かかり切りになっていたプロジェクトがようやく峠を越え、そこへ知り合いからいいお米を頂いたので、昨晩は我が家で「手巻き寿司」パーティ。
材料を盛りつけて、シャリをすし桶に大盛りして出しておけば、後はホスト役も適当に飲み食いする事が出来る。ホーム・パーティにはもってこいのメニューである。
しかし若い人の喰いっぷりのいい奴は気持ちがよい。飯を食わない奴は使い物にならない、というのは僕の評価基準の一つである。飲み過ぎる奴はさすがに勘弁だが。
◆<米朝対話>核廃棄…隔たり大きく「無条件」めぐり綱引き
(11月28日22時18分更新/毎日新聞)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061128-00000137-mai-int 北京で28日開かれた6カ国協議の米朝首席代表による非公式会合は、再開予定の6カ国協議でどう実質的な進展を図るかを焦点に話し合いが進められたようだ。だが、核実験を強行した北朝鮮は「核保有国」としての立場を強調すると同時に米国の金融制裁解除に向けた措置を引き続き強く要求したとみられ、無条件で核廃棄を求める米国側との隔たりは大きいままだ。
結局、北朝鮮とすれば6カ国協議なんてどうだっていいのである。要はアメリカと交渉したい。自国の生殺与奪を握っているのは米国だという事が、身に染みて分かっているからだろう。
核保有国として、そして金正日政権を正式に認めて欲しい、という北朝鮮の要求は果たして米国に届くのだろうか。中間選挙の結果を受け、弱体化したブッシュ政権は正直北朝鮮どころではない。イラク内戦からいかに利権を温存したまま撤退できるか、少なくとも「敗戦」という評価を避けつつイラク戦争を収拾したい。おそらくそれはブッシュ政権の残り任期一杯はかかるだろうし、次期米国大統領が民主党であれ共和党であれ、その後遺症は相当深刻に米国の外交の手足を縛る事になるだろう。
北朝鮮としては、米国のそうしたどさくさに紛れて何とか米朝平和条約締結まで持って行けたら大成功である。中露はもちろん、実は日本も大歓迎である。米朝が少なくとも敵対関係でなくなれば、日本も平壌宣言に基づいて日朝国交回復が実現できる。
そうなれば膨大な経済援助を通じて北朝鮮に入っていける。関係改善によって拉致被害者の探索・救済も可能になる。20年も援助し続ければいずれ北朝鮮も現在の南朝鮮同様、日本経済の植民地となる。経済援助と言え、実際に儲けるのは日本企業である。
もちろん日本人の感情の問題は別である。日本人の率直な感情としては、米軍が今すぐにでも北朝鮮を攻撃して、核実験施設を破壊しその余勢を駆って北朝鮮政権を打倒して欲しい。何なら自衛隊も一緒に戦って欲しい、金政権が倒れれば後のことは米中で決めればよい、と。
しかしそうした「主戦論」では被害が大きくなりすぎる。韓国の首都ソウルは壊滅である。北朝鮮国民の被害も甚大だ。結局、金正日王朝独裁の北朝鮮の現状を丸まま温存して、国土開発援助を通じて交流していく中で北朝鮮の「犯罪性」を薄めていく他無い、という、現在韓国が進めている「太陽政策」に収斂していく他無い。
もちろんそうはならない可能性の方が現時点では高い。米国はイラク戦争の敗北の泥沼で、逆に極東で北朝鮮に譲歩をするのは政治的に難しい。戦争は出来ないが、譲歩も出来ない、というジレンマがしばらく続くだろう。金正日が死亡もしくは亡命~親中派による政権掌握という線が米国にとっては一番許せるシナリオだろうが、そうなればなったで極東情勢は激変する。
韓国の迷走は一挙に統一朝鮮の実現に向かうだろうし、数年以内に起こるだろう中国の経済崩壊も朝鮮半島の情勢に大きく影響する。混乱は周辺国を巻き添えにして戦争に繋がる可能性がある。
現時点では様々なシナリオを描く事が出来るが、実は米国の選択肢は多くはないのである。
国連制裁決議で一見追いつめられているかのように見える金正日政権だが、こう考えてくるとなかなかしたたかにポイントを稼いでいるのが分かる。
米国の選択肢の中で一番効果的なのは「ベタ降り」かもしれない。イラクからも速やかに撤退し、北朝鮮とも一切交渉せず放置する。中国にゲタを預けてそうしてしまえば、数年もすれば北朝鮮政権は崩壊するだろう。なんて、楽観的な考え方はどうやら落ち目のブッシュ政権には無理であろう。何とか北朝鮮問題でポイントを上げないと、共和党政権は次の次も危なくなる。
やはり金正日を殺すしかないのか。
◆まだまだ延びる!日本女性の寿命、30年に88.5歳
