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房総半島横断とアクアライン(その2)小湊鉄道で五井へ

前回から続く

さてそばの昼食を食べ終わったのが13時前ほど。
まだ少し時間があったので、近くにあるという「商い資料館」という土蔵造りの建物を改修したという資料館にでも行ってみようと、場所を聞くとなんと休館日だそうでがっかり。

大多喜は「房総の小江戸」とも呼ばれているそうで、江戸時代の偲ぶ建物が点在しているそうで、散策しながら外観だけ見物しました。
ちなみにこの町からは、茂原や勝浦、(上総)牛久・(上総)一宮の他、羽田空港や横浜へのバス路線(上総牛久で乗り換え)もあそうで、その関係からか大多喜駅の待合室には横浜の「みなとぶらりチケット」のポスターが貼ってありました。



大多喜駅の待合室には先客(というか住人?)が・・・



いすみ鉄道には絵に長けている人がいるようで、大原駅を始め各所にイラスト入りの看板がありました。
この写真だと小さくてわかりづらいですが、冑の目がなにか主張しているようで気になります・・。

さて再び上総中野行に乗って先を目指します。
乗客は大多喜で入れ替わり学校帰りの高校生が中心に7~8人ほど。途中で少しずつ降りて車内も少しずつ淋しくなっていきます。
20分強ほど走ったところで急に周囲が開けた感じにななって、観光客などで少しにぎやかな雰囲気の終点の上総中野に到着です。



ここでいすみ鉄道から小湊鉄道に乗り換えです。
いすみ鉄道の方は1~2時間に1本程度ありますが、小湊鉄道はここまでくる列車は1日4本と少なく、しかも地方鉄道としては珍しく平日と休日で時刻ががらりと変わるので要注意です。
またこの駅は栗又の滝という紅葉の名所の最寄り駅でシーズン時には臨時バスも運転される模様です。



いすみ鉄道の気動車(左)とこれから乗る小湊鉄道の気動車(右)

いすみ鉄道のほうは新型で軽快なミニサイズで冷房の効きもよく快適でしたが、小湊鉄道の方はでかくて冷房の効きもイマイチな旧型で差が目立ちます。

もっともいすみ鉄道のほうも、昭和62年の開業当初の車でバス部品を多用してもともと寿命も短めで、このタイプの車両がまとまって残っているのは全国的に見ても珍しいという代物ですが、「カラカラカラカラカラ・・・」とエンジンを鳴らしながら停車している小湊鉄道の方は1961年製という代物です。

ドアが閉まっていてまだ乗れないのかな?と思っていると係の人が「乗りますか?」とドアを手で開けてくれました。冷房中なので手動にしているようです。
後ろ側のドアが調子が悪いようで車掌と係員が「養老渓谷にドライバーあったかな~?」などと話し中。次の養老渓谷駅で数分停車してなにやらドアを直していました。

座っていたら眠くなって来て、駅で目が覚めて寝ての繰り返し状態で、線路際に郊外店型のドラックストアーなどが見えて、ちょっと街中ぽくなると上総牛久駅に到着。
ここからは本数も多くなるので、せっかくなので降りてみることにしました。



上総牛久駅の駅舎
停車中の観光バスタイプのバスは、勝浦から大多喜を経由してやってきた連絡バス。
ここで茂原から来た羽田空港・横浜駅行の高速バスに乗り換え出来るようになっているそうです。
駅名としては「上総牛久」ですが、バスの行先や案内類では牛久駅とだけ表示されていて、茨城県の牛久を思い出します。
上総中野や上総一ノ宮も「上総」を略すようで一瞬な状態です。



駅近くで見つけたお店。「みさき」はやはり名前なのだろうかとちょっと気になります。
暑いので歩き回るのも疲れるので喫茶店で一休み・・・と思うものの見つからず駅に戻ります。


上総牛久発五井行 2両編成です

この駅は列車別改札になっていて、7~8分ほど前に改札が始りホームへ。
「改札で五井方面ですか?一番向こう(奥)のに乗ってください。冷房がかかっているのでドアを手動にしているので、手で開けて乗ってください」
と教えられます。

小湊鉄道は全線市原市内を走っていて、五井駅は内房線との乗り換え駅である他に市原市の中心部でもあります。
市原市文化会館といえば05年の大塚愛さんのツアーの初日の会場だったり、何かと歌手のツアー(しかも初日)の会場で使われて名前を時々耳にする場所ですが、なんでも聞くところによるとこの手のツアーの場合、東京近郊で会場費が比較的安い場所を数日借りてリハーサルをやるからだとか。厚木やこの前の府中の森も似たようなポジションだとかなんとか・・・。
という話を聞いたことがあります。

