心のままに

娘と母・母と娘(親子の距離)

ハウステンボス日記に私は母とのことを書いた。

先日、NHKあさイチで「母が重たい」特集をしていた。

ご覧になった方はありますか?

http://www1.nhk.or.jp/asaichi/2014/07/23/01.html

 

娘と母なのか母と娘なのか。。。私はどちらの立場もあったはず、はず、だけど、、、娘の立場は続き、母の立場は途絶えた。

だから、母と娘の母は途中までしか経験できていない。

もし、今、みつほが生きていたら、この先、母としての私を重いと思う時がくるんだろうか。。。

今は今、過去にも未来にも行くことはできない、だから、分からない。

 

みつほが亡くなって何が始まったか。。。母からの自立であった。

来年還暦を迎える女性が自立?と笑いがこぼれるかも。。。

もし、笑えないなら、同じことを感じているのかもしれない。。。どうでしょう?!

 

父が亡くなって二十年だが、その時から私は母をより一層支えるようになった。

それまでは、ふたり姉妹の姉として良い子から脱したくてもできず、まだもがきの入り口に立っていた。

母は父が亡くなった時、棺の前に座れなかった人、どうしても嫌で、掃除したり、いろいろ動き回っていた。

辛かったんだろう。。。その行動今はより理解できるようになった。

相続の問題も気丈にこなしていた。

私は娘として無意識に感じ取っていたんだろう、、、支えて欲しい、母を。

私もそれを望んできたが、、、今も、その立ち位置にいることもある。

 

甘えられない私は、みつほが亡くなっても、普通の暮らしに困らなかった。

それは、かちんこちんに心も身体も凍らせていたからだ。

一気に変わることのできない私は、5年過ぎてやっと方向転換を始めた。

やっとその時の辛さを感じることを自分に許し始めた。

そして、大きかったのはセラピストとしての学びを進める中で、母との関係性がとても大きな課題であることに気づいた。

といって、当初はセラピストになるつもりは全く無くて、子どもを亡くした親の会の立ち上げのため、自分の学びをする目的だったけれど。

今世の人生課題を一つでもクリアしたい、、、そんな思いもあるけれど(繰り返し同じ課題に取り組まなくてもよいため)、、、やはり同居している実の母との関係が苦しいのはとても辛かった。

みつほを亡くした以上の辛さは無いとはいえ、やはり実の母との関係をそのままにしたくなかった。

そして、自分と母との境界線を引き始めた。

適度な距離が保てたら、、、悩まない、葛藤はない、苦しまない、辛くない、、、できなかった。

それでも、少しずつ少しずつ母との関係を見直していった。

母に何か、、、ではなく、あくまでも自分がどうするかというところに立つ。

 

私は周りに気遣い、と書くと言葉はきれいだが、自分を受け入れてもらうためには周りの人たちが心地よく過ごしてもらうように、心を尽くす、ことだったようだ。

その子どもの頃の私の決心のお蔭で、いろいろな場面で調整役をするようになった。

それはそれで、得意分野として、これからも大切にしていくことだ。。。けれど、自覚せずにやっていると自分が無くなってしまう。

私は、自分が好きなこと、したいこと、いろいろ「自分は」の主語で語ることが分からない人だった。。。今もまだ余韻が(笑)

ついつい人優先に動いて、その場を雰囲気良く、心地よく過ごすことに心を砕いている。

今は、自分に負担になっていないか?!それを問いかけることをするようになった。

 

セラピスト仲間の手助けも大きい。

なかなか自分では越えられない課題はやはりお手伝いしてもらうことに限る。

自分の内面を見ていくのは、、、ある意味怖い、、、怖いが大きくなることこそ、一番大切なポイントであるのも、なんと厄介なことか。

でも、自分に許す時が訪れると、、、怖いが大きくなり、、、やがて大きな転換期を迎える。

変化することは、大変ではある、、、自分の意志で何を選択していくか、それも問われる。。。でも、気づいてしまった=その課題は手離す時期、なのだ。

一つずつ一つずつ、手放す作業をしていく、、、

私の変化は本当に緩やかに少~しずつしか進まない。

でも、戻らないからすごいよね、、、なんて言われる、確かにそうなんだ。

じわじわと染み込んでいって、ある時変わる、変わったことに気づく、そんな感じだ。

 

