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便りがないのは良い知らせ。

日常を書き殴る!

便りがないのは良い知らせ。

2008-03-27 01:58:56 | 雑記
そろそろ桜ですね。

桜です。春です。一番です。ドラえもん祭りです。

春と言えば卒業、入学のシーンを頭に思い浮かべます。社会人の間でも入社、転勤などのシーンがありますね。

そうです。別れと出会いの季節です。

今年もやっぱり桜は満開になるのでしょうね。そして、あっと言う間に散っていくのでしょう。

「金の成る木」ではなく「花の成る木」などは世の中に幾らでもあるはずなのに「桜」は何故にこうも注目の的になるのでしょうか。

美しさと儚さが圧倒的な存在感を放っていると言う事もあるかと思いますが、出会いと別れのシーンに、密接に関係している花だからなのではないでしょうか。

別れのシーンでツボミになります。これから咲き誇る花を連想させ僕たちに希望を持たせてくれる。

感傷に浸っているシーンで咲き誇ります。落ち込んだり悩んだりしている僕たちを励ましてくれる。

出会いのシーンで散っていきます。出会いとは美しく儚いものなのだと僕たちに感慨深いものを感じさせてくる。

どんなシーンも大切にしたと思います。別れも、感傷も、出会いも。

唐突ですが、当駄文ブログ「便りがないのは良い知らせ。」を閉鎖することにしました。「閉鎖」と言ってもこのまま残してはおきますが。。。

このような見るに耐えないブログを読んでくださった皆様に心から感謝の気持ちを伝えたいと思います。

そして、ブログを通じて知り合えた方にも心からありがとうを伝えたいです。

これからも、どんなシーンも大切にしたと思います。

今まで本当にありがとうございました。

マンダムファイヤー

2008-03-21 01:34:49 | 雑記
声が良いね。

僕はよく声を褒められます。ダンディな声だから。
僕の声に似合う響きと言えば「マンダム」だろうか。恐らく想像を絶するほどのダンディズム。

しかし、だ。自分の声って自分が思っている響きと違うってことありません?自分の声を録音したものを聞いたら自分の声ではないような気がしませんか?で、「なんだよ。こんな声じゃないよ。何か変な声。自分が聞いてるダンディな声はどこ行ったんだ。」なんて思いませんか?思いませんか。そうですか。僕は思う。


僕は顔は褒められない。ダルシム似だから。
僕の顔に似合う技と言えば「ヨガファイヤー」だろうか。当然、度肝を抜かれるほどのファイヤーダンス。

しかし、だ。自分の顔って自分が思っている雰囲気と違うってことありません?写真に写っている自分の顔を見たら自分の顔ではないような気がしませんか?で、「なんだよ。こんな顔じゃあないよ。何か変な顔。自分が鏡で見ているチョイ悪な顔はどこ行ったんだ。」なんて思いませんか?思いませんか。そうですか。僕は思う。

自分が認識している自分と言うのは本当の自分の姿でない場合が往々としてあります。

近所の古本屋に行きました。僕は古本屋の雰囲気が好きです。とりあえず官能小説でも物色しようと店内をうろついてたところ、なにやら小難しい分厚い本が立ち並ぶコーナーに迷い込んでしまいました。学術的と言うかなんと言うか、兎も角、僕の領域ではない。僕がこのコーナーに入るとしらた飽くなき探究心で事細かに書かれた女体の神秘に迫る本を探す場合だけだ。

学術的な本の前には女性が1人。見るからに学術的な本を読みそうで知的な雰囲気をかもし出している女性だ。何だか本を一心不乱に読みふけっている。僕は彼女の気を散らないように、そっと後ろを通った。彼女は僕が後ろを通ったのも気が付かないくらい集中している様子だった。おっぱい触ってもバレないんじゃないかな。などと思いながらもコーナーを後にした。

そして僕の目当てである官能小説を探したのだが、イマイチだったためゲームやCDを見て帰ることにした。

学術コーナーで本を読んでいた知的な女性が気になったので、もう一度学術コーナーへ舞い戻る。まだ読みふけってたらおっぱい触ってみよう。などとはちょっとしか思っていません。

僕はまた彼女の後ろを通過しようと思っているその時ですよ。彼女は戻そうとした本棚の本が崩れ去る。ボロボロと本が落ちてくる訳です。すぐ後ろにいた僕にも何冊かの本が神風のように特攻してくる。彼女は慌てふためいて本を拾い上げて棚に戻す。小さな声で「すみません」とか言いながら。普段の僕は人の手助けなどを出来るほど心も広くもないし、暇さえあればおっぱいのことばかり考えているような酒粕みたいな人間なんだけど、流石にこのシーンでは手伝ってあげるものだろう。そうしたらおっぱいを触らせてくれるかも知れないし、などとは思ってはいませんよ。まぁ、手伝った訳です。

そうすると彼女はもう一度、小さな声で「すみません」って。僕は「いやいや、大丈夫ですよ」なんて言いながら本を戻す。本を戻し終えた時、彼女は「ありがとうございました」などと言うのです。言葉をうまく操ることのできない僕はもう一度先ほどと同じ言葉を発するのです。「いやいや、大丈夫ですよ」と。そうするとですね。彼女は僕の顔をしばらく凝視して「ありがとうございました」と反復する訳です。

僕はピンときた。「この娘。僕のことが好きなんだ。一目惚れか。参ったなぁ。」と。彼女は「顔はダルシムに似ているけど、声がダンディだわ。抱かれたい男、No1だわ。」などと思っているに違いない。

彼女は一冊の本を手に取り、「あの」と。
ん?なんだ。これから僕とその学術的な本を一緒に読みふけりたいのかい。どれどれ見せてごらんなさい。代わりに僕に女体の神秘を教えてくれまいか。などとは思ったり思わなかったりしているところ、どうやら僕が通路を塞ぐ格好で仁王立ちしていたらしい。僕は「ああ。ごめんなさい」と何で謝ってだか分からないまま通路を空け彼女を見送った。

僕は古本屋で完璧な冷やかし客をこなして店を出た。(ダンディに)

帰宅してから彼女が僕の顔を凝視したのかを考えると気になって仕方がなかった。いくらダルシムに似ているかと言ってそんなに珍しい顔でもなかろう。インドに行けばいっぱいいるぞ。

どうもにもこうにも腑に落ちない。

ふと鏡を見ると僕の鼻の穴から洒落にならないくらい鼻毛でてたもんね。そりゃ凝視もしたくなるわ。まぁ、そうさ。そんなもんさ。僕みたいなダルシムに一目惚れするような女性などいるはずがない。いたら見てみたい。逆にこっちから願い下げだ。

自分が認識している自分と本当の自分の姿。みなさんは一致していますか?

