季節の変わり目で気温も少しずつ下がってきて、体調もイマイチな状態です。
9月9日は18きっぷ消化を兼ねて、三河大塚駅に行って窓口で愛知御津までの切符を買いつつ
「今日は愛知御津までの切符が売れそうですね・・ウヒャヒャ」とやってくるのもいいかも。
と思っていましたが、9月に入ってから18きっぷの残り2回分を弟君に譲渡してしまい消化も終了。
世田谷文学館というところで、9月15日まで
「没後5年・宮脇俊三と鉄道紀行展」という展示会をやっているそうなので行ってみつつ、渋谷に大塚愛さんの新曲CDを買いに行くことにしました。
世田谷文学館は京王線の芦花公園駅が最寄ですが、小田急の千歳船橋からバスで行くルートもある模様。
しかし今回は株主優待券で乗ったので、「新宿まで行っても値段も一緒だし・・」ということと、向ヶ丘遊園までぐっすり寝てて、途中で降りるのも面倒になり新宿に・・。
小田急線の急行は3000系+5000系の編成。
寿命も迫る5000系に乗っておいた方が・・と思うものの、さすがに新松田~新宿の距離ともなると快適な3000系の方に乗ってしまうものです。
新宿で京王線に乗り換える前にチケットショップを数軒覗いて、これから行く展示会の安いチケットが売ってないか探す事に。
結局のところ見つかりませんでしたが、他の展示会の格安なチケットが売られていたり、お台場のジョイポリスや後楽園遊園地(東京ドームシティ?)や西武園など、各所の遊園地の「入場+乗り物1回」付のチケットが安く売られているのを発見。なかなか気になりますね。
観覧車や展望台とか好きなので、安いチケットを買ってあちこち行ってみようかなと・・・。
さて寄り道の後、京王線の新宿駅に。
特に井の頭線以外は京王線に乗る機会も少なく、ここから乗る(降りる)のも、結構久しぶりのような・・。
パスモに1000円チャージしてから芦花公園まで170円分の切符を買うとします。
大きなLEDの発車案内装置。
目的地の芦花公園駅は各駅停車しか止まらない模様。
先発の特急じゃ意味が無いとして、次の快速。
途中で先行の各停を抜かすかも?と3分ぐらい案内表示機を見ていたのですが、どうも無理そう。
結局、「15:24 各停 高尾山口」に乗ることに。
7000系の8両編成。
ちなみに隣の快速多摩センター行は8000系8両でした。
8000系といえば、特急系メインの車両というイメージでしたが、快速でも使っているとは・・。
ずっと地下を走り笹塚に。
都営新宿線からの列車が着いたばかりのようで、各停なのに結構多くの人が乗ってきます。
と思いきゃ明大前で沢山の人が下車。
「桜上水で抜かれるので準特急は当駅でお乗換えください」とな・・。
桜上水で準特急に抜かれ、次の上北沢に。
ドラマかなにかテレビ番組で上北沢駅が出てきたのを見た事がありましたが、
ずっと「毎朝新聞」とかの類と一緒で「下北沢」をもじった架空駅名だと思っていて、数年前まで「上北沢」という駅が本当にあるとは思っていなかったです。
上北沢の次の八幡山駅は高架でしかも通過線式の待避駅。
駅の先には高架の留置線のようなものが2本あり次の芦花公園駅の手前まで続いています。
分岐線の計画でもあったのか、それとも複々線か高架区間をもっと伸ばすつもりでフライングで作ったのか・・そんな雰囲気です。
新宿から20分近く乗ってようやく芦花公園駅に到着。
思ったよりもかかるものですね。
駅前の踏切。北(奥)に少し行くと甲州街道にぶつかる模様。
かっての元住吉駅のように駅舎が地下にあるタイプです。
駅前の道はギリギリで上下1車線あるような狭い道です。
世田谷文学館は写真の手前側(南)に向かう感じ。
住宅地の中を駅から5分程歩いて、世田谷文学館に到着です。
早速500円の入場券を買って入ります。
