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哲学日記

エポックメーキングな映画『2001年宇宙の旅』

SF映画の金字塔

2001年宇宙の旅

ウィキペディア『2001年宇宙の旅』より引用させていただきます。

実存主義、人類の進化、科学技術、人工知能、地球外生命体の可能性などをテーマに、未知の存在モノリスを発見した人類が、人工意識を持つコンピューターHALと共に木星に向かう航路で勃発した事件を描いたサスペンス。

 
 
この映画の意図的冗長描写に耐えられず、
過去何度か鑑賞を前半で止めた。
 
ある日、やっと最後まで観終わったが、
最終的に、人類の宿痾「創造神妄想」なんか出てきて、なんじゃこりゃ感はぬぐえなかった。

4K/BD【予告編】『2001年宇宙の旅 HDデジタル・リマスター』


www.youtube.com

2001: A Space Odyssey (1968) - 'The Blue Danube' (waltz) scene [1080p]


www.youtube.com

 

『2001年宇宙の旅』の最重要で本質的なテーマは、宇宙の旅なんかではなく、ましてや神様妄想でもなく、人工知能と人間の類似と対立だ(当時の「人工知能」という茫漠たるイメージに対して、現在「生成AI」という解像度爆上げの視程が可能になったのは、非常に大きい変化だ)
 
 
キューブリック監督は腕のいい職人肌の芸術家だが、ちょっと山師でもあると思う。
もっとも、本物の芸術家が山師の一面を兼ねるのはなんら悪いことではなく、むしろ必然だ。
自分の作品を100%理解して作り上げるのは単なる職人であって芸術家ではないからだ。
「作ったものの、自分でもよくわからない代物で」と正直に認めたくなければケレン味で撹乱するしかない。それは作品自体の中でもおこなわれる。

共同制作者アーサー・C・クラークは
もしだれかが『2001年宇宙の旅』を完全に理解したら、私達は失敗したことになるんです
と言ったそうだ。
 
誰よりも作者側が完全に理解してない事実を、こういう風にカッコよく表現したわけで、これも山師っぽい。
当時「生成AI」という具体的視程は、いくら天才でもなかったのだから、これはやむをえない仕儀だった。
 
とはいえ、半世紀以上昔に公開された映画が、今観ても全く古びてない。これは、真に驚くべきことだ。
『2001年宇宙の旅』が、エポックメーキングな大傑作であることに疑いはない。
 
 
 
 
 
 
 

続編 2010年 ボーマンからの警告 【日曜洋画劇場】 


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(My Favorite classical music ) 
ツァラトゥストラはかく語りき /《2001年宇宙の旅》テーマ
 
(過去記事増補編集再録)
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