kenkenの季節は巡りて

旅と花と、鉄道(SLから路面電車まで) 
そして、時々、病気や医療の話も

医療の情報化

2005-11-10 | 医療のお話
2)電子カルテの導入の義務化


政府の規制改革・民間開放推進会議(議長・宮内義彦オリックス会長)が2005年3月下旬追加答申として医療の質の向上を図るため、電子カルテの導入義務付けなども盛り込んだようです。
 医療の電子化は望ましいこととは思います。しかし現在の電子カルテはまだ機能が不充分である。標準化もなされておりません。真正性など技術的問題も残念ながら確立されていない。コストパフォーマンスも悪い。そのようなインフラが未熟な中での義務化は拙速のそしりは免れないでしょう。様々な技術的課題の解決により公的資金を投入いただきたいものです。米国の真剣な取組みに比較して、その拙速にがっかりするのは筆者のみでしょうか



(本田忠:BLACKOUT9230より転載許可済み)

医療の情報化

2005-11-10 | 医療のお話
1)医療従事者間の情報の共有


医療は2次医療圏で発生し、そのなかで大部分消費される。地域の中でハードウエアである施設間のみならず、ソフトウエアである医療従事者間の緊密な連携がなければ、医療の質は維持できないのは明白である。
緊密な連携のためには、時間空間コストを極限までさげた、IT化。なかんづくメーリングリストなどの利用が最も現実的である。幸い医療系のネットは充実してきている
医師会のメーリングリストは県医師会単位では100%。約960箇所ある郡市医師会レベルでも95%近い普及率である。その他有志でも多種多様なメーリングリストが稼動している。ただ残念ながら、地域においてはまだまだ利用度が低い。
日医会員データによると、2003年7月現在、会員数は15万8,124人で、そのうちパソコン用電子メールアドレスを有している会員数は5万674人(32%)である。より一層の普及が待たれる。
デジタルディバイドが発生していると思われる場面も多い。日本人に多いキーボードアレルギーも壁である。より一層の普及定着には入力端末の多様化をはかるべきである。特に携帯やPDAのみならず、テレビ会議など、より自然なコミュニケーションツールを普及させていく必要があると思われる



(本田忠:BLACKOUT9230より転載許可済み)

医療情報共有の意義

2005-11-10 | 医療のお話
2)患者と医療者の情報共有


患者さんが自らの病気の正確な知識を持ち、治療を担当する医療チームとコラボレーションしながら、病気と戦う姿勢が、あくまで医療の基本であろう。
 もとより、対面診療があくまでメインではあるが、限られた時間では、なかなか真の理解に至らない局面が多いことも、残念ながら事実である。よってインターネットその他の、多様なルートから補助的に疾病の、情報を得るなどの手段を整備すべきであろうと考える。正確な知識がないと充分病気と闘えないことになる。ネットではより多様な形態の情報提供をはかるべきである



(本田忠:BLACKOUT9230より転載許可済み)