ヒットした短歌: 128件
斎藤茂吉(48)
若山牧水(26)
釈迢空(19)
太田水穂(9)
与謝野晶子(6)
北原白秋(6)
中村憲吉(5)
土屋文明(4)
前田夕暮(3)
島木赤彦(1)
窪田空穂(1)
飛行機の上より遠き眼下に黄河の堤破れつつあり : 斎藤茂吉 『寒雲』, 1938, 1940
炭坑のうへをしづかにめぐりたり張学良の飛行機一機 : 斎藤茂吉 『連山』, 1930, 1950
ソビエツトロシアの国の境にて飛行機ひとつ堕ちゐたるのみ : 斎藤茂吉 『曉紅』, 1936, 1940
山沢の荒き木叢に 飛行機のおちにしあとも、古墓となりぬ : 釈迢空 『遠やまひこ』, 1938, 1948
飛行機のはっと落っるとおもひしはブロペラの響極まりしなり : 北原白秋 『大正4年3月1日「地上巡礼」2巻2号』, 1915, [1915]
飛行機のひくく飛ぶこと稀ならぬここの海べに二夜ねにけり : 斎藤茂吉 『小園』, 1943, 1949
まふらあを空に靡けし 飛行機のをみなをぞ思ふ―。たたかひののち : 釈迢空 『倭をぐな』, 1946, 1955
屋上すれすれに飛ぶ夜なかの飛行機、いかついドラモンドの顔がちらりと見える : 前田夕暮 『山嶽』, 1930-1937, 1940
ぶうげんびるの海をおほへる飛行機はわがいくさびとの魂ぞ たたかふ : 釈迢空 『短歌拾遺』, 1943, [1943]
飛行機は死ととなりあわせ。墜落の短歌も少なくない。
若山、与謝野晶子はじめ多くは飛行機を遠景で捉えている。大同小異。北原はプロペラ、釈、前田、斎藤は機上の人をだして実感を持たせようとしている。
後年の、斎藤、土岐、前田らの空中競詠が革新的であったことも改めてよくわかる。
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