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2022年4月にレンタルDVDで見た映画4本(サメ映画他)

今回は今月にTSUTAYAの1110円レンタルで観た映画4本を記録しておきます。

1・サリュート7
2・バトル・オブ・ザ・リバー 金剛川決戦
3・JAWS(ジョーズ)恐怖の12日間
4・グレートホワイト

例の如くネタバレになる部分も含むので注意です。

1・サリュート7



1980年代のソ連の宇宙開発の映画。
1985年に無人宇宙ステーションの「サリュート7号」が事故により制御不能となり地球への落下が懸念される中で、サリュート7の復旧対策のために急遽宇宙に打ち上げられた宇宙飛行士の物語。
米国による解決・支援は絶対に受け入れられない冷戦下において先を越されまいと急遽宇宙に打ち上げられたベテラン宇宙飛行士と技術者の2人。難しいドッキング作業を奇跡的な力技でこなし後はサリュートを修理するだけと思いきや予想外の事態が発生・・。2人の無事な帰還も危ぶまれる状態に。
というストーリー。

映画は指令センターと宇宙空間での場面を中心に展開。遠く離れて常時通信もできない指令センター側のもどかしさと宇宙に出てしまえば孤立無援の宇宙飛行士達の孤独さを改めて感じます。

2022年の今、スペースシャトル計画がとっくに廃止された中で宇宙への有人機を飛ばせるのはロシアだけという現実も踏まえたうえで、ウクライナ戦争でロシアが注目される今だからこそロシアを知るためにもみるべきな映画ともいえると思います。

2・バトル・オブ・ザ・リバー 金剛川決戦



1953年7月の朝鮮戦争停戦決定直前の現北朝鮮の金剛川の木橋を巡る戦い。

対岸の戦場に加勢するためには金剛川の木橋で部隊を渡らせる必要がある中国軍人民志願軍とそれを阻止するために橋を破壊しようと物量で空爆を繰り返す米軍の一昼夜の戦いを主に中国人民志願軍側から描いた映画。
内容は4部構成で、「兵士」「アメリカ軍パイロット」(ここは米軍側の視点)「高射砲部隊」エピローグとなる「夜明けの橋」に分かれ最初の3部は同じ出来事を繰り返し異なる視点からそれぞれ表現しています。

基本的には物量で押す米軍側有利に展開するものの、中国軍側からロケット砲で米軍の基地を攻撃するなど中国側の善戦も見られます。
中国軍側は橋を破壊されても何度でも復旧するしぶとさを見せ最終的に人海戦術で乗り切り対岸に部隊を渡らせることに成功。

朝鮮戦争の映画でありながら登場するのは米軍と中国軍のみで韓国軍や北朝鮮軍・ソ連軍は登場しません。このあたりは史実通りなのか、それとも中国側の意図があってのものなのかが気になるところ。

映画中ところどころ生存者が現代から回想する形で表現される他に、三国志の英雄と同じ名前の張飛という兵士が主人公の一人であり、三国志の故事を引用している部分、そしてラストシーンの映像、近年の米中対立の中で作られた「中国のTheプロパガンダ映画」そのものと言えるでしょう。

映画からも明らかなように朝鮮戦争では中国軍も多くの犠牲者(中国の公式発表では11万人)を出しているものの、朝鮮半島で戦った中国兵は、この戦いに勝利することこそが国家成立直後の中華人民共和国(新中国)と自分たちの未来があると信じていたと述べられます。

朝鮮戦争は東側陣営と西側陣営の覇権争い、冷戦時代直前の熱戦でしたが、1960年代以降に北朝鮮・ソ連・中国の極東東側陣営内の蜜月関係が終焉を迎え現代にいたるまで微妙な関係性を続けていること、ラストシーンで紹介された近年に犠牲者の遺骨収容が行われた件を含め、中国人民にとって朝鮮戦争にここまで介入した意義も考えさせられます。

