セアカオーストラリアムシクイ(Malurus melanocephalus cruentatus) Red-backed Fairy-wren
陽が傾き始めた頃、私達は西の果てのとある牧場に到着した。
ここは、草丈のある牧草の草原が今まで以上の広大さを誇っている様な場所で、案の定、辺りには人っ子一人居なかった。
果てしなく真っ直ぐに続く農道を進んでいくと、オーストラリアチョウゲンボウの雌が杭にとまって一休みしていたり、チャイロハヤブサの栗色型(Rufous morph)が獲物を探してヒラリと飛んでは立ち枯れの木に舞い降りたりした。
また、個体差かもしれないが少なくとも私が見た個体はマミジロタヒバリよりも胸の縦斑がだいぶ濃く、またそれがより腹部の方まで及ぶオーストラリアマミジロタヒバリが遠くの有刺鉄線に少しだけとまって、また草原の中に消えた。正面しか見えなかったために中雨覆や第1趾はどのようだったか見逃してしまったけれど。
またしばらく進んで、農道沿いに並んだ木々が有刺鉄線の上にポツリポツリと影を落としているような場所。
この日陰になった有刺鉄線の上に、長い尾を斜め45°に向けて景気良くピンと立てた小さな鳥がとまっているのがすぐに目に飛び込んできた。
そう、セアカオーストラリアムシクイである!
美しくクールな雄は、黒い服の中に赤いパーカーを着て、そのフードだけをペロッと外に出しているみたいな羽色でとてもお洒落。また、この鳥は体の半分ほどもある尾羽を除けば本当にピンポン玉を一回り大きくしたぐらいの大きさしかない。
このセアカオーストラリアムシクイ達は、とても目立つ雄が1羽、淡褐色をした雌タイプが3羽の小群で日陰から日陰に飛んでは遊んでいた。
【2010/03/05/オーストラリア Cairns,Australia;Mar. 2010】
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