僕の足跡

2008-03-19 21:02:11 | 雑記
じいちゃんから貰った最後の一万円札が2枚。
僕は少しでも重みがわかるまでは使うまいと決めていた。

僕は子供の頃、頻繁におじいちゃん、おばあちゃんの家に連れて行かれていた。

父も母も出身が呉だが、父方はド田舎、母方は中心地と言った対照的なものだった。

子供の頃は母方のおじいちゃん、おばあちゃんの家に行くのが楽しみだった。街から近いと言う事もあったし、近所には従姉妹が住んでいたので同年代の友達もいた。夏休みにはおじいちゃんの家の子になり、従姉妹と一緒にラジオ体操に通ったりもしていた。

おじいちゃんの家に泊まった翌朝、目覚めた時に「ここはどこだ?」と言った感覚に陥り一瞬パニックになるが、次の瞬間におじいちゃんの家だと気がつき安堵する。僕はその安堵感がたまらなく好きだった。

おじいちゃんには僕と兄以外に2人の孫がいたが、僕と兄はおじいちゃんに特別可愛がられていたような気がする。

母には兄がいる。母にとっての兄は僕の伯父にあたるのだが伯父には2人の娘がいた。僕と同じ年の女の子と一つ年下の女の子。伯父はおじいちゃんの家のすぐ近くに住んでいたのでいつもご飯は一緒に食べていた。

おじいちゃんからすれば毎日顔を合わせる孫よりもたまに訪ねてくる孫のほうが甘やかし甲斐があったのだろうと思う。

おじいちゃんは遊びに行くたびにおもちゃやお菓子を買ってくれた。産まれて初めて見たウルトラマンの映画の帰りにウルトラ兄弟がたくさん入ったフィギュアを買ってくれた。サルの子の僕ははしゃぎすぎて車に跳ねられてしまった。

両親と昔の話をするとたまに話題に上がる。あの時の僕は非常にコロコロとよく転がったお陰で奇跡的にかすり傷だけで住んだことを聞かされる。それでもおじいちゃんは僕のことを心配してオロオロしていたのを覚えている。

おじいちゃんにガンダムのプラモデルをねだったことがある。僕と兄に別々に買ってくれた。しかも組み立ててくれていた。

僕はプラモデルを組み立てるのも楽しみだったんだけど、おじいちゃんのガンダムは完璧なまでの作りで色までしっかりと塗ってあった。まるで、完成品を買ってきたかのように忠実に再現されていた。僕と兄はすごく喜んだ。
数年後、河川敷で爆竹で破壊することになるのだが、今考えると惜しいことをしてしまったと思う。

おじいちゃんに会いに行けば何でも買ってもらえる。何でも願いが叶う。そう思っていた。

僕の父が言うには、おじいちゃんは「ジェット機でも何でも買っちゃる。」と言っていたらしい。

非常に頼もしいこと、この上ないのだが、今思うとおじいちゃんの家は決してお金持ちではなかった。おじいちゃんはタクシーの運転手をしていたし、おばあちゃんは肉屋で働いていた。

僕らが遊びに行くたびにおもちゃを買ってくれ、行かない時にはプラモデルを作ってくれる。そんな優しいおじいちゃんだった。

おじいちゃんはたまに僕の家に泊まりに来た。僕の両親は無類のパチンコ好きなので時間があればパチンコに行っていた。おじいちゃんはパチンコに行こうとするとおばあちゃんにどやしつけられるため、僕の家に来てはパチンコに勤しむのだ。

おじいちゃんはパチンコで儲かってもほとんどお菓子に変えて帰ってきたので、勝っても負けだったと思う。

僕はおじいちゃんのことが大好きだった。僕の友達が家に遊びに来たときにおじいちゃんと友達と一緒にファミコンをしたことがある。ユーモアのセンスもあるもんだから僕の友達ともすぐに仲良くなった。今でもその友達と会うと僕のおじいちゃんが話題にあがることがある。大人から子供までどんな人にでも愛されるおじいちゃんが自慢だった。僕にとってのおじいちゃんは完璧なおじいちゃんだった。

そんなおじいちゃんが僕の夢の中に出てくることがあった。中でも3つほど、忘れることができない内容の夢がある。

一度は小学生低学年の頃の夢。僕がおじいちゃんの家に泊まりに行った時に見た夢だ。

僕は物心がついてから寝小便と言うものを一度しかしたことがない。僕の兄は小学生3~4年生になっても寝小便をしていたので、我が兄ながら情けなく思いバカにしていた。

僕が最後にした寝小便はおじいちゃんが夢に出てきてシッコを我慢する僕に向かってシッコを促す時に言う掛け声を繰り返し繰り返し言うのだ。「シー。シー。シー。コッコ」なんて。夢の中の僕はおじいちゃんの声に何も疑いを持たずにシッコをした。目覚めた僕は「おじいちゃんがシッコせぇって言うたけ、漏らしたんで」などとおじいちゃんを責め立てた。おじいちゃんは笑っていた。

そして、もう一度はファミコン全盛期の頃の夢。おじいちゃんは発売してすぐの入手困難なソフトを何度かおもちゃ屋をやっている知り合いから仕入れてくれたことがある。

エキサイトバイクなんかもそうだ。当時のファミコンソフトは4000円代が主流だったのだが、エキサイトバイクは5000円の壁を突き破ってしまったソフトだった。当時の僕からすると5000円なんて手の届く金額ではない。しかも大人気で入手は困難な状態だったように記憶している。そんな中、おじいちゃんは僕に買ってくれた。

ドラクエ3などは人殺しが起こってもおかしくないほどの空前のブームが巻き起こり、どこの店に行っても買えない状態で入荷した店舗では長蛇の列ができニュースでも取り上げられるほどの一大ムーブメントだった。僕の手元には発売して間もなくして列に並ぶこともなく普通にあった。

僕はおじいちゃんがいる限りどんなファミコンのソフトでも手に入れられる。そんな気がしていた。ある日の夢でおじいちゃんがファミコンのソフトを買ってきてくれた。それは「ウルトラマン」のソフト。もちろん僕の夢の中で作り上げられたソフトなので実在するものではない。ソフトをファミコンにセットしていざゲームを始めようとしたところで夢から覚めた。僕はじいちゃんに「ウルトラマンは?」と聞いたけど、おじいちゃんの頭の中には「???」がいっぱいだったに違いない。僕は大泣きをしておじいちゃんを困らせたが、おじいちゃんはいつものように自分のあぐらの中に僕を包み込み「ええ子になれよ。もう泣くな。」と頭を撫でる。僕はおじいちゃんにそうされるとますます涙が止まらなくなる。

最後の夢は、おじいちゃんの棺に突っ伏して眠っている時。僕は親戚一同の中で唯一、おじいちゃんの死に目に会えなかった。お見舞いにもロクに行かずに遊びほうけてた報いだろうと思った。自分が嫌になるくらい後悔した。だけど、おじいちゃんは夢の中で「ええ子になれよ。もう泣くな。」と僕の頭を撫でる。夢の中の僕はじいちゃんに謝りたかったのだけど泣いてばかりで何も伝えることができなかった。

最近になってやっと自分の力で生きているような気がする時がある。もちろん、いろんな人から支えられながらではあるが自分の足で立ち、自分の足で歩いているような気がする。躓いたり、足引っ張ったり引っ張られたり、支えたり支えられたり、飛んだり跳ねたり、沈んだり浮かんだり、怒ったり喜んだり、泣いたり笑ったりしながらもしっかりと地に足をつけて一歩一歩踏みしめている。

次にじいちゃんが夢に出てきたらいくつか伝えたいことがある。

ええ子にもなってないし、相変わらず泣き虫だけどなんとか頑張ってるってこと。
ブログを始めた当初からずっと書きたいと思っていたじいちゃんのことを書けたこと。

じいちゃんに貰った2万円で靴を2足買ったこと。それぞれの靴を買うときにじいちゃんから貰った2万をそれぞれに振り分けて買ったこと。これでますます大地を踏みしめられるよ!って。

