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けやぐ柳会! 「月刊けやぐ」 電子版

「けやく」とは、友だち、仲間、親友といった意味あいの津軽ことばです。

2018年1月号 お題;「 恵 」,「 変 」 出題・純一さん

2018年02月07日 | 川柳

「 恵 」

愛されるよりも愛する哀楽よ  蝉坊
仰げば尊し通った塾の恩  蚤助
いくらでも恵んでやると雪が降る  蚤助
イケメンで文武両道だった彼  篤子
一杯のビールで明日が頑張れる  良弘
ウエストが恵まれすぎて肥満体  小心居士
うまく死ぬ恵み欲しがる貪欲さ  純一
恵方巻馴染み薄いが食ってみる  霜降
おこげって善い年寄りの味がする  蝉坊
お腹から神の恵みを得る女  良弘
親の愛無償の愛と言われてた  純一
海峡に一千万のまぐろ来た  弧衾若衆
★ 改築の医院患者へ感謝状  ちどり
回遊魚ヒトの愚行を知らぬまま  蝉坊
かみさんに昔愛され今憐れまれ  小心居士
クスリより粗食にしろと医者が言う  蚤助
口開けて恵方はどこと見るスマホ  純一
原爆の翌春萌えて立つ双葉  蝉坊
極寒に天の恵みの日差しあり  猫じゃ猫じゃ
子宝に打出の小槌ついてない  駄作
賽銭が恵みに変わる古鳥居  芳男
賽銭をいくらにするか悩む母  久美子
10年目漸く実った奇跡の実  篤子
消防団装備恵まれ人足らず  小心居士
心身の地域パワーに活かされる  蝉坊
★★★ 太陽の恵みを受けて育つシミ  蚤助
暖房の部屋で春眠寒の候  蚤助
デパートの二階は淑女地下は主婦  蚤助
都会では春の恵みで大混乱  芳男
長生きの恵み独居で趣味三昧  純一
20億結果がこわい青森市  純一
日本晴れ朝日がかぶる暖房費  蝉坊
薄給で求めた猪口が終の友  蝉坊
早起きを癒してくれる夏目ちゃん  蝉坊
貧乏の恵みだったか虫歯なし  芳男
二日かけ人の名前を思い出す  蚤助
豊穣の国に吹き込む空っ風  弧衾若衆
朋友に恵まれ歳を重ねきた  霜降
本物のビールで送るガツぼっち  蝉坊
孫からのメールで元気貰ってる  久美子
★★ 三口目で喋ってしまう恵方巻  ちどり
水洗い交替でやる恵みあり  芳男
恵まれた体力あって心なし  猫じゃ猫じゃ
恵まれた容姿ばかりにたよりすぎ  猫じゃ猫じゃ
恵まれぬ人と言い切る上の方  弧衾若衆
めぐみちゃんちゃん付けで呼ぶ母の老い  弧衾若衆
雪どけの水を湛えた春のダム  篤子
4年目に還り2ヵ月後に卓へ  蝉坊
嫁の愚痴おんなじ口で孫自慢  ちどり


「 変 」

ありがたい変わらぬ友の人となり  霜降
イケメンを見ると声が変っちゃう  霜降
★★ インスタに載せて料理の役終える  純一
上向いて歩こうという金次郎  蚤助
エルボーが帰れ帰れとたたかれる  蝉坊
おだてられ変身中の試着室  ちどり
鏡では後ろの変化つい見えず  芳男
変わり者いわれ続けて独り者  久美子
結婚の前後の変化お互いね  久美子
健康のためのゴルフで朝ビール  純一
郷に入り郷を変えちゃう人もいる  蚤助
コ・キ・ク・クル・クレ・コだっだっけ  篤子
ご退位は腹黒くない代表で  蝉坊
★ 怖いかも目立たぬ人と良い子供  蚤助
三奇人たぶん自分は四番目  弧衾若衆
忸怩たる思いを変えて地口なる  芳男
思春期の子に言う親の反抗期  良弘
ジム通い確かに変化増えてます  小心居士
女子会へちょっと濃い目の紅をひく  ちどり
政治家が募金の羽根を刺す矛盾  蝉坊
製鉄所男社会が錆び付いて  蝉坊
川柳がどんどん浮かぶ時がある  純一
戦力も事変も乱もみんな変  弧衾若衆
★★ 妻の愚痴変化球から直球へ  小心居士
店員はシニアロボット外国人  駄作
同窓会振り返る先激変の彼  篤子
同体型形見の喪服はちょっと変  芳男
研ぎあげた包丁以前より切れず  蚤助
何か変地震に噴火騒ぐ猫  猫じゃ猫じゃ
2千円飲んでタクシー8千円  純一
ノミ夫婦今じゃ立派なカバ夫婦  小心居士
八戸にイカを贈った山の人  弧衾若衆
★★ 人前はマナーモードに変わる妻  蚤助
ヒューマニズムぶつかり稽古で粉々に  蝉坊
増えてないなのに計器がプラス3  篤子
不用意を異常気象というらしい  蝉坊
ブルゾンへ胸が高鳴る不整脈  蝉坊
変顔をやめても前と同じ顔  猫じゃ猫じゃ
変人が脱原発をむしかえし  猫じゃ猫じゃ
変な人一年過ぎて好きな人  良弘
変な人何故か魅かれて今はカレ  篤子
暴走もできるシニアに無い仕事  純一
★★★ ボーナスが出たら二重になった妻  久美子
★ 負けそうになるとルールを変える孫  蚤助
物事が数値に見える老眼鏡  蝉坊
山形のりんごが届く年の暮れ  弧衾若衆
落石に注意程度の危機管理  蚤助
ラム召してクジラは駄目という眼線  蝉坊
流出の仮想通貨が絶つ命  蝉坊
冷水も不運を変える流れあり  芳男


「 自由題 」

国訛りⅬもRもVもある  ちどり
屋根の雪ポタリずずーっと滑り台  ちどり


2月のお題/毎月25日締切り
1.「 節 」,2.「 みる 」
出題・久美子さん


五十音順 / 会員による互選
★★★=天,★★=地,★=人
互選結果は翌月公表


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ただの蚤助「けやぐの広場」
川柳と音楽、映画フリークの独り言。
http://blog.goo.ne.jp/keyagu575

蝉坊「けやぐの道草横丁」
身のまわりの自然と工芸、
街あるきと川柳や歌への視点
http://blog.goo.ne.jp/keyagu0110




2017年12月号 お題;「 暦 」,「 近い 」,「 飛ぶ 」 出題・蚤助さん

2018年01月02日 | 川柳

「 暦 」

朝起きて妻に曜日のまず確認  小心居士
あと1枚今年も成功ダイエット  篤子
良いことも捨て新しいカレンダー  良弘
お年玉新旧暦を使い分け  芳男
同い年占う結果同じだが  純一
おれの歳暦でわずか六十五部  霜降
改元に特需求めて血まなこに  純一
過去未来薄まっていく暦見る  霜降
加齢臭還暦祝い洗濯機  久美子
カレンダー1枚やり残し満載  ちどり
★ カレンダー妻の予定がまず埋まる  蚤助
変わらないこと願いつつ日をめくる  駄作
還暦も米寿の親にゃ子のままだ  純一
旧暦でこっそりやって来る行事  ちどり
クリぼっちSNSへ気がそぞろ  蝉坊
クリぼっちチン!とワインと達郎と  蝉坊
今年こそ言ってるうちは生きられる  弧衾若衆
ゴミ減らせ日めくりが説く自虐ネタ  純一
暦には内科に外科に接骨院  小心居士
暦見て気にもならない旗日など  猫じゃ猫じゃ
こよみ屋がこぞり旗振る皇居前  蝉坊
暦屋は年号だけを知りたがり  猫じゃ猫じゃ
じじばばはサンタの来ないクリスマス  ちどり
祝日が多いと文句退職後  小心居士
縄文の巨石探れば暦なる  篤子
職辞して連休探す苦労消え  芳男
西暦で語呂合わせする受験生  猫じゃ猫じゃ
大安の挙式にもある離婚劇  ちどり
たまにはが今年も来たよクリぼっち  蝉坊
でかいのはお得意さんだけお届けし  弧衾若衆
電話口暦に記す予定メモ  蚤助
★★ 倒産の社名暦にだけ残る  蚤助
年が申酉残される人は戌  芳男
日(にち)からと思っていたら月(げつ)もあり  弧衾若衆
入院の日を日めくりが教えてる  良弘
年末に替えた暦はまだ八月  芳男
★★★ 日めくりの相田みつをに毒づく日  蚤助
日めくりのようにめくった月めくり  蝉坊
日めくりをめくる父母無く年が暮れ  久美子
北斗見て柄杓付け根で目の検査  純一
木曜は寝るときはがすカレンダー  良弘
薬局の暦まだかという介護  蝉坊
雪どけも暦に化ける山の雪  篤子
往くこよみ好日偲び棄てがたく  蝉坊
良い年を願って吊るすカレンダー  蚤助
忘れたよ暦につけた丸印  猫じゃ猫じゃ


「 近い 」

朝早く顔見せが増える選挙前  芳男
イノシシよ出てくるならば夢でいい  蝉坊
うなだれちゃ駄目の思案がうつむかせ  蝉坊
駅近に住んでいるのによく遅れ  蚤助
遠近で上目下目のせわしなさ  猫じゃ猫じゃ
各ホールトイレが欲しい冬ゴルフ  純一
火葬場も老人ホームも約5分  弧衾若衆
家庭内別居も自然じじとばば  純一
加齢臭気にして保つ社会距離  純一
気心が知れて近いと思う友  篤子
携帯が親子の距離も近くする  久美子
★ 子が縁で近所の人の顔を知る  良弘
この距離はキスできそうと殴られた  純一
子の手品近くに寄ると怒り出す  蚤助
じいじいの口が臭いと素直な孫(こ)  弧衾若衆
舌を出す時が近づく閻魔前  霜降
自動停止付けても人にぶつけられ  小心居士
すぐ傍に居るのに誰も頼らない  純一
スケートに見分けがつかぬ2強女子  蝉坊
★ 側にいて話の遠いうちの人  ちどり
代替わりいとこが全部知らぬ人  弧衾若衆
段々と神に近づく認知症  蚤助
近すぎてスープが熱い親の家  猫じゃ猫じゃ
近すぎて好きですいえぬもどかしさ  猫じゃ猫じゃ
近づいてみるのが怖いわが容姿  駄作
年重ね違うドキドキ感じてる  久美子
ドライブイン昔喫煙今トイレ  小心居士
浪花節に似てなくもない北の婆  蝉坊
鍋挟み冷めた心を近づける  芳男
ばばと呼ぶフェイスタイムの孫の顔  篤子
引っ越して実家のそばを狙う妻  良弘
★★★ 独り居に猫一匹の暖かさ  ちどり
頻尿で夢が知らせる午前二時  芳男
夫婦仲遠い近いでここにいる  霜降
振り向くと額に三角巾を貼っていた  弧衾若衆
故郷は知っていた近況の嘘  蚤助
ポーカーに世界平和を賭ける奴  蝉坊
もう四十路あらほうと返す電話口  芳男
モンゴルも近くて遠い国なりき  蝉坊
横綱はリモコンに換えてパイプ椅子  芳男
類人猿以下のサルにもなれるヒト  蝉坊


