とあるキビ人の旅日記

博物館・美術館・寺社・史跡…
なんでもござれの旅日記。
個人的に気に入ったものを紹介していきます!

久美浜と北近畿鉄道一周旅(2022.06.06)

2022-05-29 17:45:34 | 旅行
今回の投稿は、舞鶴の西方にある京丹後市・久美浜に行った時のものです。

JRや京都丹後鉄道を乗り継ぎ、西を目指します。

天橋立に行くときにも通った由良川鉄橋を通過。


天橋立に行った時の記事はこちら↓
五老ヶ岳と天橋立(2021.04.23) - とあるキビ人の旅日記

五老ヶ岳と天橋立(2021.04.23) - とあるキビ人の旅日記

さあ始まりました「2021年度の旅を振り返る」シリーズ!本題に入る前に私が昨年度暮らした街についてざっと紹介したいと思います。1.京都府舞鶴市/2021年4月~2021年6月...

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11時頃に久美浜駅に到着。



さっそく市街地のほうに行き、豪商稲葉本家に行ってみました。
https://www.inabahonke.com/

北前船交易で財を成した稲葉家の旧宅を保存したものです。



その後、神谷神社を訪問。
神谷神社(神谷太刀宮) - 観光スポット - 「京丹後ナビ」京丹後市観光公社 公式サイト

神谷神社(神谷太刀宮) - 観光スポット - 「京丹後ナビ」京丹後市観光公社 公式サイト

神名帳にも記録されている由緒深い神社。四道将軍、丹波道主命を近畿で唯一お祀りしています。丹波道主命が身につけていたという宝剣【国見の剣】をお祀りしてあることから...

「京丹後ナビ」京丹後市観光公社 公式サイト

 


ここにある磐座が、鬼○の刃に出てくるあの岩のモデルになったとされています。


今度は海の方へ歩いていきます。



稲葉本家で買ったちらし寿司をいただきます。海風に吹かれながら食べるランチは良いですね。


シーカヤックの練習施設も発見。


久美浜湾は湾口が非常に狭く、外海の波の影響を受けにくい構造になっています。
久美浜湾 - 観光スポット - 「京丹後ナビ」京丹後市観光公社 公式サイト

久美浜湾 - 観光スポット - 「京丹後ナビ」京丹後市観光公社 公式サイト

「久美浜湾」は砂州を挟んで日本海と隔てられた、周囲28㎞の潟湖。穏やかな内海にはカキ棚が広がっており、その景観は京都府文化的景観にも指定されています。湾はプランク...

「京丹後ナビ」京丹後市観光公社 公式サイト

 


カヤックをする環境としては最適ですし、天然の良港として栄えたのも納得です。

久美浜から舞鶴に戻る際、来たルートを戻っても良かったのですが、今回は少し回り道を。
京都丹後鉄道をさらに西(豊岡方面)に向かいます。


兵庫県に入り、円山川を通過。


豊岡駅でJRに乗り換え、特急きのさきに乗車。山や水田の間を抜けていきます。



再び京都府に突入。福知山駅近くでは福知山城も見えました。


駅を出るとすぐに土師川にかかる橋を渡ります。ここからすぐ近く(写真奥方向)で由良川と合流するようです。


綾部駅にてきのさきを下車。舞鶴線に乗り換え東舞鶴駅を目指します。


今度は駅を出てすぐに由良川を通過。土師川も含めれば今日は3回も由良川を見ていることになります(笑)


水色蛍光ペンで塗ったのが今回のルートです。壮大な遠回り…!


北前船寄港地として栄えた久美浜の歴史に思いを馳せ、北近畿の美しい風景を車窓から楽しめた旅でした!

小浜~岩と海の歴史(2021.05.24)

2022-05-22 19:15:46 | 旅行
今回は福井県・小浜市に関する記事をお送りします。
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9時頃、東舞鶴駅から毎度おなじみ小浜線に乗車。

1時間ほどで小浜駅に到着しました。

小浜は舞鶴と敦賀のほぼ中間に位置するので、この前敦賀に行った時の半分くらいの時間ですね。

実は5月15日に「蘇洞門(そとも)めぐり遊覧船」に乗るつもりで小浜に行ったのですが、強風のため欠航となっており、名物の鯖を食べて足湯に入って帰りました。

今回はそのリベンジです。

駅から徒歩20分ほどの所にある若狭フィッシャーマンズワーフに向かいます。
天気は曇りだったものの風は弱く、遊覧船は運航されるとのこと!