最後に一つ。僕のわがままは何でも聞いてくれるじいちゃんにウルトラマンのソフトをお願いしたい。

窓際団

2008-03-19 00:36:11 | 雑記
「ぞく」ってのは何にしても素敵なものなんです。

「海賊」とか「山賊」とか「家族」とか「裸族」とかとか「風俗」とか。まだまだいっぱい素敵な「ぞく」はあります。

「暴走族」だって「ぞく」って呼び名があまりにも格好良いからってんで「珍走団」なんて常軌を逸した名前にされてしまった訳ですし。

「ゾク」とは群れをなしているイメージがあります。一匹狼は「ゾク」を名乗りません。僕はロンリーではないけどウルフなので「ゾク」の響きは素敵だと思いますが大人数は苦手なためウルフです。オンリーウルフです。

そんな僕が近々「ゾク」に入ることになりそうなのですが「窓際」です。窓際団です。
ウルフ過ぎたのかな。

迷彩とボイン

2008-03-17 22:24:19 | 雑記
噂は聞いていました。とにかく安い。と。
前々から気になっていたファッションセンターシマ○ラへ行ってきました。

ご存知の通り僕の所有している服は3枚+葉っぱ程度です。服を買おうと思い立ったは良いけど、ここのところ出費続きで服なんかにお金をかけている余裕はありません。しかし「もうすぐ春ですね。ちょっと気取ってみませんか。」と言うくらいだから僕だって気取ってみたい。そこで思いついたのが前述のセンターと言う訳ですよ。

僕は自分で言うことになんら抵抗がないくらい当然のことのように言える。僕にはファッションセンスがない。流行にも疎いしそもそも流行の服を着ても似合わない。

流行が変わる度に自分のスタイルを変えるなんてナンセンスだ。僕はいつでもストロングスタイルでいたい。などとは思っていませんが、ファッションに無関心な僕にとっては服などは防寒の意味と棒を隠すことくらいにしか価値を見出せない。

そして僕は気に入った服しか着ない。"気にいる"と言っても決してデザインのことではない。着心地だ。着心地が良ければ多少ボロくて破けてても良い。

僕は服を選ぶ時に成長して大きくなった時のことを見越して少し余裕のあるサイズのものを買う。ここら辺の未来予測ができるところなんかが僕がIQレスラーと呼ばれている所以だろう。窮屈な服を着るのが嫌なんだ。そして出来るだけ薄着で済ませたい。何枚も重ね着をするのは何よりも面倒だ。ゴワゴワして動き難いのはツライ。

男たるもの表を歩いたら8人の敵がいると思え、とも言いますし、出来るだけ身軽で動きやすいものがよろしいかと思っています。

総合的に考えた結果、僕には侍スタイルが理想の格好に思えて仕方がないのですよ。それにこれなら僕、、、いや、拙者には似合う。絶対に。

そう思って根本的かつ絶対的に方向性を見失った僕はセンターへ突入するのです。

その斬新なネーミングから想像するにローカルの企業だと思っていましたが、全国区らしいですね。

中に入って、まずは人の多さにビックリ。で、適当に眺めた服の価格を見てビックリ。

ダウンジャケットみたいなものなんかが1000円代だったのに流石に度肝を抜かれました。衝撃のプライスの品々の中、僕は侍スタイルを完成させるべく服を物色する。もちろんマイブームであるシマシマもチェック。

店内は予想通り主婦と見受けられる女性がわんさかいました。家族で連れ立ってきたお父さん、お母さん、子供の組み合わせも何組かいました。そんな中に一匹の侍。誰も僕のことを見ちゃいないだろうけど客観的に見て普通に浮いた存在でした。

侍スタイルとは言ったものの袴などが置いてあるはずもなく、シマシマ具合をチェックするのが関の山なんです。こんなんなら帰りに黒いゴミ袋でも買って繋ぎでも自作したほうがマシだな、などと考えているところ、それは僕の目に飛び込んできた。

今まで僕が手を出さなかった分野。その服を着ているとみんなの熱い羨望の眼差しを受けることは予定調和の如く至極当然のことに成り得る。

それは。迷彩服。

見紛うことは決してない。それは紛れもなく迷彩柄だ。本来、迷彩柄と言うのは戦闘時に着用するものであり、周りの風景と同化し目立たなくさせるのためのものだ。ジャングルでは森林の色を主体とした柄。雪原では雪の色を主体とした柄。砂漠では土の色を主体とした柄。それぞれに適した色と柄で衣服を彩ることで敵から発見され難いものにし自分の身を守る。それがどうであろう。このセンターでは威風堂々とした存在感。周りと同化するどころか一際輝く存在感。この迷彩は敵に見つかることを恐れていない。

僕は価格を確認するや否やオリーブ色のズボンと一緒に試着室へ駆け込む。そして軍隊で訓練された兵士のように俊敏に着替え終えた。

僕は鏡の中の自分を見て、残された道は自分のコスチュームに陶酔することくらいしかないことに気がついた。これはイカす。中学生の頃、友達の家で始めて見たAV「巨乳イカす!」と同じくらいボインだ。いや、それ以上のボインかも知れない。これは紛れもなく現代に蘇った侍に他ならない。迷彩を着ることにより身を隠すどころか逆に圧倒的な存在感を手に入れることが出来る。

僕は迷彩を買った。

春だからって気取ってなんかはいられはしません。なんせ僕には8人の敵が待ち構えている。

セニョリータ

2008-03-17 00:56:02 | 雑記
暗い夜道を一人で歩いている時、背後に何やら気配を感じたことはありませんか?振り向くんだけどもちろん誰もいない。何だか怖くなって早足になったりして。そんな時、いつも歩いている家までの道のりが、やたら長く感じるものです。

僕の実家は少しどころではないくらい狭い道を経たところにあります。大通りを外れて細い道を200~300m程歩いたところにあります。普通車で通るのは至難の業です。

細い道の両脇には畑があり今でこそ近所のコンビニの明かりが届くようになり夜でも明るく感じることがありますが、僕が子供の頃は寂しい街頭と民家から漏れる明かりくらいのものでした。

僕は小学生の頃、サッカー少年でした。通っていた小学校で練習をするんだけど、平日は夜に練習があったため帰りは真っ暗でした。帰りには僕はいつもの細い道を通って帰宅する訳です。

友達や友達の親などがいると心強いんだけど、稀に一人ぽっちで暗闇の細道を通ることがありました。僕はヘタレなので見えない何かに脅えながら早足で帰るのです。時にはベソかきながら走って帰るのです。暗い夜道の一人歩きは怖いものです。

しかし、僕も大人になったせいか、それとも何百回、何千回と通ったであろう細道になれたせいか、はたまた照らす灯りが増えたせいか、夜道の細道も怖くなくなりました。

この前、電車で実家に帰った時ですよ。駅から実家まで歩いて5分弱と行ったところなんですけど歩いてました。夜遅かったんだけど僕の実家の最寄の駅では結構な人数が電車から降りる。改札を抜け細道へ入るまでは電車から降りた人達と大行進。

