今日は早朝から外回り。で、更新が随分遅れてしまった。
ニュース的には、民主党の細野議員とTBSニュース23の新キャスターとの不倫スクープなんかが面白いのだが、感想としては別に無い。他人の情事は妬ましいだけである。民主党議員よりモナたんの方がきついなぁ、こりゃ。TBSは何やってもうまくいかない。
同業のテレビ朝日も大騒動だな。どちらも日頃偉そうにジャーナリズムを気取っているだけに、果たして誤魔化してそれで終わりにしようなんて事はあるまい。きちんとした検証と報道をやってもらおう、出来るなら。
◆「3島返還」大々的報道 北方領土で露有力視
(060929/フジサンケイ ビジネスアイ)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060929-00000013-fsi-bus_all
ロシアの親プーチン政権派有力日刊紙イズベスチヤは28日、1面トップで安倍晋三首相率いる新しい日本政府が北方領土問題でロシアに対し譲歩し、「4島返還」ではなく、「3島返還」で決着を図る用意があると大々的に報じた。「島を分けるときがきたのか?」との見出しを掲げた同紙は、麻生太郎外相が27日、初の閣議後記者団に、北方領土問題について「これ以上、2島か4島かで勝ち負けを議論してもらちがあかない。双方が譲歩しなければ解決されない問題だ。最終的には双方の政治決断が必要だろう」と発言したと紹介。これまで「4島一括返還」を唱え続けてきた日本が「かつてないほどの勇気を持って論争となっている島々をロシアと分け合うというセンセーショナルな動きを見せ始めた」と伝えた。ロシアでは、安倍新首相は「タカ派」で、「反ロシア的だ」との見方を強め、警戒する声が高まっていただけに、麻生外相の発言に驚きがあったものとみられる。
僕は北方領土の問題は日本の抱える領土問題において、最も解決が遠い問題だと考えていた。韓国との竹島問題や中国・台湾との尖閣諸島問題に比較して、ロシアとの間で懸案となっている北方領土問題は、大きな相違点がある。それは北方四島にはロシアの人々が住み着いているという事である。
仮に四島が日本の帰属となって返還された場合、そこに住んで生活している人々をどうするのか、追い出せるのか、それともまさか日本人として受け入れるのか。旧ソ連によって追い出された日本人居住民の財産権や人権を、北方四島の返還を求めるに際して日本はこれまで国際社会に訴えてきた。それならばいま現在そこに住んでいる人々の人権や財産権は一体どうなるのか。日本が人権を大切にする先進国ならそれは到底無視できないではないか。
そこではすでに数十年にわたってロシア人の生活がある。中には親の世代から住み続けている人々もいるはずである。そこで生まれた人々にとっては、北方四島は紛れもなく故郷である。
金で解決をつけて良い問題ではない。日本人の矜持である。
麻生ローゼン閣下が譲歩を示唆した。交渉事はおさまりのつく「ほどほど」で双方が納得できるモノが一番良い。北方領土に関しては、ロシアはすでに2島先行返還を日本に打診し、日本はかたくなに4島一括返還を主張して交渉が暗礁に乗り上げていた。確かに原理原則的に言えば、明確に日本の領土である以上4島一括返還が当然であろうが、そこは交渉事である。
僕は本気でロシアから北方領土を返還させるには、取りあえずこうした譲歩は必要だと考える。
ロシア側にとっても日本との友好を深めるのは、極東シベリアをどうするかにとって大きな問題となる。北方四島はあくまでもその障害であって、お互いが面子を捨てて交渉テーブルに付けば必ず解決できる問題に過ぎない。日本とロシアの問題は実は北方領土問題を越えて、極東シベリアの存立に関わる重要な関係作りに直結した問題なのである。
日本にとってロシアとの友好関係は正直重要性は低かった。しかし中国の台頭や朝鮮半島統一の機運を考えると、ロシアとの関係を利用して中韓を牽制しておく必要がある。ロシアカードを手に入れる事は極東のパワーバランスの上でも大切な事であろう。
ロシア全体では欧州連合への接近が明らかだが、極東シベリアに関しては日本の関与が必要である。ロシア自身もまたアメリカも、この地域の安定のために日本のプレゼンスが高まる事を歓迎している。日本としては、その前に北方四島問題を解決しなければロシアとの友好関係は前進できない。麻生外務大臣の今回の観測気球はどうやらロシア側にも好評であるらしい。
一気に解決に持っていくのは難しいが、テーブルについて交渉を始めるのは良いタイミングであろう。中韓を牽制し、日本は領土問題をきちんとした話し合いで解決する事を示す事にもなる。
しかし本当の事を言えば、北方四島などどうでもいい。返して貰ったって別に大して嬉しくもない、というのが実際の国民大多数の気持ちではないか。それだけに返還に際して妙な裏約束や資金投入の約束などをして欲しくはない、あんな所に財政投入したって、今まで密漁で儲けていた漁師たちに餌を与えるだけなのだから、正直、本当にどうだっていいのである。ま、相手はロシアだけに交渉は簡単ではないだろうが、麻生外務大臣の奮闘を期待している。
