(新)八草きよぴ(kiyop)非公式モリゾー愛ブログだトン

08年2月長崎・福岡の旅(その12・白いかもめで博多に)

その11から続く

茂里町から長崎駅方面の電車に乗って駅に戻る事に。
これで今日1日でなんとか6回乗車。1日乗車券の元は取れましたが「長崎駅前→築町→石橋」は100円で乗れるので実質トントンです。

途中に銭座町という電停があり、修学旅行のときに泊まったホテルはこの辺りのはず・・・なんですが見当たらず・・・。どうやらパチンコ店かなにかの駐車場になってしまった模様。
当時、銭座町の駅は横断歩道はなく代わりに歩道橋が直結していて、電車に乗るためには歩道橋を経由してホームに到る仕組みでしたが、今は歩道橋が撤去され横断歩道になっていました。

この電停に横断歩道を設けず歩道橋でアクセスする方式は、昔の鉄道ピクトリアル誌を見ると「長崎方式」としていくつもの電停で採用され、当時としては「利用者が安全にホームに行ける」として先進的なものだったそうです。
しかし逆に今では「バリアフリー化の障害になる」などとして2000年前後に各所で歩道橋が撤去されたそうです。

さて長崎駅前に戻ってきて昼食に。駅近くは繁華街ではないようであまりお店も見当らないので、駅ビルアミュプラザのレストラン街に・・・。



アミュプラザレストラン街の「皇上皇」の皿うどん
今回は特製じゃなくて普通のです。約800円

長崎の名物は「皿うどん」「ちゃんぽん」の他に、今回は食べられなかった「トルコライス」。また「卓袱料理」という円卓に和洋折衷的な料理を載せて何人かで囲んで食べるものをあるそうですが、結構いい値段するのと、今回は1人なので無理でした。




食べ終わった後、少し時間があったので、路面電車のホームに降りる歩道橋の上から電車を撮影する事に。
よく見ると、どの車両も屋根上の冷房機に車両番号が書いてあります。

長崎駅前は1系統と3系統(平和公園など浦上方面から中心部方向に向かう)の2系統が通り、どちらも本数が多く、ひっきりなしに電車がやってくるので短い時間で色々な電車が撮影出来ます。
しかし、電車の乗降客がひっきりなしに通る上に狭い場所なので長居は難しい感じ。

ちなみに長崎駅前の電停はこちらの写真のように、今でも横断歩道がなく歩道橋だけ。
一応、電停の歩道橋は駅ビルの2階に繋がっているペデストリアンデッキのようなものに直結しているのですが、途中で急に狭くなり使い勝手はイマイチ。
他の多くの電停直結の歩道橋が撤去された現在となっては、サイト等で「長崎の玄関口である駅前乗場が一番バリアフリーになっていない」という地元の方の意見も見かけます。



ぺディストリアンデッキ上には長崎新幹線推進の看板が・・・
東京都心の地下鉄駅でも同じようなのを見た覚えが。

「長崎県民みんなの願い」と書かれているものの「不必要」考えている人も多いと聞きます。
また経由ルート上である佐賀県鹿島市(肥前鹿島)では地域の足である在来線の利便性低下や経営分離を懸念し「白いかもめ」(現行の在来線特急の愛称)を絶滅危惧種として07年3月に「レッドデータブック鹿島」に登録するなど、反対を表明しているそうです。
「新幹線の駅が出来ない街に新幹線を通すメリットがあるのか?」
という事を考える象徴的な事例であり、並行在来線分離は結局のところ「JRのいいとこ取り」にすぎないのでは?
というのを、既に開通した整備新幹線区間同様に感じます。

さて、発車時刻も近くなったので、ロッカーからバックを取り出しホームに向かう事に。



「白いかもめ」こと885系のかもめ32号
「白いソニック」と同じ形式です。ソニックに乗ったらかもめ編成だったり・・・と逆な事がよくありますが、今回は正真正銘の「かもめ編成」(窓の下が黄色)



奮発して??グリーン車を予約しました。
ナイスゴーイングカードの割引を利用して4割引で3540円。
乗車券が柚須までなのは、同じ値段なので先まで買っておいて博多では途中下車にして切符が手元に残す為です。

787系(つばめ)や883系(ソニック)のグリーン車には乗ったことがあるものの、883系はまだだったので、グリーン車にするつもりでした(4割引だし)
最初、九州に着いたら切符を買うつもりでいたら、出発の3日前ぐらいになってJR九州のサイトでネットで割引で予約できる事がわかり予約しようとしたらグリーン車は満席
「うむむ・・・」としつこくキャンセルを狙っていたら、出発前日に空きが出て予約できました。



グリーン車の座席です。
美容室の椅子を思い出すような・・・。
ちなみに一番最後列(運転台の前)

1+2の3列配置ですが、座席は2人がけではなく1人分ずつ独立しています
ちなみにグリーン車は1号車(長崎より)の半室。たった4列12席しかありません。
4列しかないのは、「当初グリーン席も2+2の4列にする予定だった」という噂も聞きますが・・・



足元は結構広く荷物を置いても楽々?スリッパも備え付けられています

テーブルは窓側はひょうたん型・通路側は半円形のものが設置されています。
座席の向きを変えたとき用?で通路側席は2つありますが、通路側の人は出入りが大変そうな・・。

頭上の荷棚は蓋付のタイプですが、787系のようなハットラック式ではなく、ただ単に荷棚に蓋をつけただけ・・。という構造で、荷物の出し入れがイマイチ不便。
787系のは使いやすくて良かったのですが・・・。