例の細道へ入るまでは大名行列です。大名じゃねぇな。まぁ、兎に角みんなと歩く訳だ。いつもなら細道へ入った途端、誰もいなくなる。人っ子一人居なくなる。

もう僕も大人です。だから怖くありません。しかし、ちょっぴり寂しいです。家はすぐそこ。子供の頃、この道を通るのが怖かったのを思い出しながら歩いて行きます。

この日はいつもと違って僕の数メートル先には女性が歩いておられました。靴をカツカツ言わして歩いておられました。僕も負けじとカツカツ言わしました。

こう言う状況って凄く嫌です。なんて言うか。僕の存在が女性に不快感、または不安を与えてやしないか。と、気になってしまうのです。

電車の中でもそうです。満員なんかだと本当に乗りたくない。乗ったとしても女性の近くには乗りたくない。誤って手があらぬところに当たってしまったりしたら・・・など考えると恐ろしくて電車なんか乗れません。それに僕なら計らずとも計りながらあらぬところに手を導いてしまう可能性だってある。

そんな訳で不安や不快感の種になるのが嫌なんです。僕がもし女性だったら暗い夜道で僕みたいな挙動の不振な男が後ろを歩いてると気持ち悪いですよ。110番しますよ。「あ!この顔!ピンッときた!」ってなもんですよ。

ピンッと来られたら嫌なのでこう言う状況になった時、僕は可能な限り早く前を歩く女性を抜き去ります。後ろを歩くよりは前を歩くほうがマシだろう。と言ったことです。

ほら。あれじゃないですか。「何だか怖いな」と感じる時って大抵、背後を気にするじゃないですか。暗い夜道で「怖い」を感じたときは背後からの気配を感じる時ですよね。僕が前を歩くことで不快感や不安を軽減させてあげようと考える訳です。僕(不審者)は何て良いやつなんだ。

僕は前の女性を抜くために少し早足で歩きます。僕の「カツカツ」のリズムが早くなる。気のせいか前の女性のリズムも少し早くなる。僕も負けてられないので、もっと早くする。女性もまだまだ早くなる。僕もまだまだいける。

もうね。競歩ですよ。僕が抜くのを諦めようと思ったその時でした。女性が振り返って僕を睨みつけるや否や全速力で走り出した。僕には「なんなんですか!」と聞こえたような気がする。僕は鳩が豆鉄砲でぶん殴られた時のような顔をしていたのではないかと思う。両手を上に上げて「たべちゃぁうぞぉ」って言って追い掛けてやろうかと思ったが辞めといて正解だ。

『なんなんだろう。僕は。』と心の中で自問自答を繰り返しているが未だ答えは出ていない。模索中である。


対象年齢は4歳児

2008-03-15 21:04:58 | 雑記
今日も行って来ました。

パインリッジリゾーツ芸北へ。

今日は甥と姪を連れて行ってみましたよ。昨年からの約束をやっと果たせる時が来た。と、言うのもうちの家族はみな出不精で子供達をどこかに連れてってやろうと思う大人がいないのですよ。なので、たまに僕が遊びに連れて行く訳です。知能指数が近いもので僕も一緒になって楽しむことができますよ。

甥はかなりのビビリです。実家から甥の自宅まで5mほどのところなんだけど夜になると一人で帰ることもできない。中学校1年生です。

反対に姪は根性が座っていると言うか、怖いもの知らずと言うか、無鉄砲な小学校6年生です。同年代の子供と比べてもかなり身長が低いです。

そんな屁たれとスモールとシマシマで朝も早くからいざ雪山へ。

到着してまずは道具を調達しなければなりません。レンタル小屋へ行く訳なんですけど、僕は正直なめてました。レンタルの料金なんてたかが知れているだろう。と。そうするとですね。キッズ料金でも2人ぶんで8千円ですよ。8千円。甥は中学生なんだけど、まだチン毛もはえてないからキッズですよ。完全なるダイナマイトキッドですよ。こんな時に姪のスモールさが際立つので役立つ。書いてるうちにちょっぴり罪悪感。芸北の人。ごめんなさい。そしてありがとう。

そしてですよ。僕は初心者に、しかも屁たれとスモールに教えれるほどうまくない。なのでスクールにぶち込むことを決心したのです。シーズン終わり間近と言うこともあり、人も少ないから運が良ければマンツーマンで指導してもらえるかも、などと淡い期待を寄せながらスクールにぶち込みました。

しばらく待っていると、わらわらとスクール院生が集まって来ました。始めての人達も3人ほどいたようで、甥と姪のクラスは計5人になりましたよ。インストラクターのお兄さんはとても親切そうな人で安心したところで、僕は○○ヨットスクール並みにしごいて欲しい旨を伝えて断腸の思いで一人、雪山へ。まぁ。それが目的だった訳だが。

今日の動きは冴えていた。さすが白と黒のボーダーの服を着て来ただけのことはある。こんな服が似合うのは僕か楳図かずおかフレディーくらいなもんだ。やっぱシマシマに限るよなぁ。なんて思いながら滑る訳です。
しかし、楽しい時間はあっと言う間に過ぎるものでスクールが終了する時間が迫るのです。僕は急いで屁タレとスモールのもとへ。

人が少ないとは言え、スキー場なんかで人を探すのはそこそこ苦労するものですよ。しかし、不思議なものですぐに分かりましたね。血の繋がりって言うんでしょうかね。それとも僕がニュータイプだからでしょうかね。まぁ。とにかくすぐに見つけれた。

甥はへっぴり腰ながらもちゃんと先生の言うことを聞いてたようでそこそこ滑れるようになってました。いかんせん屁タレなもので滑りも屁タレです。体がヘの字に曲がってますからね。いや。あの曲がり方は屁の字だったかも知れない。

姪のほうは僕と知能指数の争いで均衡を保ってるだけあって、人の話を聞きません。なので、先生の言う事なんて聞くはずもありません。おまけに学習能力が非常に低い。

全盛期はとうに過ぎたものの、一昔前は昭和の暴君として恐れられた母親に何度も何度もしばかれている。怖いもの知らずと言うのもそんなところからの印象だ。

僕も昔は母親に何度も何度もしばかれた。しかし、真骨頂の母親相手だったから仕方の無いことだ。たまに実家に帰ると姪と母親が対峙をしているシーンに出くわす。往年の勢いは衰えた感は否めないが母親相手に引けをとらない姪はそれなりにすごい。まさに虎と竜だ。

そんな姪の滑り。あんね。直滑降なんです。もうね、早いんです。それこそ青春を駆け抜ける勢いですよ。僕は彼女が何故、それほど生き急ぐのかを考えると人生の儚さに憂いを感じずにはいられませんでしたよ。

やはり楽しい時間はあっと言う間に過ぎるもので、帰宅の時間です。

甥はへの字、姪は直滑降とそれぞれの性格を現す形での滑りになりましたが、存分に楽しめたようでよかったです。

甥は「また連れて来てね」と。
姪は「誕生日には思う存分遊ばせて」と訳のわからないことを言っていましたよ。

そして、レンタル用品を返却しに行きました。姪はしきりに「更衣室は個室なんかね?」と聞いてくるんです。スモールのくせに一丁前に色気づきやがって。などと思うのですが、残念ながら個室ではありません。3畳くらいのスペースがあるところでみんなで着替える訳です。もちろん男女別です。

