11月27日(土)東京・後楽園ホールでMA日本キックボクシング連盟「BREAK-7~トリプルタイトルマッチ~」が開催された。
【フォト】この大会の模様
昨年12月に日本ウェルター級王座を奪取、今年5月にはWMAF世界同級王座も獲得して2冠王となった一貴が日本タイトルの初防衛戦を迎える。挑戦者は8勝(3KO)4敗1分の風天乃康。この試合が2010年のMAキックのフィナーレを飾る。
1R、強いローを放っていく一貴が右ローを連発、康は左ミドル。右ローの連打から左の縦ヒジで飛び込み、左右フックからヒジを繰り出す一貴。これで康は左目上をカットしてドクターチェックが入る。再開後、パンチで攻める一貴に康の左フック、左ストレートがクリーンヒットするが、一貴は怯まず前に出る。
2R、一貴の右ローと康の右のパンチという闘いに。左フック、右ストレートと攻める康に一貴はハイキック、胴廻し回転蹴り。康の右フックに一貴は大きく仰け反るが、左ハイキックで応戦。両者とも大振りのパンチを空振りする中、康の左フックがヒットする。
一貴はジャンプしてのヒジや回転系などトリッキーな技を繰り出すが、康のパンチが的確さでは上回る。
3R、一貴がジャンプのフェイントから前蹴りでアゴを蹴り上げ、パンチから左ヒザ、そして組むという戦法で康をかき乱す。ここで康に2度目のドクターチェック。
再開後、一貴が一気に打ち合いに出て回転ヒジや左右フック、康もフックとローで応戦し、至近距離での打ち合いとなる。康のローに一貴が細かくパンチを入れて回転ヒジとハイキック。ブンブンとフックを振り回していく康だが、一貴も手数は多い。
4R、右フックとローで前に出る康に一貴は回転ヒジとハイキック。康の右フックで一貴の動きが止まるが、一貴は回転ヒジや胴廻し回転蹴りを繰り出す。両者フラフラになりながらも技を出し合い、康がいいフックを入れても一貴が手数で相殺してしまう。
5R、一貴が右ローの連打からアッパー、康は左右フック。一貴もすぐに前蹴り。両者のアッパーとフックが交錯し、一貴は大きく身体を左右に振りながらフックとアッパー、そして組んで康を倒す。肩で体当たりしてフックとアッパーにつなぐ一貴に、康も左右のフックで猛反撃。両者フラフラになりながらのフックの応酬となる。
ラスト40秒で康の出血が酷くなり、この試合3度目のドクターチェックが入る。
再開後も両者は激しくパンチで打ち合い、一貴は組んでのヒザと回転ヒジも織り交ぜる。そしてラスト8秒、両者ノーガードの打ち合いになったところで一貴の右フックが炸裂! ダウンを奪う。カウントの途中で試合終了のゴングが鳴り、一貴がゴール寸前鼻先でかわすかのような勝利(ダウンがなければドローだった)で初防衛を飾った。
「今年最後のMAの試合だったのでKOで勝ちたかったんですが、ダウンは奪ったので結果オーライってことで勘弁して下さい」と、一貴は2010年のMAを締めくくった。
MA日本フライ級タイトルマッチはチャンピオンの加藤竜二が前チャンピオンの飛燕野島とドローで初防衛に成功。MA日本スーパーライト級王座決定戦はモハン・ドラゴンが深澤大輔にKO勝ちし、ネパール人初のキックボクシング王者となった。
<全試合結果>
▼メインイベント第3試合(第8試合) MA日本ウェルター級タイトルマッチ 3分5R
○一貴(マスターズピット/WMAF世界ウェルター級王者、同級王者)
判定3-0 ※48-46、49-47、48-46
●風天乃康(谷山/同級1位/挑戦者)
※一貴が初防衛に成功。
▼メインイベント第2試合(第7試合) MA日本フライ級タイトルマッチ 3分5R
△加藤竜二(士道館・橋本道場/王者)
ドロー 判定1-1 ※49-48、49-50、49-49
△飛燕野島(契明/同級1位/挑戦者)
※加藤が初防衛に成功。
▼メインイベント第1試合(第6試合) MA日本スーパーライト級王座決定戦 3分5R延長1R
○モハン・ドラゴン(ネパール/村上塾/同級2位)
KO 3R2分44秒 ※3ノックダウン
●深澤大輔(ダイケン/同級3位)
※ドラゴンが第7代王座に就く。
▼ダブルセミファイナル第2試合(第5試合) 69.5kg契約 交流戦 3分5R
○チューチャイ・Studio-K(タイ/Studio-K/元ラジャダムナンスーパーウェルター級7位)
