氣まぐれ剣士の言いたい放題

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686 ただいま100歳

2008-11-04 14:09:21 | Weblog
氣まぐれ剣士の言いたい放題

 686 ただいま100歳

 『ただいま100歳』  昇地三郎=著

 昇地先生は、101回目の誕生日を迎えられた今年の8月には、アメリカ、ドイツ、中国など9か国13都市をまわり、講演していらっしゃいます。帰国の翌日には学園の運動会の予行演習にも参加するという仕事ぶり。「教育」という使命にいきいきと
取り組んでいらっしゃいます。

昇地先生は3人のお子さんに恵まれましたが、長男と次男が脳性小児麻痺により満足に学校教育を受けることができず、また、ひどいイジメにも遭ったそうです。

「親として何ができるだろうか」その思いが「しいのみ学園」をつくるきっかけでした。

「しいのみ学園」が開園したのは、昭和29年。
当時は障害児を対象とした特殊教育施設はありませんでした。
それから50年あまり。今日では、韓国や中国でも養護学級を普及させています。

「福岡市郊外にある『しいのみ学園』の門は、世界へ開かれた教育の門です。(中略)
『世界中の子どもたちに温もりのある心の教育を』、それが私の願いです」(P278) 
  
その思いで、101歳になっても、ご自分の知識・経験を活かし、養護教育に尽力されているのです。

さて、昇地先生は、各年代ごとの心掛けを次のように記していらっしゃいます。

    10代  親の言うことを聞こう。
    20代  まず「やってみる」。良い配偶者を得る。
    30代  子育ての時代。親子で希望の星を求めよう。
    40代  最も花の咲く時期。勝負をせよ。
    50代  人生の最高の時。
    60代  飛躍の時。自分の学問・実績を広げよう。
    70代  70くらいで屈してはならない。自分を鍛えよう。
    80代  半分の40代のつもりで頑張ると気力が出てくる。
    90代  今からでも遅くはない。15歳の意欲でいよう。
    100歳  Go ahead! 前進、また前進。


本書には、先生が100年生きて体得した生き方のアドバイス、「しいのみ学園」から学んだこと、生涯現役への思いなどが綴られています。

 いま、日本で100歳以上の方は3万人を超えるそうです。

   「私には老感がありません。
    年をとる暇がないのです。
    どうやってボケたらいいのかも、
    私にはわかりません」(P210)
 

すごい人がいるんですね。日本に100歳以上が3万人もいるとは知りませんでした。これからもっと増えるのでしょうね。

50代は人生の最高の時ですか。となると今が最高の時?
あまり実感は湧きませんが、先生に比べたらまだ、半分しか生きていませんからね。

でも、小生は“人生いつでも今が最高”と思っています。
というか、良く考えれば、人生って“今しかない”ですね。過去や未来は頭の中にしかありません。明日だって明日になれば今日、突き詰めれば今ですよね。

この先生すごいですよね。忙しくて年をとる暇もないし、ボケかたも分からないって。
そうか、ボケにならない方法は、ボケかたを知らなければいいのですね。納得です。

いかがでした。
次回もお楽しみに。
以上