(元!!)らいぶらりあんのつぶやき

小さな町の(そのわりに)大きな図書館で働いていた『らいぶらりあん』が好き勝手につぶやいてます。

図書館はお金のかかる施設です!

2006-06-26 00:46:58 | 図書館への思い
 今日(昨日になりましたね)、うちの図書館に
 今図書館建設しようとしている所の担当者の方が来られました。

 大学の先生から、うちを見ておくようにと言われたということで。
 休みを利用して、家族と来られたようでした。

 図書館を見てまわり、写真などを撮っていました。
 その後、聞きたいことがあると言われたので、事務所で話をしました。

 でも、その方は4月に異動してきたばかりで、図書館のことは分からないという感じでした
 で、本の選書の仕方というより、買い方(ニュアンスが伝わりますかね)や
 書架の購入に関する入札の仕方など議会等への対応や事務的なことの質問が多かったですね。
 運営の仕方などについても聞いたほうがいいと言われたけど…という感じでした。
 多分、まだ、運営については考えられないんだろうなと
 私もそれは感じたので、その都度連絡くれれば、分かることは話せると思いますと言っておきました。


 別に、この方は悪くないと思いますが、こういう町の対応が、私には分からないですね
 そこの町は、それまでに何度もうちに見学や視察に来ていました。
 で、合併を前にして、作るの作らないのと二転三転したようです
 そして、今日来られた方は、その当時担当でなかった。勉強したことが、振り出しですよね。

 というより、合併を前にして、図書館建設をしようという町が全国的に増えていましたよね。
 本当に、意味がわからない
 財政難で合併したりするのに、他の町に図書館があるにもかかわらず、建てようとする。
 私が言うのもなんですけど、図書館はお金がかかるだけですよ。収入は基本的にないですからね。
 永遠に本は出版されますから。
 1年間で出版される本を全部買おうとしたら、2億ぐらいかかるんでしたっけ

 なぜ、建物つくって自分の町を主張しようとするんですかね。
 そんなんで、合併がうまくいくのだろうかと、そんな話を聞くたびに思うんです。

 で、建物は作ったけど、何年かしたら図書購入費は減らされ、
 新刊は入らなくなり、お客さんは来なくなる
 それに職員に司書がきちんと配置されるわけでなく、嘱託や臨職で対応するなど、
 はっきり言って、そんな程度なら作らない方がマシと私は思うんです。

 うちも、図書購入費は開館当初に比べて、だいぶ落ちましたが、
 それでも人口一人あたりは、県内では上位にいます。
 予算作成のとき、私はいつも、
 「図書購入費が減らされるぐらいだったら、イベント費はいらない」
 「図書購入費を作れないぐらいだったら、最初から作らなければ良かったんだ」
 と、騒いでます

 それでも、私の中では、今最低ライン。これ以上落ちたら、この図書館は無理だと思ってます
 さあ、来年からどうなることやら

 よく言われますけど、図書館は、「人、資料」そして「建物」ですよ。
 新しい建物を建てるぐらいだったら、そのお金を合併した町の図書館につぎ込んで、図書購入費にして、
 移動図書館車などで、きちんと回ってもらえるような体制を作る方が、
 税金の無駄遣いにならないんじゃないかと思うんです
 もともと図書館があったなら、本館・分館体制をとるのが妥当でしょうが、
 わざわざ作ってまで、するものなのか、
 例えば、役場の庁舎とか公民館とか似たような施設の中の空きスペースを使えないのか
 なんて、いつも思っちゃうんですよ。

 実は、私は、
 うちの町も、もう一つの町の役場が支所という形になっているので、
 いずれ、落ち着いたら、その庁舎の1階を図書館の分館として使わせてもらえたらなと。
 町の中心にあるし、電算も財務と一緒のLANに乗せれば動かせるし、
 うちの図書館にもスペースができるぞなどと
 かなわぬ夢を抱いていたわけです

 まあ、簡単に言うと、
 自分の町を主張するために勝手に図書館をつくっといて、
 のちのち無駄な建物として図書館が挙がるようなことを避けたいということです。
 図書館を無駄にするかしないかは、町(市)の方針次第だと思うんですよ。
 図書購入費を継続的にどれだけ図書館に費やせるかという、ね

 スミマセン偉そうに

熱い思いの理由!

2006-06-17 01:36:51 | 図書館への思い
 明日の夜から留守にするので、こんな時間に更新します!

 昨日、悲しい現実を書いたので、
 ついでに、そんな状況でも、なぜ、こんなに熱いのかを書こうと思います。

 一番の理由は、もちろん、
 司書という仕事が好きというか面白いということです。
 そして、もう一つは、いろんな人たちの思いを感じるからです。
 この「いろんな人」というのは、図書館作りをした人(職員ですけど)たちです
 
 うちの図書館は、複合施設なんですけど、この施設を作るための部署に、
 3人の専任職員が配置されました。
 統括する人と図書館側担当の人とその他の施設側担当の人という感じです。
 そっちの人たちがハード面をほとんど担当していました。
 私は、中央公民館の図書室担当だったので、
 どちらかというとソフト面を担当という感じでした

 その部署の人たちは、本当に大変で、
 最後の方は、毎日、夜中の12時過ぎという感じでした。
 白髪も増えていたような
 だから、私も役場に入った年の終わりごろから建設準備になって、
 精神的にも結構きつかったんですけど
 弱音をはいていてはいけないなという感じでした

