昨年の暮れ、16歳を迎えた後にようやく実現した君のお里帰り。兄妹のカリンちゃんと並べて実家のママさんも喜んでくれました。
昨年の春に具合を悪くして重篤な状態になった。治っても寝たきりになるかも知れないと告知されたけど奇跡的に回復してくれた。
先生から何でも食べていいと言われるほど元気になったからお里帰りにだって連れて行きたかったの。
ほんとに行けてよかった‥
ママさんから君へのお土産たくさんもらえたよね‥
生まれて2ヶ月した後、君を譲ってもらえたんだ。既に大柄な小犬で抱っこしてると腕が痺れてしまう‥
だからよく膝に乗せて過ごした。
仕事で帰りが遅くて平日はあまり遊んであげられなかったから先に暮らしていたマロンを膝にのせていると立ち上がろうとした途端にどこにでものろうとしたね。
甘えん坊の可愛い仕草に癒された‥
マロンとのあいだに子供が生まれた時は教わってもいないのに面倒をみてくれた。
小さな命を大切にしてる姿は一部の身勝手な人間とだぶってみえた。
君の子育てでトイレの躾も自然にできたんだよ。
生まれつき身体弱いクリンを残してからもなお、君のパパぶりには脱帽もの。
一緒にいっぱいあちこちに行ったね。
マロンに続いてクリンが空に昇ってしまい君だけになってからも君はどこか遠慮してた。時々思い出したんだよね。先に逝った家族のことを‥
寝るときは私のいつも足元だったから、君だけになって顔が見えるところまで
誘ったんだよ。寂しいのは君だけじゃないから‥
新しい年を迎えて仕事が始まったばかりの深夜、いつものよう寝床に向かうとき突然具合が悪くなって‥
毎回、君は奇跡を起こすから今度だってきっと大丈夫だと願って‥
今日、君とお別れした。
ダンボールに大好きだったたまごボーロ
そして最後にもう一度君を抱きあげた。
ごめんね、助けることができなかった。
自分の無力さに心が壊れてしまいそうです‥
寝るとき階段を上がるから抱っこすると、いつも前足の片方だけ、私の肩にのせてきた‥
布団に入るとき、つい忘れてきたように思ってしまうよ‥
だって毛布の中にまだ君の匂いが残っているんだから‥