あ~何か書きたいことが、、、何だったんだろう?!って感じになってきた。(なははっです:笑)

番組ではゲストの方の取り組みも三人三様、視聴者の皆さんの意見もさまざま。

母が悪いわけではない、母も同じ未熟な人間、一生懸命不安の中で子育てをするのだから。。。

 

今、自分にできることを感じて決めていくのが着実に変われる一つの方法であることには間違いない。

人は変えられないけれど、自分は必ず変わっていく、その人なりのペースで。

7年生きて私が得た一つのギフトです。

 

私には二人の息子がいる。

二人ともいろいろな人生を歩んでくれている。

一生懸命生きている、、、他からの評価はともかく、私から見れば、懸命に生きているし、存在だけで母として感謝しかない。

母にしてくれた子どもたち、みつほも大切な子だけど、二人の息子たちも大切。

長男は言ってたな。。。「母さん、俺の時はもっと厳しかったのに:笑」・・・ごめんねぇ、母も若葉マークだったから・・・そんな会話ができることが母としては幸せです。

あっ長男はどう思っていたんだか(笑)

次男は、今、迷い道、みつほが亡くなった時期から始まり、まだ続いている。

そのタイミングだった、と言えば、そうだけど、無意識に私を守る、みつほの後を追わない、そんなこともあったんだと思っている。。。感謝です。

次男は私より、より以上にゆっくり歩むらしい。。。

三人の母として、そして、主人が父としていてくれたからこそ、母が私を生んでくれたからこそ、今である。

 

もっともっと母を愛したい、それを実感していきたい。。。今の願いは私が自分の人生を自分で生きることで叶えられることだと思っている。

こうして書くと、娘であり、母であること、親は子を思い、子は親を思い、同じだなぁ。。。

 

親子だから、近づきすぎる、距離を取れない、取ったら冷たいのかと罪悪感も持つ、いろいろな感情の渦から少し飛び出してみることができるようになり、本当に楽になった。

 

自分の実の母なのに、嫌いだなんて、なんて嫌な娘なんだろう。。。

嫌いじゃない、母を愛してるんだ、だから、苦しいんだ、、、

そう実感した日、昼食後の「お茶飲む?」のひと言に涙がこぼれそうになった。

愛していると感じた涙、気づけるまで苦しかった頑張ったその涙、いろいろな色をしていただろうなぁ。。。

 

今も、ハウステンボス日記に書いたように、葛藤もあり、怒りもあり、いろいろだけど、軽くなった。。。

子育ては、どんなに愛情があっても、子どもは傷つく、、、それは、まずは命をつなぎ、いろいろ学んで育つために必要なことでもある。

そして、子どもは病になってまで親に気づきを与えてくれる。

私も未熟な親である、でも、気づいたことから変わっていきたいと願っている。

遅々として進まないこともあるけれど、全く止まっていることは一つもないと信じるから、歩いていけるようになった。

 

親を責めるためではなく、子どもを責めるためではなく、自分を責めるためではなく、人との関係を理解するために、この二冊をお勧めします。

相手を責めることは、同じ刃を自分に向けること、だから、辛い、だから、苦しい、だから、悲しい、その連鎖を切るのはまず自分から。

今の夢、人間関係について皆さんと学びあう場を作れたらいいなぁ。。。そう思ってます。

興味のある方、ぜひ読んでみてくださいね。

 

五つの傷

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子は親を救うために「心の病」になる

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久しぶりにちょっとハードな内容の日記でした。

読んでいただいてありがとうございました。

私の母、主人、息子たちに感謝・・・もちろん父にもみつほにもねありがとう

 

光のささやき ☆セラピー・カウンセリングをご希望の方、ご連絡お待ちしています☆

コメント一覧

アララくんへ
お、おどろいた~(笑)
アララくん、コメントを書いてくれるとは。。。まさか(笑)
ありがとう~^^

人間だもんねぇ、みんなこの世が終わるまで一つずつ一歩ずつだね。
お互い、これからも、よろしく~~~☆
アララ
どう思っていたんでしょうねぇ?
どう思っていたかは、また、機会があればお話でも
とりあえずは、ボチボチとやりましょう
変えられる事、そうでない事
僕も一つずつ学んでいる途中です、これからもよろしくです
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