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検索ワード「 明治節 」

2022-11-01 20:08:54 | 検索するだけの人
ヒットした短歌: 3件


カッコアザミ、バケツに投げ込み、隣の地主と立話する明治節の朝
前田夕暮 『靑樫は歌ふ』, 1936, 1940



わが國内黄ぎく白菊唉きかをり空澄む今日を明治節來ぬ
窪田空穂 『明闇』, 1942, 1945



ヒ夕キが啼いてゐるなと思ひながら、手紙書いてゐる、明治節の朝
前田夕暮 『靑樫は歌ふ』, 1936, 1940

検索ワード「 十一月 」

2022-11-01 19:40:06 | 検索するだけの人
ヒットした短歌: 48件


十一月の海 あたたかき真昼凪ぎ。寝欲しき心 橋越えむとす
釈迢空 『水の上』, 1933, 1948


十一月十二月へてわが年の三十といふ断崖に行く
前田夕暮 『歌稿』, 1911, [1911]


十一月 ついたち/秋山太郎 亡せにけり。/この電報を/疑はめやも
釈迢空 『春のことぶれ』, 1925-1929, 1930


十一月廿八日はれとほるむなしき空をわれら走れり
斎藤茂吉 『短歌拾遺』, 1929, [1929]


うべ昨夜は寢つきかねてき東京に十一月を初雪積める
窪田空穂 『卓上の灯』, 1950, 1955


靜かなるかぜのながれのここちよさ十一月の黑檀の夜
与謝野晶子 『さくら草』, 0000, 1915


昨年の十一月の映写なれど閘北のけむり空くらましぬ
斎藤茂吉 『寒雲』, 1938, 1940


戀びとを恨むに倦きしかたちする十一月の空のしら雲
与謝野晶子 『火の鳥』, 0000, 1919


木の實など間に置きて君とある夜など樂しや十一月は
与謝野晶子 『さくら草』, 0000, 1915


釋迦牟尼の堂に上りて一人聞く十一月の水の鳴るおと
与謝野晶子 『落葉に坐す』, 0000, 1933-1934


北斗の座三分は見えず伊豆の山十一月の銀河ながるる
与謝野晶子 『草と月光』, 0000, 1933-1934


裏日本みな朱金たりかくおもひ十一月のくろべ山行く
与謝野晶子 『いぬあぢさゐ』, 0000, 1933-1934


晴れわたる十一月の丘の上に白き握飯をわが食みにけり
古泉千樫 『靑牛集』, 1926, 1933

  
日光の十一月號にふるひたち新しき歌大に送れ
古泉千樫 『書簡にあらはれたる歌』, 1926, [1926]


ゆたかなる十一月のみづうみと淸く瘦せたる山の木立と
与謝野晶子 『草と月光』, 0000, 1933-1934


十一月三十日の夜戦をぞいのちのかぎり吾はたたへむ
斎藤茂吉 『短歌拾遺』, 1942, [1942]


この歷史光をもちて忘るるなかれ十一月廿六日十二月八日
斎藤茂吉 『短歌拾遺』, 1943, [1943]


十一月の十日のいく日国土をゆるがしたてるよろこびのこゑ
斎藤茂吉 『ともしび』, 1928, 1950


十一月は冬の初めてきたるとき故国の朱欒の黄にみのるとき
北原白秋 『桐の花』, 0000, 1913


水くさはうらがれたれど池に居て十一月の靑ぞらを敷く
与謝野晶子 『太陽と薔薇』, 0000, 1921


十一月一日の間にとても合はぬ歌の原稿を一人書き居り
島木赤彦 『氷魚』, 1916, 1920


十一月の日光のあまさ農夫らの顔の真面目さ麦まきゐるも
前田夕暮 『生くる日に』, 1913, 1914


曇りなき十一月三日の空の日のかなしいかなや靜かに照れる
若山牧水 『みなかみ』, 1912-1913, 1913


靑桐の黄に染む梢の高き越え十一月三十日を光り飛ぶ蜻蛉
窪田空穂 『鄕愁』, 1936, 1937


ふくらなる羽毛襟巻のにほひを新しむ十一月の朝のあひびき
北原白秋 『花樫(桐の花より)』, 0000, 1928


十一月の空に吸ひついて、ひつたりと水平に張つた機翼の光だ
前田夕暮 『水源地帯』, 1929, 1932


萩の花いたるところににほへるが十一月までは保たずといふを
斎藤茂吉 『つきかげ』, 1948, 1954


炭竈よりかきいだされし炭の上にしろしろとしてふる十一月の雪
前田夕暮 『歌稿 天然更新歌稿』, 1923, [1923]


