氣まぐれ剣士の言いたい放題

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592 日本語と中国語

2007-12-03 07:59:49 | Weblog
氣まぐれ剣士の言いたい放題

592 日本語と中国語

 同じ漢字を使う国でも日本と中国ではだいぶ違うようです。

 街のあちこちにまだ銭湯があった頃の話。たいてい「湯」と書いた看板が出ていたり、のれんがぶらさがっていたりした。これを見た中国人留学生、「日本人は湯が好きだとは聞いていたが、これを専門に売っている店がこんなにあちこちにあるとは。それにしても男用の湯と女用の湯とはどう違うのだろう?」――「湯」は中国語ではスープの意。洗面器が味噌汁を飲むお椀に見えたかも。

 これももう見かけなくなったが、かつてはタバコ屋や酒屋で郵便切手を扱っていた。白地に青であったか青地に白であったか、記憶はおぼろげであるが、確か「切手賣捌所」と書いた札が出ていた。これを見て、「恐ろしい所だね」。「手を切って売り捌く所」なら確かに怖い。

 「マージャン」は日本では「麻雀」と書かれることが多い。街のあちこちにある「麻雀」の看板を見て、「どうしてこんなにスズメ屋ばかりあるのだろう?」。「麻雀」は中国語では「スズメ」。「マージャン」は「麻将」と書かれるのが普通である(もっとも、一部の地域では「マージャン」の意味で「麻雀」を使っているようだ。昔の小説で見かけたし、魯迅も老舎もどこかで使っていたように思う。日本語にはこちらのほうが入ったのだろう)。

 これは留学生らしき数人の中国人がバスの中でふざけあっているのを私自身が目にした話。「おっかないバスだね」「降りようか?」。彼らの視線の先には、「毎度ご乗車有難うございます」とあった。漢字だけ拾っていくと、「乗車のたびに遭難する」となる。

 極め付きは、「大日本帝国が売りに出ている!」。「本日大売出」の横長の幕を反対から読むと、「大日本売ります」となる。

上野惠司(日本中国語検定協会理事長)

ちなみに、手紙はトイレットペーパー、飯店は料理屋じゃなくてホテルだそうです。
皆さん中国に旅行に行ったときは氣をつけてくださいね。

いかがでした。
次回をお楽しみに。
以上