氣まぐれ剣士の言いたい放題

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415 麻生太郎(2)

2006-11-08 07:39:33 | Weblog
氣まぐれ剣士の言いたい放題

415 麻生太郎(2)

前回の続きです。
 昨今、外交には文化という売り物が要るとやかましく言われます。「ソフトパワー」と言って、剥き出しの力と区別するのだそうだが、日本人のこういう働きぶりこそ、我々の誇るべきソフトパワーではありませんか。現場で現地の人たちと一緒に汗を流し、労働の喜びそれ自体を伝道するということ。それによって、援助対象国の自立を促す、文化的土壌づくりを目指すこと。

 ひとつ例を挙げましょう。先日私は、インドとパキスタンを訪問しました。インドの首都デリーでは、日本のODAで地下鉄を建設中です。既に一部は開通しており、これがインドの人たちに非常に感謝されている。

 便利になったということもあります。しかしそれ以上にインドの人たちが強調するのは、この地下鉄建設に関わった日本人達が、日本の勤勉な労働姿勢を首都のど真ん中で見せてくれたことだと言います。安全ルールを遵守しながら工期を守るその責任感。そしてただやりっ放しにせずその後もずっと協力しようとして汗を流しているその姿勢。

 これらが理由となって、インドはそれまで外国から援助を受け入れることに幾分慎重だったのが、日本からはぜひ援助を受けたい、そう言うようになったのです。

 このような意味で、ODAとは立派な日本文化の輸出であります。だから私は言うのです。小切手外交、大いに結構。日本にカネがある今のうち、どしどし小切手を切ろうではないか。なぜなら日本の小切手には、日本人の汗が一緒についていく。働いて、自らの運命を我がものにすべしという、力強い励ましが、セットになってついていく。即ち日本独自の労働思想というものを、売り込む手段であるからです。

 頑張れ日本人!といいたいですね。日本人も捨てたモンじゃないですね。

次回もお楽しみに                        以上