(11月28日12時56分更新/読売新聞)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061128-00000004-yom-soci
2030年時点での平均寿命予測で、日本人女性が88.5歳と世界最長命を維持することを、世界保健機関(WHO)の研究者が医学系ニュースのホームページで発表した。厚生労働省によると、日本人女性の平均寿命は05年に85.49歳にまで延びたが、この延びはまだしばらく続きそうだ。
長生きする事が「幸福」だったらいいのだが、世界最長命と言われて手放しで喜べないのは不幸な事である。しかしそんな日本が世界中で羨ましがられているのは事実らしい。世界第2位の経済大国で、千年以上の連綿とした王家が支配する歴史、中国文明とはまた異なる独特の文化と豊かな自然を持ち、唯一有色人種で欧米に伍して近代化を達成した国、そして世界で一番長寿の国。
世界基準で見れば日本は随分いい国である。
どうやら僕たちはもっとポジティブに、もっと楽観的に物事を考える方がいいのではないか。他国と比べてどう、と言うのではなく、世界で何位なんて事でもなく、ただ単純に「あぁいい国に生まれて良かったなぁ」と、時にはノーテンキに感謝してみるのも精神衛生上きっといい。
確かに日々報道される残酷なニュースや悲惨な事件に付き合っていると、どうもこの世の中には悪い事だらけのような気になってしまうのだが、それでも今日の一日を僕は無事過ごせてご飯が美味しく食べられるのは、この日本という国に居るからだ。
「平均」寿命がいくらになろうと、結局大切なのは「自分の」寿命だし、日本が世界第2位の経済大国であろうと自分は大した金持ちではない。確かに国なんかどうだっていいと言ってしまうのは簡単だけど、しかしその国に守られているから、今自分は生きていける。日本という国が実は本当に幸福なのは、そう言う具合に「国」というものを意識しないで生きていける所にあるのではないか。「国なんてどうだっていい」と言える人間は、実は幸福なんだろうな。
◆元露スパイ不審死、英首相が露大統領との協議意向表明
(11月29日10時54分更新/読売新聞)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061129-00000202-yom-int
ブレア英首相は28日、コペンハーゲンで会見し、ロシア連邦保安局(FSB)の元中佐、リトビネンコ氏の不審死事件について「適当な時期にいつでも(プーチン露大統領と)話し合う用意がある」と述べ、首相自らロシア政府と協議する姿勢を明らかにした。首相はまた、「捜査に外交上かつ政治的な障壁はない」と言明、徹底した捜査への決意を示した。首相が同事件への見解を示すのは初めて。ロシア政府が捜査に協力すべきと訴える国内世論に配慮した発言と見られる。
いやぁロシアは怖い、怖いなぁ。
プーチンって奴の眼、あの眼は人殺しの眼だな、怖い怖い。
しかしロシアという国がやった犯罪は、一体誰が裁くのか。国家犯罪を裁く裁判所は一体何処にあるのだろう。21世紀世界の政治は国家が単位である。国家が集まり国連があり、国家間の様々な条約や取り決めによって、国際秩序が守られ規則が作られる。もし犯罪者がいれば、国家間の協力で犯人が逮捕され、それぞれの国家の法律に従って処罰される。
では国家が、国家権力が犯罪を犯した場合は、一体誰が裁くのか。
今回の事件は、結局うやむやとなって闇の中に葬られるのだろう。ひょっとして何十年も後になって事の真相が暴露される時代が来るのかも知れないが、それは裁きではない。
北朝鮮による拉致事件を、北朝鮮は必死で事実無根、既に解決済み事件として国際社会に訴えている。戦前の日本による「800万人もの強制動員こそ拉致」という全く根拠のないデマゴギーまで動員して、「それに比べれば大した問題ではない」と主張し続けている。嘘八百でも主張し続ければ、真実をねじ曲げて事実に出来る、と考える朝鮮民族特有のメンタリティなのだが、同時に国家犯罪は罰せられない、という事を北朝鮮は知っているからに他ならない。
国家犯罪は罰する事は難しい。しかし国家の評判を地に落とす。麻薬密造、紙幣偽造、偽たばこ製造、などあらゆる犯罪に手を染める北朝鮮にとって、もはやこれ以上落とす事の出来る「評判」など無いのだが、それでも他国の罪無き人々を拉致した、という行為は相当認めたくない恥ずかしい事らしい。北朝鮮の拉致犯罪でもそうである。
