氣まぐれ剣士の言いたい放題

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436 4年間の有休で世界旅行(5)

2006-12-18 10:45:59 | Weblog
氣まぐれ剣士の言いたい放題

436 4年間の有休で世界旅行(5)

―― 日本に帰られて、どんな気持ちでした?
旅をした4年3カ月は確かに夢のようだったんですけど、日本に帰ってきて過ごしている時間も「生き、生かされている」ことに変わりないんですよね。そういう意味では、同じです。

しばらくして旅の記録を『やった。』という本にまとめたんですけど、この本がたくさんの方に読んでもらえて、印税が貯まったんです。

このお金で自分ができることは何かって考えて思い浮かんだのが、旅でお世話になった方への恩返しです。本当にいろんな方に助けていただいたんですけど、頭に浮かんだのはシェリフでした。

―― ギニアのお医者さんですね。
はい。村に何が必要か聞いたら、井戸がいいと。水が病気の原因になっていることが多いんですね。彼らは薬よりも医療よりも、きれいな水がほしいんです。

でも、ただ井戸を掘って渡すだけではダメだと思いました。村の人が自分たちで管理する体制を作ってからでないと、大事にしないし、すぐに使えなくなる。井戸を作って維持するのにどういうことが必要なのか、話し合いだけで2回ギニアに行きました。

そういった準備に2年くらいかかったんですけど、それが今年の6月、ようやく完成しました。

―― 今後の夢を聞かせてください。
今度は、シェリフが住んでいる地域に診療所を作りたいんです。これは私の印税だけでは足りないので、NGOを立ち上げて資金を集めたいと思っています。

また旅にも出たいですね。この間は行けなかった中央アジア、ウズベキスタンとかキルギスとか。最近のイスラムに関する報道が、私が見てきた印象とはかなり違っています。

そういうことも伝えていけたらと思っています。また、日本の子どもたちには、夢は叶うということ、人は生かされているということを、体験を通じて伝えていきたいですね。

 
ホント、素晴らしい体験ですね。やはり、親切にされたから、恩返しをしたいと思うのは、誰もが思う人間の素直な気持ちでしょうね。ただ、凡人は思うだけでなかなか実行に移せませんが・・・。

仕事というのは目の前のことを一生懸命やっていると、向こうからやってくるというのは本当ですね。坂本さんも初めからギニアに井戸を掘ったり、診療所を作ろうとは思ってもいなかったでしょうね。
この生き様を少しでも見習いたいものですね。

世界旅行シリーズは今回で終わりです。
次回もお楽しみに。                           以上