◇本年7月の「エコ検定」試験に向け、「みんなで学ぼうエコ検定」の考え方で進めます。
◇今回は、地球環境問題に取り組んできた、世界の行動政策の軌跡を整理していきます。
◇2025年万博開催決定で、その要素の大きな一つである「SDGs」は重要と考えています。
◇おそらく、今回の試験で出題が予測できる、重要な事項の一つと推察しています。
◇「SDGs」に至る軌跡の情報整理をしていきたいと思います。
◇1992年:国連環境開発会議(UNCED)開催。
・別名「地球サミット」「リオサミットともいう」
・開催地:ブラジルのリオデジャネイロ
・目的:1987年WECD提唱の「持続可能な開発(Sustainable Development)」の理念実現
・この理念は1987年発表の報告書「Our Common Future (われら共有の未来) 」の中にある。
・持続可能な開発とは「将来世代のニーズを損なうことなく、現代の世代のニーズを満たすこと」。
◇「国連環境開発会議(UNCED)別名「地球サミット」における国際的な合意事項
① 環境と開発に関するリオ宣言の採択
② 持続可能な開発のための人類の行動計画「アジェンダ21」の採択
③ 森林原則声明の採択
④ 国連気候変動枠組条約(1994年発効)の署名開始(1992年)
⑤ 生物多様性条約(1993年発効)の署名開始(1992年)
◇環境と開発に関するリオ宣言(構成:前文と27項目の原則)」とは
第1原則:人類が持続可能な開発概念の中心に位置する。
第2原則:自国資源を開発する主権の尊重と自国管轄外の環境を破壊しない責任。
第3原則:開発にあたっての将来世代のニーズの考慮(世代間公平。)
第5原則:貧困の撲滅
第7原則:共通だが差異ある責任
第10原則:全ての主体の参加と情報公開(公衆の参加)
第15原則:予防原則
第16原則:汚染者負担の原則
第17~19原則:環境影響評価
etc.
◇リオ宣言の第7原則「共通だが差異ある責任」とは
・地球サミットにおける、先進国と開発途上国の意見対立の結果による考え方。
・地球環境問題に対しては共通責任があるが、各国の責任回避への寄与度と能力とは異なっている。
・「アジェンダ21」においてはじめて明示的に用いられた。
・地球サミットで採択された「国連気候変動枠組み条約」でも採用されている。
◇持続可能な開発のための人類の行動計画「アジェンダ21」とは
・項目:大気保全、森林保護、砂漠化対策、生物多様性保護、海洋保護、廃棄物対策、etc.
・指針:実施のための資金、技術移転、国際機構、国際法のあり方
・実施状況検証手段:国連に「持続可能な開発委員会(CSD)」を設置
・その後改組して「ハイレベル政治フォーラム(HLPH)」を創設し、リオ+20で合意される。
◇持続可能な開発の理念を実践に変える取組みの推進
・環境保護、経済活性化、社会の公正公平性の実現を目指す取組みの展開を図る。
・その方法の一つが、「持続可能な開発のための教育(ESD)」。
・2002年:日本は「国連持続可能な開発のための教育の10年(ESDの10年)」を提案。
◇「MDGs」から「SDGs」へ
・2000年:国連ミレニアムサミットで採択された「ミレニアム開発目標(MDGs)」
・その後、貧困の撲滅などの途上国における開発目標であった「MDGs」の後継を議論。
・2015年9月:国連持続可能な開発サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」採択。
・2030年までの具体的な目標として、「持続可能な開発目標(SDGs)」を掲げる。
・先進国も含めたグローバルな性格を有する「17目標と169のターゲット」の設定へと変遷。
・特色は、積み上げではダメで、ビジョンに対して「バックキャスティング」で考えること。
・持続可能な社会構築の考え方として「バックキャスティング」の考え方の重要性を示唆。
・「バックキャスティング」とは、長期目標を設定し、そこに達する行動計画を立てる方法のこと。
◇ついでに今朝の毎日新聞の記事「なるほどドリ」から、
・地球温暖化が、桜の開花時期を早めているようです。
・温暖化なのですから、当たり前かもしれませんが・・・。
