。」

宇宙の神秘・・・皆既月食

2011年12月12日 00時04分33秒 | 自然情報
お久しぶりの更新になりました。
撮影に行けるタイミングと天候がすれ違いでしばらく星の写真が撮れなかったのです。

季節はあっという間に冬ですが、みなさんお元気でしょうか。

さて、昨日の皆既月食、ご覧になった方が多いと思います。
太平洋側は軒並み晴れていたようですね。
清里も“ほぼ”晴れていたので十分に楽しめました♪

ちなみに僕はお仕事(お客さんと月食観察会)しながら
写真も撮りました。天体望遠鏡2台と自分のデジカメ、
そしてお客さんのフォローと大忙しでしたが(笑)

というわけで早速ご紹介♪


半分くらい欠けた頃


ほとんど欠けた頃


皆既になった頃


皆既中の月とおうし座、すばる


皆既中の月とオリオン座(ISO800、露出5秒×4枚を比較明合成)

少しずつ欠け始め、「さぁ始まった」と思い始めた頃から
西の空からどんどん雲が流れてくるではありませんか!

終いには月は雲に隠れ雪が降り出すことに…。
お客さんにも、しばらく見えそうにないので
一度部屋に戻って暖まってくださいと伝え様子見。

さすがにこれ以上雪が降るとまずいと撤収を考えた矢先、

ぱぁっと雲が晴れて見事な夜空が見えてきました~。

早速お客さんを呼び戻し、観察再開!
その後は皆既が終わるまで曇ることなく楽しめました。

皆既になったときのあの赤い月はなんとも言えない風景でした。
自然の神秘、宇宙の神秘だなぁと実感しました。
そして皆既になったときの星の見え方もまたすばらしかったです。

お客さんも大満足のようで無事に仕事も役目を果たせました。


皆既が終わって元に戻った夜空

本当は欠け始めから終わりまでの一連の様子を
インターバルで撮影したかったのですが、
機材的な面、時間的な面、いろんなものが
準備不足で残念ながら撮れませんでした。

でもまぁそれなりに写真も撮れたし
肉眼で経過の一部始終を楽しめたので良しとします。

さぁ次はふたご座流星群!
このときもお仕事(お客さんと観察会)を予定しているので
満足には撮れないかもしれませんが、
撮影も片隅でやりながらお仕事もがんばりたいと思います。

一昨年のような見事な写真が撮れることを願って・・・。

2011年11月8日の夜空

2011年11月09日 20時04分24秒 | 自然情報
最近、急に冷え込んできた気がします。
みなさんお元気でしょうか?

昨夜、予報では曇りだった清里ですが、
退勤後空を見上げてみるとバッチリ晴れていました(笑)。
と、いうことで星の写真を撮りに行きました。

ただ、この日は月齢12(半月よりも大きい)の月があり
たくさんの星を写しこむには不向きな条件です。

その月明かりを逆手にとって、
月明かりで浮かび上がる風景を一緒に撮る、という
イメージで撮影に出かけました。

まず向かったのが「清里聖アンデレ教会」です。
数日前に司祭から、教会と星の写真を撮ってほしいと
頼まれていたこともあり、チャンス!とばかりに
早速トライしました。


(F4.0 ISO200 30sec×40枚を「Sirius Comp」で比較明合成)

オリオン座が昇ってくるところを狙いました。
運よく流れ星も写りこんでいます。(わかりますか?)

教会ではもう一方向から撮りたかったのですが、
ちょっと時間的に写したい星が沈んでしまったので
次の機会にリベンジしたいと思います。

次に向かったのは「清里高原大橋」通称「黄色い橋」です。
数日前に職場の人から紅葉がきれいと教えてもらったので
紅葉と星空を収めに行きました。


(F4.0 ISO800 30sec)

欲を言えばもう少し早い時期だと谷底の木々も
色づいていて良かったかな。

ちなみに、深夜に黄色い橋で一人ウロウロしていて
通りかかった車から見れば不審者と思われてもおかしくない
状況でした。パトカーが来ないかドキドキしながら
撮影していました。

続いて向かったのが「飛沢の池」というため池です。
清里ではなく大泉にあり、野鳥観察などのスポットでも
あります。池に写りこむ星、というのを
一度撮ってみたかったのです。


(F4.0 ISO800 30sec)


(F4.0 ISO800 30sec 上下2枚を「Windows Live Photo Gallery」でパノラマ合成後トリミング)


(F4.0 ISO800 30sec×4枚を「Sirius Comp」で比較明合成)

ちょうど紅葉していてグッドタイミングでした。
池に写る星や紅葉の木々など、自分なりには
満足して帰ってきました。
ただ、普段使っているレンズでは構図取りが難しく
魚眼レンズがほしくなってしまいました(笑)。

また、飛沢の池で撮影中にちょっとしたトラブルが!

