07年1月近江鉄道と名古屋の旅(その3・近江八幡へ)1/20
2007年11月17日 23時59分36秒
1月20日土曜日
6時半過ぎにホテルを出発して徒歩5分程の名古屋駅に向かいます。
太閤口はツアーバスの集積地になっているようで特にこの時間帯、夜行で来て名古屋に到着したバスやこれから出発するバスがごった返し、色々な観光バスを見る事が出来ます。
それらバスの乗客で早朝にも関わらず周囲は混雑。
既に開店している太閤口構内のマクドナルドも大混雑。店の外に座って食べている人もいるぐらいです。
周辺の年齢層も、若い人・特に数人組の女性が多いのが特徴的です。
私の方はとりあえず荷物を駅構内のロッカーに預ける事に。
名古屋駅は慢性的にロッカーが不足しているようで、空きを探すのに一苦労ですが、朝早い時間帯、ロッカーの方は空いていて苦労することなく預けることが出来ました。
今夜の宿泊地は(尾張)一宮なので、名駅で預けるよりも一宮駅とかに預ける方が効率的ではあるんですが、7時5分発に米原行の快速があるのでそれに乗りたい+一宮はロッカーの有無や場所が分からないので、もし預けられなかったら、大荷物でずっと移動することになって困る。という事で慣れた名駅で預けることにしました。
さて身軽になって、滋賀を目指すとします。
今のうちに睡眠時間を確保していきたいので座りたいところですが、もう1本後ぐらいの米原行で、大阪方面への行楽客等で大混雑だった思い出があるのと、2~4両の短編成で座れないような感もあり、座れなかったら最悪だな~と思っていたら、やってきたのはなんと313系5000番台の6両固定編成
固定編成なので大垣で切り離される心配もありません。(車両交換という反則技も無きにしも非ずですが・・)
お陰で通路側でしたが座れました
区間快速の米原行。06年夏にデビューした313系5000番台。(この写真は米原で撮影)
これが噂の「名古屋地区のお客様向けの快適な全席転換クロスシート」(公式発表から)
313系導入で座席を1列減らし5列として、混雑や乗降時間対策でドア横のスペースを確保したのとは対照的に、6列配置の311系と同じぐらいのスペースしかありません。
昨今のJRの普通・快速用車両では、混雑時の詰め込み重視をし、編成両数を減らせる設計が主な潮流の模様ですが、流れとは全く逆行した詰め込みよりも快適性を重視した車両です。
この車両の導入とあわせ、東海道線名古屋地区の快速系列車は4両基本(混雑時など6両)から6両基本(混雑時など8両)に増強されました。
詰め込めない代わりに編成を伸ばして対応するという、鉄道趣味界の非常識に挑戦した画期的な施策です。
静岡地区で走っている車両と同じ会社・同じ形式の車両とは思えません(外観を除く)
一連の施策の発表前、鉄道趣味界の私の知る集まりでも、「快速系6両化の必要性」を主張している人もいたものの、「そんなことやる訳がない・青春18きっぷ期間外はそこまで混んでいない」的論調の方が強かったのを覚えています。
まぁJR東海ならそんなところでしょうが、JR名古屋は違ったようです。
JR東海の低サービス・詰め込み運転とは較べものになりませんね。
(注:私にとってのJR東海とは、御殿場線やその周辺の東海道線です)
さて、暖房も効いて快適な車内でぐっすりと寝ていたらあっという間に米原に到着。
JR米原駅から眺めた近江鉄道の米原駅。
今回はここから乗らず、そのままJRで近江八幡に向かいます。
JRの米原駅と近江鉄道の米原駅は小さなロータリーを挟んで50メートルほど離れています。これは最初から離れていたのではなく、以前はJR駅の真横にあり直結していたのが、平成10年頃にJRの構内整理で駅が小さくなり、近江鉄道の駅との間に隙間が空いてしまったのです。
しかし最近になって、駅周辺の整備事業の一環で再び近江鉄道の駅をJR駅の横に移設することになり、目下工事中(2007年6月に完成したとの事)です。