パンフレットと入場券
パンフレットは厚手の紙でA4サイズを横に2枚つなげて折ったようなスタイル
入場券は「展覧会きっぷ」と称されてマルス券を模した雰囲気です。
両端の半券は特別展と常設展のそれぞれの分
当日中は申し出れば再入場できるそうです。
パンフレットの内側
宮脇氏が使った国鉄完乗地図。現物は会場に展示されていました。
大きな白地図に自筆で書き足していったもので、昭和52年の一応の全線完乗の後も新規開業路線を書き足したそうで、瀬戸大橋線や青函トンネル区間も書き足されています。
それにしても北海道内の路線網も複雑さが目を引きます。
乗りつぶしも「氏が国鉄全線完乗を目指していた頃が一番面白かったんだろうなぁ」と思うと羨ましいものです。
当時は北海道内の簡易軌道や鉱山鉄道なども残っていた頃ですが、
(後年になっての回想で)
「当時は国鉄完乗ばかりに目がいき、簡易軌道の類には全然乗らなかったのは、今にして思えば残念」
という記述を読んだ事があります(出展の書名は忘れましたが・・・)
宮脇俊三氏の著作は、私も中学生~高校生の頃は地元の公共図書館で著作借りて色々読んだものです。
鉄道マニアの父が買ったのか、読書好きな母が買ったのか分かりませんか、国鉄全線完乗の旅の終りのほうを書いた「時刻表2万キロ」の文庫版はたまたま家で見つけました。
神岡鉄道になる前の神岡線の話や確か電化・地下鉄直通前の筑肥線や唐津方面に乗った話などが載っていたように記憶していますが、もう30年以上の前の話なんですね。
展示中の生涯を記した年表をみて驚いたのが、デビュー作「時刻表2万キロ」を出したのは、既に50歳過ぎてから。
ずっと出版社勤めだったという素地があるにせよ、鉄道の旅はあくまで趣味での旅行だったそうです。
氏は鉄道紀行作家として有名ですが、有名になったのは定年や「老後の人生」が視野に入ってきてから。
というのは
アンパンマンの作者のやなせたかし氏も、アンパンマンがヒットして有名になったのは60過ぎてから。
という話もそうですが、ビックリというか意外なものです。
取材中にメモを書いた手帳のような「取材ノート」も展示されていましたが、気になった事をびっしりと書きとめていたようで凄いなぁ~と思います。
宮脇展の後は小規模な常設展を見学。
今でこそ住宅密集地となった世田谷エリアですが、昔は閑散とした郊外というよりも田舎だったようそうです。
仔細は覚えていませんが、大正の終りか昭和の始め頃に大きな病院を作った人がいて
「こんな閑散としたところに病院を作ってやっていけるのか・・」という感じだったのが、まもなく小田急線が開業して周辺に住人も増えてきて・・・・、という当時を彷彿とさせる話などが印象的でした。
展示では紹介されていませんでしたが、そういえば松本清張氏も井の頭線の沿線に住んでいたような・・・。
1時間強ほど見学して17時過ぎに退場
1階の入場券売場にはミュージアムショップが併設されているものの、17時で終了という事で詳細は不明。入る時にチラッと見た様子では玉電羊羹なるお菓子や書籍類が売られているようでした。
ショップといっても、入場券販売の係りの人が1人で兼務でしてるんだから、入場締め切りの17時半まで開けとけばいいのに・・・
と思うところです。
ちなみに図録を買おうと係りの人に尋ねると、特に作っていないそう。
残念ですね。
展示は撮影不可だったので、記録に残るのはパンフレットだけです。
この後は再び芦花公園の駅まで戻り、再び京王線明大前に出て井の頭線で渋谷に向かうとします。
<後編に続く>
08/9/15 23:23UP
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