カーニバルを翌日に控えたリオデジャネイロ。
人々がお祭り騒ぎに浮かれる中、一人の女性が市電に乗っていた。
市電の運転手であるオルフェ(ブレノ・メロ)は、終点を過ぎても電車内に残っていた女性に気づく。
彼女の名はユリディス(マルペッサ・ドーン)。
髑髏の仮装をした男に付きまとわれ、従姉妹セラフィナ(レア・ガルシア)の家に行くという。
オルフェの恋人ミラ(ルールデス・デ・オリヴェイラ)が彼を迎えに来て、二人で役場へと向かう。
ミラはオルフェと早く結婚したい一心で、役場の婚姻係に結婚について尋ねに行ったが、
係の男性は“オルフェ”という名でギリシャ神話の恋人を連想し「花嫁の名はユリディスだ」と言う。
その後オルフェは、結婚指輪が欲しいと騒ぐミラをなだめ、翌日のカーニバルで使うギターを、
質屋から買い戻した。
家に帰ったオルフェは、ギターを奏で歌う。
そこで従姉妹の家に来たユリディスと再会する。従姉妹の家とは、オルフェの隣人だった。
そして、二人は運命的な恋に落ちてしまう。
原作は、オルペウスとエウリュディケのギリシャ神話を元に、物語の舞台をブラジルに移した戯曲
『オルフェウ・ダ・コンセイサウン』を映画化。
音楽はボサノバのレジェンド、アントニオ・カルロス・ジョビンとルイス・ボンファの作曲
劇中歌「カーニバルの朝(黒いオルフェ)」が有名
☆リオのカーニバルの前夜から翌日までの物語
1959年当時のリオ 60年前のカーニバル
道路も土だ
オルフェや仲間たちは市電の終点にある山の上。
愛用のギターをわざわざ質入れしなければならない貧しさ
市電の運転手だから、職業的にはそんなに底辺でもないだろうから、
ちょっと貧しい地域なのかな…
当時のカーニバルのファッションは現代よりも露出は少なめ
ちょっと騒々しいサンバのリズムに、当時のファッション
なかなか新鮮。
ストーリーはツッコミどころは沢山あるけど、60年前だからね
☆☆☆
「黒いオルフェ」フランス ブラジル イタリア 1959
「Orfeu Negro」「Black Orpheus」