ざきんちの日記

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あわてんぼうのサンタクロース

2007年12月19日 | Weblog
我が家はクリスマス前にやってきました。
ハイ。

事の発端は今朝のこと。
今日は仕事は夜からで朝は子供を幼稚園に送っていくだけの予定でした。
しかしいきなり寝坊。
子供を幼稚園に送っていくには家を8:30頃には出る必要があるのですが
今日僕が起きたのは9:00
これはオカンが送っていってくれたか?
子供は怒っただろうなーと思いながら布団から出ると風呂から声が聞こえてきます。

子供の声だ…

風呂に行くと子供が風呂に入ってました。
オカンに「今日幼稚園はどうした?」
と聞くと、昼から出かけるために休ませたようで、幼稚園にはもう電話済み。
朝ごはんを食べようと思ったらご飯がなく、今日は3人でモーニングに行く事が決定しました。
僕は電気屋でPCの周辺機器を買いたかったのでモーニング後、電気屋に行く事を提案するとオカンもちょうど電気屋に用があるようで、全員で喫茶店→電気屋へと出かける事になりました。

しかし行く喫茶店先々が混みまくっていて喫茶店をはしごしてもなかなか入れません。
ようやく入れたのは4軒目の喫茶店でした。

ここで珍しく子供は沢山食べましたが、ウチの子は好き嫌いが激しいのです。
しかも食わず嫌い。
パンばかり食べてサラダをなかなか食べません。
食べろと言っても聞かず、結局我慢できなくてほとんど僕がいただきました。

その後全員で電気屋へ。
ちなみに地元のヤマダ電機です。

ここは中におもちゃも沢山置いてあるので、子供はここに行くとずっとおもちゃをみています。
いつも行く度に欲しがるので、いつも行く前にお約束。

「おもちゃは見るだけ。買わないよ」

ウチは滅多におもちゃは買いません。
買っても安い物や小さい物です。

最近は子供の方から

「おもちゃは見るだけだよね。買わないもんね」

と言うようになりました。
いい事なのか悪い事なのかわかりませんけども…

今日も子供から「見るだけ買わない」約束を確認して店に入りました。

先にオカンが店内を見てまわり、僕は子供がキッズコーナーで遊んでいるのを見てました。
その後オカンと交代。
USBのハブが欲しかったので店内を探したのですがなかなか見つからない。
どこだ~?
どこだ~?
かなり時間をかけて見つけました。すんごいわかりにくいところにありましたよ。

ようやく目当ての物を見つけて戻った時、子供はおもちゃを凝視してました。

僕が「帰るぞー」

と言うと、子供は

「…おもちゃほしい…」

と言います。

僕 「見るだけだっていったでしょ?帰るぞ」

子供「いや」

僕 「約束は?」

子供「だってほしいもん。ずっと見てたら欲しくなっちゃうもん」

僕 「見てたら欲しくなるけど買わない!
   どっちにしたってそれ、高くて買えないよ!」

子供「ほ~し~い~」

と泣きだしてしまいました。
とりあえず抱きかかえてレジに行き、車へ強制連行しましたがずっと泣いています。

いつもなら欲しくなっても

「欲しいけど買わないもんね!我慢できるもんね!」

と言って駄々をこねたりはしないのですが
しかし、たしかに今日はかなり待たせたからな…
ずっと見てたらそりゃたしかに欲しくなるわな…
それにいつもは簡単に我慢できるのに相当欲しかったんだろうな…
ていうかウチはおもちゃ買わなさすぎだろうか…?
他の子の家やオネエのとこに遊びに行くとテレビに出るようなおもちゃが沢山あるから帰りたがらない事もしょっちゅうだし、そんな時の気持ちはやっぱり小さい時僕も感じた事があるから凄くよくわかる。
でも、泣いたからといってハイと買ってしまうのは僕にとっても子供にとっても良いとは思えない…

そんな事を考えている間も子供は泣き続けています。
帰りに昼ごはんのおかずのコロッケを買って帰りましたが、その間も含めて、家に着くまでの間ずっと、「欲しい~!欲しい~!」と泣いていました。

家に着いてまだ泣いている子供を抱きかかえ、部屋に入り一言。

「買わないものは買わない!泣いてたって買わない!」

と叱りつけ、

「ちょっと出かけてくる」

と家を後にしました。
僕なりに考えた行動の結果、僕は一人で電気屋に戻る事にしました。
なんとかしておもちゃを買ってあげたいけど、ここで僕から子供に買うのはきっとよくない。
かといって僕やオカンが自分の物を買ってるのを見てる子供にしてみたら、理由はわからなくてもとても理不尽なものだろう。
それに他の子やオネエの子がたくさんのおもちゃを持っているのに自分には無い…
それはきっとウチの子だけではないし、それが一番大切な事ではないのだろうけど
でも最近僕は仕事が忙しく、またオネエの子も体調を崩して入院するとかどうとかという状態でそれをオカンがフォローしていたので、僕からもオカンからも疎遠になっていた子供の気持ちを思うとやっぱりなんとかして買ってあげたい。

