女として大阪で暮らす2

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たまに、読んでください。誤字脱字は、ご容赦くださいね。

ストーカー(文鳥花子作)

2015-06-28 06:27:33 | 日記
私は、ストーカーなのだ。
たぶん恋愛などには、無縁のストーカーだ。

愛する人はたくさんいたが、本当に愛したことはない。
情愛を交わしたことはたくさんあるのだが、本当に人をいとおしくは思えない。

子供のころからの、遊び相手ならたくさんいた。
体を合わせる相手なら、たくさんいて性の処理はなんとかなった。

しかし、女をいとおしく思い、いたわり愛せない男であった。
それは、母のことを思い出すとそうなったのかもしれなかった。

母は、子供のころ僕たちを捨てて、遠くの町に行った。
僕は父親の愛だけで、育てられたので、女の優しい愛をしらないのだ。

女を大切にできないのも、たぶん母親のせいだと感じた。
やさしくできない、性の処理の相手とか、遊び相手ならいいのだが。

一緒にすんで、お互いに愛し合い、いたわりあうことができない。
もちろん、そうしたいのだが、僕はできないのだ。

自分の縄張りを荒らされたくないし、女とずっといると苦痛になるのだ。
一人でのんびりしていたほうが、きっと自分にはあっていた。

好きなときに、情愛を交わすことのできる女友達はたくさんいたのだ。
だから、結婚はできないし、しなかったのだ。

だから、あるときから僕は、お酒をたくさん飲むようになった。
そして、自分には有り余る金があっても、心のそこから楽しくはないむなしさをかんじていた。

そんなときに、僕は偶然君を知った。
君は、貧乏で貧しくそれでも、楽しく生きていた。

あるときには、僕をたまにみにきてくれた。
僕はうれしかった。本当の恋をした。

その人なら、一緒に旅をしたり、同棲したりしたらとても楽しく生きていけるような気がした。
しかし、ある事情があり、一緒になれなかったのだ。

僕はあきらめることはできなかった。お金の力でその人を、干渉した。
探偵をつかったり、あるときは、そっと車から、その人をみていた。

それだけで、僕は心がおどった。
その人も、ずっと一人でくらしているひとだから。

一緒になれないまでも、その人を遠くから思い、私は人生をおわろうとおもった。
人生の目的はなにもなかったが。

その人を遠くから、愛することで僕は、満足した。
やがて僕は、癌になって死んでいったが、その人生を満足しておえたのだった。

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