きらきらひかる。

日々のこと。自分のこと。

鳥獣戯画展

2021-06-18 | art
土曜日、東京国立博物館で開催中の鳥獣戯画展に行きました。







びじゅチューンで鳥獣人物戯画を知り、開催前から展覧会を楽しみにしていたちびぷー。


冬には趣味どきっ!のテキストで筆ペン使ってカエルたちを写す練習してたり



(渋い7歳児…)

日曜美術館でやってた鳥獣戯画特集番組を何度も見返して、鳥獣戯画の巻物を自作したり。
それほどの熱意だったので、コロナによる臨時休館決まった時はものすごいショックを受けてました。

会期は5/30までだったけどコロナのため臨時休館が続き、もう無理かと思って諦めかけていたら、6/1再開、6/20まで期間延長決定。

日時指定だったので二度目の6/7のチケット取りに参戦し、大人のチケットをゲットしました。

(中学生以下の子どもや障がいのある方などの無料チケットは先に全部埋まってしまったので、電話で確認し、ちびぷーは大人のチケットで有料で入りました。
学びの要素が高く、元は十分とれたけど、後日メルカリで無料チケットが2000円とか4000円とかで結構たくさん転売されているのを見た時に怒りを覚えました。
そういう枠をお金儲けのために独占して高額で売るなんて、最低だと思います。
なんのために無料枠になってるのか…



今回の展覧会は、史上初めて鳥獣戯画甲乙丙丁の4巻が一同に会し、しかもその全てが開かれた状態で見られること。
また、本当はその巻物の一部だと思われる断簡がアメリカなど海外からも渡ってきて展示、失われた部分も描いてあった模本も展覧され、鳥獣戯画のすべて、とタイトルにあるとおり、鳥獣戯画にググッと迫っている展覧会でした。

絵巻の躍動感が凄まじく、動いて見えました。
特に、やはり有名な甲巻。
うさぎや蛙たちなどの動物、水や草木が瑞々しくて、愛らしさもたっぷりとしたふくよかさも、800年前に描かれたとは思えぬほど生き生きしていた。
墨の濃淡だけであそこまで奥行きを持たせているのはすごい。

ちびぷーは目を輝かせて見ていました。

会期前に放送されていた日曜美術館の鳥獣戯画展特集は井上涼さんも出演されていて、ちびぷーはここ2ヶ月ほど何度も録画を観ていたので私よりも詳しく。
私はギリギリ行く前日に全部見終えたのですが、見て行ったおかげでよくわかりました。
見ながら、あ、これは涼さんがコメントしてた「これは釜飯ですかね〜」の部分だ!とか、二重に楽しめました。
ちびぷーも「猿がまた供物をもらっているね」とテレビで何度も見て、自分でも描いていた場面が出てきて嬉しそうでした。

乙丙丁巻についてはこれまで全く馴染みがなかったのですが、それらも動物図鑑だったり、人が様々な遊びをしているところが描かれていたりと面白かったです。
表情や動きがコミカルで、昔のひとの感覚も今と変わらないのかな、と思いながら、くすっと笑ってしまうようなものばかりでした。


ちなみに井上涼さんの鳥獣戯画ジムはこちら。



鳥獣戯画からこの曲書けるってすごいな?!とびっくりですが、家族みんな大好きです(^-^)

会場に流れていた、音楽家・大友良英さんが鳥獣戯画甲巻からインスパイアされて作った曲も素敵でした。
琴と笛がかろやかで、雅で。


絵巻を見ながら、高畑勲監督の作った映画『かぐや姫の物語』を思い出していました。
ゆらゆらと生き生き描かれる線、動植物の瑞々しさ、たくましさ。
目の前の絵巻をアニメーションのように脳内で動かせるのは、作品の持つ力強さももちろんですが、高畑勲監督の映画を観た影響もあるのではと、高畑勲監督の凄さも感じました。

最後に、高山寺にいつもは安置され、普段はなかなか拝観できないという明恵上人坐像も、なんと28年ぶりにお寺から出て会場にいらっしゃいました✨


不思議と体温や気配を感じる作品で、横顔は特にそこに今存在してるかのようでハッとさせられた。
13世紀に作られた作品とは思えなかった…

普段はそういう像を怖いと思う方なんですが、なぜだかこの方は親近感の方が強くて、自分でも不思議でした。


行くかどうかギリギリまで悩んだけど、
次はいつ4巻揃うかわからないし、
何より最も鳥獣戯画に興味を持っている今のちびぷーに、本物を見せてあげられてよかった。




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