「 飛ぶ 」

新しい翼を生やす定年日  蚤助
雨の日が好きで飛び込む水たまり  蚤助
イケメンが暖簾に壁ドン救急車  蝉坊
★★★ ウエストのくしゃみに負けて飛ぶボタン  篤子
打ち込んで詫びる効ありハゲ頭  純一
温暖化真冬に飛び立つ渡り鳥  芳男
蚊に代わり埃飛び散る年の暮れ  芳男
記憶飛ぶ嫌な思い出全部飛ぶ (≧∀≦)  篤子
希望者が飛び込んだ先夢絶たれ  芳男
姉弟で地獄へ歩む神の道  蝉坊
金星に飛ぶ座布団千秋楽  篤子
ゴキブリが飛んで家中大騒ぎ  蚤助
知らぬ間に羽根切りされて君と住む  良弘
すずめハエ独り暮らしを覗きに来  蝉坊
退職後ほんとに早い1年が  小心居士
大好きな彼へのメールハート飛ぶ  篤子
ため息が混じり飛ばないシャボン玉  蚤助
暖房で越冬気分真冬の蚊  純一
泥酔しハラスメントの記憶飛び  芳男
時を飛び青春の日に我をおく  霜降
飛びますと言いつつ少しあとずさり  猫じゃ猫じゃ
飛び回る孫に疲れて早寝する  純一
飛ぶ鳥を落とすことなく終末期  駄作
跳ぶよりも翔びたくなって飛べた鳥  蝉坊
白鳥が並んで飛んで冬が来る  久美子
飛距離には自信あっても乱れ打ち  純一
ひそひそと本音飛び交う舞台裏  蚤助
病院で幽体離脱してみたい  弧衾若衆
漂流へ東海(トンヘ)で戦死した父よ  蝉坊
吹けば飛ぶ将棋の駒に似た辞令  蚤助
★ 冬休み母は飛べない鳥になる  良弘
ふるさとを飛び出して知る人の情  霜降
ペインペインゴーアゥェイ痛いのみんな空の上  ちどり
北鮮の漁民ミサイル背に漁網  純一
ホルモンの怨念が呼ぶ消防車  蝉坊
ボロ舟ではるばる来たぜ函館へ  蝉坊
水たまり昔飛び越え今迂回  小心居士
乱れ飛ぶ怪情報にまどわされ  猫じゃ猫じゃ
眼には蚊が頭は今が飛んでいる  弧衾若衆
雪が飛ぶ音聞きながら帰り道  篤子
諭吉さま羽を休めにいらっしゃい  ちどり
指一本画面が変化何よこれ  弧衾若衆


1月のお題/毎月25日締切り
1.「 恵 」(恵み、恵む),2.「 変 」
出題・純一さん


五十音順 / 会員による互選
★★★=天,★★=地,★=人
互選結果は翌月公表


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2017年11月号 お題;「 湯 」,「 煮る 」 出題・裕雅さん

2017年12月04日 | 川柳

「 湯 」

あく抜きに湯通ししたい頑固者  純一
朝一番白湯飲む人は腸美人  篤子
小豆湯(あずきゆ)に赤いほっぺの小正月  蝉坊
一番湯目指し徹夜のランプの湯  弧衾若衆
★★ 凍てついた心ぬるめの湯で戻す  ちどり
浮かんでる毛の数(かず)色で老みつめ  弧衾若衆
★★★ オーイお茶すぐにボトルが転がされ  蚤助
お酒飲む湯のみ茶碗に小指立つ  芳男
「お湯割りね?」湯気の向こうの割烹着  蝉坊
温泉で聞く同病のアドバイス  蚤助
★ 温泉で卓球をしただけの旅  蝉坊
カップ麺3分ずっと蓋見つめ  純一
金星(きんぼし)に風呂が波立つ東西(ひがしにし)  蝉坊
厳寒の風呂生き返る生きている  蚤助
国債を湯水の如く垂れ流す  裕雅
混浴に壁を築いた無粋者  弧衾若衆
白湯飲んで空腹我慢ダイエット  久美子
凍みだ足解けていくよな不老不死の湯  篤子
スマホから全ての情報隠れ里  弧衾若衆
ぜい肉へ少し濃い目のバスソルト  ちどり
★★★ 全国の車が並ぶ秘境の湯  弧衾若衆
千人風呂気が付きゃ周り婆だらけ  篤子
近頃は麦酒が麦茶風呂上り  小心居士
茶柱が倒れる音がしています  蚤助
中華屋で白湯(サユ)は出ないよ白湯(パイタン)よ  純一
定年に汗と笑いを湯に映す  裕雅
鉄瓶は自堕落者に暇を出す  蝉坊
湯治客カップで済ます朝ご飯  猫じゃ猫じゃ
ぬるま湯にどっぷりつかり出られない  猫じゃ猫じゃ
ぬるま湯のどこが悪いと浸かる風呂  蝉坊
★ 温湯でも君と並べば熱の湯に  篤子
ビューバスを向かいのビルが覗いてる  弧衾若衆
病院の重湯嬉しや次お粥  純一
昼の湯屋恐い親爺に富士の峰  蝉坊
夫婦仲湯たんぽに変わる冷えた距離  芳男
服は脱げ怒鳴って見たら日焼け跡  小心居士
風呂上り体重計にそっと乗り  小心居士
風呂好きの人に暮らしの愚痴がない  蚤助
暴力とぬるま湯糺す相撲道  純一
見るがいいじさまとばさまの混浴を  弧衾若衆
紅葉狩り酒を浮かべて露天風呂  裕雅
痩せ腕に愛人(れこ)の名前か男風呂  蝉坊
山の宿お湯を出たらばすぐに飽き  蚤助
湯上がりに腰に手をやりぐいと飲む  猫じゃ猫じゃ
湯加減がしあわせを呼ぶひとり者  霜降
湯加減も自動調整いい加減  芳男
★★ 湯加減を見に行きそのまま入る妻  蚤助
湯気見つめ人生見つめ夜が更ける  久美子
湯煙の中ではみんな美女でした  蚤助
湯けむりの向こうで猿が毛づくろい  駄作
湯冷ましがすぐにできちゃう親父ギャグ  蝉坊
★★ 湯たんぽが夜のお供の倦怠期  久美子
湯豆腐が楽しみという小市民  霜降
湯豆腐で一杯明日は年金日  蚤助
湯豆腐の熱々いいが喉悲鳴  純一
楽茶碗結構な酒ズズと干し  蝉坊


「 煮る 」

愛情も絆も煮込み囲む鍋  蚤助
朝焼けで煮えたぎった露天風呂  篤子
炒め物煮物に変わる創造性  芳男
一年の終わりに煮しめつついてる  久美子
一本の大根(でえこ)おでんに面取られ  蝉坊
おいしいよ別人メークのママ怖い  弧衾若衆
おせちでは煮物の意味も聞いたはず  純一
おでん鍋明日は妻が留守らしい  ちどり
おでん屋もおでん買うのはコンビニで  純一
同じ鍋つつけるうちはまだいける  蚤助
家計簿の赤字支えている煮物  蚤助
記憶から消したいやつを煮始める  弧衾若衆
北のデブ煮ても焼いても食えぬ人  猫じゃ猫じゃ
今日おでん明日もおでん又続く  久美子
グツグツと冬乗り越える鍋ができ  蚤助
クレーンが具材をかますいも煮会  猫じゃ猫じゃ
こないだの好評も足す鍋の味  蝉坊
山菜になって今年の味を煮る  蝉坊
三時間煮込み五分で胃に収め  蚤助
社長でも妻の前では煮え切らず  純一
正月は煮物ばかりと焼きを入れ  芳男
上司から煮られ焼かれてもう定年  弧衾若衆
縄文のカケラに魚盛ってみる  弧衾若衆
単身赴任煮物で呑める店探す  裕雅
「できるじゃん!」かかあの世辞が飛ぶ煮物  蝉坊
テレビにははらわた煮えることばかり  霜降
鍋しても煮詰まっちまう老夫婦  蚤助
鍋の具に妻の機嫌が見え隠れ  ちどり
煮え切らぬ夫を尻目に妻仕切る  裕雅
煮えたぎる怒り抑えてこそ上司  純一
煮えたぎる気持ち抑えてにこやかに  裕雅
にえたぎる情熱いずこ目を閉じる  霜降
煮え立ったお湯に浸して吊るし柿  小心居士
肉食の女おとこ煮っころがしにする(字余り)  蚤助
煮崩れたじゃががからかう箸の先  純一
煮過ぎないようにタイマーかけたはず  篤子
煮詰まったはずのリフォーム棚の上  蝉坊
煮詰まった見合いを消したクラス会  蝉坊
煮詰まらぬままに定年火を落とし  蝉坊
煮詰めても実行されぬ案たまり  駄作
煮て焼いて育てた部下に食べられた  小心居士
煮物する小さな鍋で老夫婦  篤子
飲まされた煮え湯を冷ます生ビール  蚤助
八甲田見えたできたかじゃっぱ汁!  蝉坊
沸騰も過ぎると恐い吹きこぼれ  蝉坊
古鍋をネットの鍋が棄てさせる  蝉坊
干しぶどう煮詰めて作ると皮残し  芳男
奴から湯豆腐になる神無月  ちどり
欲と情からみ議論が煮詰まらぬ  蚤助
四つ足が先に消えゆくいも煮会  猫じゃ猫じゃ
※入選句なし


■12月のお題/毎月25日締切り
1.「 暦 」 2.「 近い 」 3.「 飛ぶ 」
出題・蚤助さん


五十音順 / 会員による互選
★★★=天,★★=地,★=人
互選結果は翌月公表


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蝉坊「けやぐの道草横丁」
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2017年10月号 お題;「 実る 」,「 酒 」 出題・良弘さん

2017年11月02日 | 川柳

「 実る 」 

「アイランド・キッチン」フィーバー列島に  蝉坊
秋深し体重計が怖くなる  蚤助
秋実る二段腹から三段へ  猫じゃ猫じゃ
朝顔が未来を向いて咲いている  蝉坊
イチジクが食べ放題で鳥騒ぐ  久美子
柿赤くなって豊かに見える庭  篤子
希望とは実ることない百合の花  芳男
米離れ肥料にして実る稲  芳男
婚礼も絶対するとマタニティー  蝉坊
★ 強いられて通う実のない習い事  蚤助
収穫の喜怒哀楽に歳重ね  蝉坊
収穫の頃ふるさとが近くなる  良弘
種の浄化背負ってヒトという起源  蝉坊
好きになりそろそろ好きな秋になる  良弘
雀だって立派に子らを育て上げ  蝉坊
捨て鉢は夢も儚いミニトマト  蝉坊
食べられる実を知っている田舎の子  蚤助
銅像になって子孫を悲しませ  蝉坊
隣の柿落ち葉ばかりが家に来る  ちどり
努力など実らぬものよ宮仕え  ちどり
どんぐりが上り列車の屋根に落ち  蝉坊
長雨で葉だけはおがり実はつけず  芳男
謎のまま矢田部実と世津子さん  純一
年金に欲が顔出し株を買う  弧衾若衆
のびのびと育ち鋳物の型造る  蝉坊
排除して自分も落ちた希望の実  純一
花咲いて半年後には栗おこわ  篤子
花も実もない雑草のまま終わる  蚤助
増えました目方小皺に主治医まで  小心居士
ブドウ狩り値段低いが背は高く  小心居士
ベッドから道は長いと逝った母  弧衾若衆
ミニトマト家族も虫も手を出さず  小心居士
実のつかぬ首を垂れてきた人生  霜降
実ったらカラスが毒味家の柿  猫じゃ猫じゃ
実ってもこうべをたれぬ麦畑  猫じゃ猫じゃ
実っても食べる人亡き庭の柿  駄作
実らない奇策に溺れすがる藁  猫じゃ猫じゃ
実らぬは苦労が足りぬと神仏  裕雅
実り過ぎゴムが幾重も腹回り  純一
ミノルという名前を背負い半世紀  弧衾若衆
実を落とし精一杯に山もみじ  良弘
実を結ぶことはなくてもすがるクジ  純一
★ 虫除けに袋かけたい我が娘にも  純一
胸を撫でたわわという字を思いつく  弧衾若衆
無農薬土がついてるだけなのに  蚤助
友情が実ったあとは弔詞読む  霜降