僕は閃いた。それこそ閃きすぎて自分に惚れた。姪が着替えるのを待っているフリをして女子更衣室の前で待ってたら妙齢の女性が着替えているところをウォッチングできるのではないか。と、ウォッチングができないまでもチラ見くらいできるのではないかと期待に胸とか股間とかを膨らませてたのです。

僕がお縄になったとしてもそのまま収監できるぞ。こんなこともあろうかとシマシマを着てきたんだ。なんて一人で妄想を膨らます僕を尻目に、姪が個室じゃなきゃ嫌だ。なんて言い張るのです。僕の野望を打ち砕くとも知らずに子供みたいなことを言う。生意気なガキだ。

今しがた姪が知恵の輪を持ってきた。一緒に梃子摺った。対象年齢は4歳児。

出来るだけの気持ちを

2008-03-13 00:33:40 | 雑記
8年ほど前の話です。島根の松江に出張に行く機会がありました。広島からバスで5時間前後かかっていたと思います。
一週間に一度帰っていたのですが、片道5時間の道のりは乗っているだけとは言え結構しんどかったです。バスの乗車券は前もって買っておかないとバスに乗れない、なんてこともありました。
当時、ビジネスホテル住まいと言うのが目新しくて、田舎で何もすることが無くて仕事ばかりだったけど良い経験になりました。

仕事は忙しく職場からホテルへ帰る頃には、近所の飲食店は閉まっているような状態でした。
晩御飯はコンビニ弁当かホテルの近くにあるラーメン屋でした。遅い時間でも空いている居酒屋を発見してからは、そこに1人で行くこともありました。初めて経験することが多くて何だか少し大人になった気分でいました。

週末になるとバスの乗車券を予約し広島へ帰り、また次の週に松江へ、「おれってなんだか社会人じゃん!?」なんて訳の分からないことを思いながら出張生活を送っていました。
毎日、遅くまで働き疲れながらも仕事にはやりがいを感じていたしホテル住まいも悪くない、なんて思っていましたが一つ苦痛なことがありました。バスでの移動です。5時間かけて移動するのは、かなりつらい。僕は乗り物で長時間寝ることが出来ないので5時間の道のりは長かった。いつもできるだけ後ろの席に座るようにし、広島~松江間の景色をずっと眺めていた。

ある時、急遽広島へ帰らないといけないことになり、バスの出発にギリギリ間に合う感じで帰ったことがある。なんとか間に合ったものの乗車客が多かったと言う事もあり、最前列の左の通路側の席しか空いていませんでした。仕方なくそこに座る。隣は、おばあちゃんだかおばちゃんだか微妙な年齢の女性が座っていました。窓際ではないけど最前列のため進行方向の景色が見れる。いつもと違った感じの景色を見るのが少し楽しみでもありました。

国道9号線を通り宍道湖を眺めている頃、隣のおばちゃんが話し掛けてきた。他愛も無い世間話だ。おばちゃんは、僕のことをいろいろ聞いてきた。僕は知らない人と普通に話をすることが何だか大人のような気がしておばちゃんの質問に答えていた。一通り僕の話を聞き終えたおばちゃんは今度は自分の事を話しだした。
どうやらおばちゃんは、広島の息子に会いに行くらしい。息子は警察官で孫もいる。孫のお守りを兼ねて遊びに行くのだそうだ。おばちゃんは息子や孫の話をするのが、嬉しいらしく息子や孫の顔を見たこともない僕に息子や孫の自慢をしていた。息子や孫に会うのを楽しみそうに話すおばちゃんと話していて、僕も早く家に帰りたいと思った。

しばらく話し込んで僕はおばちゃんの話しに飽きてしまい早く解放されたい気分だった。広島への道のりの途中、サービスエリアやドライブインで何度か休憩がある。僕は、これをチャンス。と思いサービスエリアで雑誌を買いバスに戻った。

バスが再度、出発した後は、おばちゃんの話を軽く受け流すようにし雑誌を読んでいるフリをしてやり過した。広島へ到着する頃には外は暗くなっていた。おばちゃんは息子と孫が迎えに来てくれているらしい。駅に到着しバスを降りる時に軽く挨拶をしたが、おばちゃんは息子を探している様子で、それどころではなかったようだ。バスを降りてバスから荷物を降ろすのを待ってる間、おばちゃんと息子が対面している様子を見ていた。30代後半くらいに見える息子はおばちゃんに向かって「早くしろよ。」なんて言っていた。僕には息子が『何で迎えに来ないといけないんだよ』って言ってるように聞こえた。孫はいなかった。

僕は居た堪れない気持ちになりながら家路に着いた。少し悔やんだ。何で雑誌なんて読んでるフリしたんだろう。と。もう少し話をすれば良かった。と。おれって全然、大人なんかじゃないじゃん。と。

僕らは、いつも出会いが終わった後に思う。大好きだったおじいちゃんが死んだ後。仲良しの友達とケンカした後。大切な彼女と別れた後。誰かを失った後に思う。

バスの中のおばちゃんと、もう少し話をすれば悔やまずに済んだろう。
おじいちゃんの見舞いにもう少し行けば悔やまずに済んだろう。
友達の気持ちをもう少し考えて話をすれば悔やまずに済んだろう。
彼女にもう少し優しくしてあげていたら悔やまずに済んだろう。

僕らは生きている間に多くの人と接する。そして別れの後に悔やむ。僕は日頃、「後悔しないように」なんて考えて生きてはいない。だけど、後悔した後になって「もう、後悔したくない」と思う。大切な人との別れが来る時には、それまでにどれだけ最善を尽くしていても少なからず後悔するものだろうと思う。

今になって思う。

どんな人と接する時も、自分の出来るだけの気持ちを持って接するべきだ。

きりん の脳内ブログ

2008-03-12 00:37:34 | 雑記
脳内ブログメーカーをやってみた。

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2008年03月12日

「私はイヤらしいキミが好き。ずっと変わらないでいて」
今日、課長に言われた一言があそこにジュンとくる。
課長のバカ。好きになってもしらないゾ。

goo×うそこメーカー
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こんな感じになりました。なんだよ「あそこにジュンとくる」って。

でだ。ここのブログにあるもの全てgooが自動で配置してくれてるものです。この「脳内ブログメーカー」にしても下にある広告なんかもそうです。包茎やらワキガやらキャッシングやらと、このブログを見に来てくれてる人よりもブログの主に広告してんじゃなかろうかと思うような内容ばかりだけど。広告料くれ。と、言いたい。

gooブログって自由度低いんですよ。なんだか他所のブログを見るとカウンターだとかアクセス解析だとか置けるとこもあるみたいなんですよね。しかし、gooではそれはNothingです。ダメェです。

全くもって理不尽だ。利用者には自由度が低いのに管理者が好き勝手やってんですよ。

あそこにジュンと来て好きになってもしらないゾ。

違いの分かる男

2008-03-12 00:13:39 | 雑記
なんとも言えない色艶が出る。

らしいです。

僕は違いの分かる男になるべく毎日を精進しております。

先日、靴を買いました。早速インターネットでブーツの手入れのマニュアルが書かれているサイトを発見したので眺めてみたんですよ。なにやらミンクオイルとやらを革に塗ると何とも言えない感じになるらしい。考えるより行動です。早速ブーツに塗りたくってみました。