ロシアによる殺人はもっと恥ずべき行為である。ロシアこそテロ国家ではないか。
材料を盛りつけて、シャリをすし桶に大盛りして出しておけば、後はホスト役も適当に飲み食いする事が出来る。ホーム・パーティにはもってこいのメニューである。
しかし若い人の喰いっぷりのいい奴は気持ちがよい。飯を食わない奴は使い物にならない、というのは僕の評価基準の一つである。飲み過ぎる奴はさすがに勘弁だが。
◆<米朝対話>核廃棄…隔たり大きく「無条件」めぐり綱引き
(11月28日22時18分更新/毎日新聞)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061128-00000137-mai-int 北京で28日開かれた6カ国協議の米朝首席代表による非公式会合は、再開予定の6カ国協議でどう実質的な進展を図るかを焦点に話し合いが進められたようだ。だが、核実験を強行した北朝鮮は「核保有国」としての立場を強調すると同時に米国の金融制裁解除に向けた措置を引き続き強く要求したとみられ、無条件で核廃棄を求める米国側との隔たりは大きいままだ。
結局、北朝鮮とすれば6カ国協議なんてどうだっていいのである。要はアメリカと交渉したい。自国の生殺与奪を握っているのは米国だという事が、身に染みて分かっているからだろう。
核保有国として、そして金正日政権を正式に認めて欲しい、という北朝鮮の要求は果たして米国に届くのだろうか。中間選挙の結果を受け、弱体化したブッシュ政権は正直北朝鮮どころではない。イラク内戦からいかに利権を温存したまま撤退できるか、少なくとも「敗戦」という評価を避けつつイラク戦争を収拾したい。おそらくそれはブッシュ政権の残り任期一杯はかかるだろうし、次期米国大統領が民主党であれ共和党であれ、その後遺症は相当深刻に米国の外交の手足を縛る事になるだろう。
北朝鮮としては、米国のそうしたどさくさに紛れて何とか米朝平和条約締結まで持って行けたら大成功である。中露はもちろん、実は日本も大歓迎である。米朝が少なくとも敵対関係でなくなれば、日本も平壌宣言に基づいて日朝国交回復が実現できる。
そうなれば膨大な経済援助を通じて北朝鮮に入っていける。関係改善によって拉致被害者の探索・救済も可能になる。20年も援助し続ければいずれ北朝鮮も現在の南朝鮮同様、日本経済の植民地となる。経済援助と言え、実際に儲けるのは日本企業である。
もちろん日本人の感情の問題は別である。日本人の率直な感情としては、米軍が今すぐにでも北朝鮮を攻撃して、核実験施設を破壊しその余勢を駆って北朝鮮政権を打倒して欲しい。何なら自衛隊も一緒に戦って欲しい、金政権が倒れれば後のことは米中で決めればよい、と。
しかしそうした「主戦論」では被害が大きくなりすぎる。韓国の首都ソウルは壊滅である。北朝鮮国民の被害も甚大だ。結局、金正日王朝独裁の北朝鮮の現状を丸まま温存して、国土開発援助を通じて交流していく中で北朝鮮の「犯罪性」を薄めていく他無い、という、現在韓国が進めている「太陽政策」に収斂していく他無い。
もちろんそうはならない可能性の方が現時点では高い。米国はイラク戦争の敗北の泥沼で、逆に極東で北朝鮮に譲歩をするのは政治的に難しい。戦争は出来ないが、譲歩も出来ない、というジレンマがしばらく続くだろう。金正日が死亡もしくは亡命~親中派による政権掌握という線が米国にとっては一番許せるシナリオだろうが、そうなればなったで極東情勢は激変する。
韓国の迷走は一挙に統一朝鮮の実現に向かうだろうし、数年以内に起こるだろう中国の経済崩壊も朝鮮半島の情勢に大きく影響する。混乱は周辺国を巻き添えにして戦争に繋がる可能性がある。
現時点では様々なシナリオを描く事が出来るが、実は米国の選択肢は多くはないのである。
国連制裁決議で一見追いつめられているかのように見える金正日政権だが、こう考えてくるとなかなかしたたかにポイントを稼いでいるのが分かる。
米国の選択肢の中で一番効果的なのは「ベタ降り」かもしれない。イラクからも速やかに撤退し、北朝鮮とも一切交渉せず放置する。中国にゲタを預けてそうしてしまえば、数年もすれば北朝鮮政権は崩壊するだろう。なんて、楽観的な考え方はどうやら落ち目のブッシュ政権には無理であろう。何とか北朝鮮問題でポイントを上げないと、共和党政権は次の次も危なくなる。
やはり金正日を殺すしかないのか。
◆まだまだ延びる!日本女性の寿命、30年に88.5歳
