さて出山信号所を出ると次は大平台駅。
途中、獣道が線路を横切るところが「踏切注意」の棒が立っているだけのような簡素な踏切になっていて、ちょっと気になりますね。
さすがにもう17時過ぎでしかもワンピ+レギンズ+サンダルのような格好をしているので今回は無理ですが、次に機会があったら獣道から線路に近づいて写真を撮ったりしたいですね。
箱根湯本から2駅・3.8キロしかないのに、何気に17分かかって大平台駅に到着。またまたスイッチバック駅です。
標高は349m・箱根湯本は108mなので140mほど登ったことになります。
ちなみに箱根登山鉄道のスイッチバック駅は他にあともう1箇所、次の宮ノ下駅との間に上大平台信号所もあります。

左が乗ってきた強羅行の列車
湯本駅を出てから、塔ノ沢駅・出山信号所・ここ大平台駅と全部で反対列車との行き違いがありました。
湯本行の電車は2両で超満員状態。ドアを閉めるのもやっとな状態になってました。
今は登山電車は小田原まで行かないので全部3両で回せるだろうに、明らかに混む連休中に2両を走らせなくても・・・と思いますが、2~6日まで連日となると検査の関係とかで、そうもいかないのかもですね。

旧1国沿いの駅舎??
ホームから少々急な階段を上っるとここに出ます。
駅舎といっても改札やきっぷ売場はないので一見無人駅かと思うものの、ホームの先端付近に事務室があって係員がいてきっぷを売っています(ただ朝~夕方前以外は無人駅になる模様)
旧国道1号線は、登りはガラガラなのに山を降りる方は渋滞で車が連なっています。
駅の周辺を少しふらふらと歩いて次の箱根湯本行まで時間をつぶすことに。

強羅行のベルニナ号(1000系)
しかし1000系のこの塗装で3両編成はどうも違和感というか嘘電のような・・・。
この列車は行き違いしないで発車していきました。
必ず大平台で行き違うわけでもないようで、案外複雑なダイヤの模様
列車待ち中に線路を見ていたら、面白い発見が・・・(明日の記事で書きます)

帰りは旧型車の3両編成
かなり長生きな車両ですが、見た目がゴツくて一番登山電車らしいような風貌のような気も?
3両とはいえこの電車も超満員。
無理やり乗り込んで、ドアが閉まる時に挟まれないように気をつけてなんとか・・・という状態です。

箱根湯本で一度下車。
以前の駅舎が取り壊され、今年になってから新しい橋上駅舎がオープンして綺麗になりました。
しかし、国道1号線を渡るペディストリアンデッキが未完成なので、バスの発着場や土産物屋が並んでいる側に行くには、ホームから一度上に上がってから地上に降りて、更に地下道をくぐり・・と不便な状態。
とはいえ以前の駅舎は手狭で、混雑時は乗車客と降車客が入り乱れ改札も混乱していたので、新しい駅になって一安心という感じかも。
みやげ物店を覗いて温泉まんじゅうを買ったりしてと買物を・・。
1個からばら売りしてくれるのが嬉しいですね。

帰りは18時52分発の新松田行の各停に乗車。
赤色の1000形に乗るのは初めて。
ですが車内は「小田急の路線図」と「箱根登山鉄道の路線図」の両方が掲示されているぐらいで、これといった特徴はありません。
さすがにこの時間なので、割と空いていて2両目に座れました。
19時17分まで待てば、新松田停車のロマンスカーがあるのですが、既に日も暮れて時間もつぶし難かったので、早々に帰ることにしました。
箱根湯本~新松田は特急料金300円なんで結構乗り得なんですけどね。
ということで午後遅めのスタートで単に大平台を往復しただけですが、まずまず楽しめたかな?という1日でした。
「スマイルクーポン」で3日間乗り倒しとか、「旧街道1号線きっぷ」で新畑宿橋バス停とか、箱根山内には興味あるポイントは色々あるので、次の機会はゆっくりと回りたいものです。
そういえば「天下の券」は今はないみたいで残念ですね・・・名前がベタ過ぎたのか。
さて、箱根登山線関連で言えば一昨年(08年)3月のダイヤ改正で小田原~箱根湯本間の一般の列車は6両→4両化され、新宿など小田急線内からの直通の急行列車は全滅。
特急列車以外は、基本的に新松田・小田原~箱根湯本間の折り返しになってしまいました。
2000年に朝夜以外の登山電車の小田原乗り入れの中止。
2006年には小田原~箱根湯本間は完全に小田急車両による運行
と、箱根湯本以遠の箱根山内から小田原までの利用者にとって不便になった代わりに、箱根湯本からは基本的に急行で秦野・本厚木方面に直通と便利になりました。
しかしながら2008年の4両化で、箱根山内から。箱根湯本~箱根板橋間、どの駅からも不便な状態になってしまいました。
「特急(ロマンスカー)への誘導策では?」という声も聞きますが、
「週末などはそもそも満席で特急に乗れない」
「土休ダイヤでは小田急線内からは町田以外は湯本行の特急自体まともに止まらない」
ような状況です。
更に6両から4両に減車されたことで、今回のような連休中など小田原~箱根湯本間さえ満員状態。というのも散見します。
「本当に混むのは連休などピーク時だけだから許容範囲です」
と言っているようでは、混んでることを予想しつつも、「敢えて連休に電車で箱根に行く」という選択をしてくれた人たちに対してあまりに失礼ではないでしょうか。
小田原で乗り換え。といっても、前にも書きましたが
快速急行で小田原に着く直前
「箱根湯本方面は7番線から○分発」(あと3分後??)
「この電車小田原駅10番線に到着します」
ドアが開いたら、既に残り1分ない。・・・・乗れないじゃん。
とか
今回私が箱根湯本から乗った列車も小田原に着いてみれば、こっちがドアが開くのと同時に接続するはずの急行のドアが閉まり・・(結局は再度ドアを開けて接続させてましたが・・・)
のような実情です。
そもそも、時刻表や駅の掲示で小田原駅で8・9番線に着くか10番線に着くかの案内がない。
(新宿で地下ホームに着くか否かは分かるのに)
「小田原で箱根湯本方面に乗り換える方は、編成前方にご乗車ください」
のような掲示などもない実情です。
箱根湯本駅のホームの手狭さ。や急行・快急を出来るだけ小田原まで分割しないで10両で回したい。ような種々の理由を考慮しても、現行の状況・ダイヤは疑問を感じるというか
「ある意味小田急らしくない詰めの甘さ」という感はいがめません。
4両運転前提としても、平日の通勤時間帯や休日の行楽時間帯に2~3往復程度でも、新宿発の急行を小田原で分割して後4両は箱根湯本行。という列車を作りフォローしてもいいんじゃないか?という感もします。
まぁ現状の状況を見れば、笑っているのは棚ボタで利を得た「JR東日本・東海」かなとも思います。
****
ちなみに今回、最初の目的地だった塔ノ沢駅はプチ秘境駅的な駅でなかなか面白いです。
ホーム上に銭洗弁天があったりで、変った駅としてお勧めです。
もしかして、箱根登山鉄道の駅の中で一番山の中にあるような雰囲気がするような?
09/5/6 0:39UP