11月30日の午後から頚椎椎弓形成術が行われました。術後の不思議な体験を記録に残したいと思います。
手術が終わり、個室に戻ってきましたが、手術室で麻酔医の先生に「終わりましたよ」と起されボーッとしながら、担当のO先生の顔を見て「お疲れ様、終わりましたよ」というのを聞いた後、気管に入っていた管を抜いて貰った、までは記憶している。その次は個室に移動していました。その間の記憶はありません。
点滴が両手にされて、心電図のモニターも血圧計も、いろいろ繋がっている。
意識がはっきりするにつれて痛みを強く感じるようになりました。痛み止めの注射もしているが、とにかく首・肩が痛かった。
12月1日になっても痛みは治まらず。自分では一睡もしていないと思う。先生の回診の時に「寝れなくて辛いので寝せて下さい」とお願い(懇願)しました。
12月2日に時間が変わる数時間前から、薄暗い天井に、寄せ書きのようなたくさんの文字が浮かんで見えました。目をつぶっても色が反転して白く文字が見えます。目を開けていると文字は薄い透明なラップのような物に書かれているようでフワフワと動いている。天井一面です。届きそうで届かない。文字がフワフワしているが怖くは無かった。その日は私の誕生日、何かメッセージでも書いてあるのかな?等と考えていた。”幻覚”あるいは”せん妄”なのでしょうか?夜中に看護師さんが来たので、文字を見たいので電気を付けて貰ったが何も見えません・・・不眠・痛みから来た幻覚なのでしょう。
看護師さんが「先生が特別に処方して下さった痛み止めの注射ですよ」と腕に注射をしてくれました。薬が体に入った瞬間から、綺麗な、黄色の菜の花がたくさん見えて、次は明るい紫の露草の花が見えました。不思議な世界です。その頃から息が止まるようなかすかな苦しさがあり、何故か”このまま死ぬの?”と思いましたが怖くは無かったです。夢は紅葉の湖に変わっていました。
朝、目が覚めて、3日ぶりにぐっすり寝たので、痛みは相変わらずですが、少し元気になれました。
退院後、友人に綺麗な夢の話をしたら、「えぇ~!!もし向こうから誰かが呼んでも行ったら駄目だからね!!」と言われました。
とにかく初めて見る綺麗な夢でした。