 それが、出来上がったとたん異動で、
 統括の人は1年は新しい施設で働けたんですが、他の2人は働けませんでした。
 本当に目が点とはこういうことですかね。

 図書館担当だった人は、最初で入れなかったから、もう行きたくないと言っていました。
 そりゃー、そうですよね
 それでも他の人は、今でも思い入れがあり、
 統括だった人は、
 「自分が図書館にいったら、日本一の図書館にしてやる!」
 と、飲むと、いつも言ってます

 やっぱり、思い入れが違いますよ。
 子どものような感じですかね(私は、子ども、いないですけどね
 苦労して産んだ子どもを私は育てることができたけど、
 他の人たちは、産まれたとたん手放したという感じですからね

 そして、育ての親が熱心な人たちだったらいいけど、
 「飛ばされた」だの「療養」だの言われたら、納得できないですよ

 だからこそ、私は私だけはと思うんです。
 いつでも、その人たちにいいニュースが言えるように
 私だけでも残っているからいいやと思ってもらえるように

 そんな思いが、かなりの原動力になっているようです

 できあがった図書館に入った人たちも、
 苦労して作った人がいるということを忘れないでもらいたいですね
 どこの図書館にも そんな人たちがいるわけだから

私の趣味!その2

2006-06-09 20:27:31 | 図書館への思い
 私の趣味ということで、ひっぱっちゃいました 

 さて、私が、本を読むことと一緒ぐらい、(いや、それ以上に)大事にしていること。
 他の図書館を見て回ること。
 館となっているところだけでなく、図書室や一見公共図書館とは違うと思われがちな学校図書館など。
 全部合わせれば、50箇所は超えたかもしれないです。(正確な数字は、今度出してみようかな

 小さな図書室も、どこか学ぶべきところ、盗みたいところがあるんです。
 大きい図書館にはない、「小さいからこそ」というサービスがあるように感じます。

 だから、先日のように、休みに他の図書館に行ったり、
 デートで、図書館を見に行ったり相手は迷惑でしょうけどね
 でも、デートには、お金もかからないし、いいですよ(余計なことでした

 本題に戻って、
 だから、よくうちに視察に来てくれた人たちが、良い図書館だと誉めてくださいますが、
 実は、よその図書館から盗んだものばかりなんです
 (言葉が悪いですけど…。盗んだものはアイディアですからね。)
 それをアレンジして、うちの図書館に合わせただけなんです。
 一応、どれもアレンジは加えているつもりです。そのままじゃ、ちょっとね悪いから。

 で、なぜ、このタイトルかというと、
 こんだけ、図書館を見て回れば、趣味じゃないかと。
 必ず、パンフもらってきたり、写真とってきたりしますから。
 それに、嫌々行っているわけではなく、楽しんでますからね。(付き合う人は嫌々かもしれないですよ

 仕事が趣味みたいなもんです。だから、その1で話した、仕事のための読書も趣味のうちかも
 仕事が趣味なら、一日考えても辛くないですよな~んてね

 ところで、仕事ばかりじゃなく、
 毎週1回バトミントンしたり、舞台を観たりといった、普通の(?)趣味もありますので、ご心配なく

 あっ、忘れてた。一番の趣味は寝ることですけどね



私の趣味は?その1

2006-06-09 20:01:07 | 図書館への思い
 私の趣味は、読書!と言いたいところですが、前にも書いたとおり、
 昔からあまり本を読んでいません。
 今は、だいぶ読むようになりましたが、ジャンルは様々。
 だから、うちの本棚は、分類しようかと思うほど。
 例えば、絵画の本(といっても「小学館あーとぶっく」ですけど、
 モーツアルト関連、星の王子さま関連、神話、推理小説、ノンフィクション、恋愛小説、人生訓、
 絵本、児童文学、読書に関する本、商業用のサービスの仕方、図書館についての本など。
 世間が特集すると、すぐ、入り込んでしまうというのもあるかな

 これが、一種の職業病なのかもしれませんね
 図書館にいると、様々な本を見るので、つい面白そうと買ってしまうんです。
 
 私個人の図書購入費の中で、結構ウェイトを占めているのが、
絵本もそうですけど、図書館関係の本です。
 まあ、小説等に比べ、専門書なので値段が高いというのもありますけど

 かといって、全部きちんと読んでいるわけではありません
 必要なときに必要な所を読んでいるんです。

 前にも言ったように、うちの図書館には私しか司書がいません。
 だから、あまり、議論ができない。新しい意見が出ない。
 そして、指導してくれる人が館内にいない。
 それは、一歩間違うと、大変なことになると、私は思っています。
 というのも、私の意見ばかりで進んでいくと、間違った方に進むかもしれないし、
素人ばかりで運営しているから、図書館として進歩しないかもしれない。

 だから、私は取りあえず勉強したんです(するしかなかったというべきでしょうか

 本を読んで先端の情報を得て、新しい図書館を作ろうとしてきました。
 まあ、うちの図書館に合わないというのも多いですけど。
 でも、「こんな図書館もあるんですよ」と言いながら、新しいことに挑戦すれば、説得力が増すんです。
 図書館は貸出・返却だけをするところと思っている人たちに、
 「図書館はこういうところなんだ!」と説明するには、自分もちゃんと勉強して、議論に勝たないといけない。

 ということで、本は読んでいても読書は趣味と言えないと。
 どちらかというと仕事のために読んでいる。
 
 他のジャンルも、読んだら、図書館員のオススメにしようとか思っちゃうので。

 ちなみに、わざわざ借りなくても、図書館にいるから借りればいいじゃないかと、言われそうですが、
新刊の時点では、私は、あまり借りません。やはり、利用者に先に読んでもらいたいから
 たまたま、自分が読みたい本が、借りられずに本棚に並んでいたら、借りますけどね。