ハナログ

赤柴ハナ(1999/10/13 - 2016/7/8)の生涯。

世界にたったひとつだけの犬と私の物語 / 渡辺眞子

2010-04-04 | 犬本


  世界にたったひとつだけの犬と私の物語

  渡辺 眞子 著     河出書房新書 / 2010.3


  迷い犬との奇跡の再会、家族を再生させた一匹の捨て犬など、
  言葉を超えて、心を寄せ合う人と犬のカップルが紡ぐ、真実の物語を10編収録。
  つらい時も楽しい時も、犬がいるから生きていける。




久しぶりの犬本です!
10編のリアルストーリー。どのお話も感動的でした~。

虐待されて捨てられたワンコの辛くて泣きたくなるようなお話や、人の心や生活を助けてくれる介助犬のお話など、人と犬との関わり方を改めて考えさせられるエピソードばかりでした。



みんなが幸せに暮らせますように。。 ハナ


ペットはあなたのスピリチュアル・パートナー / 江原啓之

2007-11-08 | 犬本


  ペットはあなたのスピリチュアル・パートナー

  江原 啓之 著     中央公論新社 / 2007.9

  
  あなたが心惹かれ、縁を持った動物たちはみな、たましいを磨きあう仲間です。
  人と動物が永遠の絆を育てるための、初めてのスピリチュアル・ブック。
  巻末にインスピレーション訓練カード付。

  第1章 ペットとの出会い(ペットとして生きる意味/ペットとの運命的な出会い ほか)
  第2章 ペットとのコミュニケーション(動物のオーラ/動物は人の言葉がわかるのか? ほか)
  第3章 ペットのトラブルSOS(愛情を伝えてトラブルを防ぐ/ペットが行方不明になったとき ほか)
  第4章 動物たちのスピリチュアリティ(動物たちの優れた霊能力/動物の前世とグループソウル ほか)
  第5章 幸せな別れ方(ペットの死と旅立ち/安楽死は誰のためか? ほか)



江原さんの著書を初めて読みました。
テレビではよく拝見していますが、ちょっと言葉足らずな面があったり(もしかしたら、視えている世界を現実の世界に置き換えるのが大変なのかな~?とか)、特に、世間を気にし過ぎる面がいつも気になっていました。
でも、スピリチュアルな世界や考えなどには感動を頂いています。

さて、初めての著書でしたが、とても読みやすく解りやすかったです。
書かれていることも、ご自身も犬を飼っていらっしゃるのに、私のように(!!)知ったかぶりをせず、「~だそうです」と、言葉に“だそう”をつけていて、とても謙虚さを感じました。

動物の霊は人霊に進化することを目指していて、私たち人間はその動物たちが人霊に進化できるように手助けをしているんだそうです。
そう思うと、うちの毛むくじゃらのハナちゃんにも、今まで以上に思いやりを込めた愛情を示していきたいと思いました。
そして動物は、人間が与えた分だけの愛をそのまま返してくれるんだそうです。
ハナの寝顔を見ているだけで癒されるけれど、ハナからも愛情をもらっているんだと思うと嬉しいですね。

動物は人をオーラで見ているそうです。
ハナはワリと遠くからでも人を認識します。初めは匂いで識別しているのかと思っていたのですが、ハナの鼻は特に動いていないし、きっと、シルエットで判るんだな~と思っていました。
江原さんの本を読んで、もしかしたら、私がシルエットだと思っていたのはオーラだったのかな~?とちょっと驚きました。

他にも、去勢・避妊の問題や、もしもの時の延命措置、服を着せる必要性からきちんとリードをする意味(当たり前のことなのにリードをしない飼い主が多過ぎ!)など、『大我(相手のため)の愛』と『小我(自分のため)の愛』の違いを通して解りやすく書かれていました。

江原さんがカウンセリングを行っていた時のとても感動的なお話も書かれています。
それまで比較的自分とハナとの関係に置き換えて、勉強をしている気持ちで読んでいたので、そのカウンセリングのお話の時には、あっという間に号泣してしまいました。
人と犬との不思議なお話はたくさんありますが、犬の気持ち(江原さんが亡くなった犬の霊視をして)を代弁されると心が支えられないくらい無防備になってしまいますね。

とても勉強になる良い本だと思いました。
でも、ちょっと高い・・・(笑)。


犬と私の10の約束 / 川口晴

2007-08-21 | 犬本


  犬と私の10の約束

  川口 晴 著     文芸春秋 / 2007.7


  ある日、12歳になったばかりのあかりが学校から帰ってみると、
  庭の植え込みからヨチヨチ歩きの子犬が出てきました。
  犬を飼いたがっていたあかりは捕まえようとしますが、
  電話の音にビックリした子犬はどこかへ姿を隠してしまいます。
  しかもその電話は、母が倒れ、入院したという父からの知らせでした……。



まず、これはフィクションであるということをお忘れなく。

ツッコミどころ満載です。
いつの間にか外飼いになっているのには驚きましたし、ソックスが亡くなった後に小屋から出てきたお母さんからの手紙には顎が外れそうになりました!!
ってことは、何年も犬小屋の掃除してないんかい!!
室内飼いだったのにいつの間にか外飼いにした理由って、クライマックスでお母さんからの手紙をソックスが隠し持っていたってことにしたいからだとしか思えません。

あっ、シーチキンごはんもやめてほしい・・・。
そうそう、父親もさっさと家を探せよ!って思ったし・・・。
それに、何より驚いたのが、アカリとソックスの再会シーンです。
ソックスがアカリを見つけて一直線に川を渡ろうとするところで、アカリがソックスに橋のたもとを指さすのですが、なんと!ソックスはアカリの指さした橋のたもとを見るんですよ!!
信じられませんでした。。。
普通、指をさされたら、その指を見ると思うんです。
つまり、“あっち”とか“そっち”って、なかなか見れないと思います。

