氣まぐれ剣士の言いたい放題

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212 空海

2005-09-22 21:13:25 | Weblog
気まぐれ剣士の言いたい放題

212 空海

記憶力と瞑想の関係について、空海の話に面白い話が残されています。
密教の伝説的超人、空海は、様々な人間離れした能力を持っていたそうです。
真言密教を、中国から持ち帰るために、留学生として中国に渡り普通ならば数十年、もしくは一生かかっても、体得できない者もいる密教の秘法を、たったの三ヶ月でマスターしたそうです。
しかも、当時の空海は、特定宗派の高僧でもなんでもなく、無名に近い、坊主にすぎません。よくありがちな、名前や肩書きで、そのような快挙を成し遂げたのではなかったのです。

空海の超人的能力には、様々な伝説が残されているそうです。
その能力は、密教の習得だけにとどまらず、語学力に関しても、天才的能力を発揮しています。カセットテープも、教科書も、教える教師すらも無かった時代、中国に渡る前から、すでに中国語をマスターしており、現地では、バラモン教の修行僧から、サンクスリット語まで習得しています。

これだけでも、十分天才ですが、空海が中国から持ち帰ったのは、密教だけではありません。
医学、工学、天文学など、当時の日本にはない、あらゆるすぐれた中国の文化や学問を学び、持ち帰っています。
ちなみに、その時代の留学生は、最低20年間は中国に滞在する規則があったのだが、空海は、その規則を破り、たったの2年で、日本に帰国することを強行します。

不思議なことに、空海が日本に強行帰国した船以後、中国から日本への船は、その後、数十年間途切れることとなるのです。
つまり、その船に乗らなければ空海は、日本に帰国し、密教を広めることなく、一生を終えたかもしれません。空海は、そのことを、あらかじめ知っていたかのように、規則を破り、帰国を強行したのでした。

空海は、19歳のとき、洞穴の中で、密教の秘法『虚空蔵菩薩求聞持法』を体得し、そのとき、光り輝く星のようなものが、空海の口に、飛び込んできたという神秘体験をしています。
この秘法は、マントラ(真言)を、100万回唱え続けることより、超人的な記憶力が、身につくといわれているそうです。

スゴイ人ですね。空海(弘法大師)は字が上手いだけではなかったのですね。気まぐれ剣士なんか英語一つマスターすることが出来ません。
 やはり空海が2年で日本に帰ったのは、その後の船がすべて難破することを知っていたのではないのでしょうか。
 控えめな気まぐれ剣士は空海の能力の一つでいいからほしいと思うのですが、それが欲張りというのでしょうね。

次回もお楽しみに。
以上