(11月28日12時56分更新/読売新聞)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061128-00000004-yom-soci
2030年時点での平均寿命予測で、日本人女性が88.5歳と世界最長命を維持することを、世界保健機関(WHO)の研究者が医学系ニュースのホームページで発表した。厚生労働省によると、日本人女性の平均寿命は05年に85.49歳にまで延びたが、この延びはまだしばらく続きそうだ。
長生きする事が「幸福」だったらいいのだが、世界最長命と言われて手放しで喜べないのは不幸な事である。しかしそんな日本が世界中で羨ましがられているのは事実らしい。世界第2位の経済大国で、千年以上の連綿とした王家が支配する歴史、中国文明とはまた異なる独特の文化と豊かな自然を持ち、唯一有色人種で欧米に伍して近代化を達成した国、そして世界で一番長寿の国。
世界基準で見れば日本は随分いい国である。
どうやら僕たちはもっとポジティブに、もっと楽観的に物事を考える方がいいのではないか。他国と比べてどう、と言うのではなく、世界で何位なんて事でもなく、ただ単純に「あぁいい国に生まれて良かったなぁ」と、時にはノーテンキに感謝してみるのも精神衛生上きっといい。
確かに日々報道される残酷なニュースや悲惨な事件に付き合っていると、どうもこの世の中には悪い事だらけのような気になってしまうのだが、それでも今日の一日を僕は無事過ごせてご飯が美味しく食べられるのは、この日本という国に居るからだ。
「平均」寿命がいくらになろうと、結局大切なのは「自分の」寿命だし、日本が世界第2位の経済大国であろうと自分は大した金持ちではない。確かに国なんかどうだっていいと言ってしまうのは簡単だけど、しかしその国に守られているから、今自分は生きていける。日本という国が実は本当に幸福なのは、そう言う具合に「国」というものを意識しないで生きていける所にあるのではないか。「国なんてどうだっていい」と言える人間は、実は幸福なんだろうな。
◆元露スパイ不審死、英首相が露大統領との協議意向表明
(11月29日10時54分更新/読売新聞)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20061129-00000202-yom-int
ブレア英首相は28日、コペンハーゲンで会見し、ロシア連邦保安局(FSB)の元中佐、リトビネンコ氏の不審死事件について「適当な時期にいつでも(プーチン露大統領と)話し合う用意がある」と述べ、首相自らロシア政府と協議する姿勢を明らかにした。首相はまた、「捜査に外交上かつ政治的な障壁はない」と言明、徹底した捜査への決意を示した。首相が同事件への見解を示すのは初めて。ロシア政府が捜査に協力すべきと訴える国内世論に配慮した発言と見られる。
いやぁロシアは怖い、怖いなぁ。
プーチンって奴の眼、あの眼は人殺しの眼だな、怖い怖い。
しかしロシアという国がやった犯罪は、一体誰が裁くのか。国家犯罪を裁く裁判所は一体何処にあるのだろう。21世紀世界の政治は国家が単位である。国家が集まり国連があり、国家間の様々な条約や取り決めによって、国際秩序が守られ規則が作られる。もし犯罪者がいれば、国家間の協力で犯人が逮捕され、それぞれの国家の法律に従って処罰される。
では国家が、国家権力が犯罪を犯した場合は、一体誰が裁くのか。
今回の事件は、結局うやむやとなって闇の中に葬られるのだろう。ひょっとして何十年も後になって事の真相が暴露される時代が来るのかも知れないが、それは裁きではない。
北朝鮮による拉致事件を、北朝鮮は必死で事実無根、既に解決済み事件として国際社会に訴えている。戦前の日本による「800万人もの強制動員こそ拉致」という全く根拠のないデマゴギーまで動員して、「それに比べれば大した問題ではない」と主張し続けている。嘘八百でも主張し続ければ、真実をねじ曲げて事実に出来る、と考える朝鮮民族特有のメンタリティなのだが、同時に国家犯罪は罰せられない、という事を北朝鮮は知っているからに他ならない。
国家犯罪は罰する事は難しい。しかし国家の評判を地に落とす。麻薬密造、紙幣偽造、偽たばこ製造、などあらゆる犯罪に手を染める北朝鮮にとって、もはやこれ以上落とす事の出来る「評判」など無いのだが、それでも他国の罪無き人々を拉致した、という行為は相当認めたくない恥ずかしい事らしい。北朝鮮の拉致犯罪でもそうである。
ロシアによる殺人はもっと恥ずべき行為である。ロシアこそテロ国家ではないか。