判定3-0 ※50-49、49-48、50-48
●武田一也(JMC横浜/MA日本ミドル級1位)
▼ダブルセミファイナル第2試合(第4試合) MA日本バンタム級王座決定戦準決勝 3分5R延長1R
○伊東拓馬(士道館・橋本道場/同級4位)
判定2-1 ※49-48、49-50、50-48
●島んちゅ泰(真樹オキナワ/同級1位)
※伊東が1・15後楽園ホールでの王座決定戦に進出。
▼第3試合 54kg契約 3分3R延長1R
○松本圭一太(相模原/MA日本バンタム級5位)
TKO 2分56秒 ※左ヒジによるカット
●平本 悠(士道館・橋本道場/MA日本バンタム級4位)
▼第2試合 52kg契約 3分3R延長1R
○深堀ヒロシ(Kインター柏//MA日本フライ級5位)
延長R 判定2-1 ※10-9、9-10、10-9
●勇児(HOSOKAWA/MA日本フライ級4位)
※本戦は29-29、29-30、29-29
▼第1試合 60kg契約 3分3R延長1R
○藤澤大樹(HOSOKAWA/MA日本スーパーフェザー級4位)
KO 2R53秒 ※右フック
●佐藤 琉(JMC横浜/MA日本スーパーフェザー級6位)
▼オープニングファイト第4試合 ウェルター級 3分3R
○中沢 純(WS群馬/同級7位)
判定3-0 ※30-28、30-27、30-28
●GORI(菅原/同級9位)
▼オープニングファイト第3試合 スーパーライト級 3分3R
△冨田健佑(真樹アイチ/同級7位)
ドロー 判定1-0 ※29-29、30-29、29-29
△JYO(大誠塾)
▼オープニングファイト第2試合 スーパーバンタム 3分3R
○謙・センチャイジム(センチャイムエタイ/NJKF)
判定2-1 ※30-29、28-29、30-29
●大野貴志(士道館・新座/MA日本バンタム級9位)
▼オープニングファイト第1試合 ウェルター級 3分3R
△YUMA(WS沖縄)
ドロー 判定1-0 ※29-28、29-29、29-29
△野口陽平(飯島)
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昨年12月に日本ウェルター級王座を奪取、今年5月にはWMAF世界同級王座も獲得して2冠王となった一貴が日本タイトルの初防衛戦を迎える。挑戦者は8勝(3KO)4敗1分の風天乃康。この試合が2010年のMAキックのフィナーレを飾る。
1R、強いローを放っていく一貴が右ローを連発、康は左ミドル。右ローの連打から左の縦ヒジで飛び込み、左右フックからヒジを繰り出す一貴。これで康は左目上をカットしてドクターチェックが入る。再開後、パンチで攻める一貴に康の左フック、左ストレートがクリーンヒットするが、一貴は怯まず前に出る。
2R、一貴の右ローと康の右のパンチという闘いに。左フック、右ストレートと攻める康に一貴はハイキック、胴廻し回転蹴り。康の右フックに一貴は大きく仰け反るが、左ハイキックで応戦。両者とも大振りのパンチを空振りする中、康の左フックがヒットする。
一貴はジャンプしてのヒジや回転系などトリッキーな技を繰り出すが、康のパンチが的確さでは上回る。
3R、一貴がジャンプのフェイントから前蹴りでアゴを蹴り上げ、パンチから左ヒザ、そして組むという戦法で康をかき乱す。ここで康に2度目のドクターチェック。
再開後、一貴が一気に打ち合いに出て回転ヒジや左右フック、康もフックとローで応戦し、至近距離での打ち合いとなる。康のローに一貴が細かくパンチを入れて回転ヒジとハイキック。ブンブンとフックを振り回していく康だが、一貴も手数は多い。
4R、右フックとローで前に出る康に一貴は回転ヒジとハイキック。康の右フックで一貴の動きが止まるが、一貴は回転ヒジや胴廻し回転蹴りを繰り出す。両者フラフラになりながらも技を出し合い、康がいいフックを入れても一貴が手数で相殺してしまう。
5R、一貴が右ローの連打からアッパー、康は左右フック。一貴もすぐに前蹴り。両者のアッパーとフックが交錯し、一貴は大きく身体を左右に振りながらフックとアッパー、そして組んで康を倒す。肩で体当たりしてフックとアッパーにつなぐ一貴に、康も左右のフックで猛反撃。両者フラフラになりながらのフックの応酬となる。