「 酒 」

秋雨が寒気呼び込み縄のれん  裕雅
空き瓶が告げる近所の酒の量  蚤助
あの一杯あの一杯が分岐点  蝉坊
イカ不漁温めの燗が一人待つ  篤子
★ 居酒屋にごろごろといる哲学者  蚤助
一万円超える酒瓶美味く見え  弧衾若衆
ウイスキー津軽弁のグチも聞き  篤子
打ち明ける力を酒に借りておく  良弘
おつかいで酒を買ってた幼少期  久美子
お神酒なら体にいいと量が増え  弧衾若衆
快気祝いビールが食道露払い  ちどり
角々の酒入射角反射角  蝉坊
辛口が美酒と宴席不味くする  蝉坊
肝臓も働き過ぎに改革を  純一
利き酒は不得意だけど酒屋です  霜降
禁酒した途端に飲み会なぜか増え  小心居士
下戸なのに酒のせいだとしらを切り  猫じゃ猫じゃ
下戸ゆえに酒の力を当てにせず  霜降
現役の後からくぐる縄のれん  蚤助
この俺の皆勤賞はお酒だけ  純一
コンビニのおでんに熱燗勧められ  ちどり
酒の味語る友の手に大福  霜降
酒飲みが酔っていないと千鳥足  猫じゃ猫じゃ
酒飲むと昔の話繰り返し  小心居士
酒飲めぬ国の観光気が乗らぬ  純一
失恋が教えてくれた酒の味  久美子
シャルドネを見つけ注文これください  弧衾若衆
真友は酒だったんだマイライフ  蝉坊
選挙では断酒が効くの都知事さん  純一
父よりも強くなってる里帰り  久美子
適量が分からぬままに歳重ね  裕雅
適量を忘れて過ごす祝い酒  蚤助
トーストの尋問で吐く伝書鳩  蝉坊
摂りすぎたポリフェノールで二日酔い  蚤助
年金がお尺となって酒減らす  芳男
飲み放題いつもの顔が並んでる  蚤助
呑めたなら幸せになる事もある  篤子
ノンアルでくだまく今の若い衆  駄作
★★ はしご酒見張りに月がついてくる  良弘
晩酌の準備万端酒忘れ  芳男
ヒエラルキー嫌だとあおる大吟醸  蝉坊
風船をつきつけられて酔いがさめ  猫じゃ猫じゃ
二日酔い飲めぬ体が欲しくなる  純一
また飲もう賀状から先に進まない  ちどり
未成年だけど自分に酔う息子  良弘
持ってきた酒をほとんど飲んで去り  蚤助
物言わぬ肝臓が知る酒の訳  蝉坊
安酒もうまいと言って粘るやつ  芳男
屋根裏の通い徳利が語り出す  蝉坊
夕焼けに暖簾へ消えた父を待ち  蝉坊
酔うたびに口説いた青春今一人  弧衾若衆
落選しふるまい酒がやけ酒に  猫じゃ猫じゃ
両隣り帰り寂しい酒の席  蚤助
沸くほどに功罪醸す酒の音  蝉坊


11月のお題/毎月25日締切り
1.「 湯 」 2.「 煮る 」
出題・裕雅さん


五十音順 / 会員による互選
★★★=天,★★=地,★=人
互選結果は翌月公表


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蝉坊「けやぐの道草横丁」
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2017年9月号 お題;「 校門 」,「 触れる 」 出題・霜降さん

2017年10月04日 | 川柳

「 校門 」

赤門で写真撮るのも背が伸びる  純一
あこがれに終わった扉重く見え  弧衾若衆
裏門も人の数ある自由校  弧衾若衆
裏門を入り表で成功者  純一
思い出に浸っていたらポリスきた  駄作
学割よさらば卒業式の門  蚤助
寄付金は裏口だけを整備する  芳男
月曜の朝校門に送る母  良弘
★ 校長は校門前ではよく笑う  霜降
校門様から呼ばれいそいそ爺走る  篤子
校門でお辞儀をさせて売る未来  蝉坊
校門で通った記憶一度だけ  芳男
★ 校門と桜が残る過疎の町  ちどり
校門におたまじゃくしのまんまの子  蚤助
校門に遅刻許さぬ鬼の影  猫じゃ猫じゃ
校門にテレビスタッフお出迎え  猫じゃ猫じゃ
校門の蝉殻よりも焼けた顔  蝉坊
校門の側に輝く狭い門  芳男
校門の次のバス停までの恋  蝉坊
校門のドブで輝く胸ボタン  蝉坊
校門前伸びる子供と縮む親  純一
校門を第二志望が撮さない  蝉坊
校門を出るまであの娘待つ気配  蝉坊
校門を通るたびごと背丈伸び  霜降
校門を見て決意する志望校  蚤助
ご利益に石の校門触れてみる  芳男
桜散る門寄付金の脚重く  蝉坊
ジの直し潜った所がコウモンか  芳男
終業の子ら校門を駆け抜ける  良弘
女子大のゲートに光る守衛の眼  蝉坊
青春の傷校門の処に置いてきた  蚤助
卒業生校門出れば道別れ  霜降
遅刻慣れ校門ぬけて並足に  霜降
定年後孫の送迎ジジの夢  純一
出入りで感じが違う門構え  弧衾若衆
出迎える先生の目で機嫌読む  純一
同窓の出世頭は被告席  蚤助
ねぇ今日は一緒に帰ろ待っててね  篤子
春先は校門前に変な人  猫じゃ猫じゃ
偏差値が仁王立ちする門の前  蝉坊
放課後に待合わせちゃった焼き芋屋  篤子
★★ 放流のように校門出る学童(こども)  蚤助
学び舎も門扉を閉ざし塀の中  ちどり
水戸藩は赤でなく黄色い門  芳男
メンタルに負けた自分を見つめてる  弧衾若衆
門前に一礼したい娘の母校  蝉坊
夕方に出れば体もほっとする  弧衾若衆


「 触れる 」

赤ちゃんのほっぺ指紋でいっぱいだ  ちどり
飽きもせずハイタッチしてと孫せがむ  篤子
★★★ 家中の手を吸い寄せる新生児  ちどり
オーバーに悼み割り込む形見分け  蝉坊
核心に触れることなくだらだらと  猫じゃ猫じゃ
肩と肩触れてどきどき星の下  霜降
ガッチャギだ本籍トキョさ移しても  蝉坊
「気障りじゃ」ミニスカートへ母の声  蝉坊
記者会見不倫は文化と触れただけ  芳男
★ 傷口に触れずにおいたお説教  蚤助
琴線が電線のようタフな妻  純一
国宝になられ使えぬ盃となり  蝉坊
子の髪を深夜帰宅し撫でてみる  良弘
識別にしよか鏡の顔がいう  蝉坊
障害があるかないかで議論する  弧衾若衆
スマホ画面触れると登場今日の孫  篤子
先輩のミニスカートで進路決め  弧衾若衆
その日だけ完全サポート福祉の日  弧衾若衆
★ タッチの差俺は受付ヤツ新郎  蚤助
痴漢だといわれぬように乗る電車  蝉坊
痴漢出てふれあい広場名が変わり  蚤助
調弦が済むとこまではクラプトン  蝉坊
手が触れて電気が走る初デート  蚤助
手が触れてビビッと恋の導火線  ちどり
ドアノブで待ち伏せしてる静電気  蚤助
ドアノブに喜怒哀楽の指紋あり  蝉坊
泣き上戸機微に触れたと泣くテレビ  純一
にこやかな顔で揉んでる鬼グルミ  蝉坊
初めての花火離れてジイジの手  篤子
初孫はちょっとだけよと触れてみる  芳男
病院で赤児這わせてなごむママ  蝉坊
冬の朝昇天しそう静電気  純一
★ 触れたのをさわったという12歳  良弘
触れぬよう両手万歳電車乗る  純一
触れもせず終わった恋の口惜しさ  霜降
触れるから触るになって進む恋  蚤助
触れる度違った文字出る太い指  芳男
ほっぺたに触れて家族が始まった  弧衾若衆
満員で触れた触れぬで裁判に  猫じゃ猫じゃ
名工の指は仕上げにまだ不満  蚤助
元カノにちょすなと言われご破算に  弧衾若衆
桃の肌触れず爪立て買わぬ人  猫じゃ猫じゃ
山の神触ってないのに祟られる  駄作
ワンタッチ見知らぬ街で初カツラ  純一


10月のお題/毎月25日締切り
1.「 実る 」 2.「 酒 」
出題・良弘さん


五十音順 / 会員による互選
★★★=天,★★=地,★=人
互選結果は翌月公表


《 関連ブログ 》

ただの蚤助「けやぐの広場」
川柳と音楽、映画フリークの独り言。
http://blog.goo.ne.jp/keyagu575

蝉坊「けやぐの道草横丁」
身のまわりの自然と工芸、
街あるきと川柳や歌への視点
http://blog.goo.ne.jp/keyagu0110




2017年8月号 お題; 「 偽 」,「 災 」 出題・駄作さん

2017年09月06日 | 川柳

「 偽 」

愛猫を偲びキャットのティッシュ箱  蝉坊
一線を越えるラインの幅広げ  弧衾若衆
オレオレに騙されないと思う年  久美子
女らしいけれど気になる喉仏  蚤助
替え玉は博多ラーメンならいいよ  純一
歌舞伎町愛と誠が溢れてる  純一
贋物がこの心眼も贋物に  蝉坊
偽名なら加山雄三名乗りたい  霜降
激ヤセがブラはLよと病室へ  蝉坊
さあ飲もう裏金部長ついている  蚤助
在庫セール裏に仕入れた荷が届く  蚤助
★★★ 座右の銘「無欲」の人の高級車  蚤助
サンプルと知りつつ喉が鳴るビール  篤子
★ 品次第ふるさと変える郷土愛  純一
死の床で愛していると言うつもり  弧衾若衆
真実の口前にして手がすくむ  純一
真実はいつも複数揃ってる  弧衾若衆
新聞に騙されるなら楽電波  蝉坊
ずる休み作り話のネタが切れ  小心居士
先週もケースで鎮座あのわさび  蝉坊
剃り忘れクロールにせず平泳ぎ  芳男
それなりの声で無心の偽息子  ちどり
大臣室自分で買った胡蝶蘭  蝉坊
チャンピオン真偽を決める再試合  篤子
通勤の車内でつくる今日の顔  蚤助
付き添いのような顔して痔の治療  蚤助
妻の顔家と表でカメレオン  小心居士
妻の歳10年前から変わらない  小心居士
デパートの玄関口に嶽キミか  篤子
答弁は偽と善との混じり合い  芳男
長生きはしたくないよとサプリ飲む  久美子
夏場でも白鳥だというサギの群れ  芳男
何あれど目が泳がないテクを持ち  弧衾若衆
偽札が仮想通貨に駆逐され  駄作
偽者が本者よりも歌上手  猫じゃ猫じゃ
偽者がわがもの顔の変な国  猫じゃ猫じゃ
偽物と知らずにいれば損はなし  弧衾若衆
偽物とわかっていても買いまくり  猫じゃ猫じゃ
発泡酒チビチビ美味し郷ことば  蝉坊
バンダ顔あとは仏頂面の妻  蝉坊
★ フェイクでも指輪の気持ち信じたい  ちどり
ゆるキャラは人を替えても本物か  純一
良い嫁になりすまして夏祭  篤子
若いふりしても話題が年相応  霜降


