以前紹介した、昔レンタルDVDで観た名作
ツレがうつになりまして。
が今無料視聴できます。
ストーリー (映画)より引用させていただきます。
幹夫はクレーム係の仕事をバリバリこなし、毎朝お弁当まで作る。ある朝、イグアナのイグに「食欲が羨ましい」とか、ゴミ箱の前で「これみんな要らないんだよね」とつぶやく。
翌朝、幹夫は真顔で「死にたい」と呟く。病院に行って診察を受けたところ 心因性うつ病と診断され、激務とストレスによる「心の風邪」で元に戻るには半年から1年半かかると医師に告げられる。
幹夫は上司に相談するが「忙しくて皆うつ病みたいなものだ」と言われるだけだった。漫画家で結婚5年目の晴子は古道具屋に器が「割れなかったことで価値がある」といわれ、ツレの幹夫に「会社を辞めないなら離婚する」と告げる。数日後、薬で一時的に元気になるが、主治医からは「揺れがあるから油断は禁物」と言われ、認知行動療法として日記をつけるよう勧められる。
幹夫は「辞職」ではなく「退職」して主夫になり、家事嫌いだった晴子は内心喜ぶ。ツレに時々イラッとするが「宇宙風邪」だと思って「ガンバらないぞ」と誓う。
やがて幹夫の失業保険も切れ、晴子も連載打ち切りで火の車状態になる。晴子は編集部で「ツレがうつになりまして」と談判し、うつ病経験者の編集者から仕事をもらう。
数か月後、幹夫の元の会社は倒産。晴子は結婚同窓会に出て出版すると話すとツレの幹夫は日記を参考に渡す。すると漫画の中からキャラクターが飛び出してくる。
もう薬を飲まなくていいと喜んで帰ってきた幹夫に晴子は新刊を見せる。ツレが講演も引き受け「あとで」が大切で「焦らず」「特別扱いをしない」「できることとできないことを見分けよう」と話す。講演には元の会社でクレーマーだった男も来ており、彼からも感謝される。
映画 ツレがうつになりまして。 mad「今日になるから」 熊木杏里 - YouTube
久しぶりに観なおした。
おれはうつ病の診断を受けたことはないが、映画の話が自分に関係ないとは、もちろんおもえない。
これはうつ病に限ったことではないと、映画を少し離れておもった。
過去記事で、自分のことを、こんな風に書いたことがある。
おれは生まれついての馬鹿者で、あらゆる誘惑に簡単に翻弄されてしまう。
おれはなにをやっても中途半端で止めてしまう。意志の弱いヘタレ野郎で、すごく気が小さい。
なのに、欲深だ。
今まで犯罪は犯さずに済んできたが、それはほんとに運がよかっただけだ。
やることなすこと最低の卑劣漢で、誠実さも勇気もかけらもない臆病者だ。
以前読んだ本
「坊主失格」小池龍之介
の前書きに、こう書いてあった。
小さい頃は担任教師から「ろくでなし」の烙印を押され、十代は太宰治にかぶれて、道化を演じながら腹の中では周囲の人間を嘲笑する屈折した思春期を送り、大学時代は理論武装して相手をやり込めては喜ぶイヤな奴。結婚すれば相手をいじめ、しまいには暴力までふるうようになり、道ですれ違った人に無意味で馬鹿げた言葉を投げかけ、その反応を見て喜ぶハタ迷惑でおかしな人間━できればお付き合いをご遠慮願いたい人間。それが私でした。
(引用終)
ダメな自分を、ストレートに告白できる社会が良いなとおもうのだ。
ダメな自分を隠して
「立派な」公的タテマエ
に服従しないと
暮らせない社会
に平安はない。
社会から平和が消滅する一番明白な徴は、個人がダメな自分を正直に表現して、それを周りの大多数の人々が、自分のことは棚に上げて、公的タテマエで非難しだすことだ。
かっての、戦争前夜の日本社会を想像すれば容易にわかる。
【映画フル】ツレがうつになりまして。🎁🎁 日本のベストテレビシリーズ 2025 🎀🎀 🅷🅾🆃 🎀🎀
(My Favorite Songs)
Gilbert O'Sullivan - Alone Again (Naturally) - 1972 - YouTube
(過去記事編集再録)