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12年5月・シンガポールと香港の旅(その35・都市内高速バスで天水圍に)

前回から続く

さてフェリー(渡船)で九龍半島側の観塘にやってきました。
こちらも船を降りるとすぐにバスターミナルが直結。
ただ船に乗ってきた人は私以外はバスターミナルの先の市街地方面に消えていきました。
地図によればここからMTRの観塘駅までは徒歩10分弱程度はかかりそう。



新界のLRT沿線に向うバスはないカナ?と探すと、丁度いいことに「268C・朗屏鉄路站」と「269C天水圍市中心」の2つを発見
写真右の白いバスが268C、中央が269C



269Cの方が先に出そうだったのと、268Cは古いバス、269Cの方が新型できれいなバスだったので269Cの方に乗るとします。
もっとも私が最初に香港を訪れた98年とか99年はこの白いタイプは新型の雰囲気でしたが・・・。

ここ観塘からの値段は17HKドル(約184円)。郊外に行く長距離路線なのでちょっと高め。
前乗り後降りが基本なので、前ドアからオクトパスカードをタッチして乗ります。
ICカードのタッチは乗車時の1回のみです
バス会社はKMBこと九龍バス、香港の九龍側を主な縄張りとしている事業者です。
「クーロンバス」と表記している資料を見た時は笑いというか微妙感が・・



2階席の様子。2人掛け席が整然と並んでいます。
ちなみに古いバスだと2+3配置の詰め込み仕様だったりしてイマイチ。座れないよりマシとはいえ・・
まだ2+3配置のバスはいるのかな

ちなみにバスの2階席の立ち乗りは禁止だそうで・・。
香港本などでは重心を下げる為。と書いてあったりしますが、実は乗降をスムーズにする為ではないかな?と・・
香港のバスはこのような2階建バスが大半(郊外など一部平屋のバスもいますが)で、長距離路線のみならず短距離の市街路線でも使われていますが、意外に乗降はスムーズです。

車両の前後に2つ階段がある2階建て路面電車こと、香港島トラムは2階席の立ち乗りもOKです。


ちなみにここから乗ったのは私1人だけ。2階の最前列席に乗ります。
最前部と階段後にLCDモニターがありますが、これはPRやCMなどのムービー用
最前部にはLED表示機もあってここには次停留所名が表示されます。
なので乗り慣れない場合はLED表示機が見える前方に座った方がいいかもですね。
残念ながら車内放送はかかりません。



しばらくは途中バス停で乗客を拾いながら九龍側の街中を走ります。
MTR観塘線に併走するような形で高架駅や九龍湾の車両基地を見ながら進みます。

15分弱ぐらい走って高速道路に。
気が付くとガラガラだったはずの車内はかなりの乗車率に。2階席も窓側は概ね埋る程度の乗車率に。
これから遊びに行くかのような雰囲気の賑やかな車内です。
午前中のニュータウン方面行きでこの乗車率はちょっと意外のような・・・
とはいえ新界の方は、レジャー施設など遊ぶところもあるらしいのでそういう需要なのカナ?


ちなみに私が観塘~天水圍市中心の269Cのバスに乗るのは2度目ですが、乗るまでこの路線の存在はすっかり忘れていました。
1度目に乗ったのは前回2006年の旅行の際。天水圍市中心の2つぐらい手前のバス停から市中心までの僅かな区間。
この旅行の時はブログの旅行記が中途半端で終わってしまい完結できなかったのがなんとも・・・なんですが、

帰国前日の夜、香港在住の某Sさんと夜に佐敦辺りで遊んでいたら、新楽酒店の辺りでミニバスではないマイクロバスが乗客を乗せているのを目撃。

夜の23時過ぎまで遊んで「さっきのバスで天水圍に戻ってみましょうか?」とのSさんの提案で先ほどマイクロバスが客を乗せていた場所で待つこと十数分。
謎のマイクロバスがやってきて、我々を発見した運転手がA4の紙に「元朗・天水圍」とデカデカと印刷してクリアファイルに入れたの即席プレートをひょいと見せながら停車。
いそいそと乗り込んだわけですが、このマイクロバスは団体旅行のツアーバス用のバス。
要は本業の空いている時間に小遣い稼ぎをしている白バス。

なんとも車内は2+2配置の詰め込み仕様で椅子は激狭

正規のバス停に何箇所かに止めて車掌役のおばちゃんが「元朗・天水圍」と叫びながら客引きをしながら、高速に入る前最後のバス停で車掌役は下車。
油麻地の先辺りで高速に入りひたすら走りますが、詰め込み仕様とはいえ身軽なマイクロバス。
重い2階建てバスを何台か抜かしながら走り、元朗で高速道路を降りて少しずつ乗客を降ろしながら天水圍エリアに。

LRTの天水圍循環線の経路を右回り(銀座へは遠い方向に)に回って、最後乗客は私とSさんの2人になって良く分からない場所で「終点だよ」と降ろされます。
値段も良く分からないので「20ドル渡してお釣りをもらいましょう」というSさんの提案で20HKドル(当時は約350円)渡すとお釣りをくれました。一般の路線バスよりも安めの値段だったような。

降ろされたところは一般バスのバス停。すぐ後に天水圍市中心行のバスがいたので乗ることに。それが今回と同じ269C。
269Cバスのおじさん運転手は「君達あれに乗ってきたの?「何処から来たの??」「えっ?佐敦??うひゃっひゃひゃ」と爆笑。「いくらだった??」とか聞かれて盛り上がり、Sさんは私を指して
「こいつ日本人なのに旅行で香港に来て銀座に泊まってるんですよ」と言うと運転手氏は
「えっ??日本人なのに銀座に泊まってるの」とさらに爆笑。
「いや、そこまで笑わなくても・・・」という感じでしたが、広東語は片言しかわからないはずだけど、妙に内容がわかったのが、謎の白バス体験と相まって印象的でした。

本当は白バスの写真があるといいんですが・・・撮ってる暇が無かったのが残念。


随分と余談が長くなりましたが、そんな郊外のニュータウン地区に向う都市内高速バスで先を急ぎ?ます。



空港アクセス道路と鉄道の併用橋の青馬大橋
昨日通りましたが、渡るよりもこうやって端から見た方が橋の全体が見えていいかも??