と言う事で市原市の中心に向かって走るのでこの先さぞ住宅が増えて来て市内線のような雰囲気になってくるかと思いきや、上総牛久を出てもローカルな車窓はあまり変わらず、市原の2つ手前・京成千原線の延伸構想のある海士有木まで来てもさして都市化している雰囲気もなし。
京成が来ればニュータウンが出来ておお化けするのかな?と思いながら車窓を眺めても、やや遠景の丘の上に新興住宅が見えるぐらいで五井の直前まで基本的にはローカルな景色のままでした。
いすみ鉄道も思ったよりもローカルな景色で驚きましたが、こちらは別の意味でローカルな景色で驚いたという感じです。

五井は千葉から13キロ。東京から50キロと神奈川で言えば大船辺りと同じような、神奈川は横浜があるので割り引いて考えるとしても茅ヶ崎や平塚辺りと同じような位置づけのはずなんですが。
ということで牛久から30分弱で五井駅に到着。



五井駅の横に広がる車両基地。鹿島鉄道の石岡駅を思い出す感じです
停車中の気動車の中には綺麗に塗り直されている車両もいて「おいおい、まだまだ使う気なのか・・・」と言いたくなりそうな。
ちなみに小湊鉄道の車両はこの1種類(1961年~72年製)だけだそうです。

五井で降りる時に使用済みの房総横断記念乗車券はもらえるのだろうか?
などと思っていたら、ホームには改札のようなものもなく、跨線橋を上るとそのままJR駅の改札内に出ました。
結局、改札を出ずに内房線に乗り換えられたので記念乗車券は回収されずに済みました。

次回に続く

(07/9/3 23:20UP)

コメント一覧

きよぴ
MAKIKYUさん
「まだ使う気か・・」とか言ったら小湊鉄道の気動車がちょっと可哀想ですね。
ちなみに冷房の効きはいすみ鉄道に較べての話で、不快さを感じるほど効きが悪かったわけでもなかですよ。ウトウト寝てて起きたら汗びっしょりという事もなかったです{笑}

さざなみさん
五井駅からちはら台のバスといえば、まだ千葉急行だった頃に、ちはら台駅で五井駅行のバスを見ましたよ
乗ってみようかちょっと迷ったものの、高そうだったのと当時五井が何処か知らず、茂原や木更津ぐらい遠いところに行っちゃいそうな気がして止めました。

五井駅にSL保存されてるんですか?
気がつかなかった・・・
さざなみ@みさき商店
画像板に五井駅と石岡駅の配線図を上げときました。
たしかに全体として伝わってくる雰囲気が似ていますね~。
詳細は結構違うはずなんですが、同じようなローカル中心駅的な雰囲気ですね。
気動車も性能が向上してると聞きますので、千葉駅まで朝夕毎時1本程度乗り入れできれば利便度も向上しそうですが敷居が高そうです・・・。
JR東から「こうみ型」を購入する条件で直通できないかな・・。と妄想してみる・・・。そこまで利益でてないのかな・・・小湊。
バス&気動車やってる会社ってCNGとか水素とか車庫を併設して1箇所の地上設備で両方賄うとか無理なのかな?塩田に引込み線作るとか・・・。でも五井~千葉間2両は無理があるシリーズだなぁ・・・。
以上、ダメダメプランでした~。 
  
五井駅からはちはら台団地ゆきの小湊バスが1日に3便あるのですが、
これがなかなか面白いルートで楽しめます。高いですがお薦めです。
終点ちはら台団地バス停付近のパークシティバス停からは鎌取駅ゆきがあります(4便/H)。
MAKIKYU
http://blog.goo.ne.jp
こんばんは。

小湊鐵道の鉄道線は、この手のローカル線区にしては今時珍しく全列車が車掌乗務(これは近隣のJR久留里線にも言えますが…)で、ワンマン運転が行われていませんし、路線のムードもまるでタイムスリップしたかの様な随分古風な印象ですが、東京の通勤圏でこの様な路線は希少な存在ですね。

また小湊鐵道線の車両は現在1形式だけとはいえ、製造時期は20年余りに及んでいる様で、外観も窓枠に違いが見られますが、冷房装置はバス用を後付けで設置(製造当初は当然非冷房車)していますので、利きが悪くても付いているだけまだ上等かもしれません。

あと牛久駅(旧国名の省略)ですが、これはJRでは各地に同じ地名・駅名が存在するのでNGですが、私鉄(特に近鉄などは駅名案内で旧国名を省略した案内をよく聞きます)や路線バスでは一般的で、全国ネットの旧国鉄(→JR)と地域密着型交通機関の違いがこんな所にも現れますね。
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