その時点で、やっぱりフィクションだな~って思いました。
読み終わったあと、どうしてもフィクションかノンフィクションかを知りたくて調べてみたのですが、ネットの本屋さんではノンフィクションにジャンル分けしているところが多くて・・・。
で、版元の文藝春秋に確認したのです。
はい、間違いなくフィクションでした。

なんていうか、『犬の十戒』『虹の橋』をまんまと利用したというか、私としてはなんとなくいい気持ちはしません。
まだ子供向けに、『犬の十戒』を解りやすく『犬と私の10の約束』として盛り込むのならいいのですが、アカリと星くんの恋愛話が出てくるので、ちょっと子供向けって感じじゃないし・・・。
ちょっとガッカリでした。

でも、犬との約束ごとにはもちろん感動します。
自分を振り返りもします。
そこだけは純粋にいいお話であったと思いました。


「犬と私の10の約束」
1 私と気長につきあってください。
2 私を信じてください。それだけで私は幸せです。
3 私にも心があることを忘れないでください。
4 言うことをきかないときは、理由があります。
5 私にたくさん話しかけてください。人の言葉は話せないけど、わかっています。
6 私をたたかないで。本気になったら私のほうが強いことを忘れないでください。
7 私が年を取っても、仲良くしてください。
8 あなたには学校もあるし、友達もいます。でも私にはあなたしかいません。
9 私は10年くらいしか生きられません。だからできるだけ私と一緒にいてください。
10 私が死ぬとき、お願いです、そばにいてください。
  そして、どうか覚えていてください、私がずっとあなたを愛していたことを。


犬川柳[日本犬の野望]

2007-08-20 | 犬本


  犬川柳 [日本犬の野望]

  Shi-Ba【シーバ】編集部・編     タツミムック / 2007.7

  
  日本犬たちの「写真」に、ヘタレ犬や飼い犬の心情を
  5・7・5の17文字で表現した「川柳」を組み合わせたちょっと変わった写真集。
  『Shi‐ba』の人気コーナー「しばせん」を単行本化第6段! 
  しかも、オールカラー(笑)。


  
私、密かに『シーバ』買い続けています(2冊買い忘れアリ)。
ってなワケで、『犬川柳』も必ず買います。
今回の表紙はたまりませんよぉ~~~。
さすがのハナも、この表情はしませんね。
表紙に限らず、中の写真もどれもめんこいです、はふ~~~~ん。

で、最近の『シーバ』を見ていて気がついたことがあります。
『シーバ』が発売された頃は、ハナ系のお顔の柴ちゃんってほとんどいませんでした。
1冊に1頭いるかいないかってくらい。
ところが、最近の『シーバ』(『犬川柳』も)には、ハナ系のお顔の柴ちゃんが多いんですよぉ~~~。
これは、リーダーと毎回話すことなんですけどね。
まぁ~、なんていうんですかぁ~?
最近はハナみたいに可愛いお顔の柴ちゃんが増えたのね~~~ってことになりますかね~?(笑)

とまぁ~、柴飼いにはもちろん、日本犬が好きだけど飼えないんですぅ~という方にも、思わず破顔してしまう『犬川柳』をオススメします!


都会の犬はたいへんなのよっ! / 天谷これ

2007-02-17 | 犬本


  都会の犬はたいへんなのよっ!

  天谷 これ 著     山と渓谷社 / 2006.10


  ペットブームでしつけのいい犬が増えたが、なくならない路上のフン、
  止まない深夜の鳴き声…。
  犬問題の全ては飼い主のモラル、マナー、キモチの問題、育ちの問題と主張する著者が、
  みなさんの自覚を促す「飼い主のしつけ本」。



とにかくっ!表紙の秋田犬に一目惚れでした。
なんとも人間臭い目付きがたまりません~。
お名前を慎太郎くんと言います。2歳らしい。
飼い主である著者(文中:犬谷こらッ)がペットショップでやはり一目惚れして飼い始めます。
飼った翌日から病院のお世話になった慎太郎くんですが、今ではすっかり都会に住むマタギの血をひく秋田犬として虎視眈々と生活しているみたいです。

読み始め、なんともお粗末な飼い主だな~という印象だったし(すんません、もちろん私もです)、著者がコロシアムと呼んでいる公園でのノーリードにムカムカし、それでも最後まで読めたのは慎太郎くんの行く末が心配だったワケでして。
でもですね、途中から、著者の考えは私と同じだわ~と感じ、それからは、自分勝手な飼い主のお話をふむふむと興味津々で読みました。

んまぁ~、どいつもこいつもみんな自分勝手!
リードしろよ!
人とすれ違う時はリードを短く持つのは当たり前だっつーの!
人はみんな犬嫌いと思うべき!
それくらいの神経を使わないと、人間社会で犬は受け入れてもらえないぞ!
それから犬谷(著者)、人がいないからって外でブラッシングしちゃダメだって!

でね、コロシアム(犬谷が行く公園)だかなんだか知らないけどさ、どれだけ完璧なしつけができていても、ルールはルールだ!
リードを放してはイケナイ場所でのノーリードはダメだよ。
だってね、アホな飼い主どもは「うちの○○ちゃんも~♪」とかいって真似しちゃうんだから~。
もぉ~、ホント、頼むよ・・・。

なんていうか、ムカムカきます。
でもですね~、慎太郎くんがお利口さんなんですよ~。
キノコ狩りに初めての山に入った時のエピソードは感心しましたね~。
本能なんですかね~。
でも、大型犬は自然のあるところで生活させてあげたいな~と思いました。

とまぁ~、なんだか、ど~ってことない犬本でした。トホホ。