全体的な感想としては、787系(つばめ)→→883系(ソニック・銀)・885系(白いかもめ)と経るに従って、デザイン性が優先され却って使いづらくなった印象を受けます。

長崎を発車して次の浦上に停車。
浦上を出るとすぐに長いトンネルに入ります。長崎(浦上)と諫早(喜々津)の間は、新線と旧線の2つがあり、海沿いの旧線を短絡する形で1972年に長いトンネルで抜ける新線が出来たそうです。
電化されているのは新線の方だけ。昨夜乗った「シーサイドライナー」は気動車でしたが新線経由だったよう(寝てたのでよく分かりませんが・・・)

それにしても揺れる揺れる・・・。振り子の揺れというよりも、微細な左右の揺れが多い。
着ていたワンピの裏地がテカテカな素材だったせいもあるのか、座ってて細かく左右に振られる感じす。



(左上)グリーン車車内の様子。
運転台と客室の仕切りのガラスは走行中は半透明で前面(というか運転台)が見えます
停車中は白色になり見えません。

(左下)九州のグリーン車ではおなじみ?のドリンクサービス
コーヒーをもらいました

(右上)車内販売(ワゴンサービス)のメニューが用意されていました。
お菓子(沿線の銘菓)1個とコーヒーの400円ぐらいのセットがあるのはいいですね。

(右下)怪しい写真風ですが着席状態を・・。
足元のスペースは広いです。

諫早では乗ってくる人が多かったようで「指定席・グリーン席は満席です。自由席は前の方6号車は空いています」という放送が。空いている車両を案内する放送は珍しいですね。
満席のはずが私の隣の席は博多までずっと空席でした。

諫早を出ると悪名高い干拓地や有明海、遠くに島原半島を眺めつつ海沿いを走ります。
この辺りは単線区間のようで、信号所に停車して下りの特急と行き違います。
肥前山口や佐賀を過ぎあっという間に鳥栖に。
鳥栖からは鹿児島本線に入り終点博多。
長崎から1時間48分。快適なグリーン車も乗っているとあっという間です。

*****
ナイスゴーイングカード
http://www.jrkyushu.co.jp/ngc_pc/

16~29歳なら年会費500円で3~4割引+各種特典
長崎~博多は通常4910円(普通車指定席)
2枚切符だと1枚辺り3000円

<次回に続く>

08/4/7 2:59UP

コメント一覧

きよぴ
DK-Kawachiさん
>リクライニングで倒されると開けなくなると

これは酷いですね。
前列の人があまり座席を倒さなかったようで私は大丈夫でしたが、もし私がテーブル開けなかったら、荒れてそうですね・・・。

ちなみにテーブルですが、私はテーブルは肘掛収納型の方が好きです。前列の座席背面に取り付けるタイプだと、向かい合わせにしたときにテーブルが使えない事や、通路側の人がテーブルを出すと窓側の人が出れなくなる。などイマイチです。

あさかぜさん
並行在来線分離問題で疑問を感じるのは、九州新幹線の先行開業で、鹿児島中央~仙台間は分離されなかった事や、博多開業時に、博多~鳥栖間は当然分離されないとおかしいよね??
長野新幹線にしても篠ノ井~長野間の問題もありますし、こういうの点は非常に疑問を感じます。
いいとこ取りさせてあげるから、JRは整備新幹線に協力してよね?
ということなんでしょうかね。

そもそも整備新幹線は税金で作ってるんだから、在来線はJR。新幹線は3セクでやるのが筋のようにも思いますね。
3セクといっても上下分離式で実際の運営は公募で募るとか。

現状のやり方は非常に疑問を感じますし、こういう状況である以上、整備新幹線には基本的によく思っていません。
あさかぜ
地元で長野新幹線開業に伴う並行在来線の廃止(横川ー軽井沢)を目の当たりにしているだけに、長崎新幹線が開業する事態になったらまた同じようなことが起きるのではと危惧してしまいますね。反対している沿線住民がいるのに整備を決定するなんて、赤字路線を切り離せるJRや開業によって自分らの懐が潤う議員どもの陰謀にしか思えません。
DK-Kawachi
http://dkkawachi.blog58.fc2.com/
885系は3回乗車経験があり、「白いかもめ」「白いソニック」とも乗っています。

グリーン車は去年12月の島原遠征で復路の時に諫早~博多で乗っていますが、あの折りたたみのテーブルが全列の人がリクライニングで倒されると開けなくなるという困った経験があるので、肘掛収納型である普通車のテーブルの方が良い感じでした。

その時の記事
http://dkkawachi.blog58.fc2.com/blog-entry-1173.html

座席は自体は良いのにそこだけダメという典型的な車両で、個人的に良くも悪くも水戸岡デザインですからね。
きよぴ
いやはやアセアセです

しっぽく食べたんですか~??羨ましいですね
ガイド本の写真によるとかなり豪華そうです。
店によっては少人数でも食べれるところがあるとか・・??
長崎駅の駅弁で卓袱弁当という、しっぽくを駅弁にしたのがあるようです。

石橋近辺の単線区間は以前はホームが片方にしかなくて、中ドアの車両は入れなかったそうですね。
そういえば、新型の低床連接車のプラレールを売ってるのを神奈川でみましたが、なかなかよく出来てて、可愛かったですよ
1編成欲しいけど走らす場所が・・・。
さざなみ
きよぴさんの旅行記を見ていたらいろいろな長崎の事を思い出しました。

そういえばしっぽく食べたなあとか石橋は工事してたなあとか。

よっそうの茶碗蒸し食べたなあとか。 

不思議なもんで観光で行くときよりも仕事で行くときのほうが気合い入れて店探しますよね。
やっぱりお客様は神様ですもの。
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