介山の日記

つれづれに思ったことを書きます。

森友加計問題に思うこと

2018-04-11 08:49:32 | 所感
この1年以上、森友加計問題に、国民は付き
合わされて来ました。

あのロッキード問題でさえ、これほどの時間
をかけなかったと思います。

かたや「圧力があったのではないか(野党)」、
かたや「印象操作ではないか(与党)」などと、
いつまで経っても結論が出ません。

ちゃんと、証拠と事実に基づいて、話をして
ほしいと思います。

しかも、その間、証人喚問も総選挙もあり
ました。

証拠と事実をつかんで、政府や与党を追い
詰める機会は十分にあったはずです。

だらだらの報道はもちろん、証人喚問ひとつ
取っても、無能は明らかです(ひと昔前なら、
驚くような秘密の暴露があったはずです)。

ただ、だらだらと打ち込み続けていれば
いつか落城するだろうという、攻城戦で最も
やってはならない、一方的な消耗戦です。

もっと言うと、3月の野党の国会戦略には、
大きなミスがあったのではないか、とさえ
思います。

衆議院で予算案が通過している以上、参議院
で予算案を審議・採決しないのは(むろん
合憲ですが)、常に存在意義を問われる参議
院にとって(政治的に)自己否定も同然です。

ねじれていなくても、いや与党系に3分の2
を取られているからこそ、(筋からも戦術面
からも)大いに審議(追及)すべきでした。

それなのに審議拒否をして、自ら追及を放棄
したのは、国政調査権の発動どころか(野党
はこれを盾に喚問を要求しました)、通常の
行政監視機能すら放棄したことを意味します。

一説には、国税庁長官辞任で舞い上がって
しまい、財務相に目もくれずに首相辞任を
狙って居丈高に審議拒否したため、かえって
追及の機会を失ったと言われています。

これが本当なら、まさに「間抜け(審議時間
の無意味な抜け―拍子抜け―)」です。

他方、(国対であれ議運であれ)与党の調整
能力も落ちたのではないかと思います。

半分以上は譲って半分近く取る、といった
謙虚な姿勢があれば、これほど無為に時間を
使うことはなかったと思います。

また、先の攻城戦の例えで言えば、いつか
ボロを見せるだろうという期待を、野党に
与えている答弁の甘さなどが、見受られます。

3分の2以上の(多数を取っている)慢心が、
あるのではないかと思います。

そんなことのために、国民は多数を与えたの
ではありません。

国民の重大な附託を、何だと思っているので
しょう。

結局、安全保障や経済政策など、すべき議論
をしてもらえない国民が、最大の被害者です。

AIとは言いませんが、近い将来、集合知を
計る合理的な方法ができた暁に、一案一案、
国民投票にかけるほうが合理的、と思うのは、
はたして僕だけでしょうか。


追記

以上を書いていたら、今週後半になって、
少しは事実を解明できるかもしれない文書が
愛媛県から出てきたという報道がありました。

初めから、これぐらいの事実は突きつけて
議論してほしかったですが、後れ馳せながら、
こういった事実を積み重ねて、当不当の是非
を(ひいては政権の正当性の是非を)議論
してほしいものです。

もっとも、「首相案件」ということは、即、
首相の依怙贔屓を示すものではない、との説
もありますから、論理的な検証が必要です。

http://diamond.jp/articles/-/167774

また、現国会で議論すべきことは多々あり
ますから、1つの文書を金科玉条のごとく
振りかざすのではなく、周辺の事実を踏まえ、
多角的かつ効率よく検証すべきです。

少なくとも、審議拒否や国会内でピケを張る
ような衆愚政治はやめてほしいです。

もとより、政府や与党も、正々堂々と受ける
べきです。事実も明らかにしないで幕ひきを
(政権の退陣であれ存続であれ)図るべき
ではありません。まして、単なる政局にして
うやむやにすべきではありません。

そうでなければ、森友加計の問題の本質(以
前書きましたが)が明らかにならず、ひいて
は規制(これらの場合は教育における規制)
がどうあるべきかが、明らかにならないから
です。

https://blog.goo.ne.jp/kensuke2015/e/d049f7e333a2a07f716dc7c2558b908d

のみならず、教訓もなく学びもなく、ただの
「(与党が正々堂々と応えなければ)疑惑」
または「(野党の追及が甘ければ)印象操作」
と総括されて、結局、国民の政治不信が助長
されるに違いありません。







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