「 災 」

愛すると誓い一人で暮らしてる  弧衾若衆
挙げ句には自己を忖度する総理  蝉坊
犬喧嘩とっさに入れた足咬まれ  芳男
ウィルスがおまけメールのさようなら  蚤助
占いを信じて出ずに家で怪我  久美子
★ 蚊のいのち耳をかすめたため終る  蚤助
くじ運が無くて未だに一人です  篤子
ゲリラ豪雨逃れてアタル運の尽き  篤子
洪水を見ていた家に土砂崩れ  弧衾若衆
殺す気か助手席怒号教習所  蚤助
災難は酔って話した勘違い  芳男
先に逝くなんとかなると言った人  弧衾若衆
淋しくて一緒になったはずなのに  篤子
猿知恵を借りてしまった浅はかさ  蚤助
自分史上恩師を超える人物(ひと)を視ず  蝉坊
将軍の首をおばちゃん提げて辞め  蝉坊
震災で認識新た地動説  蚤助
震度5で秘蔵のビデオ散乱し  駄作
蝉坊と名乗り遠退く蝉の声  蝉坊
息災と願うそばから口害に  純一
退院に初めて娘(こ)らと鰻屋へ  蝉坊
貯め過ぎて平時に食べる非常食  純一
ツイッター口に負けずに災いに  純一
天災は忘れる前にやってくる  猫じゃ猫じゃ
通り道当たって我が家の瓦飛ぶ  篤子
長雨で水ぶくれとなる胡瓜  芳男
二階から降りたくないとすがる爺  蝉坊
★ ビザ無しでヒアリ入国繁殖中  ちどり
火ではなく雨付ける災い  芳男
拍子木のない夜回りに息を呑む  純一
ブログにもあってもいいね放火犯  霜降
★★★ 満開の枝垂れ桜が剥ぐかつら  蝉坊
迷走台風嫁ぎ先から逸れてくれ  蝉坊
厄除けが効いてアラフォーまだ一人  ちどり
冷房の部屋で原発議論する  蚤助
レギュラーに疲労骨折してなれず  篤子
災いが追い討ちかける肥後の国  猫じゃ猫じゃ
災いは外より怖い家の中  純一
災いを試練と言った牧師の子  小心居士
災いを転じ転じて背負い投げ  霜降
災いを福にするほど金はなし  弧衾若衆
災いを福に転じるくそぢから  猫じゃ猫じゃ
災いを忘れられずに待っている  小心居士
笑ったら周りがみんな怒ってた  弧衾若衆


9月のお題/毎月25日締切り
1.「 校門 」 2.「 触れる 」
出題・霜降さん


五十音順 / 会員による互選
★★★=天,★★=地,★=人
互選結果は翌月公表


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2017年7月号 お題; 「 うやむや 」,「 あやふや 」 出題・弧衾若衆さん

2017年08月07日 | 川柳

「 うやむや 」

いいわけに金も時間も湯水のごとし  蝉坊
うそがばれでかい声出しうやむやに  猫じゃ猫じゃ
うやむやがあって世の中うまくいき  霜降
うやむやにしたい過去あり誰にでも  霜降
うやむやにしたい髪の毛増えた理由  駄作
★★ うやむやにして欲しくないありがとう  篤子
うやむやにすればするほど増す疑惑  猫じゃ猫じゃ
うやむやのそばにはモリもカケもある  ちどり
お互いに結婚前を語らない  弧衾若衆
お土産の中に家族に言えぬ先  蚤助
俺の物納戸の奥に消えていた  久美子
魁皇に恥じる一勝ありもせず  蝉坊
学園は言った言わぬと会期末  芳男
勘定を自分入れずに割ってもめ  蚤助
気がつけばロックアウトで卒業し  弧衾若衆
建ぺい率違反に見える幼稚園  蝉坊
この場所をつまらなくする宇良の膝  蝉坊
子を叱り泣かれてなだめ元のまま  純一
「こんな人たち」口滑らせた治安維持  蝉坊
再雇用浪人歴を消してみる  蝉坊
探し物出てきたころはもう無用  蚤助
さりげなく大本営の芽を育て  蝉坊
七十五日うやむやにして終わりかな  ちどり
少子化で資金うやむや今日バイト  芳男
成績の悪さパパママなすり合い  純一
議員(せんせい)の身代り役の金庫番  蚤助
相続が済んでじいちゃん忘れられ  蚤助
★★ そのうちにメシでも食おうそのうちに  蚤助
忖度で仕事をさせて知らんぷり  純一
立て替えて払った割り勘絵言えぬまま  芳男
通訳が顔を赤らめ口ごもる  蚤助
ドイツ語は習ったことになっている  弧衾若衆
年なのか言った言わない会話増え  純一
ドラマなら「つづく」で逃げておけたのに  蚤助
★ 似合うかと訊かれ鏡も口ごもる  蚤助
濡れ場ってどんなところか子に訊かれ  蚤助
猫に鈴つけるハナシにみな黙る  蚤助
納税を拒みたくなる非課税者  蝉坊
ハイハイと尻尾を巻いて来た出がけ  蝉坊
恥ずかしいあゝ横綱のけんか腰  蝉坊
八億分出たの捨てたのゴミの山  弧衾若衆
★ 不始末を問われ上司は部下探す  純一
ほとぼりも冷めた頃だとうやむやに  猫じゃ猫じゃ
郵送でレポート出したら単位取れ  弧衾若衆
料理本作る時には目分量  久美子


「 あやふや 」

挨拶を返し今のは誰だっけ  蚤助
愛すると誓いましたか神の前  弧衾若衆
甘いワナあやふやだけどついころり  猫じゃ猫じゃ
あやふやな記憶たよりに古都めぐり  猫じゃ猫じゃ
あやふやな記憶頼りに仕事する  篤子
あやふやな線引きをして家庭内  篤子
あやふやなもうけ話はサギかもね  猫じゃ猫じゃ
あやふやなレシピ抱えたさじ加減  芳男
あやふやに答えてみたらうやむやに  芳男
あやふやの記憶の中で君笑う  霜降
あやふやの呼吸解せぬグローバル  駄作
お隣りの挙手につられた多数決  蚤助
記憶なし覚えもないのに冤罪に  芳男
記録無し記憶も無くて嘘ばかり  久美子
グチ嫌でほとんど聞かず聞いたふり  純一
携帯を持ってりゃ会える待ち合わせ  篤子
高速に入ったところが出たところ  弧衾若衆
★ ここはどこわたしはだれの背をさすり  蝉坊
こっちかな浄土に見えるキンキラキン  弧衾若衆
この際はあやふや道を極めたい  霜降
「このハゲー!」議員歳費を目覚めさせ  蝉坊
このままじゃカケかモリかもごちゃ混ぜに  蝉坊
今回も初めましてと言われてる  蚤助
仕舞い方完璧二度と出てこない  蚤助
事務のミスあやふや記憶武器にする  芳男
終点で乗り越し悔いているお酒  蚤助
順番をよく飛ばされる存在感  蚤助
知らずともなんとかなると手を挙げる  弧衾若衆
★★ 過ぎてから曲がる指示出す妻のナビ  蚤助
スマホなきゃ番号何も出てこない  純一
★ 西暦と和暦でいつもタイムラグ  純一
そのうちに自国に落ちるキー操作  蝉坊
忖度をしてやるほどの人物(ひと)じゃなし  蝉坊
濁流に蛍の沢も追憶へ  蝉坊
タンス預金一億ほどはあるはずだ  蚤助
妻にだけダメと言えない俺がいる  久美子
盗作か参考程度かラララララ  弧衾若衆
トップダウン裸の王をさらけ出し  蝉坊
トリバゴで爺さん鳥の名を探す  純一
生返事白黒つける婆の耳  ちどり
派手な服ばかり目立って顔までは  蚤助
★ パンダならいずれハッキリ白黒が  ちどり
ふるさとの界隈だけは美しい  蝉坊
本名を初めて知った葬儀場  蚤助
孫と会い順に名前を言ってみる  純一
また少し腸の調子が何だかね  蝉坊
メモ書いたオレが自分で読めぬ文字  蚤助
面会に違和感がない精神科  蝉坊


8月のお題/毎月25日締切り
1.「 偽 」 2.「 災 」
出題・駄作さん


五十音順 / 会員による互選
★★★=天,★★=地,★=人
互選結果は翌月公表


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2017年6月号 お題;「 なし 」,「 ろく 」 出題・猫じゃ猫じゃさん

2017年07月08日 | 川柳

●「 なし 」

★★ 朝市に混じり気なしの土地訛り  蚤助
有り余る意欲があって金がない  蚤助
有るか無し神を勝手に創りたもう  弧衾若衆
あればある無ければないでこの重荷  弧衾若衆
いい議論総理のいない委員会  蝉坊
EPAワインワインの妥協点  蝉坊
家の中必要のない物だらけ  霜降
異常なしお墨付きですまだ呑める  ちどり
打つ手なし居留守に泣いた宅急便  純一
改革で残業減るも食も減る  純一
風向きをにらみ改憲振りかざす  蝉坊
記憶なしそれは違うと塗り替え中  篤子
気づいてた生きる意味なく暇つぶし  弧衾若衆
区界に選挙の声が響かない  蝉坊
口付けで浮気を無しにする夫  猫じゃ猫じゃ
交際はなしの援助を募集中  蚤助
交番に内心透視判定機  蝉坊
酒無しで生きられないのか飲兵衛氏  篤子
シャキシャキの梨もズズ弁ナスといい  蝉坊
★ 説明書なしで使えた黒電話  蚤助
送料をなしにするまでまとめ買い  純一
「忖度」を引きずり降ろす「このハゲ~!」  蝉坊
山車を曳く子供もいない夏祭り  ちどり
駄目を押す横綱誰も褒めません  蝉坊
無いことでないと言われて空見上げ  弧衾若衆
なけなしの髪に贅沢ヘアサロン  純一
なしてだべ意味がわからぬ都会人  猫じゃ猫じゃ
梨届き福島元気声聞こえ  篤子
梨の木を植えた息子は行ったきり  篤子
年金の手続き終えて付録なし  芳男
東ではカールが消えて芝も枯れ  純一
★ 二人目が出来て迎えに来ない傘  蚤助
ボタンレスファッションが楽老介護  蝉坊
ほろ酔いで生きてることに迷いなし  蚤助
水無月に大雨降らす野望な神  猫じゃ猫じゃ
ユウソーリー頑張んなさい最期まで  蝉坊
洋梨の皿に切ない耳障り  蝉坊
四度目の修理孤独があくびする  蝉坊
ラブレター募る思いに返事なし  霜降
リーゼント跡形もない頭(こうべ)垂れ  蝉坊
わが海馬嫌なことだけ消去する  駄作


●「 ろく 」

あずますじゃ6時になれば飯(まま)が出る  蝉坊
アベノミクスけやぐ政治の異名とり  蝉坊
売れる本今も昔も付録付き  純一
恐ろしや教育勅語のお刷込み  蝉坊
諌言に耳をかさないろくでなし  猫じゃ猫じゃ
聞こし召し五人囃子にゲキ飛ばし  蝉坊
苦労して選んだ課題ろくでなし  芳男
五人掛けの席に六人目のお尻  蚤助
★ 祝日のない6月はずる休み  ちどり
震災と安倍の禍で持つ平成史  蝉坊
双六でもう上がったのかどうなんだ  弧衾若衆
★ 登録をした指忘れ金が出ず  純一
中身より付録の人生乙なもの  弧衾若衆
習い事六月六日に始めたい  篤子
八甲田山麓過ぎた笑み想う  純一
母は百娘八十孫六十  蚤助
パワハラとセクハラだけで禄を食み  駄作
備忘録書いて安心して忘れ  蚤助
太い指弥勒菩薩の指どこへ  純一
プロ棋士のまだ童顔の新記録  蚤助
文科系富士山麓にオーム泣く  蝉坊
豊作がサイギサイギと唱う山  蝉坊
録画機能付かぬテレビのチャンネル権  篤子
6月に恋して幾度ブライドに  蝉坊
六月は祝日もなし誕生祝い  芳男
★ 緑青をまとい女神が説く自由  純一
ろくすっぽ知らないくせにしたり顔  猫じゃ猫じゃ
ろくすっぽ見ずに渡した一万円  霜降
六代目名前負けする語り口  猫じゃ猫じゃ
六段に勝って天童駒が翔び  蝉坊
ろくでなし言ったあんたはほんずなし  霜降
ろくでなし言われてみたく殻破り  弧衾若衆
ロクデナシ怒鳴ってやりたい朝寝坊  篤子
ろくでもないオボコ大人がはびこって  蝉坊
六男が七男去って生き残り  蝉坊
★★ 六曜が婆の予定を指図する  ちどり
6よりも1が出過ぎたわが人生  弧衾若衆
6回になると打たれてまたファーム  蝉坊
★ 六法が義理人情に割って入る  蚤助
六法の離婚の個所をちゃんと読む  蚤助
六本木五所川原からベゴ飼いに  蝉坊


