まんじろう日記

まんじろう(ボストンテリア、2009年8月1日生まれ)とのんびり更新しています。

アクリルとウール

2010年05月25日 | カーペット
カーペットやラグの素材でよく見かけるアクリル。
もともとウールに似せて作られた石油系の化学繊維がアクリルです。

アクリルの主成分は、石油から作られるアクリロニトリル。
アクリルは、軽くてかさ高。糸の染まりがよく発色のきれいなものができます。
ウールに似せて作られている繊維ですので、保温性は高く、夏場もあたたかい。
ただ、静電気が起きやすく(汚れがつきやすい)、熱に弱い。
毛玉(ピリング)ができやすい。という面も持っています。

一方、ウールは羊の毛を使った天然繊維。
糸の染まりはよいが、発色は彩度が落ちる。
吸放湿性にすぐれ、保温性も高い。冬はあたたく、夏はひんやり、梅雨時も湿度調整をしてくれるので年中快適。
ウールの持つダストキャッチ効果により、ハウスダストの浮遊を抑えてくれます。
静電気もおきにくく、エピキューティクルにコーティングされているので汚れに強い。
難燃性にも優れ燃えにくい。(火のあたった部分が炭化する)
遊び毛がでる。(遊び毛が抜けることにより艶が出てきます。)

アクリルも防炎性能を付加したものがあります。アクリル系と呼ばれるものです。
アクリル系とは、成分のアクリロニトルを35~85%含んだ化学繊維で、塩化ビニルや塩化ビニリデンとの共重合繊維。
これは、アクリルの特性に難燃性を付加した化学繊維で、熱に強いのが特徴。除光液やシンナーで溶解することも。

防虫性も高いのが化学繊維の特徴。
効果があるのは糸を食べる虫。

これらの4種類が、今日本にいる繊維を食べる虫です。

ダニなどは、カーペット、ラグに落ちたフケやアカなどのエサから繁殖していきます。
ウールでもアクリルなどの化繊でも同じです。
まめに掃除機をあててゴミを吸い取りましょう。
ダニ対策にはこれが一番です。
目付のしっかりとした商品を選ぶのもダニ対策のポイントです。

アクリル、ウールともメリット、デメリットがあります。
ご使用用途にあわせて素材を選んでみてください。
年中通してご使用であれば、ウールを
冬場暖かく使いたいのであれば、アクリル
夏場、さっぱりと涼しく使いたいのであれば、吸水性の高いコットンや麻を
シーズンで買い替えるのであれば、ファッション性の高いアクリルなど(比較的安価です)
長く使いたいのであれば、目付のしっかりとしたウールを
用途、使用期間など目的にあわせて選びましょう。