『サピエンス全史』『ホモ・デウス』のハラリの話題の本。現在の世の中で起こっていることを提示しつつ、彼独自の哲学を披露している。私はやはり、彼が同性愛者であることを告白しているところと、同性愛、同性婚について語っているところが気になる。タランティーノの『パルプ・フィクション』をつい観てしまったではないか。「ほんのかすかな興奮を覚え」るのもわかる。もちろん他のところも面白い。たとえば、人生の意味について、それは物語ではないと語っているところなど。あと、テクノロジーの発展がこのまま進んで行くと、人間はテクノロジーに飲み込まれてしまうのではないか、という危機感をこの本から感じた。
学者はやはりすごいものだ。