7月のお題/毎月25日締切り
1.「 うやむや 」 2.「 あやふや 」
出題・弧衾若衆さん


五十音順 / 会員による互選
★★★=天,★★=地,★=人
互選結果は翌月公表


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2017年5月号 お題;「 マンガ 」,「 かける 」 出題・蝉坊さん

2017年06月05日 | 川柳

●「 マンガ 」

空き缶をマンガで変身させた亡父  篤子
イントロは今も語れる佐武と市  蝉坊
オレ東大マンガで歴史覚えたよ  弧衾若衆
気をつけろマンガおたくの高齢者  猫じゃ猫じゃ
座右の書問われ「あしたのジョー」にする  蚤助
3コマの漫画で足りるマイライフ  蝉坊
爺ちゃんにドンガラガッタの意地があり  蝉坊
時事漫画見ると腹立つことばかり  蚤助
知っているアニメのキャラで齢がばれ  蚤助
少年とぼくらなかよし冒険王  純一
昭和という時代を照らすサザエさん  蚤助
代議士の八割五分は漫画だね  弧衾若衆
大好きなマンガで識れる武将たち  篤子
鉄人やアトムにリアル追いついて  駄作
東芝が消えても残るサザエさん  芳男
ドラえもん二十歳の君に会わせてね  霜降
何もかもマンガで学ぶ子の未来  篤子
日本を支えた貸し本回し本  蝉坊
★ のど自慢ゲストの唄にカネひとつ  蝉坊
初めての大人買いなのヒカルの碁  篤子
腹が鳴るタイミングもね四コマ目  篤子
★ 吹き出しで上司に文句そこらじゅう  純一
古漫画ポテトチップの匂いがし  蝉坊
米朝がケンカ腰かい間抜け落ち  蝉坊
★ ボケはじめ四コマで足る半生記  芳男
没収のマンガ職員室で読む  蚤助
ポッペンは力士も小指立てて吹き  蝉坊
本欲しいマンガも本のうちに入れ  篤子
負け残り負けず座布団投げ返し  蝉坊
漫画家は命削って名を残す  猫じゃ猫じゃ
漫画から漢字教わり今がある  純一
マンガ好き高じて卒論まだ書けず  蚤助
マンガでは正義の味方に味方した  霜降
マンガでもゆとり世代は道しるべ  芳男
マンガ見て小説も読む器用人  猫じゃ猫じゃ
★ 目が顔の半分あるが気にもせず  純一
妄想の少女漫画で学ぶ恋  ちどり
よく言うよ俺の人生マンガかよ  弧衾若衆
よく見たら若手若手がみな岩手  蝉坊
★ 四コマに川柳の種拾う朝  ちどり
4コマのオチを集めたような過去  純一
力石よ再びジョーに会えたのか  弧衾若衆


●「 かける 」

あちこちで願掛け神が協議する  純一
天駆ける夢みたけれどただの駄馬  猫じゃ猫じゃ
あり金を賭けたレースは大はずれ  猫じゃ猫じゃ
一夜漬けココぞにかけたテスト前  篤子
運動会応えて走るカメラ前  篤子
運動会夢ではいつも一等賞  篤子
★ 運にかけどうやらやっとここにいる  霜降
駆け落ちをしようとカレがプロポーズ  蚤助
かける数1では増えぬ減りもせぬ  篤子
掛けるより割ってばかりの定年後  弧衾若衆
9秒台明日はあすの風が吹く  蝉坊
暗闇で声掛けられて石になる  猫じゃ猫じゃ
子に賭ける過度の期待に子が潰れ  篤子
これからも駈ける休むの繰り返し  霜降
これまでのかけらを継いで旅支度  弧衾若衆
塩・醤油・油もヘルシーでも多い  純一
女子ゴルフスカート丈でオヤジ追う  純一
人生をかけた仕事も反省文  芳男
新米に早くかけろというカレー  蝉坊
スプレーの醤油ストレス上がる圧  純一
世界中フェイクニュースが駆け巡る  ちどり
退院へかけかもりかの蕎麦談義  蝉坊
大臣の辞任に地元駆ける風  蝉坊
たてがみに春の陽さして馬かける  篤子
共倒れならぬ程度に気にかける  弧衾若衆
友の背を追ってばかりの徒競走  ちどり
日本晴れ寝具集まれ陽の出干し  蝉坊
伸びる子を手塩にかけてダメにする  蚤助
野馬追いの親子に生きる心意気  篤子
刃こぼれを序列の欲がはばからず  蝉坊
花植えて水遣り過ぎて根腐れか  篤子
★★ 花マルを見せに駆け出すランドセル  蚤助
引き金に手をかけ迫る仲直り  蚤助
一人して熱いまんまにおつけ掛け  弧衾若衆
病院の食事けなして治りかけ  蚤助
不正ありトップ欠ければ風通し  芳男
不揃いになりこのバンドあのバンド  蝉坊
プロポーズかけた電話に親が出た  駄作
ほめたらば週に5日の玉子掛け  蝉坊
孫遠く背中掻いてと妻の爪  芳男
孫割った徳利に度量試される  蝉坊
道悩む外人の目に逃げる人  純一
無農薬都会の風にうなだれる  蝉坊
山うどを酢味噌で食べる今の時期  篤子
雪下ろし保険かけたか家人問い  蚤助


6月のお題/毎月25日締切り
1.「 なし 」 2.「 ろく 」
出題・猫じゃ猫じゃさん


五十音順 / 会員による互選
★★★=天,★★=地,★=人
互選結果は翌月公表


《 関連ブログ 》
● ただの蚤助「けやぐの広場」
川柳と音楽、映画フリークの独り言。
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2017年4月号 お題;「 泡 」,「 消える 」 出題・篤子さん

2017年05月11日 | 川柳

■「 泡 」

あゝ豊洲津波のことは波立たぬ  蝉坊
あぶく銭円も縁(ゆかり)もない暮らし  蝉坊
泡泡に青空映るガラス拭き  蝉坊
泡だて器新品のまま棚の奥  霜降
泡飛ばす元泡沫の大統領  純一
泡吹かぬカニもいる自己主張  蚤助
泡風呂で音は消えても臭い来る  芳男
泡風呂を家で作って怒られる  霜降
1回のすすぎでいいと脳洗う  蝉坊
いつの間に唇奪う発泡酒  蝉坊
うたかたの夢ばかりです宝くじ  純一
エアコンの風も飲み干す大ジョッキ  蚤助
おやっさんビールボトルで餃子もね  蝉坊
カフェオレをちょっと気取ってマキアート  ちどり
消える泡身につまされるミルクパン  蝉坊
牛乳も醤油も泡にしてグルメ  篤子
疑惑あり消えても出る出るしつっこさ  弧衾若衆
薬なく濡れ手に泡が処方箋  芳男
毛糸もの集めて洗う春二番  蝉坊
減塩へお醤油までも泡で出る  ちどり
シャボン玉今じゃ近所の目に注意  純一
シャボン玉こどもの顔に虹かかる  弧衾若衆
しゃぼん玉子どもらの手を逃げて飛ぶ  篤子
シャボン玉児らの格差を見て弾け  蝉坊
★★ シャンプーがそのまま垂れる禿げ頭  小心居士
シャンプーが見せて流したあの一句  蝉坊
シャンプーで泡もできない禿げ頭  小心居士
女医さんへ髭当たらせる検診日  蝉坊
食洗機紙のうつわを山と乗せ  蝉坊
新島(しんとう)か竜宮城か海の泡  蝉坊
清流にスリルとラブがある岩魚(いわな)  蝉坊
節約し洗濯機でも泡も出ず  芳男
大統領所詮泡でも花火上げ  弧衾若衆
津波来た渚に甘い夏が来る  蝉坊
亭主には「す」がたったほう茶碗蒸し  蝉坊
どうせなら消えない泡を究めたい  弧衾若衆
虎の子を売って苦労は水の泡  猫じゃ猫じゃ
ドロドロだきっと豊洲の水面下  蝉坊
中吊りのビールが誘う縄のれん  ちどり
七色の光を放つシャボン玉  蚤助
喉ごしの一杯だけは泡と消え  芳男
ノンアルのビールなんだかほろ苦い  蚤助
反芻(はんすう)をする被曝ウシしないヒト  蝉坊
ビアホール女同士の大ジョッキ  蚤助
ピコ太郎泡のようには消えないで  猫じゃ猫じゃ
冷やし過ぎ泡で文句の夏ビール  純一
不動産爆買のあと泡はじけ  猫じゃ猫じゃ
無礼講信じ昇進水の泡  駄作
ポスター板泡沫候補らの笑顔  蝉坊
ボディコンもバブル弾けて姿消す  篤子
猛暑にも感謝をしつつ飲むビール  蚤助
厭な記憶吸って翔んでけシャボン玉  蝉坊
病み上がり石鹸の泡久しぶり  蚤助
★★★ よく冷えた妻の視線と缶ビール  蚤助
離婚劇シャンパンタワーが水の泡  純一


■「 消える 」

ICT黒板消しが見当たらぬ  弧衾若衆
あの一句寝起きに見えてもういない  蝉坊
いいんかい?男ばかりの委員会  蝉坊
痛みきえ早速酒盛り再入院  篤子
★ いつの間に消えてしまった誕生日  芳男
老いらくは楽しからずや百条委  蝉坊
★ お財布にマジシャンが住み札消える  ちどり
カーテンを開けて始める朝焼けショー  蝉坊
蚊を打って別れを惜しむ独り者  蝉坊
消えかけた望みかなって桜咲く  猫じゃ猫じゃ
★ 消えそうでなかなか消えぬすねのきず  猫じゃ猫じゃ
金脈は地下へと消える北朝鮮  芳男
口先の誉め言葉ですシャボン玉  ちどり
消したはず家を出てから気にかかり  猫じゃ猫じゃ
ゴム長を持たぬおんぶで降ろされる  蝉坊
さっきまで名句浮かんですぐに消え  蚤助
散歩でも徘徊かもとスマホ鳴る  純一
失言を競い閣議を笑わせる  蝉坊
自分の名消えた配置図送られる  小心居士
スムージーあの30キロをどこへやり  蝉坊
青春ってホルモンかもとお茶を注ぎ  蝉坊
正論を言った奴から消えていき  蚤助
大河ドラマ春は子役の見本市  蝉坊
退職金五か月たたず家に化け  弧衾若衆
大臣の辞任で消えたクラス会  蝉坊
太陽族涙袋に老人斑  蝉坊
津波去り夢を掻き消し海に出る  弧衾若衆
定年後嘘もやめたと嘘をつき  蝉坊
定年になったら消えた肩の凝り  蚤助
都会にも慣れて訛りも自己も消え  蚤助
ナマハゲもオレの頭も文化財  蝉坊
悩みごと消えて一緒に生きがいも  蚤助
のど自慢そんたくのない鐘の音  蝉坊
飲んで寝て起きたら消える飲んだこと  純一
八億円一言三言でどうにでも  弧衾若衆
人の名を次の日になり思い出す  霜降
風船をつかんで空に消えたカレ  蚤助
不振店消滅前の賑やかさ  芳男
炎にもこだわりがある和ろうそく  蝉坊
本音出て消して欲しいとウソを言う  芳男
孫の名も4人以上は消えて行く  純一
ミサイルを見上げる民の飢え寒さ  蝉坊
見たかった上書きをした前データ  純一
目の前の友の名前が出てこない  駄作
目を閉じてキス待つうちに消えたカレ  蚤助
雪消えて春来ると言う子が宝  篤子
雪きえる桜前線北上中  篤子
雪解けが尾根に駿馬を走らせる  ちどり
雪のない冬の記憶はすぐに消え  蝉坊
良い子だと撫でられすぎて消えた髪  蚤助
欲望が消えて何だかつまらない  霜降
ラーメン道修行に勝る不衛生  蝉坊
旅行代返せと言うもノーテルミー  純一
臨月の訓辞が送るPKO  蝉坊