「サリュート7」のロシアにしろ日本人には敵とみなした相手のことを知ることを拒否し知ることを非難する風潮がありますが、知らなければ対策も立てられなければ、対等に渡りあうこともできないでしょう。
中国政府が国民に向けてどのようなプロパガンダを行っているのかを知る意味でも日本に輸入されて見ることが出来るのは大いに意義があります。

ここからはサメ映画を2本

3・JAWS(ジョーズ)恐怖の12日間



有名なジョーズの映画のモデルとなったという1916年ニュージャージーサメ襲撃事件をモデルにした映画。

第一次大戦中ながら戦争とは別世界のニュージャージーのビーチには大勢の観光客が海水浴を楽しみにやってきます。そのビーチのホテルで監視員として働く青年を主人公として、「ひと夏の悪夢な出来事」であるサメの襲撃が始まります。

当時サメが人を襲う認識がなかったとはいえ、想定外に最初の犠牲者が出た時に「ドイツ軍のUボートの仕業だ」「機雷の暴発かもしれない」と言いだしてサメ襲撃を認めない偉い人達の姿は、先日の知床沖の遊覧船の事故で「ロシア軍の攻撃だ!」と唱えた人達の姿と重なり笑えませんね。

稼ぎ時の観光シーズンにマイナスになるサメ襲撃を認めたくない街の偉い人達。
そもそもサメのことを全くといっていいほど知らない当時の人達
そしてサメ襲撃が明らかになると今度はそこにビジネスチャンスを見出す山師達や右往左往する住民

とサメが活躍したりサメとの戦いを描くアクションというよりも、主人公の青年とそれを取り巻く周囲の人たちのヒューマンドラマ的な要素が強い映画だと思いました。

ちなみに有名なタイタニック号沈没は1912年、このニュージャージーサメ襲撃事件は1916年(日本は大正5年)と近い時期ですね。この時代の雰囲気を感じます。



当時のアメリカにイギリスみたいなコンパートメント型の客車がいたのかな?と疑問だけどサメ映画にこんなツッコミは無粋?
鉄道シーンでは架線下とはいえ立派なSLも登場します


4・グレートホワイト



グレートホワイトはサメの王者?ホホジロザメの意味。サメが海にいて空も飛ばない正統派サメ映画です

想定外に小型水上飛行機をサメにやられて遭難、ゴムボートで漂流する男女5人の物語。ジョーズ以来の正統派?A級?サメ映画と評される有名なロストバケーションと方向性が近い雰囲気です。

主人公たちはその時点で最善の判断を尽くしたものの結果的に遭難してしまう、運の悪さも感じたり、漂流中の人間模様などヒューマンドラマ的な要素も多く、こちらもアクション的な部分は少なめ。

映画中ではゴムボートは海流に流されるので同じ場所(SOSを送った??遭難地点)に留まれない、海流に逆らっては動けない、海流に乗る方向なら漕いでスピードアップ。など海で遭難した時に役立ちそうな知恵も得られそう。海では現在位置や目指す陸地の方角、海流の向きを知ることが重要のようですね。

この映画もサメの登場シーンは背びれだけで水面下で見えない、もしくは空撮や海底からのシルエット的な登場が大半、サメらしい姿はラスト近くでようやく・・といったところ。サメとしてはホホジロザメが2頭で社会性をもって狩りをする最近の知見も表現されています。



最後オーストラリア本土(写真の半島の下のビーチに漂着)にたどり着き助かった体ですが、この大自然。
この後本当に助かるのか疑問が残りますが、海上といい陸上といい、大自然の中での人間の無力さもまた感じます。

しかし2作ともサメ映画はやはりサメが殺されたりで死ぬのが可哀想に思えてきます。サメが空を飛んだりする荒唐無稽なやつは、サメ風の怪獣と割り切れなくもないですが、正統派やそれに近いサメ映画では可哀そうさが際立ちます。

やはりここは私が提唱しているサメが死なないサメ映画、ヤマトジョーズを作らないと!と思いを新たにするものです。あらすじは出来てます(๑´ㅂ`๑)


2022/4/30 23:14(JST)

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