うん。なんとも言えない風合い。

と、なるはずだったんですけど、わかんねぇ。違いがわからねぇ。塗った後と塗る前の違いはベトベトか、ベトベトじゃないか、くらいですよ。

そんなことってよくあります。違いがわからないのです。

例えば発泡酒とビール。これ分りません。並べられて飲み比べると味が違うことくらいは分るかも知れませんが、多分両方美味しく飲み干せると思う。
この例は僕がただの味覚音痴と言うことで片付くかも知れないが味覚以外のものでもある。

例えばスノーボードの道具。僕はスノーボードが好きなんですよ。なので、道具のことについてはそこそこ知ってますよ。で、僕の持っている板。そこそこ値のはるものです。板なんてのは長さも違えば硬さも違う。僕の持っている板は硬い。らしい・・・僕には硬いんだか軟らかいんだかなんてわかりゃしない。なんと言っても買った決め手は色ですからね。「僕、白が好きでんねん。」ってなもんですよ。僕なんかは、そこら辺のホームセンターで売っているベニヤ板なんかでも十分だ。どうせ違いなんかわからないんだから。

この前なんかオナラとウンコの違いだってわからなかったしね。

ほんと。自分でも呆れましたよ。『右も左も分らない』どころの騒ぎじゃありませんよ。

こんなんで違いのわかる男になれるわけない。

1つに2つ

2008-03-11 02:14:03 | 雑記
先日、銭湯に行った時の話です。

いつものように穢れた体を清めて露天に出た時です。僕の行く銭湯は露天にできるときにドアを開けてでます。多分、どこの銭湯でもそう。

で、そこにはお爺ちゃんがポツンと一人でいました。僕が露天にいるのをまるで気が付いていないようす。死んでんじゃないかってくらい静を保っている。そうすると突然、銭形平次を歌いだしたんですよ。

静から動へと展開されていく訳です。日本武道を極めた達人のように優しく、そして柔らかく、おまけに激しく、静と動が切り替わったのです。

「おぉぉとぉこ、だったぁらぁ(男だったら)」と始まったのです。お爺ちゃんの声はカナリヤのように澄んだ声です。お爺ちゃんの変化は、まさに光と影、陰と陽、棒と穴、と言った感じですよ。あ。最後のはごめん。なんか勢いで書いてみた。

僕は胸の中でお爺ちゃんに続きます。「ひとつに、かぁけぇるぅ(ひとつにかける)」ってなもんです。

だけどお爺ちゃんの歌にすごい違和感を感じたんですよ。「おぉぉとぉこ、だったぁらぁ(男だったら)。ひとつに、ふたつぅ(ひとつにふたつ)」って。

僕は、しばらく間を置いてお爺ちゃんの間違いに気が付きました。完全に間違えて覚えている。自信満々の歌声から哀愁を感じずにはいられませんでした。その後の歌詞は間違えていなかったようです。しばらくしてお爺ちゃんが僕に気が付いたみたいで、また達人の業で今度は動から静へと切り替わったのです。活動を休止したお爺ちゃんを見て僕はまた、死んでんじゃないかと思いハラハラしたけどお風呂を出ました。

そして、帰りの車の中でいつものように思い出し笑い。気持ち悪い。

そこで初めて気が付いたのですが、歌詞を間違えたのは仕方がないとしても「1つに2つ」って変ですよね。選択肢増やしてどうする。「2つに1つ」ですよね。

僕もお爺ちゃんの真似をして銭形平次を間違った歌詞と間違った言葉で歌いながら帰りました。

で、ですよ。またこれは別の日なんですけど、あのお爺ちゃんを見かけました。

僕の通っている銭湯はスーパー銭湯なんですけど少し古い感じです。で、洗面台のとこで蛇口の温度を調整するじゃないですか。蛇口にテープが貼ってあって青いほうにひねると冷水。オレンジに合わせると良い湯加減。赤に合わせると熱湯。と言った感じですよね。だいたい40度前後でオレンジ近辺で設定しますよね。それがね、丁度40度くらいの位置に合わせてもすごい熱いお湯が出たり、逆に冷水が出たりする席があるんですよ。そんな席に座ってしまうと大変です。

で、お爺ちゃん。ちゃんとした設定のできない席に座ってしまったらしく、勢いよくシャワーを出したまでは良かったんだけど「ヒヤッ!」って言ってましたよ。温度調整するために蛇口をひねってるんだけどなかなかお好みの湯が出ないみたい。しばらくすると落ち着いた温度が出たみたいで体を洗い始めたようです。

良かった、良かった。

また、銭形平次歌ってくれないかなぁ。

その日暮らし

2008-03-09 23:43:15 | 雑記
これが新しく買ったブーツです。

え。前に買ったばっかりじゃん。なんでまた買ったの?と、思われるかたもいるかと思います。

そんなもんこっちが聞きたいわ。

なんかですね。車の頭金払ったじゃないですか。それで貯金なんてものが0に近い数字になったんですよね。それで半ばやけくそです。なんかお金が使いたくなったのです。

いつもお金が消える時には形に残るものにできていなかったんですけど、今回全財産を使うにあたっては形に残るものを意識しました。で、どうせ残るものなら長く使えるものと言うことで靴にしました。

で、です。このブーツ。どうやら所謂B系と言う格好をする人達が好んで履く靴らしいです。もともとはアウトドア用の靴みたいなのですが、何やらBらしい。実際、僕が買った店でもそれっぽい格好をした若者がいました。

僕はファッション関係のことはトント分からないのですが、調べてみたところB系とはダボダボっとした服を着たり大き目のアクセサリーを付けるような格好のことを言うらしいです。Bはブレイクダンスの意味らしいです。ブレイクダンスと言われても風見しんごくらいしか思いつかない。

僕も身形と精神はB系ですよ。武士系ですよ。いや。野武士系ですよ。なので正確に言うとN系です。お金もあればあるだけ使うところなんて我ながら侍だと思います。

その日暮らしのような感覚です。

N・A・V・I・G・A・T・I・O・N

2008-03-09 01:48:57 | 雑記
いやぁ。ついに来ましたよ。

Newカーが。

慣らし運転なんて生ぬるいことはせずに最初からブゥンですよ。元々、スピードを出すほうではないので問題ないかと思うんですけどね。で、今回の車で楽しみだったのがナビですよ。ナビ。

僕なんて右と左が分からないのでいつも道に迷っていました。どんくらい方向音痴かと言うと、会社の飲み会とかあるとするじゃないですか。職場は市街地にありますので必然的に店は街中になってしまうんですよ。夜の街に繰り出すのは嫌いではないのですが、一つ困ったことが。僕は極度の方向音痴のため、飲み会が終了して帰る方向がわからなくなるのです。そして歓楽街のネオンに染まりながら消えていくのです。

通った道も一回や二回じゃ決して覚えません。外出先から帰宅することもままならない状態です。デパートやちょっと大きいスーパーでも迷える子羊ですよ。僕が忍者で自分の家がカラクリ屋敷だったら全ての罠に掛かる自信があります。

知らない土地に行った時でも地図なんて面倒で見てられない。だから山勘で行く方向を決めるんだけど、尽くハズレですよ。僕に掛かればどんな場所もラビリンスです。

今まではそれが僕の生きる道なんだと受け入れていました。迷っても最後に目的地に辿り着ければ良しとしていました。猪木先生も言っていました。「行けば分かるさ」と。僕には迷わず行くのは荷が重過ぎる。