5月のお題/毎月25日締切り
1.「 マンガ 」 2.「 かける 」
出題・蝉坊さん


五十音順 / 会員による互選
★★★=天,★★=地,★=人
互選結果は翌月公表


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川柳と音楽、映画フリークの独り言。
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2017年3月号 お題;「 運動 」,「 料理 」 出題・詠得笑さん

2017年04月05日 | 川柳

■「 運動 」

アドルフは「けしからん」から始まった  蝉坊
雨雪酷暑邪魔をするものたーくさん  篤子
犬かきで定年までを泳ぎ切り  蚤助
うさぎ跳びさせてやりたい鬼コーチ  蚤助
運動が死期を早めることもある  猫じゃ猫じゃ
運動と言えばゲバ棒語る友  霜降
運動をデモに行くなと止められる  弧衾若衆
エアーギター腕振りすぎて肘のばす  小心居士
エラーして戻るベンチに冷気満ち  蚤助
大相撲時間いっぱい羨まし  蝉坊
お小遣い甘える孫が恋ダンス  純一
駆け足でもうやって来るコープの日  蝉坊
過労気味だけど運動不足気味  蚤助
★ 草野球敵に選手を貸してやる  蚤助
屑籠へ決まるシュートに独り拍手  蝉坊
屈伸で膝が数える正確さ  芳男
クラス替え投げ飛ばされてイヌフグリ  蝉坊
効果出ぬそれでも止めぬダイエット  小心居士
甲子園地産チームの遠い夢  蝉坊
校長がつまづくの待つ運動会  弧衾若衆
ゴールまで距離より大事走り方  純一
告示前事前運動欠かせない  猫じゃ猫じゃ
ゴミ出しを運動と言うメタボ腹  ちどり
ゴルフ場グリーンに人が放し飼い  蚤助
破落戸(ごろつき)にデブと細身の暮らしぶり  蝉坊
コンビニへ鳥になりたい腰の病み  蝉坊
最終のホールは杖になるパター  蚤助
座布団が飛んでどっちも繰り出すゾー!  蝉坊
散歩前屈伸運動ひざ痛め  小心居士
CGもピタゴラスイッチには勝てず  蝉坊
地震予知どこかの惑星(ほし)に訊きたいよ  蝉坊
ジム・エステ自称美魔女のババばかり  ちどり
地元熱綱引きをするオラガ稀勢  純一
十両の歓声宇良が連れて行き  蝉坊
少女像折り鶴ほどにするセンス  蝉坊
ジョギングがぐでんぐでんでカムホーム  蝉坊
ジョギングが散歩の夫婦に置いてがれ  小心居士
ジョギングの途中で道を尋ねられ  蚤助
★ 女子ジャンプ有利に見える顔の幅  蝉坊
心技体心が心配新相撲  蝉坊
診察日運動もせず汗をかき  芳男
新相撲アクロバットでひと稼ぎ  蝉坊
スキー靴立って履けずに汗だくに  弧衾若衆
ストーカーチリに逃げれば山にいる  蝉坊
スニーカーきれいなままのマニフェスト  蝉坊
川柳も捻るのかしらん白井くん  蝉坊
大本営に勤めなさいと祖母がいい  蝉坊
妻が言う故障してるよ万歩計  久美子
鉄アレイやった次の日医者へゆき  霜降
時にいるギブスで帰るスキーバス  蚤助
ど突かれた頭で決めるヘッディング  蚤助
トラタヌの野球の次はサッカーか  猫じゃ猫じゃ
縄張りを守っただけのクマを撃ち  蝉坊
ニンニクをかじりレスラー必勝だ  蝉坊
ハイハイの動画むさぼるジジとババ  純一
日に一度息を切らして犬散歩  芳男
秒針の響き余生が遠ざける  蝉坊
ピンポンで外交努力愛らしく  純一
フィットネスお仲間みんなファットです  詠得笑
フィットネスもっぱらサウナで汗をかく  駄作
ホームドアできるらしいよドラえもん  蝉坊
マイクまで歩く時間が無駄なショー  蝉坊
負け越しは呼んでくれないインタビュー  蝉坊
万歩計猫に括って赤提灯  蝉坊
身重アナ勤める早朝(あさ)に励まされ  蝉坊
三日でも続けば良いよウォーキング  久美子
目立つよう運動始める退職前  芳男
めまいしてパラレル華麗弧を描く  弧衾若衆
元知事さんはったり人生ご苦労さん  蝉坊
山寺の階段幼児に先越され  弧衾若衆
Uターン息子迎える無人駅  蝉坊
雪切りが嫌で日本晴れに住み  蝉坊
よく噛んで運動せよと薬出し  芳男
リハビリで声は出しても足は出ず  小心居士
分かれ道大きな振り子揺れている  蝉坊


■「 料理 」

愛猫を看取り四つ足食さない  蝉坊
ある物でサッサとできるこれ料理  弧衾若衆
板前の結婚指輪見せる技  蝉坊
一流のレストランより家の味  駄作
家カレー好きでも嫌だ三日目は  純一
うなぎくんうちのくらしをすり抜ける  蝉坊
旨いもの食べて上手になる料理  ちどり
オーブンはよせと余生がたしなめる  蝉坊
おふくろの味うちのです各メーカー  弧衾若衆
カツ丼を平らげ自供ひるがえし  蚤助
かみさんの得意料理はてんやもの  猫じゃ猫じゃ
キーマカレーレシピが読めずボンカレー  弧衾若衆
銀座裏バリアフリーで握る寿司  蝉坊
鯨肉冷凍庫で腐りかけ  芳男
クッキング隣の旦那と肩並べ  小心居士
クラス会ガキ大将の居酒屋で  蝉坊
好物は牛丼ですとCEO  蝉坊
この頃は俺が作って妻味見  小心居士
★ コンビニが受け継いでいる母の味  蚤助
肴などいらぬとわめくはしご酒  蚤助
さまざまなおでん気分で選びます  蝉坊
さりげなく作ってみたい美味いもの  蝉坊
山菜が食卓飾る春の色  久美子
塩コショーくしゃみもひとつ隠し味  蚤助
品書きも目線も高い手打ち蕎麦  蝉坊
週末は妻の甘酒犬の餌  芳男
食欲は脱いだが着たい料理本  蝉坊
食レポの品のないのも味のうち  蝉坊
新鮮な食材でも残り物  芳男
好きだった料理が並ぶ三回忌  蚤助
スキレット手慣れて火傷消えてゆき  蝉坊
酢の物が出てビールから酒になり  蚤助
世界遺産ソウルフードにかなわない  蝉坊
素材良し腕良しだけど味オンチ  純一
ダイエット妻の手料理大敵に   純一
退職後立ち食い蕎麦を思いだす   小心居士
楽しみな料理番組日に八本  蝉坊
玉ねぎの身につまされる微塵切り  蝉坊
断捨離をまた生き延びる料理本  蝉坊
★ 厨房の咳手づかみに見ないふり  純一
使う箸変えてみました旬の味  蚤助
作り手の見えるうつわに盛る季節  蝉坊
漬物でごちそうさまを締めくくる  蚤助
妻の味慣らされ合わぬ三ツ星も  小心居士
定年後ママからパパに割烹着  小心居士
定年へシェフのコスプレ買ってくる  蝉坊
出戻って母の手料理習います  久美子
豊中に国営中華料理店?  蝉坊
ドンマイと肩たたかれるハンバーグ  蝉坊
鍋奉行旦那に任せ待ち娘  詠得笑
肉じゃがもリメイクされて星三つ  ちどり
二時間も待たせてうどん食えってが  弧衾若衆
日曜日四日分の鍋料理  芳男
認知症でも食卓に咲く笑顔  蝉坊
ニンニクは青森産と決めてある  蝉坊
鋸に変えて作った食えぬもの  芳男
母の味聞いたら息子首傾げ  篤子
ハンバーグよりも美味しい付け合わせ  蝉坊
フグ刺しを一筆書きで食べる夢  純一
不精妻嫁に料理の指南する  霜降
不得意を出来ぬと言えずシラを切る  篤子
ふるさとの食材で編む新レシピ  蝉坊
弁当に幸せたんと詰めてある  蚤助
包丁を研いで取り柄のある父さん  蝉坊
まかないを出してブレイク祖母の味  蝉坊
見合いでは料理好きだと言いなさい  霜降
無国籍個性きわだつ妻の味  ちどり
陸奥湾に夕陽が燃えるバーベキュー  蝉坊
目玉焼き得意料理にあげるなよ  弧衾若衆
目分量毎回違う母の味  久美子
森友に料理番組蹴飛ばされ  蝉坊
料理とは作ってこそ健康維持  芳男
料理とはふたあけ湯入れチンをする  猫じゃ猫じゃ
料理人かげでおいしいものを食べ  猫じゃ猫じゃ
料理屋の生簀の海老は見せるだけ  蚤助
冷凍に頼り素っ気もない電気  蝉坊
レトルトも司司で唸らせる  蝉坊
レトルトを試し積ん読レシピ本  蝉坊
ローマ字で書かれおでんのすまし顔  蝉坊
私的美味いと思うがフツウだと  篤子


4月のお題/毎月25日締切り
1.「 泡 」 2.「 消える 」
出題・篤子さん


五十音順 / 会員による互選
★★★=天,★★=地,★=人
互選結果は翌月公表


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2017年2月号 お題;「 トランプ 」,「 かぶ 」 出題・伊閣蝶さん