ラスト40秒で康の出血が酷くなり、この試合3度目のドクターチェックが入る。
再開後も両者は激しくパンチで打ち合い、一貴は組んでのヒザと回転ヒジも織り交ぜる。そしてラスト8秒、両者ノーガードの打ち合いになったところで一貴の右フックが炸裂! ダウンを奪う。カウントの途中で試合終了のゴングが鳴り、一貴がゴール寸前鼻先でかわすかのような勝利(ダウンがなければドローだった)で初防衛を飾った。
「今年最後のMAの試合だったのでKOで勝ちたかったんですが、ダウンは奪ったので結果オーライってことで勘弁して下さい」と、一貴は2010年のMAを締めくくった。
MA日本フライ級タイトルマッチはチャンピオンの加藤竜二が前チャンピオンの飛燕野島とドローで初防衛に成功。MA日本スーパーライト級王座決定戦はモハン・ドラゴンが深澤大輔にKO勝ちし、ネパール人初のキックボクシング王者となった。
<全試合結果>
▼メインイベント第3試合(第8試合) MA日本ウェルター級タイトルマッチ 3分5R
○一貴(マスターズピット/WMAF世界ウェルター級王者、同級王者)
判定3-0 ※48-46、49-47、48-46
●風天乃康(谷山/同級1位/挑戦者)
※一貴が初防衛に成功。
▼メインイベント第2試合(第7試合) MA日本フライ級タイトルマッチ 3分5R
△加藤竜二(士道館・橋本道場/王者)
ドロー 判定1-1 ※49-48、49-50、49-49
△飛燕野島(契明/同級1位/挑戦者)
※加藤が初防衛に成功。
▼メインイベント第1試合(第6試合) MA日本スーパーライト級王座決定戦 3分5R延長1R
○モハン・ドラゴン(ネパール/村上塾/同級2位)
KO 3R2分44秒 ※3ノックダウン
●深澤大輔(ダイケン/同級3位)
※ドラゴンが第7代王座に就く。
▼ダブルセミファイナル第2試合(第5試合) 69.5kg契約 交流戦 3分5R
○チューチャイ・Studio-K(タイ/Studio-K/元ラジャダムナンスーパーウェルター級7位)
判定3-0 ※50-49、49-48、50-48
●武田一也(JMC横浜/MA日本ミドル級1位)
▼ダブルセミファイナル第2試合(第4試合) MA日本バンタム級王座決定戦準決勝 3分5R延長1R
○伊東拓馬(士道館・橋本道場/同級4位)
判定2-1 ※49-48、49-50、50-48
●島んちゅ泰(真樹オキナワ/同級1位)
※伊東が1・15後楽園ホールでの王座決定戦に進出。
▼第3試合 54kg契約 3分3R延長1R
○松本圭一太(相模原/MA日本バンタム級5位)
TKO 2分56秒 ※左ヒジによるカット
●平本 悠(士道館・橋本道場/MA日本バンタム級4位)
▼第2試合 52kg契約 3分3R延長1R
○深堀ヒロシ(Kインター柏//MA日本フライ級5位)
延長R 判定2-1 ※10-9、9-10、10-9
●勇児(HOSOKAWA/MA日本フライ級4位)
※本戦は29-29、29-30、29-29
▼第1試合 60kg契約 3分3R延長1R
○藤澤大樹(HOSOKAWA/MA日本スーパーフェザー級4位)
KO 2R53秒 ※右フック
●佐藤 琉(JMC横浜/MA日本スーパーフェザー級6位)
▼オープニングファイト第4試合 ウェルター級 3分3R
○中沢 純(WS群馬/同級7位)
判定3-0 ※30-28、30-27、30-28
●GORI(菅原/同級9位)
▼オープニングファイト第3試合 スーパーライト級 3分3R
△冨田健佑(真樹アイチ/同級7位)
ドロー 判定1-0 ※29-29、30-29、29-29
△JYO(大誠塾)
▼オープニングファイト第2試合 スーパーバンタム 3分3R
○謙・センチャイジム(センチャイムエタイ/NJKF)
判定2-1 ※30-29、28-29、30-29
●大野貴志(士道館・新座/MA日本バンタム級9位)
▼オープニングファイト第1試合 ウェルター級 3分3R
△YUMA(WS沖縄)
ドロー 判定1-0 ※29-28、29-29、29-29
△野口陽平(飯島)
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