しかし、今度からはカーナビゲーションシステムが僕の方向音痴をカバーしてくれることでしょう。期待に胸を膨らましてナビで初出動です。近所のショッピングモールに用事があったので出かけました。この道は完璧に覚えているんですけど、ナビを使ってみたかった。設定を終え出発です。

多分当たり前だと思うんですけど音声で案内してくれるんですよね。流暢とは言えない喋りだけど頼もしい味方だ。最初のうちはナビと会話していました。で、僕がいつも通っている道と少し違うルートなんです。ま、僕の使っていた道が最短と言う訳ではないだろうから、こんなルートもありか。

用事が終わったので、また新たな行き先を。今度は北部にある大手電化量販店やスポーツ用品店が立ち並ぶ場所を目指します。現在地からは結構な距離があります。そこへの行き方も完璧に覚えてはいるのですが、ナビにお任せで行くことにしました。僕はナビが喋る度にニコニコしながら「OK」とか「ラジャー、ブラジャー」とか言っていたので僕の姿を見た人は気味悪がったと思います。僕自身も気持ち悪かった。

そしてナビの指示に従い、幸せのトンボよろしく北へ北へ向かう訳です。そうするとですね。なんだか突拍子もない方向へ向けて指示を出すのです。僕がいつも使っている道とは方向が全然違う。しかし、もはや僕はナビの虜です。性の奴隷です。逆らうことなど許されません。ナビが「この先、20キロ先、海岸です。車を降りて砂浜に座って夕日を眺めましょう。」と言えば眺める覚悟でいた。ナビが「この先、左折してください。ところでここ最近で一番恥ずかしかったことはなんですか?」なんて質問してこようものなら赤裸々に語る準備もできていた。なので、僕は突拍子もない方向に導こうとしているナビの言い成りに車を走らせる。

そうするとですね。「有料道路」の看板があるじゃないですか。ナビは沈黙は金と言わんばかりに無言です。僕は「怒ってるのかな?」と不安になりながらも車を走らせた。そして、無言のままのナビのご機嫌を伺うかのように有料道路へ乗りました。その有料道路に乗ったのは初めてでした。僕は今までその有料道路の存在意義を見出すことができませんでした。なので、一生利用することはないだろうと思っていたのですが無言の友人の圧力でゲートを通過することになろうとは思いもよらなかった。

そしてナビはまだまだ沈黙。直進しろと言う事なのでしょう。僕は「まだ、怒っているのかな?」なんて思い手に汗握りながら車を走らせる。しばらくしてナビが話しかけてくれました。「この先、左に」と。また有料道路なんです・・・だけど、ナビがさっきよりぶっきら棒に言っているように聞こえました。まるでエリカ様ですよ。ギャートルズのお母さんみたいな衣装を着て「別に」とか言いそうな雰囲気ですよ。僕はプルプル震えながらもまたしても有料道路へ。僕は真性のドMなのでエリカ様に反抗することなんてできる訳がありません。

そして指示通り進んで目的地へ辿り着けました。

楽しくお買い物をして(一人で)帰宅することにしました。そしてまたナビを設定。いろいろ触っているうちに気がついたのですが「有料道路優先」とか「一般道路優先」とかって項目があるんですね。「有料道路優先」になっていたのでさっきのエリカ様は僕を有料道路へ乗せたがったんだ。何も僕を「有料道路に乗せる」プレイをしていた訳ではないのです。気を取り直して「一般道路優先」を選択して自宅を設定してGOです。

今度は順調です。無事、有料道路を通過。エリカ様の指示は的確で僕がいつも使っているルートと同じでした。そして国道2号線へ向けて車を走らせる。土手沿いにそれはそれは長い長い直線があります。僕はいつも土手沿いを直進して2号線と合流します。エリカ様も同様の見解のようです。

僕はこの時、ついに猪木先生の教えに報いることができるような気がしてうれしかった。これからはどこへ行くのにもエリカ様の指示にさえ従えば迷わず行ける、行けば分かる。そう確信した時でした。「この先200M先右折してください」と。

ない、ない、絶対にない。右に向かうと団地だ。そしてこれ右折して僕の自宅へ帰るためには山を一つ越えることになる。もしくはUターンしてまた同じ道を引き返してくる必要がある。ない、ない、絶対にない。またプレイだ。これは僕に「山を一つ越える苦労をさせる」プレイだ。エリカ様も人が悪い。僕の家はもうすぐそこだ。

僕は聞こえないふりをして直進した。

ナビってあれですね。かしこいですね。ルートが変更されたら勝手に再度ルート検索をするんですよね。僕のナビもそうでした。勝手に再検索してまた指示を出してくれる訳です。再検索した結果「この先、左折してください」って。

鼻水でたからね。「ブッ」ってなって鼻水でたよ。このナビ、女王様って言うより真性の方向音痴だ。僕とためはれる。さっきまでは従順なしもべでしたけど、さすがに言う事聞く気がなくなった。ナビをTVに切り替えてやったよ。

んで、しばらくして、ナビの画面に切り替わった。「左折」って。。。TVにしてても指示する時はナビ画面に切り替わるのね。。。

もう放置した。そして自分のルートで帰ってやりましたよ。んで、家の駐車場に止めたとこでエリカ様が一言。「目的地に着きました。ナビを終了します」なんて言うんですよ。まるで自分の手柄のように。「わたしのお陰でここまで辿り着けたのよ」と言わんばかりの勢いですよ。

もう僕ナビいらない。山勘で良いや。と思うのでした。

でも、またイジメられたくなった時にはまたプレイしよ。と思うのでした。変態が。

だから何。

2008-03-07 23:51:14 | 雑記
僕は眉毛フェチです。

世の中にはいろんなフェチが存在します。
男であれば胸、尻、足フェチって人が結構いるのではないでしょうか。

分かり易い例を挙げましたが、何も見た目だけのものではありません。

視覚では外見、聴覚では音、嗅覚では匂い、味覚では味、触覚では感触。
人間には5感と言った素晴らしく発達した感覚があります。それらを総動員させて興奮度を少しでも高めるために日々精進しているのです。

僕にとって興奮度を高めるための部位。それが眉毛なのです。

眉毛ボーンです。興奮するのです。

あ。興奮はしないか。
あ。想像してみたけど、やっぱ興奮するわ。

眉毛フェチなんて手軽ですよ。わき毛でもアンダーヘアーでもなく眉ですからね。みんな丸出しですよ。街中なんか歩いてごらんなさいよ。興奮しっ放しですよ。いやらしいったらありゃしない。この変態が!

