かえるの親子が田んぼでくつろいでいたある昼下がりのこと
向こうの牧場にいる牛を見て、かえるの子どもがおとうさんに言いました 「おとうさん、あの牛のおなかはものすごく大きいね」
おとうさんは言いました 「おとうさんのおなかだってふくらますと大きくなるぞ」 そしておなかを大きくふくらませました
「でも、牛のおなかはもっともっと大きいよ」
「このくらいか?」 おとうさんはさらに大きくふくらませました
「まだまだ」
「これでどうだ」
「いい線いってるけど、まだ及ばないね」
おとうさんは顔を真っ赤にして頑張ります
「だいぶ近い大きさになってきたね」
子どもがそんなことを言うから、おとうさんは顔を真っ青にしてもっともっとおなかを大きくふくらませようとして‥
そして あの惨劇が起きました
取り残された子どもたちは、これからどうやって生きていけばいいのでしょうか‥
というお話