船は小浜湾の外に出ていき、奇岩群を右舷側に見ながら航行していきます。


ちなみに蘇洞門の由来は、地元の漁師たちが「そとも(外面)」と称していたものを、江戸時代の文人が中国風の雅な字を当てたことによるそうです(諸説あり)

船は切り立った崖の中に作られた波止場にゆっくりと入り込み、我々乗客はそこで上陸して15分ほど滞在。


小型船舶免許を持っている身としては「船長さんの操船技術すげえな…」と感嘆するばかりでした。

それにしても海の透明度が非常に高い!



1時間ほどの遊覧が終わり、小浜港に戻ってきました。充実したクルーズだった。


昼ごはんを食べた後は、レンタサイクルを使って「象繋ぎ岩」を見に行くことに。

実は、遊覧船での放送でこの岩についての案内があり、「何年か前のヒストリアで見たやつだぞ…!」と思い出し、居ても立っても居られなくなりました。

雨に打たれながら自転車を東へと走らせます。到着した時は思わず「TVで見たやつだ!」って叫びそうになりました。


案内板には以下のような記載がありました。

概要としては、「1408年、スマトラ島の旧港(パレンバン)の帝王「亜烈進卿」が派遣した船が小浜に着岸。船に積まれた室町幕府将軍への献上品の中には象が1頭おり、その象を繋ぎとめたのがこの岩である。この亜烈進卿は1407年に明朝から宣慰使に任じられた施進卿という人物である」と…


「宣慰使」「施進卿」という二つの単語を目にして、とある思い出がフラッシュバック。

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2年ほど前、大学院のゼミにて14~15世紀の東南アジア華僑に関する英語論文を読んでいた時のこと、
教授が「この英単語(確か "intendant" )が指す漢語の官職名って何だと思う?」と問いかけてきた。

答えは「宣慰使」であり、この時に施進卿の名や、彼が明朝からパレンバンの宣慰使に任命されたことを知った。

もともとパレンバン周辺では陳祖義という華僑が強い勢力を誇っており、それに対抗する勢力が梁道明だった。
施進卿は彼の娘婿にあたる。鄭和が第一次遠征でパレンバンを訪れた際、陳と梁の抗争に介入した。
結果として陳は捕らえられ、梁・施がこの地域の覇権を握った。
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これらの記憶が岩の前でつながって、私はとても興奮したのでした(笑)

この象は将軍足利義持に献上された後、1411年には義持から朝鮮国王・太宗に贈られたそう。
日本初の生きた象は、朝鮮初の生きた象でもあったわけです。

ちなみに「亜烈」という称号はアラビア語Aliに相当するという説やジャワ系の称号であるとの説があるようです。

小浜が大陸との玄関口であることを実感し、船に乗ることで港町・小浜の歴史に思いを馳せた旅でした!


敦賀歴史探訪(2021.05.08)

2022-05-17 21:19:46 | 旅行
今回は舞鶴生活中に行った福井県敦賀市への旅についてです。
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9時頃、JR東舞鶴駅から旅はスタート。小浜線で東を目指します。

若狭湾の近くを走る時は綺麗な車窓を楽しめます。


2時間ほどで敦賀駅に到着しました。

さすが関西・北陸・中京圏をつなぐ交通の要衝、駅もデカく感じます(舞鶴にいるからなおさらそう感じるのかも)

電動アシスト自転車を借り、敦賀市内を散策することにしました。


まずは海沿いの金ヶ崎緑地方面へ。


旧敦賀駅跡地に建てられた「敦賀鉄道資料館」を見学。

古より大陸との窓口だった敦賀。

近代になると「欧亜連絡鉄道」を構成する重要地点ともなります。

東京からの鉄路とシベリア鉄道を敦賀~ウラジオストク間の連絡船で結ぶというものです。

「東京からヨーロッパへ鉄道で」なんてロマンがありますね。

続いて、「人道の港 敦賀ムゼウム」を見学。


第2次大戦中、杉原千畝の「命のビザ」を受け取ったユダヤ人たちは、先ほど述べた欧亜連絡ルートを用いて日本を目指しました。

日本海を超え上陸したのが、この敦賀の地でした(上陸の跡地を示す案内板)