十一月の午前の日かげをいつぱいにうけた荒川放水路がましたにある
前田夕暮 『水源地帯』, 1929, 1932


十一月二十五日の最後をば簡潔に発表す嗚呼「全員玉砕せり」の六つの文字
斎藤茂吉 『短歌拾遺』, 1943, [1943]

検索ワード「 霜月 」

2022-11-01 11:16:12 | 検索するだけの人
ヒットした短歌: 46件


霜月の日よりなごみの/空ひろし。/天つ日高は、/斎籠ふらし
釈迢空 『春のことぶれ』, 1925-1929, 1930


霜月の二十六日 暮るる空。嘉穂の郡に 汽車はいりたり
釈迢空 『短歌拾遺』, 1945, [1945]


紅葉狩梅幸死にて霜月の鬼女の妖面またもやは見む
太田水穂 『螺鈿』, 1936, 1940


空曇る霜月師走 日並べて、門の落ち葉を掃かせけるかも
釈迢空 『水の上』, 1933, 1948


賑はしき霜月芝居 見て帰り語るを聞けば、我も安けし
釈迢空 『倭をぐな』, 1948, 1955


ふりすぎてはれにけるかも霜月の廿日すぎたる遅き月の出
釈迢空 『短歌拾遺』, 0000, [0000]


もみぢする草山並を岸にして藍あたたかし霜月の湖
太田水穂 『螺鈿』, 1939, 1940


遠つ洋船おもほゆる霜月を科野國原風荒れにけり
島木赤彦 『馬鈴薯の花以前』, 1904, [1904]

草原に溜れる風の鳴るおともうちあたたかき伊豆の霜月
与謝野晶子 『草と月光』, 0000, 1933-1934


霜月の滿ちぬる月の沖邊より昇り來りてこの海寒し
若山牧水 『渓谷集』, 1917-1918, 1918


霜月と空はなれるを家の前に水仙ひらく山の邊の村
窪田空穂 『泉のほとり』, 1916-1917, 1918


刈株の蕎麥が根赤き霜月の香貫が原に雲雀ゐて啼く
若山牧水 『くろ土』, 1920, 1921


霜月をいたく柘榴の熟れたりし庭にわが著きむかし宿りし
中村憲吉 『軽雷集以後』, 1930, 1934


のびあがり見れば霜月の月照りて一本松のあたまのみ見ゆ
斎藤茂吉 『赤光』, 1909, 1913


ひるたけてやうやく晴るる霜月のかすみのなかの明るき都会
太田水穂 『鷺・鵜』, 1932, 1933


霜月の 日よりなごみの あまりにも寂けき空の したおぼほしも
釈迢空 『海やまのあひだ』, 1923, 1925


霜月や前の沙丘の波形の斜面にすがり藻のかはきたる
与謝野晶子 『草の夢』, 0000, 1922


山の葉の 荒けくおつる音さへや、霜月ふけて、しづかに聞ゆ
釈迢空 『遠やまひこ』, 1938, 1948


霜月の冬とふ此のころ只曇り今日もくもれり思ふこと多し
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1911, [1911]


霜月の照る日の庭にさきすぎて色ややあせし山茶花のはな
太田水穂 『雲鳥』, 1919, 1922


鶉なく霜月すゑの野をおもひ思ひことごとうらさびにけり
前田夕暮 『歌稿 夕陰草』, 1906, [1906]


なでし子やひがしの安房の海風に養はれ居ぬ霜月なれど
与謝野晶子 『草の夢』, 0000, 1922


霜月の眞澄の空に心とほりしまらく我はありにけるかな
島木赤彦 『太虗集』, 1922, 1924


枯れのこる萱の一穂に霜月の日をあそばせて野の静けさや
太田水穂 『冬菜』, 1925, 1927


曇り低く國の煙になづみ合ひて寒む寒むしづむ霜月の冬
伊藤左千夫 『[左千夫全集]』, 1911, [1911]


枯草は紅の実つけて家跡に立つ日霜月けはひして来ぬ
前田夕暮 『歌稿 夕陰草』, 1906, [1906]


霜月五日土に日差の沁み入るをまなぶたあつくみつめまをしぬ
北原白秋 『牡丹の木』, 1940-1942, 1943


霜月のはつかの夜ぞらよく見ゆるこのわかき人の家に来てをり
釈迢空 『短歌拾遺』, 1938, [1938]