トップインタビュー更新いたしました。
今回はブックファンドという独自のビジネスモデルで事業展開
を行うベンチャー出版社である英治出版の原田英治社長に
インタビュー形式の原稿をご投稿していただきました。
●株式会社英治出版のホームページは こちら
●原田英治氏 プロフィール
慶応大学法学部法律学科卒業後、
アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社。
数年勤務の後、退職し、家業である一世印刷株式会社に入社する。
取締役、代表取締役副社長を務めた後、一世印刷株式会社を退職し、
有限会社原田英治事務所を設立。2000年に現在の英治出版
株式会社に改組し、代表取締役に就任。「ブックファンド」という
新しい出版ビジネスモデルを考案し、事業展開を行っている。
◆現在のお仕事について
英治出版という出版社を経営しています。自分たちの役割を出版社
というより、「パブリッシャー(publisher)」だと思っています。
パブリッシャーの語源にはパブリック(public)があり、私たちが
共感し応援したい著者や作品をパブリックにすることで、著者の
夢や目標を前進させる「応援ビジネス」が私たちの仕事です。
「パブリック」という言葉を意識した時、二つの大きな方向性が
表れました。パブリックにすることで社会的価値を形勢するのが
目的であり、紙の本を出版することが目的ではない。目的達成の
ためにメディアはもっと柔軟に選択すべきだと気づきました。
もう一つは、パブリックって日本だけじゃない、という視点。
日本だけじゃないという視点は、世界の多くの出版社もあまり
持ち合わせていない考え方のように思います。著者に対して母国語
で対峙しなければならない出版業の特性からか、編集者だけでなく
経営者までもが国内指向が強い経営体質になっています。
僕らは2004年1月から韓国に子会社「エイジ21」を設立し、
韓国語での出版活動を行っています。近い将来、英語圏にも進出
予定です。将来的には、なるべく多くの言語での出版インフラを
もつことで、世界が共有すべき情報や思想を世界に提供し、それ
をきっかけに一つでも多くの対話が生まれることを願っています。
もうひとつ英治出版の特徴的なところは、ブックファンド事業に
あります。これはプロジェクトスタイル出版のことで、出版資金を
外部調達することから「ブックファンド」と呼んでいます。個人や
企業など出版業を本業で営むひとでなくても、プロジェクトとして
1タイトルからの出版事業に挑戦できる仕組みです。現在は外資系
コンサルティング会社など、企業ブランディングの出版に使われる
ことが 多い仕組みです。
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