ニュース的には、民主党の細野議員とTBSニュース23の新キャスターとの不倫スクープなんかが面白いのだが、感想としては別に無い。他人の情事は妬ましいだけである。民主党議員よりモナたんの方がきついなぁ、こりゃ。TBSは何やってもうまくいかない。
同業のテレビ朝日も大騒動だな。どちらも日頃偉そうにジャーナリズムを気取っているだけに、果たして誤魔化してそれで終わりにしようなんて事はあるまい。きちんとした検証と報道をやってもらおう、出来るなら。
◆「3島返還」大々的報道 北方領土で露有力視
(060929/フジサンケイ ビジネスアイ)http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060929-00000013-fsi-bus_all
ロシアの親プーチン政権派有力日刊紙イズベスチヤは28日、1面トップで安倍晋三首相率いる新しい日本政府が北方領土問題でロシアに対し譲歩し、「4島返還」ではなく、「3島返還」で決着を図る用意があると大々的に報じた。「島を分けるときがきたのか?」との見出しを掲げた同紙は、麻生太郎外相が27日、初の閣議後記者団に、北方領土問題について「これ以上、2島か4島かで勝ち負けを議論してもらちがあかない。双方が譲歩しなければ解決されない問題だ。最終的には双方の政治決断が必要だろう」と発言したと紹介。これまで「4島一括返還」を唱え続けてきた日本が「かつてないほどの勇気を持って論争となっている島々をロシアと分け合うというセンセーショナルな動きを見せ始めた」と伝えた。ロシアでは、安倍新首相は「タカ派」で、「反ロシア的だ」との見方を強め、警戒する声が高まっていただけに、麻生外相の発言に驚きがあったものとみられる。
僕は北方領土の問題は日本の抱える領土問題において、最も解決が遠い問題だと考えていた。韓国との竹島問題や中国・台湾との尖閣諸島問題に比較して、ロシアとの間で懸案となっている北方領土問題は、大きな相違点がある。それは北方四島にはロシアの人々が住み着いているという事である。
仮に四島が日本の帰属となって返還された場合、そこに住んで生活している人々をどうするのか、追い出せるのか、それともまさか日本人として受け入れるのか。旧ソ連によって追い出された日本人居住民の財産権や人権を、北方四島の返還を求めるに際して日本はこれまで国際社会に訴えてきた。それならばいま現在そこに住んでいる人々の人権や財産権は一体どうなるのか。日本が人権を大切にする先進国ならそれは到底無視できないではないか。
そこではすでに数十年にわたってロシア人の生活がある。中には親の世代から住み続けている人々もいるはずである。そこで生まれた人々にとっては、北方四島は紛れもなく故郷である。
金で解決をつけて良い問題ではない。日本人の矜持である。
麻生ローゼン閣下が譲歩を示唆した。交渉事はおさまりのつく「ほどほど」で双方が納得できるモノが一番良い。北方領土に関しては、ロシアはすでに2島先行返還を日本に打診し、日本はかたくなに4島一括返還を主張して交渉が暗礁に乗り上げていた。確かに原理原則的に言えば、明確に日本の領土である以上4島一括返還が当然であろうが、そこは交渉事である。
僕は本気でロシアから北方領土を返還させるには、取りあえずこうした譲歩は必要だと考える。
ロシア側にとっても日本との友好を深めるのは、極東シベリアをどうするかにとって大きな問題となる。北方四島はあくまでもその障害であって、お互いが面子を捨てて交渉テーブルに付けば必ず解決できる問題に過ぎない。日本とロシアの問題は実は北方領土問題を越えて、極東シベリアの存立に関わる重要な関係作りに直結した問題なのである。
日本にとってロシアとの友好関係は正直重要性は低かった。しかし中国の台頭や朝鮮半島統一の機運を考えると、ロシアとの関係を利用して中韓を牽制しておく必要がある。ロシアカードを手に入れる事は極東のパワーバランスの上でも大切な事であろう。
ロシア全体では欧州連合への接近が明らかだが、極東シベリアに関しては日本の関与が必要である。ロシア自身もまたアメリカも、この地域の安定のために日本のプレゼンスが高まる事を歓迎している。日本としては、その前に北方四島問題を解決しなければロシアとの友好関係は前進できない。麻生外務大臣の今回の観測気球はどうやらロシア側にも好評であるらしい。
一気に解決に持っていくのは難しいが、テーブルについて交渉を始めるのは良いタイミングであろう。中韓を牽制し、日本は領土問題をきちんとした話し合いで解決する事を示す事にもなる。
しかし本当の事を言えば、北方四島などどうでもいい。返して貰ったって別に大して嬉しくもない、というのが実際の国民大多数の気持ちではないか。それだけに返還に際して妙な裏約束や資金投入の約束などをして欲しくはない、あんな所に財政投入したって、今まで密漁で儲けていた漁師たちに餌を与えるだけなのだから、正直、本当にどうだっていいのである。ま、相手はロシアだけに交渉は簡単ではないだろうが、麻生外務大臣の奮闘を期待している。