2017年03月08日 | 川柳

■「 トランプ 」

青空が見えない人がボスになり  蝉坊
あの顔にチャンネル替えること多し  蝉坊
あの人の性格を見た七並べ  詠得笑
アメリカが偉大な頃っていつのこと?  蝉坊
アメリカのペンはスルスル滑るらし  ちどり
うちのボストラストミーかルックアットミー  蝉坊
親も子も彼氏もカモに権利札  篤子
折り傷をみつけあの日の好カード  流美ん
温存をした切り札にカビが生え  蚤助
簡単にトランプかるたできそうな  蝉坊
キングより強いエースの顔見えず  弧衾若衆
敬老会恋を占う喜寿米寿  小心居士
原爆を使った国が選ぶボス  蝉坊
権力をもらって弱い者いじめ  蝉坊
恋占いハートのエース家出中  ちどり
娘が立って方言かるた残る部屋 蝉坊
ゴニンカンババが踊って絵コ(絵札)拐う  篤子
じいちゃんがトランプきると宙に舞う  小心居士
七並べ止めてる奴はあの上司  弧衾若衆
晋・ゴジラトランプ詣でポチとなる  伊閣蝶
新ボスの辞書に平和の文字がない  蝉坊
政治的裁判所政治以下大統領  蝉坊
そのうちに大統領は眠れない  蝉坊
大統領かててあげよかゴニンカン  蝉坊
大統領紹介します精神科  蝉坊
大統領暇でやってはいけません  蝉坊
大統領品もモラルもない人が  蝉坊
大貧民ババ抜き UNO に七ならべ  伊閣蝶
ダイヤよりクラブがいいとハートなし  芳男
たった今捲った札ももう忘れ  詠得笑
丁半とバカラ似ている賭博漬け  伊閣蝶
TPP,PPAPほどじゃなし  蝉坊
トランプがつぶやくたびにひと波乱  猫じゃ猫じゃ
トランプでいえば絶対ジョーカーさ!  蝉坊
トランプの絵札はみんな右を向き  猫じゃ猫じゃ
トランプの次にきる札読み切れず  猫じゃ猫じゃ
トランプのニュースなければ安らかだ  蚤助
トランプのマジック今かと固唾呑む  霜降
トランプの露出を嫉む囲碁将棋  純一
トランプはあるが相手がいない今  久美子
トランプは何時でもルール変えちゃうもん  霜降
トランプを見ればいつでもオバマロス  純一
難民の元を糺さず壁と拒否  純一
排他的的はいらない排他でしょ  蝉坊
墓石にトランプ描かれ眠れるか  流美ん
バス通の次の便までババ抜きか  篤子
★ 花札が教えてくれた四季の国  蝉坊
婆抜いてエースも切ってジョーカーに  芳男
ババ抜きがしにくい年になってきた  久美子
ババ抜きにババはダメだと孫が言う  小心居士
ババ抜きのババをずーっと持たせられ  蚤助
ばばよりも抜くのが怖い親不知  弧衾若衆
腹黒いやつらが集う白亜館  蝉坊
晩節を汚しこの世にすがりつき  蝉坊
独り身になってトランプ暇を出し  駄作
部活動トランプ花札鍛えられ  篤子
不寛容世界で進み泣くマララ  純一
米寿過ぎあきらめきれず恋占い  小心居士
ポーカーは知らん顔してエース切る  芳男
ポピュリズムトランプ博打出目どちら  伊閣蝶
★★★ 孫の手札ババが目立って引けという  ちどり
マジシャンにかかればトランプたわいない  蚤助
マジシャンにトランプ隠す技ならう  小心居士
マスコミはウソつきオレが真実だ  伊閣蝶
視たくないニュースのためにあるラジオ  蝉坊
メイクAグレートなのかグレルのか  純一
USA!来月行こうと思ってたのにぃ!  蝉坊
隣国とEUすれば要らぬ壁  蝉坊


■「 かぶ 」

アナリスト自分は買わぬ株薦め  小心居士
ウミネコの糞で名産蕪づくり  蝉坊
大あくび連発してる砂かぶり  蝉坊
男らしい古女房が株を上げ  蚤助
お隣のカブ漬け来たぞ飯うまい  霜降
介護日誌前場穏やか後場は荒れ  蝉坊
株式市況オレの終値想わせる  蝉坊
株情報一部になったら全部出せ  芳男
株情報持っていたらの話だが  蚤助
株高もNISAも縁のない暮らし  ちどり
かぶ漬けが美味いと姉がかぶを上げ  篤子
株はギャンブルだよと買う宝くじ  純一
去年からずっと待ってる二万円  弧衾若衆
切株にトランプ載せて待ちぼうけ  弧衾若衆
小じっかりしてきたらしい子のメール  蝉坊
サンデー毎日ひねもす株価視てのたり  蝉坊
自社株の損で萎えてくロイヤリティ  純一
仕手株にのったつもりが為てやられ  流美ん
シモのこと全部観ているファブリーズ  蝉坊
進路指導職員率先下部組織  弧衾若衆
勧められ買った株価が下がる日々  久美子
青春はスーパーカブとともにあり  駄作
タラレバで塩漬け株に華もたす  流美ん
町長が募金の音で株下げる  小心居士
妻余す低位安定ダンナ株  純一
妻ネット娘FX俺ホンダ  小心居士
妻の足昔大根今は蕪  小心居士
艶肌を買われてかぶはおひな様  篤子
手抜きするコツを覚えて古参株  蚤助
天井を打ったことなど後で知り  猫じゃ猫じゃ
父さんは株とは無縁平和です  霜降
投資家は値さえ上がれば文句なし  伊閣蝶
どじうさぎころりころげた木の根っこ  猫じゃ猫じゃ
配当をあてに株買う定年後  伊閣蝶
バカ亭主意識下にある認知症  蝉坊
バズーカ砲金利を下げて株上げる  詠得笑
葉の方が美味しいかもね蕪(かぶら)漬け  伊閣蝶
人も世も気力低下はかぶに来る  芳男
百均で試されていく人の価値  蝉坊
古漬けのカブになんだか情がわき  蚤助
未経験生涯株とドライバー  蝉坊
もうはまだまだはもうなり株の常  猫じゃ猫じゃ
模擬総会鬱憤晴らす社員たち  純一
文科省古株でもつ天下り  芳男
やり方で株もカードもギャンブル化  伊閣蝶
優待の暮らし夢見る株投資  ちどり
読み聞かせうんとこしょ!どっこいしょ!  蝉坊
嫁が手の何か足りない蕪寿司  ちどり
読めません株の上げ下げそして妻  純一
ラディッシュが鉢でできたが大赤字  蝉坊


自由題

雛飾る老いた部屋にも春の風  ちどり


3月のお題/毎月25日締切り
1.「 運動 」 2.「 料理 」
出題・詠得笑さん


五十音順 / 会員による互選
★★★=天,★★=地,★=人
互選結果は翌月公表


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2017年1月号 お題;「 始める・始まる 」,「 紙 」 出題・久美子さん

2017年02月05日 | 川柳

■「 始める・始まる 」

呆れるね早い話が独裁者  蝉坊
★ 一抹の迷いを飛ばす発車ベル  蚤助
★★ イントロが二人の笑みを手繰りよせ  流美ん
上か前ハゲ始めたら止まらない  純一
旨い飯今日もいいことありそうだ  蚤助
運動が難しくなった六十五  篤子
選ばれて癇癪持ちが切るカード  蝉坊
お食い初め奥でヒイジジ介護食  純一
お供えがあったあったよ冷蔵庫  蝉坊
お題来てまたも始まる苦悩の日  篤子
おはようで始まる日々が宝物  霜降
親子喧嘩知らんぷりする親の朝  流美ん
音痴です人と合わない歌い出し  純一
かき氷終わりましたが見当たらす  弧衾若衆
★★★ 書き損じ拝啓だけが上手くなり  純一
還暦で干支が回帰し赤烏帽子  伊閣蝶
★★ 禁煙と咥えタバコで絵馬を書く  小心居士
健診で明日から始めるトレーニング  篤子
高齢者その入り口も高齢化  伊閣蝶
★★ 子が巣立ち静かに親の殻を脱ぐ  蚤助
去年今年日延べ日延べのダイエット  ちどり
骨肉の争い通夜でゴング鳴る  蚤助
★ 今年こそ始めるものが見つからず  久美子
再雇用終わり今日から自遊人  小心居士
再雇用終わり始まる主夫の道  小心居士
終活を兼ねて虫干し絹の海  ちどり
職離れデビューしました町内会  小心居士
除夜の鐘去年と同じ響きです  小心居士
好きな子を決めなくちゃっと始業式  良弘
巣作りは相手探しが先だろう  蚤助
成人式甘え納めで逮捕され  蝉坊
清濁の清が見えないやつがボス  蝉坊
禅寺が待っていますよ大統領  蝉坊
葬式の後にはじける欲の種  弧衾若衆
玉手箱いじらないでね大統領  蝉坊
断捨離で反省しきり無駄遣い  純一
断捨離はじじばば留守に少しずつ  久美子
茶を飲んで朝が始まる六十五  霜降
突っ込みがど忘れ隠すボケ始め  芳男
年明けて家々廻る獅子頭  篤子
賑やかに始めひっそりと終る  蚤助
認知症ほらほらあれが初日の出  蝉坊
抜けたガス選んでしまうポピュリズム  蝉坊
始まりにいつも終わりの夢を見る  弧衾若衆
始まるに消えていく日々お正月  篤子
はじめから反対デモに迎えられ  猫じゃ猫じゃ
始めた日いつも終わりの日にもする  良弘
初日の出雲海ならぬ人の波  猫じゃ猫じゃ
初優勝凱旋パレード連覇向け  篤子
久しぶり機嫌良いのは飲み始め  芳男
冬祭り先ずはお山へ雪集め  篤子
ブラジャーを気にし始める六年生  良弘
「便通」に社名を変えて出直しだ  蝉坊
ぼかし見て探し始める犯人像  芳男
孫産まれ明日から始まる婆の道  篤子
孫ができカーチャン卒業婆になる  篤子
孫見たさスマホ始めるジジとババ  篤子
まだ何も染みのつかない朝が来る  蚤助
みまかりし愛猫来た日振り返る  伊閣蝶
未来地図旅の始めは四畳半  蚤助
やり玉に悲しき米国回帰線  蝉坊
四日目で記述なくなる日記帳  伊閣蝶
我妻もスマホ片手にLINE入り  伊閣蝶


■「 紙 」

赤い紙国が発注する噂  蝉坊
ありがたいお経を書けば紙も神  伊閣蝶
一枚の紙で繋がり四十年  ちどり
お年玉孫が差しだす奉加帳  小心居士
折り紙を創作しちゃう脳の皺  蝉坊
紙兜被って邪気を笑わせる  霜降
ガリ版で個性が躍る藁半紙  純一
来ましたか命を分ける紙一枚  弧衾若衆
君からの便りはそっと玉手箱  流美ん
★★ 結婚も離婚もじきにペーパレス  蝉坊
決断がなかなかできぬリトマス紙  蚤助
来ないけど色紙を店に置いてある  良弘
ごめんなさい口では言えず一筆箋  篤子
子らくれた肩たたき券まだ有効  篤子
再就職口裏合わせた紙残す  芳男
再生紙高いが使えと国の指示  小心居士
再生紙下手な書類をまたコピー  蝉坊
さぶちゃんの鼻腔をふさぐ紙吹雪  猫じゃ猫じゃ
辞令にも少しは欲しい自由欄  弧衾若衆
新聞をやめて荷造りはかどらず  蝉坊
捨てられぬ手紙もいいかお焚き上げ  純一
捨てる紙拾う紙ありリサイクル  蝉坊
千羽鶴ガン病棟の窓に揺れ  蚤助
食べるまで何枚剥いだ包装紙  蚤助
タレントの色紙ばかりが目立つ店  蚤助
抽選後神から紙へ宝くじ  小心居士
塵芥(ちりあくた)水に流して和紙の白  蝉坊
妻用に白紙でもらう請求書  小心居士
手紙出す決意確かめ深呼吸  霜降
手紙でも本音が書けぬ筆不精  久美子
デジタル化長期的には森守る  伊閣蝶
掌にメモった番号映しとり  篤子
尿検査お茶を入れたい紙コップ  純一
年賀状今年が最後と書き添えて  小心居士
白鵬の懸賞金に羽根が生え  蝉坊
バツイチ用婚姻届再生紙  蚤助
初詣おみくじの吉にほっとする  ちどり
ハネやトメ半紙泣かせた粗い筆  純一
母が折る鶴を枕に隠す父  良弘
パレードの後も路舞う紙吹雪  流美ん
パスワード後から出てくる書いた紙  芳男
番付はスマホで見てと来たメール  蝉坊
ビール注ぐ検尿思う紙コップ  蚤助
病棟の少女器用に鶴を折る  蚤助
ペーパーレス不用紙だけは増え続け  芳男
水飴が垂れても夢中紙芝居  純一
メモ機能紙が無くてもメモッとく  篤子
メモ機能付いてるスマホ取説で  篤子
メモ忘れ買うもの忘れ二度出掛け  久美子
優勝者独り占めする紙吹雪  蚤助
★ ゆきち君家出ばかりを繰り返す  良弘
夢乗せて紙風船よどこまでも  猫じゃ猫じゃ
喜びが弾けとんでる二面抜き  篤子