なんて思われる方もいるかと思いますが、眉毛ならなんでも良いって訳ではないのですよ。濃い眉毛が好きなんです。整ってて濃い眉毛なら尚良いです。言うなればラオウのように力強くて整っている眉毛が好きなのです。

思い起こせば中学校の時、ストーキングしたいほどの恋心を抱いていた女の子も立派な眉毛をしておられましたよ。そして今では石原さとみちゃんなんか大好きですよ。

何故、僕は眉毛が好きなんだろう。ルーツを辿るべく記憶を遡る。

あれは僕がまだ幼稚園だか小学校1年生だかの頃のことでした。家でお昼ご飯を食べる時に母親にうどんをリクエストしたのです。僕は母が買い物から帰ってくるのを楽しみに家で待っていました。何故うどんをリクエストしたのかは覚えていませんが、兎に角無性にうどんが食べたかった。

うちの家庭は裕福の反対側にいるような環境だったのでご飯をリクエストすることなんてなかった。それでも母親がたまに聞いてくるのです。「今日は何が食べたい?」と。

僕は幸せな味覚を持っているためどんなものでも美味しく頂けてしまう。なので、その時の気分でリクエストするのですが、いかんせん高級なものを口にしたことのない身だったのでいつもとあまり代わり映えのないものをリクエストするのです。で、この時はうどんをリクエストしたのです。

メロスは激怒した。

母が買い物から帰ってきてご飯を用意してくれたのですが、うどんではありませんでした。僕はヘソを曲げながらもご飯をたいらげた。僕のヘソは凄く曲がりましたよ。もう曲がりすぎて逆に真っ直ぐなったんじゃないかと思わせておいてやっぱり湾曲しているくらいの勢いですよ。メロスも激怒したことなので僕はある決意をした。

「ごはんがうどんじゃなかったから、いえでします」

そう、家出をしようと思ったのです。当時の僕にとってはヘソを曲げて行き着く最終的な所は家出だったのです。最終手段を惜しげもなく初っ端から繰り広げようとしたのです。母親に心配を掛けたかったのだと思う。

僕は書置きを残すべく髪と鉛筆で手紙を書いていた。今と同じで字もうまく書けないので手古摺りながらも一生懸命書いていた。

書いてる途中に母親に見つかり取り上げられた。母は笑いながら「家出したらいいじゃん」ってな具合で冷たく突き放す。僕は母親に見捨てられたような気分になり絶望感の包まれながら泣きじゃくった。言う間でもなく母親にしばかれて家から追い出されました。

と、こんな感じ。
長々と書きましたが眉毛フェチのルーツとなるエピソードとは一切関係ありませんでした。以後このようなことがないように気をつけます。

反省したとこで、ルーツを探ります。
思い当たる節が一つだけあります。少しこじ付け臭くなるかも知れませんが。

僕は子供の頃、いつも日曜日に怪我をしていた。

車のドアに指を挟んで初めて縫ったのも日曜日。
公園のメリーゴーランドみたいなやつの鉄の部分に頭が刺さって血が噴出して縫ったのも日曜日。
ブランコから飛び降りて初めて足を捻挫したのも日曜日。
耳かきをしているところに兄にヒップブッシュされて耳かきが耳に刺さったのも日曜日。

僕にとって日曜日は鬼門だった。

そして「インジャン」の投げた石が僕の目の上に直撃し血が噴出したのも日曜日だった。

「インジャン」とは近所に住んでいた2つくらい年上のガキだ。背が高くてメガネを掛けた男だった。周りの子供達よりも1回りも2回りも体が大きかった。そして暴れん坊だった。名前の由来は勿論、「インジャン・ジョー」からきたものだ。

何故、僕が石を投げられたのか思い出すことができないのでけど、兎に角石を投げられた。そしてそれが僕の目の上に当たったのです。僕はあまりの出血の量に恐れ戦き泣きながら家に帰った。そして病院に行った眉の辺りを縫われた。

インジャンが僕の眉毛に刻み付けた傷跡は今でも残っている。丁度、眉毛の真ん中くらいにきっぽがある。なので、眉が半分に切れたような感じになっています。

もともと、眉毛が薄いほうなので、マジマジと見ると凄く間抜けに見えます。へんてこな顔なので眉毛の傷などよりも際立つ箇所がいくつもあるので眉毛の傷に気が疲れることはありません。

眉毛のキリリとした人を見ると欲情してしまうのは、インジャンが僕に刻み付けた傷跡の一つのような気がするのです。

眉毛フェチのルーツを解き明かしたような気がする。

ルーツは押さない頃の恐怖体験。

刷り込まれた恐怖がトラウマとなり潜在意識の中に存在し、恐怖の記憶を薄れされるために脳内で変換が行われた結果、眉毛フェチとなって現れたのではないかと考えるのです。

だから何。

香り

2008-03-06 21:42:54 | 雑記
なんて素敵な香りなんでしょう。

今の職場は12Fです。なので、エレベーターで行き来する訳ですが、今日の朝、女性と2人きりでエレベータでしたよ。女性の方は7Fで降りたのですが、なんかね、もうすごい良い匂いがするんです。それだけで、ご飯3膳はいけますよ。

女性が降りた後、僕はエレベータ中の空気と言う空気を吸い倒して残り香を嗅ぎまくるのですよ。それこそ真空状態にならってエレベータの中に宇宙が誕生しないかと心配でキモヒヤでしたよ。

まぁ、なんて言いましょうか、女性特有の長い髪から漂う石鹸の香り。あれ、最高ですね。

これ。同じ匂いが男から漂っても良い匂いって感じませんからね。朝風呂入ったりする男って正直キモイですよ。そりゃね。多少の清潔感は必要でしょうよ。だけど、朝から風呂はいただけない。男から石鹸の香りはナンセンスです。それこそ獣のようなワイルドさを醸し出すのが男ってもんですよ。多少、汗臭いくらいが丁度良いくらいだと思っています。

子供の頃、何の匂いでも嗅ぐ人、D君が近所に住んでいました。僕より2歳年上だったんだけど、兄の友達だったので頻繁に会う機会がありました。

当時、スーパーカー消しゴムと言ったものが流行ってましたよ。

スーパーカーで対決する訳です。台の上から相手の消しゴムを落としたら勝ち。で、勝ったほうが落とした消しゴムをもらえる訳です。

スーパーカー消しゴムを操るのはボールペン。
ボタンを押すと芯が引っ込むタイプのボールペンがあるじゃないですか。芯を出すにはボールペン上部のボタンを押しますよね。そして芯が引っ込むボタンを押すと先ほど芯を出すときに押したボタンが飛び出してくると言った仕組みになっていますね。その飛び出してくる力でスーパーカーを押し出す訳です。それを動力として相手の消しゴムを台から落とすのです。

僕が子供の頃は一台ムーブメントを巻き起こしたものです。D君は、消しゴムの匂いを片っ端から嗅ぐんです。僕は不思議で仕方がなかったのを覚えています。D君の考察によると僕のオナラの匂いは焼肉の匂いがするらしい。D君のお姉ちゃんのパンツは卵の匂いがするらしい。

その辺で見つけた昆虫やらゴミ箱に捨ててあるジュースの缶やら片っ端から匂いを嗅いでいくのです。そして、それぞれの感想を如実に僕達に伝えてくれるのです。

変態だ。

そう。変態ですよ。匂いを嗅ぐのは悪いことじゃない。でも何でもかんでも匂えば良いってものじゃないんですよ。もっと、こう。なんて言うか、自然に漂ってくる香りに目を閉じて匂いを感じて思いをはせ感傷に浸るものなんだと思うのですよ。

従って今日の僕の朝の行為は不自然な行為なのです。僕は自分の行いを恥じました。確かに良い匂いがした。だけど、小宇宙を作る勢いで匂いを嗅ぐなんて下劣極まりないんです。

やはりほのかに香るくらいにしないとダメですよ。消しゴムの匂いを嗅ぐなんてもっての他です。

僕なんて最近、鼻を利かせなくても自分の匂いが分かるようになりましたよ。

加齢臭が。