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人も社会も、成長と負荷を切り離して、落としどころを考える。

エコピープルおじさんの思い出話し「アリゾナ州スコッツデールの高齢者施設」

2023-01-26 09:05:12 | 日記

◇アメリカ合衆国アリゾナ州の州都「フェニックス」の東部に隣接する「スコッツデール市」
◇1994年(平成6年)に、その「スコッツデール」にある高齢者施設を視察してきた時の思い出話しです。
◇まだ日本では、高齢社会に向けての問題意識はあるが、具体策への取り組みが希薄だった時期です。
◇当時「バリアフリー」という言葉はなく「ノーマライゼーション」というコンセプトでの推進でした。
◇「バリアフリー」という概念は分かり易いですが、本来の高齢社会構築に寄与できるコンセプトなのか?
◇30年前の「北米高齢者住宅・福祉施設視察」を思い出しながら、改めて思うところです。

◇掲載の写真は、スコッツデールの施設で暮らす高齢女性の私室を、許可を得て撮らせていただきました。
◇鏡台の周りに飾られた、家族の多数の思い出の写真・・・「孫」可愛いよねぇ~・・・
◇好きな絵や思い入れのある工芸品等を設置する為に、個室に空間の余裕があります・・・いいねぇ!
◇クローゼットの中を見ても、おしゃれにも気遣う生活を心掛け、好奇心を奮起させている気がします。
◇こんな個室で暮らすのですから、日々、癒されて元気も出ますよね!
◇勿論、コミュニケーションは大切ですので、みんなの集まりの場と仕掛けは用意しているようです。

◇厚労省のH.P.に「ノーマライゼーション」の考え方が示されています。
◇「平等に生きるために、社会基盤や福祉の充実などを整備していく考え方」とあります。
◇訪問した高齢者施設を見て、これが「ノーマライゼーション」という概念では?・・・と思うのです。
◇高齢者施設は、人が手助けをしてあげるのだという概念が「普通」だと思わない事だと思います。
◇自らの権利を主張し、お互いが社会的な役割を担う為に、何を施設が支援していくのかということでは?
◇自らが暮らし方を決めて「自助・共助・公助」を区分けして見定めることではないかと思うところです。
◇「自立しようとする気力」を手助けする「場と機会」を提供する事が施設の役割ではないだろうか?

◇過日のネット情報ですが、ある医師が認知症防止の3要素というのを次のように言っていました。
  ①好奇心、②有酸素運動(認知症に繋がるフレイル防止でもある)、③コミュニケーション
◇この施設は運営の枠組みの中で、食事、家事、活動、送迎、社会との結びつき、安全を用意しています。
◇今までと同じように普通に暮らす中で、高齢期を迎えた自分の暮らしで不足するものは何か?
◇決して周囲が与えるものではなく、今まで培った暮らしの中で、自分で決めるものではないだろうか?
◇普通の暮らしの延長線上で、好奇心を奮い立たせ、運動やコミュニケーションの場を提供してもらう。
◇そんな高齢者施設がフォローする中で、自立した生活を過ごすことができるのではないかと思うのです。◇これが「ノーマライゼーション」ではないのかと、改めて思うところです。

◇この施設の入居資格は55歳以上で、視察した時の平均年齢は85歳、男女比率は1:3とのことでした。
◇ナーシング・ホームとしての資格を持たない施設ですが、看護・医療アシスタントは常駐し投薬は可能。
◇何となく、そんな施設で「安心できるのか?」という疑念も感じるが、過剰な手助けはいらないのでは?
◇結果として健康寿命を延ばし、老いも若きも共存しやすい社会が構築できるのではと思うところです。
◇私もとっくに高齢者の仲間入りをしていますので、上記3要素について、日々、実践を心がけています。
◇と、また余計な戯言を綴り、また私の30年ほど前の思い出話しにお付き合いさせてしまいましたね。

2023年1月26日 by エコピープルおじさん(一級建築士、エコ検定合格)

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