実は撮影中にパトカーがやってきたのです。
黄色い橋でのこともあったので、ついに通報されたかと
思っていたらたまたまパトロールで通りかかっただけの
ようでした。事情を説明して写真を見せたら
「すげー」「こんな風に撮れるんだ」と驚いていました。
特にお咎めもなく済みましたが、めちゃくちゃあせりました。

夜の撮影なのでこの先もトラブルが付き物かもしれませんが、
天候が良ければまたフラッと撮影に出かけたいと思います。

『星廻霜降』

2011年11月07日 21時09分50秒 | 自然情報


星は1年の時をかけて夜空を廻り

霜は1年の時を経て大地に降りる

星霜・・・時の流れを表す言葉


夜空を見上げ時の流れに想いを馳せる・・・

宇宙に流れる果てしないほどの「時間」

その下に生きるぼくらの「時間」


宇宙のスケールから見れば・・・

ぼくらの「時間」はわずか一瞬

わずか一瞬だけど大切な時間なんだ


そうだ

この大切な時間、楽しい時間を増やしていこう


霜降の頃、星廻る清里高原にて

飯盛山トレッキング(テスト投稿)

2011年11月03日 20時13分52秒 | 自然情報
※最近、このブログと各種SNSを連携させたので
 きちんと連携されているかの確認も含めての投稿です。

今日は清里から手軽に登れる飯盛山に行ってきました。

天候はあいにくの曇り空。
予報では昼過ぎから晴れとのことなので
その晴れ間に期待しつつ昼頃頂上に着けるように行動計画。

紅葉もほぼ終わりといった様子でちょっと残念でしたが、
旗日ということもあって多くの人が訪れていました。

眺望はそこそこでしたが、一応周りの山々は見えていました。







今回は小学3年生のEくんと一緒の登山。



Eくんは弱音を吐くことなく見事に登頂!
頂上では、疲れたのか寒かったのか判断がつきませんでしたが、
若干表情が曇っていたように見えました。でも下山する頃には
笑顔が戻り、行きも帰りも楽しく過ごしました。

予想よりも余裕そうだったので、
頂上で「また山登りしたい?」と聞くと「うん」と答えてくれて
頂上から一緒に山々を眺めながら次に登る山を相談しました。
次に登るときの『男の約束』もして、怪我もなく無事に下山。

下りてきてからはやっぱりちょっと疲れたのかなぁという
様子でしたが、Eくんも楽しんでくれていれば何よりです。

標高の高いところはそろそろ雪の便りが聞こえてきますので、
今シーズンの僕の山登りもあとわずか。
次はどこに行こう(行ける)かな?

冬の足音

2011年10月28日 20時06分42秒 | 自然情報
いよいよ清里高原には冬の足音が近づいていきました。

紅葉は終盤、残すはカラマツの黄葉のみとなり、
気温も最低気温が0℃前後になってきました。
一昨夜あたりから霜も降り始めています。

冬が近づいてくる=晴天率が高くなる

ということで、昨夜・一昨夜は満天の星空となりました。

一昨夜は準備も不十分でしたが、
昨夜は気合を入れて撮影に行きました。

深夜0時に撮影を始め、明け方5時に終了。
気温は1℃の表示でした。


「南アルプスと夜空」


「天の営みと地の営み」


「清泉寮に沈みゆく秋の四辺形」


「すべての人の頭上に輝く南極老人星」

標高の低いところに薄雲がかかっていましたが、
天の川はもちろん、今シーズン初のカノープスにも
お目にかかることができました♪

久しぶりの好条件の下、たっぷりと星空を堪能し
撮影もできて楽しい一晩でした。

まだまだ不十分なこともあるので、
次回に向けて改善していきたいと思います。

『翼を傷めたあなたへ』

2011年10月12日 00時19分45秒 | 自然情報
大空を優雅に羽ばたく鳥だって
雨風に負けることもある
敵に襲われることもある
目的地へたどり着けないこともある

翼を傷めてしまった時は
心休まる場所で休憩しよう

慌てることはない
無理することはない

再び羽ばたく準備ができたら
空(行く先)を見上げてみよう

そこには
どっしり構える八(たくさん)の峰と
絶え間なく輝き続ける無数の星が
いつもと変わらずあなたを見守っていてくれる


月日は廻りて・・・

2011年09月20日 19時29分39秒 | 自然情報
              とき
一瞬一瞬が紡がれて月日は廻ってゆく


                                                          「星空の下で眠る」

その一瞬を大切に今を生きよう


                                                            「太陽の道標」

太陽は必ず僕らを照らしてくれるのだから

実験的試み

2011年09月16日 00時50分45秒 | 自然情報
最近気になっている「比較明合成」という手法。

たくさんの写真を合成してひとつの写真を作る方法です。

この手法を使うと、東京の街明かりのある空にも
満天の星空を映し出すことも可能になります。

「合成」という言葉に少なからず抵抗がありますが、
デジタルではフィルムと比べて技術的に劣ってしまう
部分を補ってくれるというのも正直なところです。

と、いうことでちょっと試してみました。

素材は先日撮りに行ったペルセウス座流星群の時のもの。
もちろん、比較明合成をするために撮った写真では
ないので、できあがりも不十分ですが比較明合成の
効果はよく分かるのでアップします。

合成前:



合成後:


30秒間隔で撮り続けた写真を約160枚(合計80分間)
合成した結果が上の写真です。フィルムでは1枚撮りで
80分という撮影も可能ですが、デジタルだとノイズが
ひどいことになり、とても見られる写真にはなりません。

そういう意味でのこの比較明合成はアリなのかなぁと
ちょっと悩んでいる今日この頃です。


スカイブルー

2011年09月09日 00時28分55秒 | 自然情報
台風一過の清里はすっかり秋になりました。

秋その①:
気温が日中20℃~25℃、朝晩は10℃~15℃
もう半そでじゃ寒いくらい

秋その②:
青空にうろこ雲が現れた
「うろこ雲」は秋の季語にもなっています

秋その③:
ツリフネソウが咲いている
ツリフネソウも和歌では晩夏~秋にかけての季語だそうです

秋その④:
夜、東の空にはペガススの四辺形が見えてきた
秋の夜空の代表格です

一昨日は本当に見事なまでの秋晴れで
空の青さがとってもきれいでした。







夕焼けに染まる奥秩父山塊の金峰山、瑞牆山もきれいでした。





そういえば今年は山に登ってないなぁ…。