今年は全国的に桜の開花が遅かったようで、今年は山北は4月7~8日の週末頃が見頃。
土日ほどは混むまい。と思い月曜日に行ってきました。
山北駅(表口)を出て沼津方面に。少し歩くと線路際に出れるので線路に向かうとすぐ
途中の線路を渡る橋に出ていた案内看板
線路が切通しになっていて、その両脇が桜並木になっています。
何箇所かに山北駅の時刻表+あさぎりの通過目安時刻が掲示されていました。
あさぎり号の通過は
1号7:58 2号9:21 3号12:06 4号13:21
11号14:09 12号16:22 5号16:06 6号18:16
と記されています。
適当な場所を見つけてまずはあさぎり3号の通過を撮ることに。
5分ぐらい遅れてきましたが・・・
如何せんこちら側(新宿寄り)の先頭車は連結面そのまま。という感じで格好が悪いですね。
昼頃に行ったので御殿場線の本数が少なくて待ち時間が長くて時間をつぶすのがタイヘン・・。
本数が多少多い朝か14時以降辺りに行けばもうちょっと効率よく撮れるんだけど。
暇つぶしに桜見物がてらうろうろと・・・
切通し横の側道では
そのうちの1箇所で試食させてもらいながら買ってみたり・・と。
さっきとは場所を移動して上り普通列車を撮影。約3分遅れ
4両編成です。
右側の枝が刈り払われているのが残念。
噂話としては桜の木自体の老化が進んでいて、病気が出たりで以前に較べたら勢いがだいぶ落ちている。
今のような桜が楽しめるのもそう長くは無いかも?
植替え話が出たこともあったが話がまとまらず流れた・・・のような話も。
実際のところどうなのかは素人目には分かりませんが、今年は今からでは遅く申し訳ないですが、
行きたいと思っている方は来年こそは是非訪問された方がいいかもです。
一昔前ですが山北町の活性化団体のようなところの素案では「ここの切通しにふたをして公園などに用地を活用する」という案も出たという件を耳にしたことも(あくまで予算などが付かない素案レベルのようですが)
山北で行き違う下り列車も撮影。
こっちは2両編成。やはり3分ぐらい遅れ
さっきのMSEがあさぎり4号が戻ってくるまで待って今度は横から・・・
2分ぐらい遅れ
御殿場方の先頭車。こっちの方がまだ絵になりますね。
MSEあさぎりがどうもピンと来ないので、御殿場線というよりも小田急線内の何処か。に思えてきます。
実のところ近くに住んでいるとなかなか行かないもので、ちゃんと撮りに来たのは今回がはじめてかも。という状態です。RSE20000形や371系が走っている頃や113・115系時代に行かなかったのが悔やまれます。
それにしても、土休日のみ運転のあさぎり12号は、御殿場16時発でアウトレットや冨士霊園、夏の富士登山の帰路には丁度いい時間帯なのに、平日に走らない。という勿体無いというかみすみす客を逃がしている感が。
平日はあさぎり3号→あさぎり12号で折り返すことにして、あさぎり4号は土休日のみ運転、あさぎり12号を毎日運転にした方が乗車率が良いんじゃないかと思うんですけどね・・・。
まぁロマンスカー用の車両が不足気味な中で、御殿場で長時間寝かしておくわけにもいかないんでしょうけど・・
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今回3月17日のダイヤ改正から御殿場線の山北駅と駿河小山駅が無人化されました。
鉄道の街として歴史ある山北駅が無人化(従来は早朝夜間無人)される。ということで新聞でも取り上げられました。
山北駅は裏口側は以前から終日無人で半無人駅状態であったり、そもそも無人駅の隣の東山北駅の方が乗降人数は多いなどの背景もあったと思いますが問題はワンマン運転。
山北・駿河小山の無人化の代りにワンマン列車が大幅に減るなら悪くないとは思ったものの、実際にはほとんど変らず。
3月20日(春分の日)に国府津10時29分の沼津行に乗ってみたところ
(ワンマン列車の車内運賃収受を体験する為に松田ではなく東山北から無札で乗車)
東山北駅に2両とも満員状態で到着。