敦賀にしばらく滞在したユダヤ人たちは、横浜や神戸に移動して第三国(アメリカやオーストリア)に渡ったそうです。

ロシア革命後のポーランド孤児も同じように敦賀に渡ったとのこと。

敦賀が古代から近代に至るまで日本海側の玄関口であることを実感。

その後は市街地の西の方に行き、気比の松原を散策。


岐阜ナンバーや名古屋ナンバーの車がひしめきあっており、改めて敦賀と中京圏の近さを実感しました。

確かに敦賀湾~伊勢湾あたりって日本列島が一番くびれてる所ですもんね。

その後は銀行の建物を改装した「敦賀市立博物館」を見学。


2021年大河ドラマ「青天を衝け」でも話題となった水戸藩士たちの墓もお参りしてきました。


さらに「気比神宮」にもお参り。

敦賀と言ったらここは外せませんよね。厳かな雰囲気の神社でした。

再び敦賀ムゼウムの方に戻り、「金崎宮」も見学。


こちらは2020年大河ドラマ「麒麟がくる」と関連する所ですね。

有名な「金ヶ崎の退き口」の舞台です。

頂上の方まで登るとかなり見晴らしが良かった。


こうしてみると、敦賀って本当に歴史ロマンに溢れる街なんだなと実感。
自転車を使うことで1日で効率よく敦賀を満喫することができました!

五老ヶ岳と天橋立(2021.04.23)

2022-05-16 22:12:28 | 旅行
さあ始まりました「2021年度の旅を振り返る」シリーズ!

本題に入る前に私が昨年度暮らした街についてざっと紹介したいと思います。

1.京都府舞鶴市/2021年4月~2021年6月
2.新潟県新潟市/2021年7月~2021年8月
3.北海道小樽市/2021年9月~2022年3月

こんな感じです。

地理にお詳しい方はお察しかもしれませんが、今回の記事は舞鶴生活中のものです。

それでは、参ります。
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舞鶴市の市街地は東舞鶴地域と西舞鶴地域に大きく分かれます。

ざっくり言えば、「商業港としての西/軍港としての東」となるでしょうか。

二つの市街地が歩んできた歴史も当然異なります。

そいんな二つの市街地の中間にそびえるのが五老ヶ岳です。

東舞鶴地域に住んでいた私は、路線バスに乗って麓まで行きました。

「天気もええし歩いていったろ!」と歩き始めた私。

めちゃくちゃしんどいやんけ。片道50分はさすがにきつかった。

自分の決断を悔いました(笑)

何度車に追い抜かされたことか…

皆さんは是非とも車を使ってください。僕も再訪するときは絶対車を使います(確たる意思)

しかし、汗水垂らして頂上まで登りきった時に見えた景色で疲れも吹っ飛びました。

眼前に広がる舞鶴湾の美しい風景。




「五老スカイタワー」に登ると、さらに高い所からの眺望が!



東舞鶴湾方面を見やると、護衛艦たちもしっかり見ることができる!


景色を楽しんだ後は「肉じゃがバーガー」に舌鼓を打ちました。海軍ゆかりの街らしいメニューですね。


西舞鶴湾の方を見下ろすと、ヨットが気持ちよさそうに帆走してました。



頂上でリフレッシュした後は、再び徒歩で麓に下りる。

(この道路が東西の舞鶴をつなぐ国道27号線)

今後は路線バスで西舞鶴駅まで行き、そこから京都丹後鉄道に乗車!


そう、次なる目的地は天橋立です。

私は2011年の夏に前に祖父母と一緒に天橋立には行ったことがあるのですが、

この季節に訪れたり、京都丹後鉄道に乗って行ったりするのは初体験だったので新鮮でした。


列車は西へ進路を取り、由良川鉄橋を渡っていきます。

百人一首に収録されている「由良のとを わたる舟人 かぢをたえ 行くへも知らぬ 恋の道かな」の歌に思いを馳せました。

栗田(くんだ)駅~宮津駅間の車窓から見える景色は非常に風光明媚。


そうこうしてるうちに天橋立駅に到着。


10年ぶりに訪れた天橋立はめちゃくちゃ風が強かったです(笑)


しかし松原を抜けて宮津湾側(東側)から阿蘇海側(西側)にいくとあら不思議。

風がほとんど無いんです。

この日は東~北東の風が強かったのですが、天橋立が風を遮ってくれていたわけですね。

ヨット用語風にいえば「ブランケット」か。

帰りは同じルートを辿り、西舞鶴駅でJR線に乗り換え。


なかなかハードな一日でしたが、「海の京都」の自然と鉄道旅を満喫できました!








このブログのこれから

2022-05-16 21:57:28 | 日記
お久しぶりです。

丸2年間ブログを更新してませんでしたね💦

2020年度に入ってからは修論の執筆などで時間がとれず、

2021年度は社会人となり様々な土地を転々とする生活を送っておりました。

(※2年目の現在は大阪配属になったため、難波の地にて暮らしております。)

以上が本ブログの更新がこの2年間なされなかった理由です…

21年度に関しては様々な土地を訪問できたので、私自身の備忘録とすることも兼ねて、

昨年度訪れた土地・行った旅について文章としていきたいと思います。

何卒よろしくお願いいたします。