哲学日記

映画「ジョーカー・ゲーム」

柳広司 原作小説の映画化。


ジョーカー・ゲーム 予告編

 
 映画「ジョーカー・ゲーム」は、エンタメとして面白かったが、全体にお気楽モードで、ヒロインキャラはほぼ峰不二子だ。
 
往年の市川雷蔵主演映画「陸軍中野学校」の、人を狂わす戦争の底気味悪さは描けていない。
ぞのため、亀梨の雷蔵ばりのクールな色気が活きず、無駄になってる。
 
これだと主役もルパン三世に寄せたお気楽キャラにしないと整合性がとれないからだ。
 
戦争の現実を書割として消費するくらいなら、そのほうがずっといいとおもう。
 
 
 
 
 
 
 
 戦争という悪魔的状況の中では、優秀な善人が自分の個人的幸福の全てを犠牲にして可能な最善を尽くしても、まさにその一途な奮闘が、はかり知れない惨忍無道の結果を招いてしまう。
「陸軍中野学校」は、雷蔵独自のニヒルな色気を最大限活かすことで、映画の娯楽性を失うことなく、この人を狂わす戦争の底気味悪さを見事に描いた名作だった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
  (My Favorite Songs)
ダイアー・ストレイツ
「悲しきサルタン」
 


(過去記事統合増補編集再録)
 
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