松田駅などで「足柄までの各駅に乗る人は前の車両に・・」と案内したかどうか以前に、乗り切れるかどうか?という状態。
東山北では2分停車で6分延発
私が乗らなかったら後のドアが開かないので、降りる人が降りすごしになったんじゃないかという状態。
山北では行き違い列車が遅れていたため停車時間に余裕があり8分延発
谷峨で11分延発。前の車両が空いてきたので後の車両から前に移動するが・・・
駿河小山では乗車する人がいたので後のドアが開き、多くの人が後のドアから下車
私はきっぷを持っていないので、お金を払う為に最前部に移動しようとするものの、鯉の滝登り状態・・
で、なんとかたどり着きsuicaや長距離券の精算客の列に並び・・・
結局は駿河小山14分遅れで発車。
途中各駅共に停車時間が長くなる理由のひとつに「suicaや長距離券で東海道線からの乗換え」がありますが、
逆にそのお陰で停車時間が長いので「降りのこし」にならないで済んでいると感じます。
お金を払いながら運転手に尋ねてみたら
きよ「後のドアから降りている人がたくさんいるけど降りてもいいんですか?」
運転手「それははダメです」
きよ「注意しないんですか?」
運転手「清算業務が・・・」
「じゃぁ後から降りてもいいんですか?」
運転手「いや~ダメです」
という感じの対応でした。
これ以上やってもしょうがないのでここで打ち切りましたが
この日は彼岸の中日でかつその前の週末が雨天で冨士霊園訪問者が多かったのが混雑の理由ですが、
事前に混雑が予想されるにも関わらず増結しないのは何を考えているんだか・・と思います。
改正前の秋冬辺りは週末は午前中に増結される列車も結構あったので、
多少はJR東海もまともになったかと思ったのですが・・。
車内では混雑や一部のドアからしか降りれないことに怨嗟の声も聞こえてきましたが、
こういう状況を体験して積極的にまた御殿場線に乗りたいと思うでしょうか?
現場の乗務員は大変かもしれませんが、乗客はもっと大変です。
別の日、平日に乗った際は
山北駅で良く分からず、開いた前ドアから乗ってきた人が運転手に
客「整理券何処にあるんですか?」
運転手「この車両の後のドアのところに・・・」
客は車内を通り後のドアに行くもドアが開いていないので整理券が無く・・
私が「ドアが開いてないから整理券ないんじゃないの?」と言ったら
運転手が外から後のドアに走りボタンを押してあける
というコントのような状況も・・。(これで+2分遅れ)
これに限らず時として、現状のバス型ワンマン運転の対応範囲を超える混雑が発生することが多々ありますが、
御殿場線のワンマン列車は無人駅では
「前の車両の後のドアが開けばそこから降りる」(ただし乗る人がいないと開かない)
「乗る時も一番前のドアが開けばそこから乗る」(ただし降りる人がいないと開かない)
「整理券は取らずにさっさと乗る」
という乗客の「JR側の指示する乗降方法を無視した」多大な協力により定時運行や一定程度の遅れ。
で成り立っているのが現状といえます。
事情通氏の話によれば現場では定時運行確保の為に
「後のドアからの降車や前のドアからの乗車は黙認する」
「整理券も積極的に取ってくださいという案内はしない」
「聞かれたらマニュアルどおりに答える」
ということに一応なっているという話も聞きますが・・・実際のところは不明です。
最早整理券を使ったバス型の運賃収受が機能していない状況で、どうしてもワンマン運転に執着したいのなら、
JR九州のように都市型ワンマンにして、適宜車掌に車内改札をさせた方がいいんじゃないでしょうか?
昨今LRT絡みの議論では信用乗車制やその実現性についてよく見ますが、まぁこちらは「半信用乗車制」でになっていると言えるでしょうね。
ちなみに桜見物で山北駅の利用者が多かった4月7・8日の週末は山北駅にも係員が出たそうですが、
ワンマン列車は全部のドアをあけず通常通り。というアフォな状況だったようです。
本文中に「山北の桜もいつまで持つか・・」という話を書きましたが、
桜が無くなれば乗客が減ってJR東海も有難いかもしれませんね。
2012/4/17 3:38(JST)