電気屋に着いておもちゃを買います。
う・・・やっぱりちょっと高い・・・
でもレジのおねえさんが可愛かったので思い切ってレジへ。
精算を済ませ車に戻り、僕はメモ用紙に子供への手紙を書きました。


 やまさきくんへ
  きょうは おもちゃをがまんできたね
  えらいね
  よるもっとはやくねれるといいね
  ごはんもたくさんたべれるといいね
            サンタさんより


うーん、これくらいしか思い浮かばない。
僕からじゃなくて、サンタさんからのプレゼントならどうだろう?
クリスマスにはまだ少し早いけど「あわてんぼうのサンタクロース」だってクリスマス前に来ちゃってるし。
クリスマスを間違えて出かけてきたサンタが、泣きながらもおもちゃを買わずに帰った子供を見ていて(強制連行だったけど)ごほうびにプレゼントをくれた事にしよう!
ホントにこんなんでいいんだろうか・・・?
でももう買っちゃったしな。
てうか字が思いっきり僕の字だけど子供は気づかないだろう。多分。
そしてその後に親からの願いが書かれています。
サンタさんの言う事ならすんなり聞いてくれるだろう(笑)

どきどきしながら家に帰りましたが家に着くとオカンも子供も不在。

うーん、どうしたものかとやきもきしていたら帰ってきました。
どうやらりんごを買いにでかけていたみたいです。

帰ってきたら子供の機嫌は少しよくなっていました。
どうやらオカンも気を使って子供の気を紛らわせてくれたようです。

子供に手紙とおもちゃを渡します。

僕 「さっきサンタさんにばったり会ってさ。
   これ、サンタさんからだよ」

ばったりサンタさんに会うとか僕もサンタもどこをうろついてんだ…
こんなんじゃバレるか…!?


子供「えぇぇ!?ホント!?でもクリスマスじゃないよ?」

おっ!?バレてないみたい。
でもやはりおかしいとは感じるようです。


僕 「なんかね、サンタさんクリスマス間違えてでかけちゃったんだって
   それで、さっき偶然おもちゃが欲しいって泣いてるの見てたんだってさ
   泣いちゃったけど、でも、おもちゃを買わずに我慢できたから
   サンタさんがおりこうだねって、ごほうびだよって、くれたんだよ」

子供「そうかぁ~。サンタさん間違えちゃったか~」

僕 「あわてんぼうだよね
   サンタさんはね、こどもをずっと見てるみたいだよ
   だからおとんが仕事行ってる時も、こどもが幼稚園にいる時も
   『先生の話をしっかり聞いてるかな?』『ご飯は残さず食べてるかな?』
   『友達と仲良く遊んでるかな?』『夜ははやく寝てるかな?』
   って見てるんだよ。
   だから普段からおりこうにしてなきゃね」

子供「うんー!」


よかった~。バレてないみたい。
手紙を読んでニコニコしながらおもちゃを右から左から上から下から
ぐるぐる回して何度も見てます。

そこで子供は何かを発見しました。

子供「あれ~?何?これ?」






















うぅわぁ~!!!
めっちゃ「YAMADA」って書いてある!


子供 「サンタさん。ヤマダ電機で買ってきたの!?」




子供はまだ英語は読めませんが、このロゴは店頭の看板と同じなので一発でわかったようです。



僕 「うん?ん…うん。
   …そうそう!ヤマダ電機でばったり会ってさ~」

子供「そうかぁ~。
   サンタさんは配るおもちゃをヤマダ電機で買うのか~

僕 「そ、そうみたいやね…」


オカンがずっとくくくっと笑ってます。


子供「トナカイさんもヤマダ電機にいた?」

僕 「いや、トナカイさんは電気屋さんに入れんやろ~。
   …いやいや!トナカイさんはクリスマスをちゃんと覚えてて
   今日はまだお仕事じゃないってゆっくりしてたみたいだよ
   サンタさん一人やったわ。」

子供「そうかー。サンタさんは歩いてヤマダ電機に行ったんやね!

僕 「うん…そうみたい…」



かくして、我が家では新しいサンタ像が誕生しました。
これ、子供は幼稚園で自慢するんだろうか…
子供の幼稚園人生に波乱の予感です。

ちなみに今日の夜はご飯を2杯もおかわりして、夜も早く寝ました。




サンタさんがいるのかどうかという論争が子供の間では絶えないようですが
今日から一つ新しい論点が産まれました。



「サンタはおもちゃをヤマダ電機で買うのか?」
(しかも徒歩)



まぁ何はともあれ少し早いですが、
皆さんメリークリスマス!