2019年3月16日 by SHRS(シュルズ)「一級建築士、CASBEE評価員資格者、エコ検定合格」
◇今回は、地球環境問題に取り組んできた、世界の行動政策の軌跡を整理していきます。
◇2025年万博開催決定で、その要素の大きな一つである「SDGs」は重要と考えています。
◇おそらく、今回の試験で出題が予測できる、重要な事項の一つと推察しています。
◇「SDGs」に至る軌跡の情報整理をしていきたいと思います。
◇1992年:国連環境開発会議(UNCED)開催。
・別名「地球サミット」「リオサミットともいう」
・開催地:ブラジルのリオデジャネイロ
・目的:1987年WECD提唱の「持続可能な開発(Sustainable Development)」の理念実現
・この理念は1987年発表の報告書「Our Common Future (われら共有の未来) 」の中にある。
・持続可能な開発とは「将来世代のニーズを損なうことなく、現代の世代のニーズを満たすこと」。
◇「国連環境開発会議(UNCED)別名「地球サミット」における国際的な合意事項
① 環境と開発に関するリオ宣言の採択
② 持続可能な開発のための人類の行動計画「アジェンダ21」の採択
③ 森林原則声明の採択
④ 国連気候変動枠組条約(1994年発効)の署名開始(1992年)
⑤ 生物多様性条約(1993年発効)の署名開始(1992年)
◇環境と開発に関するリオ宣言(構成:前文と27項目の原則)」とは
第1原則:人類が持続可能な開発概念の中心に位置する。
第2原則:自国資源を開発する主権の尊重と自国管轄外の環境を破壊しない責任。
第3原則:開発にあたっての将来世代のニーズの考慮(世代間公平。)
第5原則:貧困の撲滅
第7原則:共通だが差異ある責任
第10原則:全ての主体の参加と情報公開(公衆の参加)
第15原則:予防原則
第16原則:汚染者負担の原則
第17~19原則:環境影響評価
etc.
◇リオ宣言の第7原則「共通だが差異ある責任」とは
・地球サミットにおける、先進国と開発途上国の意見対立の結果による考え方。
・地球環境問題に対しては共通責任があるが、各国の責任回避への寄与度と能力とは異なっている。
・「アジェンダ21」においてはじめて明示的に用いられた。
・地球サミットで採択された「国連気候変動枠組み条約」でも採用されている。
◇持続可能な開発のための人類の行動計画「アジェンダ21」とは
・項目:大気保全、森林保護、砂漠化対策、生物多様性保護、海洋保護、廃棄物対策、etc.
・指針:実施のための資金、技術移転、国際機構、国際法のあり方
・実施状況検証手段:国連に「持続可能な開発委員会(CSD)」を設置
・その後改組して「ハイレベル政治フォーラム(HLPH)」を創設し、リオ+20で合意される。
◇持続可能な開発の理念を実践に変える取組みの推進
・環境保護、経済活性化、社会の公正公平性の実現を目指す取組みの展開を図る。
・その方法の一つが、「持続可能な開発のための教育(ESD)」。
・2002年:日本は「国連持続可能な開発のための教育の10年(ESDの10年)」を提案。
◇「MDGs」から「SDGs」へ
・2000年:国連ミレニアムサミットで採択された「ミレニアム開発目標(MDGs)」
・その後、貧困の撲滅などの途上国における開発目標であった「MDGs」の後継を議論。
・2015年9月:国連持続可能な開発サミットで「持続可能な開発のための2030アジェンダ」採択。
・2030年までの具体的な目標として、「持続可能な開発目標(SDGs)」を掲げる。
・先進国も含めたグローバルな性格を有する「17目標と169のターゲット」の設定へと変遷。
・特色は、積み上げではダメで、ビジョンに対して「バックキャスティング」で考えること。
・持続可能な社会構築の考え方として「バックキャスティング」の考え方の重要性を示唆。
・「バックキャスティング」とは、長期目標を設定し、そこに達する行動計画を立てる方法のこと。
◇ついでに今朝の毎日新聞の記事「なるほどドリ」から、
・地球温暖化が、桜の開花時期を早めているようです。
・温暖化なのですから、当たり前かもしれませんが・・・。
2019年3月16日 by SHRS(シュルズ)「一級建築士、CASBEE評価員資格者、エコ検定合格」