キムの上海日記 (外伝)

2004年10月から上海に赴任。中国でのExcitingな生活を日記として掲載。

久しぶりに鱗・・・

2006年02月27日 01時07分40秒 | Weblog

いやあ、見事に予想が当たってしまいましたね。
相変わらず映像見れてなくて悲しい限りですが、見事にライヒが二つ目の金メダルを手にしましたね。SL(回転)はオーストリア独占って事で、最後に見事スキー王国の実力を見せ付けてくれた感じですね。それにしても驚いたのが、皆川の活躍。Netチェックしてたら、一本目3位!それも0.07くらいの差だっていうんだから驚きました。やるな~。佐々木も丁度1秒差の8位だって事なんで、後半のアタックによっては全然可能性あるな、ってことで盛り上がってたんですが、ちょっと残念です。もう一歩だったのにねー。応援したかったけど、その時間はかなり酔っ払ってたから無理だったかも。今週末はちょうど、スキー部の関連の連中が遊びに来ていたので、夕食時なんかもSLのResultの話で盛り上がったりしておりました。一度金メダルを取っているライヒがリラックスして滑るだろうから、金メダル最有力だと思っていたら他の2人も同じ感想だったので、オッズ的にはRocca1人、Raich3人ってことで、見事に3人が的中した感じです。さすがスキー部員ですね。それにしても今のJapanaTeamはかなりいい感じですね。やっぱりトップ選手が2人揃うと周りにもいい影響を与える事は間違いないですね。トップ2人も切磋琢磨できるし、下も育っていくしね。今回の湯浅7位入賞も、佐々木・皆川効果の賜物だと思います。最近はスキー人気もか~なり陰ってきていることは否めませんので、こんなことで微妙に盛り上がりながらスキー人気がまた復活するといいですね。その為には、当時の原田知世くらい可愛い女の子を探して来て、「私をスキーに連れて行って」より面白い映画を創るしかないかと思いますが、如何でしょうか?

さて、今週は前述の通り、久しぶりに学生時代のメンバーをお迎えしての週末でした。っていってもあんまり観光せず、ひたすら食って飲んでだったので、あんまり観光っていう感じでは有りませんでしたが。それでも、日本からの来客ってことで久しぶりに中華料理を食いましたが、たまに食うと中華も旨いね。昨夜はお気に入りのSouthBeautyっていう四川料理に行ってきました。ここは外国資本も入ったチェーン店で北京や上海をはじめ多くの地域に支店があるけど、だいたいどのお店も内装も良く、料理もいけます。結構洗練された四川料理って感じで、四川では食うことが出来ないような四川料理です。個人的には日本の四川料理が一番旨いと思いますが(四川、上海、北京、東京と食べ比べた結果)、あの油っこさというか、旨いクドサっていうのは中国でなくては味わえないかもね。青島ビールと黄酒を飲みながら大いに乾杯しました。

日曜日。後輩達は夕方の便で日本に戻ります。昼食を茂明南路で食って、偽物市場をぶらついてきました。いよいよ本当に無くなってしまうってことで、今日も変わらず大繁盛の模様。来週日本で行われるスキー部内の大会用になんかお土産でも手に入れるかと、いろいろと交渉しましたが、上手くいかず交渉不成立。残念ながらお土産は手に入りませんでした。あの偽者のウェアー(スパイダー)を安く手に入れられたら面白かったのにねえ。1回着ただけで水漏れてきそうだけど。後輩達を送り出した後、久しぶりのマッサージへ。今朝思いついて予約を取った為に、いつもの2時間コースを予約できずに70分だけのマッサージでした。相変わらず異常な人気を誇っているGreenMassageです。同じく日本でも有名なDragonFlyは上海中に既に5、6店舗もOpenしているようなのに、こちらは頑なに一店舗を守っております。DragonFlyもあれだけ出店しまくっていると、絶対にサービスレベルが落ちているはずなんだけど、大丈夫なんでしょうかね?日本からの旅行者でマッサージに行こうと思っている人はちゃんと気をつけたほうがいいだろうね。

夕方、買い物を済ませて一度家に戻り、荷物を置いた後今度は本屋さんへ。何度日記に綴ったかもしれないが、俺は大の本好き。だから本屋も大好き。日本に出張や帰国しているときには必ず2時間半は本屋で過している。気に入った本を買ったり、温泉や旅行の本をチェックする為だ。雑誌系はほとんど見ないけどね。本屋は大好きなんだけど、実は中国の本屋って殆ど行ったことが無い。だって、俺が読める本ってな~んにも無いからね。全部中国語だしね。当たり前だけど。日本の本がおいてる本屋も数軒有るんだけど、スーパーに併設されているような、広くても4畳くらいのしょぼ~い本屋(とも呼べないような)書籍コーナーチックなのしかないの。当然品揃えも悪いし、値段も高い(大体日本の定価の1.5倍~2倍以上)ので、赴任初期の頃にいったきり行ったことが無い。今回も親父に頼まれた本(っていうか篆刻の辞書みたいの)を探す為に行ってきた訳よ。そこで、久しぶりに目から鱗体験してきちゃった。

まずね、こっちの本屋は異常にデカく広い。内装的には日本の本屋と似てるけど、何か違う・・・と考えてみると、客が違うのだ。彼らは売り物の本をどっさり抱え、辺り構わず座り込み、本を読みふけっているのだ。警備員や、服務員も横を通るがな~んにも注意しない。中国ではこれが当たり前らしい。カップルで仲良く絨毯の上に座り込み、横に積まれた本を肘掛にしながらデートしているのもいるし、階段に座り込んで本を読みふける人は数知れない。うーん、これは本屋というよりも図書館に近いかもな・・・って気付いた瞬間、目の前に異様な風景が。目に入っていながら、最初は何をしているのか認識できなかったが、よく見てみると、若いにーちゃん(親?)が小さな子供をビニールみたいなずた袋の上に載せて、オムツを替えている・・・・。なんじゃこりゃ?そこは普通の通路だよ?本屋の?思わず、家にカメラを取りに帰りたくなる衝撃を抑えていると、更に衝撃的な人間が。なんと本棚と本棚の間から足が生えている。なんじゃこりゃ?誰か倒れてるよ・・と覗き込んでみると、汚い格好のおばちゃんが仰向けで鼾全開で爆睡している。もうここまで来ると、本屋の体を成していない気がするよ。周りはぜんぜん知らん振りで、売り物の本を読みふける。中には1階のケンタッキーで買ったハンバーガーを齧りながら読んでる奴も居るしね。久しぶりに鱗が剥がれた気がするよ。なんとも衝撃的な景色にやられながらも頼まれた本を探しつつ、店内を歩く。ふと目に付いた外国書籍コーナーを覗いて見ると、日本の小説も中国語訳されて出版されていましたね。基本的には明治以前の古いもの(所謂文学系ね)が多いようでしたが、現代物としては何故か村上春樹や渡辺淳一の小説が圧倒的に多かったです。何でだろう?俺が読みたいようなものがあれば一冊買おうかと思って探してみましたが、残念ながら何一つ興味をそそるものは有りませんでした。さんざん時間かかったものの、結局探しものの本は見つかりませんでしたが、楽しい経験が出来ました。あれは中国の観光名所になり得るね。今度はなんとか写真を撮りたいけど、難しいだろうなあ・・・

キム


最新の画像もっと見る