女として大阪で暮らす2

初心にもどり、ちゃんとブログをつくりたいですね。
たまに、読んでください。誤字脱字は、ご容赦くださいね。

破戒(文鳥花子作)

2015-06-29 15:10:25 | 日記
私は、破戒された。
ずずんと、突き上げられておくまで強く破壊された。

崩れた純粋な少女のこころは、壊れた。
痛くないように、つらくないように、私は破戒された。

人の心の奥にある、汚れた汚い水に自分の肉を浮かべながら、砕けた。
大人になるには、汚くならなくてはいかない。

きれいなまま、正直なままでは、大人になれない。
ひとは、正直者を、馬鹿とか子供だと笑うから。

嘘をついて生きていくのは、あたりまえ。
人を踏みつけて、痛めつけなくては、おとなになれない。

あいつの皮を、やぶり、おとなにしたように。
あいつは、痛みとともに、快楽を感じるようになり、大人になった。

深い黒いやみのなかに、あいつは強く押し込んでいった。
わたしの、純粋な心は、見事に砕け散った。

青い海に帰れる日を夢見たあの日は、嘘のようにくすんだ水になった。
汚れたヘドロが張り付くまで、この世でのた打ち回らなくてはいけない。

きれいな青い水は、もう私の片隅にもながれていないだろう。
今あるのは、汚いあかいどろのような、肉の破片とにごったながれしかない。

私を、殺しておくれ。
あいつにいったが、私はいきのびてしまった。

破戒された肉体と、薄汚い脳みその中で、息をしている。
息をすることさえ、醜悪なよどみをかんじる。

私の過去の、すんだかたまりはどこへいったのか。
私の期待した、青い空の向こうにある、きれいなところはいまはない。

どろどろとした、沼のような池にはまり、わたしはいきている。
破戒された、肉体と脳みそで、のた打ち回るだけの泥沼でいきている。

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