こちらは斜張橋の汀九橋を渡り・・・私はこういう長大橋も好きなので(歩いて渡るのは怖いので嫌いですが)なかなか楽しいですね。



大欖隧道というトンネルに突入。延長3.8キロの長大トンネルです。



トンネルを抜けると料金所があってその先の「大欖隧道収費広場」バス停に停車。(香港では広は旧字体で表記)


便宜上高速道路という表現を使っていますが、香港では「バイパス道路」のような意味あい。
日本だと首都高速のような都市高速的なイメージですが、無料故かランプに明確な名前が付いていないよう。

通行料金は基本無料ですが、香港島と九龍半島を結ぶ海底トンネルや長いトンネル、空港連絡道路など一部の道路は集中料金所で通行料金を徴収。
その集中料金所に併設するような形でバス停があります。
イメージとしては東名高速道路の東京料金所併設の東名向ヶ丘バス停の規模を大きくしたような感じ?

この「???収費広場」のバス停でのバス乗換えはICカード割引の適用対象(詳細は路線によりけり)にもなっていて、路線相互の乗換えの便を図っています。

中心部各地から来たバス路線がトンネルで集約されてまた郊外各地に散っていく路線形態で、集約される部分にバス停を設置して乗換えの便を図る。というのは、なかなか良く考えられているなと思います。

香港島と九龍半島を結ぶ海底トンネルの内、一番古いクロスハーバートンネルの料金所バス停はターミナル駅併設や終夜バスの相互接続など特筆したいことは色々あるのですが、余談で旅行記が先に進まなくなってしまうので控えます。

一度手前の降車場で乗客を降ろして少し進んで乗車バス停にも停車。
1人降りる人がいて前のバスに走って乗換えて行きました。

またまた高速道路をしばらく走って、次のバス停は私の下車地の「聚星楼」
高速道路を降りた辺りで降車ボタンを押して下に移動します。



高架線を走るLRTの電車を見ながら天水圍エリアに到着。

天水圍駅の真横の聚星楼(天福路)バス停で下車します。
ここまで観塘嗎頭から約1時間。距離があるとはいえ意外に時間がかかりますね。



バス停の前にあるMTR西鉄線(郊外電車のようなもの)の駅の真下にあるLRT駅
なんと新型車がいます。
以前にはなかった接近放送がかかったり、おばちゃんの清掃係員がいて僅かな停車時間中にさっと車内を清掃しているのが印象的です。

駅前のバス停は日本式に「天水圍駅前」とかバス停に名前を付けたくなりますが・・・
香港ではバス停の名前は、そのバス停の目の前の建物や施設の名前、交差道路の名前を付けるのが一般的。
公式サイトなどの路線図等では「聚星樓・天福路」のように所在する道路名をつけて表記しています。

日本では主要地点では半径100mぐらいの範囲に「○○駅前」など同じ名前のバス停がいくつもあって路線によって別の場所に発着する。というケースは良くありますが、香港の場合、別の場所のバス停は別の名前が付いています。
(交差道路の名称をつけている場合など重複がありますが、道路名で区分)

香港式は地図と見較べてバス路線が何処を通ってどの辺りにバス停があるのか把握できるので、なかなか親切。
もっとも今は公式サイトが進化して見較べなくても、サイトの地図上にバス停がマッピングされていますが・・・

ちなみに90年代末頃はバス停ポールに名前が表記されていないバス停も多く、バス停に名前が付いているかも謎でしたが、今は見た感じ名前が表記されている感です。


LRT乗車の前にまずは今日の目的の1つ、天水圍駅や屏山界隈の古跡めぐりをします。



この一体の古跡は屏山文物経として香港政府によって整備されているようです。
香港ナビの記事で知ったのですが、イギリス領になる前の香港の様子が偲ばれるということで香港では新界が好きな私は是非に行かねば・・・ということで



ますは目の前にある下車地のバス停の名前になっている聚星樓を見学。
香港最古の600年前に建てられた六角形の塔だそうで・・・
往時のこの地域の有力者が子弟の科挙合格祈願で建てたものだそうです。

塔といっても小さくて上には上れませんでした。
正面側から見ると高層住宅や天水圍駅を背景にニュータウンの中に取り残されたかのように見えますが・・



駅のコンコースから塔の後ろ側を見ると・・・・ニュータウンではない田舎というか郊外の風景が。
塔の右側の駐車場は・・・次回に



聚星樓の中にはおばちゃん係員がいて立派なパンフレット(繁体中文+英語)をもらえました。これは嬉しい。


次回に続く


香港ナビ>新界歴史巡り~屏山文物徑
http://www.hongkongnavi.com/special/5023007

香港ナビ>スペシャル記事・旅行記>八草きよぴの新界うろうろ旅行記
https://www.hongkongnavi.com/special/5022980


2012/7/31 3:20(JST)
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