なぜ今になって直結させるのか少し謎なところもありますが、米原駅の南西2キロほどのところにフジテックの工場が出来て、近江鉄道も06年3月の改正で新駅設置や全線で大幅な増発(特に米原~彦根は平日20本の増)を行ない重要性が増したのも関係があるのかもしれません。
さて近江八幡まで行くために大阪方面行の新快速に乗り換えるわけですが、乗り換え列車は長浜方面から列車に空車を連結して12両になるところ。
引上線から空車が到着。→連結のために1回15m程手前に停車。→ゆっくりと進み直前で停車。更に少し進んで連結と2回動きます。
空車の部分には米原から乗る人の短めの列が出来ているのですが、待っている人が1回目に止まった時にドア付近に移動しないように
「2回動きます。そのままお待ちくださ~い」
「まだ動きます。その場で動かずお待ちください」
「もう少々お待ちください」
という感じで、駅員さんが放送でしきりに案内しているのが、せっかちな関西圏らしいというか、不慣れな人が増える七夕期間中の平塚駅を思い出します。
とりあえず車端のボックス席に座ります。近江八幡までは20分ほどですが、ここでも睡眠時間を確保していきたいところ。
米原駅を出て、新幹線の試験車が展示してある研究所やヤンマーの工場の手前側、東海道線の隣に、米原駅移設に伴う近江鉄道の新線建設の工事の様子が見れます。
現在はこれら工場の裏側を走っているのが、手前側に移設されるようです。
と眺め終わったところで、目を閉じて寝る事に。彦根を出た辺りで浅いものの眠れましたが、すぐに近江八幡に到着。
寝たりないので降りるのを止めたくなりながらも下車します。
近江八幡の駅名標。ここまで来ると関西に来たという感じになります。
隣の「あづち」は安土城の安土です。駅横に資料館などもあるので、歴史好きな方にはお勧めです。
さて改札を出たらまずは「みどりの窓口」に行き手持ちのSuicaとイコカカードにチャージします。近畿圏のJR西日本の駅窓口では一般のクレジットカードでSuicaにチャージできるので非常に貴重です。
関西に来たらまずクレジットカードでSuicaにチャージがセオリーです。今回は3月からのスイカ・パスモの共通利用を見越して、スイカに多めにチャージしておきます。
チャージが終り連絡通路を歩いていると列車の走行音がするので見ると、近江鉄道の貴生川行の列車が発車したところ。これに乗っていればよかった気がしますが、チャージをしない訳にいきません。
駅とサティを結ぶ連絡通路から眺めた近江鉄道ホーム。
彦根駅と同様に相模線の海老名駅を思い出します。
次の列車まで30分ほどあるので、朝食でも調達しようと駅横のサティに向かうと、「モーニングフリー実施中」の看板の出ている珈琲館があったので入ることに。
飲み物を注文するとパンやゆで卵が食べ放題です。
更に100~150円追加するとヨーグルトやスクランブルエッグ・サラダをつけることも出来ますが、紅茶だけで400円ぐらいしたので今回はパス。
少し急いで食べてから駅に戻るとします。
窓口で1000円の「びわこ京阪奈線フリーきっぷ」を購入。定期券サイズです
これ1枚で1日近江鉄道と信楽高原鉄道が乗り放題というお得なキップです。これがあるからこそ今回の近江鉄道や信楽に行く旅行を計画したようなものです。
「びわこ京阪奈線」というのは米原駅から近江鉄道・信楽高原鐵道を経由して、JR学研都市線に至るという壮大な新線計画だそうで、その実現を期成した企画キップだそうです。
ちなみに土休日限定です
<次回に続く>
***
近江鉄道06年3月ダイヤ改正の案内
http://www.ohmitetudo.co.jp/railway/info/kaisei.html#top
07/11/18 10:48UP
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