国際会計基準への対処法

2010年10月27日 14時55分55秒 | IFRS



国際会計基準への対処法
2010/10/26付
情報元 日本経済新聞 朝刊
引用:
「だが、包括利益が公表されてしまうと、知らず知らずのうちに、それを気にしてしまう経営者が出てくる可能性がある。

 包括利益を気にすることによって企業経営がゆがんでしまうのが心配だ。それは投資家の利益にもならないだろう。投資家の利益を考えて導入された四半期決算制度が近視眼的な経営を助長しかねない面があるのと同じだ。


完全に無視する経営者は問題ですが、過大視して経営まで変えるのは・・・。
経営者のバランスです。
MBA教育、知識、経験のある人原が考える事項です。


 このような弊害を避ける方法を規制当局は真剣に考えてほしい。国際会計基準は採用しないという決定が今さらできないのであれば、適用対象を限定する、あるいは任意適用とするといった方法がとられるべきだ。

 強制適用をしなければならない場合には、すべての業種の上場企業に一律に適用を強制するのではなく、業種別に適用対象企業を絞るべきだろう。投資銀行化しつつある金融機関や商社などにはこの基準を適用するが、他の業種には適用しないという方法をとるのである。

 もうひとつは証券市場を2つに分け、国際会計基準を採用する企業のみ上場する市場と、それを強制しない市場を併存させるという方法である。新たな会計基準を採用する企業と、現行の会計基準をもとに経営しようという企業と、どちらが投資家にとって魅力的か。適用を強制した市場の方が海外投資家の資金をより多く引きつけるとは限らないだろう。

 国際会計基準の強制適用があたかも既定路線であるかのような議論が先行しているが、日本企業と経済の健全な発展を考えて強制適用の適否を決定してほしい。(


妥当な見解だと思います。
さすが、経済の専門紙です。
(よいしょ・・・・笑)


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「IFRS病」の代表的症状

●「IFRS」という言葉を聞いただけで、とても暗い気持ちになる。
●「IFRSではこう規定されている」「海外の事例はこうだ」と言われた途端に   思考停止状態に陥る。
●「仕方がない」というあきらめの気持ちと、「これまでは一体何だったんだ」と   いう反発の気持ちが交互にあらわれる。
●雲をつかむような話の連続で、結局何から手を付けたらいいかわからない。

 ⇒1つでも当てはまる方、本書がその処方箋です。

内容(「BOOK」データベースより)
必要なのは、従順な「対応」ではなく、面従腹背の「対策」です。「IFRS対応に乗り遅れるな」の大合唱のなかで防戦一方の弱い立場の企業に、導入準備の労力・コストを減らす指針と手法を伝授する。利害関係者では絶対に書けない本音のIFRS解説書。
出版社からのコメント
IFRS 金融商品関係 退職給付会計 国債会計基準 時価
著者について
小澤 善哉(おざわ ぜんや)
公認会計士・税理士。1967年ニューヨーク生まれ。東京大学経済学部卒業。
1989年公認会計士2次試験合格。太田昭和監査法人(現、新日本有限責任監査
法人)等を経て1997年に小澤公認会計士事務所を開設。監査法人勤務時代には
銀行監査チームの主査等に従事。独立後は国土交通省「CRE戦略を実践する
ためのガイドライン」ワーキンググループ委員等を歴任。
著書に『図解 ひとめでわかるIFRSと新決算書』『図解 ひとめでわかる
時価・減損会計(第2版)』、『不動産保有の意味を問う』(共著、2008年社
団法人不動産協会「不動産協会優秀著作奨励賞」受賞)、『図解 不動産の時
価・減損会計と評価(第2版)』(共著)、『減損会計適用指針の実務』(共
著)、『減損会計実務Q&A』(共著)、『パソコンで簡単にできる税効果会
計』(共著)、(以上、いずれも東洋経済新報社)、『ハンドブック企業再生』
(共著、NTT出版)、『株式投資最強のサバイバル理論』(共著、洋泉社)、
監訳に『コア利益調整で隠れた“お宝株”を見つけ出す!!』(ローカス)などがある。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
小澤 善哉
公認会計士・税理士。1967年ニューヨーク生まれ。東京大学経済学部卒業。1989年公認会計士2次試験合格。太田昭和監査法人(現、新日本有限責任監査法人)等を経て1997年に小澤公認会計士事務所を開設。監査法人勤務時代には銀行監査チームの主査等に従事。独立後は国土交通省「CRE戦略を実践するためのガイドライン」ワーキンググループ委員等を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)


企業にこっそり教える だまされないためのIFRS対策の本
小澤 善哉
東洋経済新報社



目次

第1章 IFRS「対応」ではなく、IFRS「対策」がなぜ必要なのか?
第2章 Q&AでわかるIFRSの本質と影響
第3章 IFRS対策7箇条
第4章 IFRS対策を実践しよう







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