きろく

日々の記録

ナンシー

2008-03-07 00:12:36 | Weblog
しょっぱなからではありますが、亀の条件を何ひとつ持ち合わせていません。ハガキの表に「記憶スケッチ<亀>係御中」と書いていなければ私の手元にすら届かなかったかもしれません。
うーむ。何だかわかりませんがただひとつ死んでいることは確かでしょう。頭や手足を甲羅に引っ込める間もなく死んじゃいました。不慮の事故でしょう。そう言えば無念な感じもしてきました。
亀といえば何はなくとも甲羅。重要なだけに全体の亀感を大きく左右します。で、この場合完全に運んでいます。背負ってしまいました。己を守ってくれるどころか、お荷物なわけです。
硬い甲羅はさまざまな外敵から亀をガッチリ保護してくれます。しかしこの甲羅、細いものを使えば隙間からかなりのダメージを与えられます。あと包丁の背でそげば、ボロボロときれいに取れる可能性もあり。
亀はおめでたいものの象徴とされています。縁起がいい。が、この亀は何か人をまがまがしい気持ちにさせます。原因は甲羅に対してあまりに小さい頭と手足と見ました。中、スカスカでしょう。
甲羅からのぞいた手・足・頭・しっぽと、亀の亀たる条件に何の不足もありません。しかし、この圧倒的な寂しさは何なんでしょう。この亀、歩いても歩いても進まなそうです。泣けてきます。