さて長崎の夜景の名所である稲佐山には、先ほど私が乗ってきた山の麓からの大型ゴンドラを使った「ロープウェー」の他に、中腹の駐車場とを結ぶ「スカイウェイ」という小型ゴンドラタイプのものあります。
「スカイウェイ」の方は高校の修学旅行で夜景鑑賞に訪れた際に乗った覚えがありますが、昨年12月から塩害による老朽化のため運休中との事。

その代りにマイクロバスが「無料送迎ワゴン」として運転されています。
念のために係員に「スカイウェイの代わりのバスですか~?」と尋ねてから乗車するとします。
本来スカイウェイは往復500円なので、運休のお陰で無料で往復できて内心「ラッキーでしめしめ」と思ったり・・
20分間隔で運行との事で、発車までしばし待ってから発車。
狭い山道を走りものの数分で「稲佐山中腹」に到着。

休止中のスカイウェイ稲佐山中腹駅から山頂方面を・・
公式サイトの写真では「愛・地球博」の「モリゾー・キッコロゴンドラ」に似たゴンドラが使われているようですが、撤去されたのか格納されているのかホーム上にもゴンドラの姿はありません。

少し下にある駐車場に向かう階段の脇に「ミニ懸垂式モノレール」のようなものを発見

旅行出発前に友人から、
「長崎は坂が多いので、一部の場所にSKのような簡易的なモノレールのようなものがある」
と聞いて気になって調べてみたら、長崎市内に数箇所ありそのうちの1箇所が稲佐山中腹にあると判明。展望台見物のついでに来た次第です。
私が確認した限りでは他の場所(2~3か所?)は、構造的に地元自治会に所属している人以外は乗れない仕様になっていて、誰でも乗れるのはここ稲佐山中腹のものだけのようでした。
丁度下から人を乗せて上がって来るところだったので待っていると・・・
なんと降りて来たおばさんが、私が乗る間もなく外側から手を伸ばして中にある発車ボタンを押して発車させてしまいモノレールは下に・・。
「オイオイ・・・

という感じですが、「先に走行風景を撮るとするか・・・」
と思いモノレールを追いながら写真を撮りながら下に向かう事に・・。

みかんモノレールを懸垂式にしたような雰囲気です。
ゴンドラ自体は幅が狭く2人乗り。向かい合って座る模様。
荷物が多かったり恰幅がいい人だときつそうです。
ちなみにスピードは「歩いた方が早い!」
ゴンドラを追いながら階段を降りていたら直ぐに抜かしちゃいます。
さて下側の乗り場である駐車場前から、いよいよゴンドラに乗り込み、中のボタンを押すと動き出します。距離は短いですがゆっくりで時間がかかるので結構乗りでがありますね。
ちなみに「高齢者・身障者優先 元気な人は歩きましょう」という表示もありますが、そもそも他に殆ど人がいなくてガーラガラ。
人手が多いときは階段を歩いている人からの注目度が高そうですね。
自分が乗っているところを、外から写真に撮れれば面白そうですが、残念ながら1人では無理(><)
さて、珍しいミニ懸垂式モノレールを体験した後は、再び無料送迎ワゴンに乗りロープウェイ乗場に戻ります。送迎ワゴンは20分毎。ロープウェイも同じく20分毎と運転間隔が一緒なうえに接続が悪く約15分待ち・・。

来る時から下に見える観覧車が気になっていたので、ガイドさんに尋ねて見たところ、秋にオープン予定の大型ショッピングセンターだそうです。「噂では長崎駅ビルより大きいのができる」とか。
写真中央の屋根が白い建物が「長崎ブリックホール」
去年の大塚愛さんのライブツアーの長崎公演の会場のはず・・
ちなみに下の駅から最寄の路面電車の停留所までは歩いて15分ぐらいはかかるので、バスが無難だそうです。
出発時間になっても他にお客さんは現れず、下りは私1人で貸切。
山の下の駅についた後は、再びバスで長崎駅前に戻ります。

路面電車の長崎駅前の乗場。なんと4台続行
長崎の路面電車は市営ではなく長崎電軌という会社がやっていますが、地元や書物ではよく「市電」と呼ばれているそうです。
長崎に限らず、市営でない電車も市電と呼ぶところは良くありますが、「市営電車」の略で市電ではなく、「市内電車」とか「市街電車」の意味でしょうか。
でも市営ではないバスをあんまり市バスとは言わないので路面電車独特・・かと思ったものの、地方のバスとかで郊外線に対して市内線のバスを「市バス」と呼ぶのも聞いた事あるような気もします。
さてようやく1日乗車券が本領発揮
市電に乗って次の目的地「グラバー園」に向かいます。

出島の横を通過中。
車道がありませんが、併用軌道の模様。
かっての出島の周囲は埋め立てられてしまって、島ではなくなってしまっていますが、建物が復元されていて車窓からも一目で分かります。
昨夜泊まったホテルの最寄築町で下車。石橋行の電車に乗り換えます。
この区間、昨夜と今朝と今で既に3回も乗ってるとは・・。なんか行程に無駄があるような気もしないでも。
ちなみに乗り換えの際の運賃は基本的に打ち切り計算で、100円払って降りて次に乗った電車で降りるときは再び100円払う仕組みですが、築町での乗り換えだけは降りる際に申し出ると「電車のりつぎ券」という小さいチケットをもらえ次の電車の切符になります。
長崎駅前や平和公園などから観光名所のグラバー園や大浦天主堂に行く人の便を図っているのでしょうか。
ちなみにチケットには「用事(買物・観光・食事等)を済ませた後」は無効との記述が・・
時間制限はない代わりに厳しいですね。
石橋行の電車の途中で
「グラバー園にお越しの方は、次の大浦天主堂下で下車か、石橋で下車してグラバースカイロード経由でいけます」のような放送が流れるものの、大浦天主堂下で殆どの人が降りてしまいます。

5系統の終点石橋停留所。
この辺りは単線区間で線路も1線のみ。乗ってきた電車は直ぐに折り返していきました。
<次回に続く>
08/3/30 3:05UP