北関東の宮彫・寺社彫刻(東照宮から派生した宮彫師集団の活躍)

『日光東照宮のスピリッツ』を受けついだ宮彫師たち

桐生本町3丁目の屋台

2020年11月25日 | 各論⑤石原常八
 桐生本町は1-6丁目まであり、各地区が屋台を保有し桐生祇園祭に繰り出していました。保管されていた3丁目の屋台が60年ぶりに組み立てられました。
 素木の彫物は花輪の彫工・三代石原常八主利、息子の駒吉(後の高澤改之介)、鶴次郎になります。正面の金箔の龍は他と作風が異なり、以前の屋台の彫物を再利用したと考えられ、彫工は初代石原常八を疑います。
正面


後面


下回り(車輪部)


正面上部


正面鬼板部


正面懸魚部


正面虹梁部 虹梁に巻き付く龍(時期が異なり、初代常八推定)・・彫工推定の詳細はここでは省略。












前方舞台部の後方




左袖部


右袖部




左側面(前方)


後方鬼板、懸魚




後方2階縁下




額裏刻銘

三代常八主利は、二代常八主信の娘(里ん)の夫。文化9年生まれ、明治15年没
長男 駒吉は 改之助、甲斐之助、知信とも名乗り、天保5年生まれ、明治24年没。
三男 鶴次郎は、鶴吉、高松政吉と名乗り、嘉永元年生まれ、大正4年没。
*二男幸作は岸亦八家に婿に入っている。この屋台の製作には参加せず。

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