2月のお題/毎月25日締切り
1.「 トランプ 」 2.「 かぶ 」
出題・伊閣蝶さん


五十音順 / 会員による互選
★★★=天,★★=地,★=人
互選結果は翌月公表


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2016年12月号 お題;「 しめる 」,「 選ぶ 」 出題・俊明さん

2017年01月10日 | 川柳

■「 しめる 」

言い訳が言い訳つくり首しめる  小心居士
嫌な客シャリを思わず握り締め  蝉坊
売上げのない夜はそっと店を閉め  蝉坊
運気良し今日はこのタイしようっと  流美ん
LCCなぜかベルトをきつくする  純一
宴会の締めもパワハラ黒企業  駄作
おまわりはシートベルトが金に見え  純一
★★ 思い出はシャッター通りの遠い過去  純一
牡蠣喰えば腹が鳴るなり門を締め  芳男
★ ガキ大将大泣きをした通夜の席  蚤助
家計簿の最後はいつも赤が占め  芳男
ガスや水出掛けて不安締め具合  純一
蟹が出て宴会場は通夜のよう  蚤助
加齢です仕舞いこんでも股湿る  芳男
★ 棺桶に裾がはさまり迷い出す  弧衾若衆
君想う溢れんばかり胸のうち  流美ん
今日からはタバコは買わずもらいます  小心居士
口パクの第九で締める年の暮  蚤助
クリスマス二人の世界そっと閉め  弧衾若衆
これまでの賀状広げて締め括り  蝉坊
★ さんずいを連れて酉年やってくる  ちどり
締め切りに追われる作家夢に見る  霜降
湿りがち景気年金六十路坂  霜降
★★★ 節約を決意した日に孫が来る  小心居士
代謝落ち中性脂肪腹占める  純一
多国籍に占領された冷蔵庫  蚤助
食べる飲む脳内占める12月  篤子
淡々と師走が歩む老介護  蝉坊
通勤をバス止め徒歩でねん挫する  小心居士
デイケアへ送りトイレの扉閉め  蝉坊
投資欲通帳ながめ則閉鎖  霜降
年の瀬に亭主の手綱そっと締め  ちどり
戸締まりを元盗人に教えられ  猫じゃ猫じゃ
中締めで下戸は嬉しく席を立ち  蚤助
二次会のマイクは下戸が独り占め  蚤助
二次会を湿っぽくする忘年会  蝉坊
猫殿は開けた扉を閉められず  猫じゃ猫じゃ
ネックレス財布緩めて首絞める  芳男
★★★ 母の帯締めて孫抱く宮参り  ちどり
引出物結局空気保存瓶  蝉坊
ふんどしに風を入れすぎ負けました  弧衾若衆
平和ボケ誰も兜の緒を知らず  弧衾若衆
ホステスに締めたネクタイ値踏みされ  蚤助
「本当の」閉店セールと書いてある  蚤助
役職に差が出て解散同期会  小心居士
夜祭の山車の提灯LED  小心居士


■「 選ぶ 」

頭下げ議員になって顎上がる  純一
エイヤアで娶った妻に支えられ  霜降
選び抜き飾った花も萎れかけ  霜降
選ぶのに事欠いてあれ選ぶとは  猫じゃ猫じゃ
選んでも腹が出てきて箪笥にゴン  芳男
押してみて別のを選ぶラ・フランス  蝉坊
親父似をいやで選んでなぜか似る  芳男
おらが村過疎化対策カジノ呼ぶ  小心居士
俺の席うばえぬやつを推薦し  弧衾若衆
俺予想選んだ馬は妻除く  小心居士
★ 買出しに花を忘れぬ老介護  蝉坊
顔じゃないだけど美人に損はナシ  弧衾若衆
経年のスタッドレスは道選び  芳男
合コンで選びに選び尻ひかれ  小心居士
こっちこっち迷っちゃ駄目と品が呼ぶ  流美ん
孤独死を選んだ人の自己主張  蚤助
児の手曳くママの選挙へ時間切れ  蝉坊
子はトロをパパは安皿待っている  ちどり
ジジ抱っこ孫の指名に腰庇う  ちどり
就活の動機各社で「惚れました」  純一
白髪とり名探偵は指のはら  流美ん
選挙だといえば元気になる輩  蚤助
センバツへ箝口令が駆け巡る  蝉坊
たかがでは済まぬ大根選ぶ主婦  蚤助
ちょっと前選んでない道今生きる  芳男
津軽弁聴いたマグロはメジャメジャメジャー!  蝉坊
妻流行娘ブランド俺値段  小心居士
テキトーに流れを読んで民主主義  弧衾若衆
出口調査みんな一緒に嘘をつく  蚤助
デュエットが俺より上手い恋敵  蚤助
当選で両目パッチリしたダルマ  蚤助
中身より見た目学歴預金高  猫じゃ猫じゃ
成り行きで妻にしたとは言ってない  弧衾若衆
二枚目の下に一票入れてます  蚤助
納税は故郷にして田島牛  篤子
残ってた女房福をつれてくる  駄作
残り物福をもらったことがない  純一
初デートスニーカーは下ろしたて  篤子
ブラジャーを買いに介護のブラジャーを  蝉坊
分岐点いつもあいつがいてくれた  蝉坊
忘年会メンツ確かめ出欠席  小心居士
僕に来たカタログギフト選ぶ妻  純一
マジシャンがトランプ選びでネタがばれ  芳男
店先で選び確かめネット買い  純一
楽な道選びほどほどの人生  蚤助


1月のお題/毎月25日締切り
1.「 始める・始まる 」 2.「 紙 」
出題・久美子さん


五十音順 / 会員による互選
★★★=天,★★=地,★=人
互選結果は翌月公表


《 関連ブログ 》
● ただの蚤助「けやぐの広場」
川柳と音楽、映画フリークの独り言。
http://blog.goo.ne.jp/keyagu575

2016年11月号 お題;「 粘る 」,「 繋ぐ 」 出題・克広さん

2016年12月15日 | 川柳

■「 粘る 」

あと二秒夢に届いた粘り勝ち  流美ん
アルコール注ぐと尻に根が生える  蚤助
糸端を捻って舐めて針の穴  篤子
大雨もできると騒ぐヘボゴルファー  純一
9回の2アウトから奇跡あり  久美子
★★★ クリスマス26まで空いてます  久美子
来る年の分まで飲んだ大晦日  蚤助
怪我をせぬ程度に粘る土俵際  蚤助
血圧をナースのせいとごねる人  純一
合格へまだ諦めぬ無精ひげ  蚤助
子が泣けば獲物あげちゃう妻なのに  良弘
午後8時最後の最後一票を  篤子
後妻業遺産相続粘り勝ち  篤子
今月も妻はかたーい紐を持つ  良弘
★★ 賽銭に見合わぬほどに鈴を振る  蚤助
算数の答え「ぐらい」と書いて×(バツ)  蚤助
支持率がゼロでも椅子は離さない  小心居士
失言も冗談に変えてしがみつく  芳男
自然薯(じねんじょ)が孫はまだかとふるさと便  蝉坊
締め切りを一日延ばし明日投句  篤子
焦らしたら音信消した好きな人  良弘
★★ 通夜の席かんばんですと追い出され  小心居士
出ない台必ず出ると金が出る  純一
トイランド釘付けになる孫の足  ちどり
土俵際イナバウアーの粘り腰  猫じゃ猫じゃ
梨リンゴカツに納豆受験の日  蝉坊
納豆もオクラも効かぬ欲わかず  純一
夏服にコート重ねて秋深し  芳男
粘られてしぶしぶ書いた契約書  猫じゃ猫じゃ
粘り腰土俵にあるが恋になし  蝉坊
蚤の市あれもいいけどこれもいい  芳男
蚤の市値の駆け引きも趣味のうち  ちどり
初雪に春が見えだす北生まれ  蝉坊
★★★ 花びらに好きと云わせる恋心  流美ん
ババ抜きで勝つまで粘る娘に涙  芳男
美学説く先輩見せるハードネゴ  純一
被災地を道路で繋ぐ粘り腰  芳男
病窓の枝に一枚造花の葉  蝉坊
武勇伝トロミで包む女将(ママ)の酌  蝉坊
暴言に祝詞(のりと)読ませて居座らせ  蝉坊
本降りになって珈琲もう一杯  蚤助
もうちょっとちょっとでついに消えた眉  蚤助
養毛剤効果を信じ早や5年  小心居士
若かった土俵際でも粘ってた  霜降


■「 繋ぐ 」

明日ランチ友達の輪にメールする  篤子
石取りで命を繋ぐ医師の腕  芳男
一行で足りる日誌でつつがなし  蚤助
遺伝子に刻み付けたい年の功  蚤助
駅伝の絆つないでいくタスキ  蚤助
おふくろの味が廃れる核家族  蚤助
親父には似たくなかったカエルの子  蚤助
親の禿繋ぐ遺伝子毛が抜ける  芳男
家庭内別居も中断給料日  小心居士
★★ 嫌ってた父とおんなじ癖が出る  良弘
携帯でやっとつながる子の絆  蚤助
警報に祈りはひとつ舫い船  流美ん
恋敵なのにみごとな二遊間  蝉坊
声だけで企業の顔の交換手  流美ん
★★ 小包の紐をおふくろ足してあり  蝉坊
酒呑みへ十年先の泡算用  蝉坊
★★ 左遷地に先に着いてた武勇伝  蚤助
三代目潰して悔やむ育ち方  純一
★★★ 週刊誌内科のあとは歯科で読む  蚤助
たまの旅繋ぐ手で知る老いの波  純一
つながれて捨てた主を待つ子犬  猫じゃ猫じゃ
適量は個体差だからともう一杯  芳男
都民ファーストならば税金只にして!  蝉坊
二次会に繋ぐ金なし忘年会  芳男
★ 似てほしい所は控え目DNA  ちどり
糠床は曾祖母からの酵母菌  ちどり
はぐれぬよう出した君の手温かい  ちどり
バトンリレー上から下で銀メダル  純一
★★ 母の手を寝てもしっかり迷子の夜  良弘
舟遊び夢も傾く放置船  蝉坊
故郷とつながっている国訛り  霜降
米英のショックが繋ぐ不安の輪  純一
暴言で支持の輪繋ぐトランプ氏  小心居士
みはなされ最後は金で繋ぎとめ  猫じゃ猫じゃ
湯気立てて家庭団欒つなぐ鍋  純一
揺れるのを待ち君の手を山手線  良弘
嫁舅繋ぐ旦那は胃潰瘍  小心居士
来年へ繋ぐ検診異常なし  蝉坊
来場所へ繋ぐ巡業一目惚れ  蝉坊
我が息子遺伝子強く父の形  篤子
輪の中で手を繋ぎます保育園  篤子


12月のお題/毎月25日締切り
1.「 しめる 」 2.「 選ぶ 」
出題・俊明さん



五十音順 / 会員による互選
★★★=天,★★=地,★=人
互選結果は翌月公表



《 関連ブログ 》
● ただの蚤助「けやぐの広場」
川柳と音楽、映画フリークの独り言。
http://blog.goo.ne.jp/keyagu575